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これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート
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印刷2012/12/06 22:44

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これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート

画像集#011のサムネイル/これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート
 本日(2012年12月6日)発売となったPlayStation 3用ソフト「龍が如く5 夢、叶えし者」の発売記念抽選会が,東京・秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディアAkibaで行われた。
 抽選会では,「特製オリジナルTシャツ」「特製チンチロリンセット」「特製マウスパッド」など,ファン垂涎のグッズが賞品として用意され,数多くの人が来場。「龍が如く5」総合監督の名越稔洋氏も姿を見せて急遽サイン会を実施するなど,大盛況となった。
 本稿では抽選会の模様を写真でレポートすると共に,名越氏と「龍が如く5」プロデューサーの横山昌義氏に対して行われた合同インタビューの模様をお届けしよう。

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シリーズ全作品が並んだ様は壮観。11月に「龍が如く1&2 HD EDITION」がリリースされ,すべてPlayStation 3でプレイできるようになった
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名越氏のサイン会という思わぬサプライズに感激する来場者の姿も
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名越稔洋氏,横山昌義氏合同インタビュー


――まず,発売日を迎えた感想をお願いします。

名越稔洋氏(左),横山昌義氏
画像集#015のサムネイル/これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート
名越氏:
 やることを全部終えた清々しさを感じながら,あとはちゃんと売れてほしいと思っています。今までは「作品」とどう向き合ってきたかということを中心に話してきましたが,今回は「売れる」ということに期待を込めています。
 スタッフは常にベストを尽くしてくれて,間違いなくいいものを作ってくれたので,それにふさわしい本数が売れなくてはならないというプレッシャーはありますね。
 ただ,今回はシリーズ最高の受注をもらっているので,過去最高の記録が出てくる気配は感じています。

横山氏:
 皆さんの評価が出てくるという意味で,今日から第2の勝負が始まると思っています。昨日の夜くらいからインターネットで「龍が如く5」の感想が書かれ始めてますけど,それが気になって気になって(笑)。
 いいものを作らないと次がない,というのは常に思っていることですし,考えられる仕掛けはすべて詰め込んだつもりなので,そこを皆さんにどう評価していただけるか,というのがすごく楽しみです。

――「龍が如く5」の完成度について,どのような感触を持っているか教えてください。

名越氏:
 目標にしたものを達成できているかを完成度とするならば,とてつもなく高い完成度だったと思います。
 僕の目線から言うと,100点満点をあげてもいいというか,むしろメーターを振り切っていますね。どこから見ても隙の無いものに仕上がったと言えるでしょう。

――横山さんは今回初プロデュースということで,開発中に苦労したことがありましたら聞かせてください。

横山氏:
 まあ,全部大変でした。今まではいいシナリオが出来たと思ったら「この部分をゲームとして作らせてください」「もう少し尺を下さい」といったことをプロデューサーにお願いする立場だったんです。
 でも,今回はそういう部分も自分で決めなくちゃいけなかったんで「もうちょっと作りたい,でもこれくらいがちょうどいい」という,シナリオライターとプロデューサー双方の目線が必要でしたね。自分との戦いがすごく多かったので,ディレクターにもいろいろと相談していました。

――今年は11月1日に「龍が如く1&2 HD EDITION」,12月6日に「龍が如く5」が発売されました。1年を振り返っての感想はいかがでしょうか。

横山氏:
 僕は辰年生まれなので,辰年の今年はいいことがあるんじゃないかと思って頑張ってきたんですけど,思っていたとおり,いい年だったと思います。人生では忘れられない年というのがいくつかあると思うんですけど,今年はその一つでした。

名越氏:
 時間が経つにつれて環境って変わるじゃないですか。僕も今年の4月から経営の仕事も入るようになって「龍が如く」以外の家庭用ゲームや,業務用,エンターテイメントテーマパークも全部自分の仕事になりました。そんな中で,大事なところだけ「龍が如く」と付き合っていくにはどうすればいいと思うことがありますね。
 「龍が如く4」までシリーズのプロデューサーを務めていた菊池(菊池正義氏)という人間も,龍が如くを離れて,ソーシャルゲームの責任者になりました。今回は頼りにしていたハシゴが一段下がったような瞬間がありながらも,制作を続けなければいけない状態だったわけです。そういう変化の多い中でこれだけの作品を作ったというのは,本当に大きな意味を持つと思いますね。

――今作はシリーズ最高の受注が来ているということで,シリーズを初めて遊ぶ方も多いと思います。そういった方達に向けて一言お願いします。

画像集#010のサムネイル/これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート
横山氏:
 これはシリーズものの宿命だと思うんですけど,シリーズものに入りにくいって思う人は絶対にいるわけですよね。ただ,そういう人達でも入りやすいようにするということは常に考えています。
 その結果が「アナザードラマ」ということですね。トレイラーを見て,興味を持ってから入ってもらってもいいと思いますし,「龍が如く5」のストーリーもシリーズ未経験の人が入りやすいように作りました。
 「龍が如く4」の時も同じことを言ったんですけど,「龍が如く」の新作は,毎回新規タイトルを作る気持ちで臨んでいます。もう5作目ですが,未だにその気持ちは変わってないですね。新規の方はこの気持ちを信じて買っていただきたいと思います。

名越氏:
 もしどこかで「龍が如く」が終わるとしたら,どこかで盛り上げなくちゃいけないですよね。本当に終わったらいろいろな人が困りそうだから,そうは言えないですけど,1回それに相応しいくらいの盛り上がりを作らなくてはいけないと思っています。今回は過去最高受注をいただいているので,それくらいの結果は出てくれるだろうと思ってますね。
 ただ,やはり新しいユーザーを入れるということは難しいという実感はありますね。まだプロモーションも残ってますから,それらをやりきったら,僕達の想像を超えた新しい人がもっと入ってきてくれるだろうと期待しています。
 最初の「龍が如く」のときだって,買ってくれた人はみんな新しいユーザーだったわけじゃないですか。そのときもいろいろなことを言いましたけど,一生懸命やったからついてきてくれたっていうことが真実だとすれば,これからもそれは変わらないです。これからも地道にユーザーを増やしていこうというのが,僕の実感です。

――今回は企業とのタイアップも過去最大規模のようですね。

名越氏:
 タイアップ企業も,最初の「龍が如く」では一桁だったのが二桁になり,数十になりと,粛々と積み上げてきたものの結果なんですよね。「5」では,僕は最初に「次は3桁でしょ」って,乱暴に言っていたんですよ。
 タイアップを取ってくるのは大変だし,取ってきたらゲームに入れなきゃいけないし,入れたら入れただけじゃ済まないってことも分かっていました。ただ,目標っていうのは,そういうものだと思うんですよ。
 現実的なところから入って積み上げていく方法もありますし,その方が手堅いんでしょうが,それだと自分の限界値が仕事の限界になってしまいます。一見不可能に見えるような目標を上から命令されて,でも実現するために「どうすればできるんだ?」って悩みながら考えることで,人間って初めて努力できる部分もあると思うんですよ。
 「龍が如く」が毎回短い時間でジャンプアップできたのは,そういうサディスティックな要求を僕から突きつけられても,それを乗り越えてきたたまものだと思いますね。このタイアップ店舗の数は,無茶苦茶を言う上司と,その無茶を「無茶ですよ!」と言わず,「叶えてみせるぞ,コノヤロー!」という開発・マーケティング・プロモーションの根性とのぶつかり合いがあって成立したと思います。

横山氏:
 最初,僕が「100社目標」って書いたら,名越に「必達に変えろ」って言われたんですよ。それを見たマーケティング担当は震えていましたけど(笑)。でも結果的に目標を超えることができたので,なんとかなるもんだなと思いましたね。数字を見たら,意地でもやんなきゃいけないと思って,実際やれるもんなんですよ。そこをクリアしてきてるから,龍が如くチームはいいチームになったんだろうと思います。

――今回は5大都市がテーマになってますが,地方の方のリアクションはいかがでしたか。

画像集#016のサムネイル/これが本当にやりたかったこと。名越監督と横山Pが思いを語った「龍が如く5 夢、叶えし者」発売記念抽選会をレポート
名越氏:
 ストレートに,「ここを出してくれて,ありがとうございます」という意見が多かったですね。やはり身近なところが出るのは嬉しいですから。
 あと,現在住んではいないけれど,出身がそこというケースもありますね。東京に住んでいるけれど,福岡のほうが懐かしくて嬉しいという人もいらっしゃいますし。あとは,恋人との旅行の思い出がゲームの舞台になっていたという人もいるでしょう。
 日本とうまく付き合っていけるスケール感って,僕達が想像していた以上に効果が高いんですよね。なので「龍が如く5」を作ってみて,「これが本当にやりたかったことなんだろうな」って思いました。

横山氏:
 ものすごい反響がありました。ユーザーさんのブログとかを読ませてもらっていると,「龍が如く5」の期待度が日に日に上がってるのを感じるんですよ。
 ファンの方の中には,一つの店でご飯を食べて,その次に別のお店でご飯を食べて,それがどういう風にゲームに出ているのかってことを確認する方もいると思うんですけど,そういう楽しみ方もできるんだなっていうのは,結構新しい発見でした。正直いって,そういう遊び方までは予想できていなかったので,「2次元と3次元をつなぐ」という意味でも,やってよかったな思います。

名越氏:
 今,街で無作為に「『龍が如く』って知っていますか?」って聞いたら,「遊んでいなくても名前を聞いたことはある」っていう人を含めると,認知度は半数じゃ済まないと思うんですよ。
 だからこそ,今まで買うまでには至らなかった人が「5大都市」のポスターを見て,「どんなもんなんだ? ちゃんと出来てるのか?」って感じになると思うんですよ。それで「龍が如く」を手に取ってもらえたら嬉しいなと思いますし,そういう効果を期待したいですね。

――それでは最後に,ユーザーへ向けてのメッセージと,来年の抱負をお願いします。

横山氏:
 来年は巳年で名越さんの年ですから,何か大きいことをやってくれると思います(笑)。
 実は,5大都市を計画したのも,ユーザーさんの声から始まっていることなんですよ。「龍が如く5」で皆さんが感じたことが,今後,我々の作るものに影響を及ぼすのは間違いないんです。なので,まずはそういう声を分析したり研究したりしながら,来年中には大きいことを発表できたらいいなって思います。

名越氏:
 ベタな言い方ですけど,損はさせないので,興味のある方はぜひ買ってほしいですね。そして「龍が如く5」を愛していただけた分,その面白さを周りの人に伝えていただけたら嬉しいです。
 僕は今年,人生の半分を業界で過ごしたことになったので,来年からは人生の半分以上ゲーム業界にいたという状態になります。ですので,自分の役割を見直していきたいですね。
 ここまでゲーム業界でやってきましたけど,「業務用のヒットタイトルを作りたい」とか,「何かのジャンルで『この人は凄いな』って言われたい」とか,もちろん「龍が如く」もそうですが,スタッフに叶えてもらった自分の願いって一杯あるんですよ。
 ただ,それは返していかなきゃいけない。今は時代も変わってますし,若い人達も五里霧中に入ってきているのを凄く感じています。
 今後ゲームが産業としてどのように成立していくのか,ゲームを作りたいと思っている若い人へ,僕達が道を示していかなきゃいけないと本気で感じていますね。

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