![]() 体験会会場にはPS3版とXbox 360版の試遊台が用意されていた。筆者はXbox 360版をプレイしたが,どちらも内容はまったく同じとのこと |
会場には本作の製品版に近いバージョンが,PS3/Xbox 360それぞれで用意され,決められた時間内で自由にプレイすることができた。
今回はXbox 360版のキャンペーンモードと,初公開となった「千人切りモード」(北米版名称:Whored Mode)をプレイすることができたので,その内容やプレイフィールとVolutionのマーケティングマネージャーが語った本作の見どころを紹介しよう。
ザ・サードでは,シリーズおなじみのギャング団「サードストリート・セインツ」は,スティールウォーターの街を牛耳るほどに勢力を拡大,セインツ印のグッズやエナジードリンクが売られるほどの人気を得ていた。
ゲームのオープニングは,そんなセインツに敵対する勢力の銀行を襲うシーンから始まる。ボブルヘッドが発売されるほどの人気者のジョニー・ギャットが仲間とともに,自身の顔を模した巨大なマスクを被って銀行を襲うという,のっけからぶっ飛んだ展開で魅せてくれた。
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セインツが強大な組織となったおかげで,プレイヤーは冒頭から武器を自由に使え,敵を撃ちまくれるのはかなり爽快。襲った銀行ではヘリで金庫ごと強奪し,飛んでいる金庫の上で銃撃戦を繰り広げるというこれまたハチャメチャな展開となるが,ここまではまだプロローグだ。
このあとはプレイヤー本人のキャラクターメイキングができるのだが,これがまた恐ろしいほど細かく設定できる。男女の性別や肌の色はもちろん,体型や年齢,顔立ちからメイクまでと設定項目が豊富なので,イメージに近いキャラクターを作りあげられるだろう。。
中でも面白かったのは“アピール”の値で,これを大きく設定すると体型に関係なく,男性キャラなら股間のふくらみが,女性キャラならバストサイズが大きくなるようになっている点。ゲーム中に服を着替えたときも,このアピール具合がちゃんと反映されるようになっているので,お好みのサイズに設定して存分にアピールしてみたい。
ここからの展開はストーリーに深く関わるのであまり詳しくは書かないが,セインツの一員となったプレイヤーは,仲間とともに敵組織のボスであるフィリップ・ローレンと対峙し,彼が所有する飛行機の上でこれまたド派手な脱出劇&空中戦を繰り広げることになる。
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シリーズも3作目ということもあって,前作,あるいはTPS系のアクションゲームをプレイしたことがある人なら,すんなり操作に馴染めるはず。ゲームをプレイしてみて気持ちがよかったのは,LBボタンを押しながらのダッシュ中のアクションで,ボタンを押す組み合わせによって相手に対してさまざまなプロレス技を仕掛けることができる点。銃を持っているならそれで攻撃するのがベターではあるが,アクションゲームとして楽しめる選択肢が用意されているのは嬉しいかぎりだ。
長いプロローグが終わると,晴れてスティールウォーターの街でギャングスターとしての生活をエンジョイできるようになる。ここからの展開はぜひ本編で楽しんでほしいが,隅々まで徹底して作り込まれたクレイジーな内容にはワクワクしてしまう。Z指定ということもあって,バイオレンスやエロチックなシーンも序盤から見られたが,それらがカラッと明るく描かれているので,この手のクライム系アクションにありがちな陰惨なイメージが感じられないことも本作の特徴の一つだろう。
今回の試遊の数時間ではその3%程度(セーブデータからの算出)しか体験できなかったので,これはもう本編を買って遊ぶしかないなと思った次第だ。
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続いて,今回初めてその内容が明らかにされた“千人切りモード”についても触れておこう。これは,本編とは関わりのない独立したモードで,ステージ上に登場する複数の敵を倒してスコアを競うという非常にシンプルな内容になっており,気軽に楽しめる。
ただし,敵を倒すといっても,そこはセインツロウシリーズのゲームモード,登場するのはボンテージルックの女性やSMチックなマスク男,着ぐるみ空き缶男やミニゾンビなど,こちらもセンスがぶっ飛んでいる。そんな敵達を相手に,ステージごとに制定された武器を使って敵を殲滅し,次のステージへと進んでいくという,面クリア型のアクションモードになっている。
「Gears of War」シリーズにあるHordeモードを意識しているとのことで,北米版では“Whored”(読みは同じホード)と名付けられているそうだ。Whoredの意味については,後半のインタビューを読んでいただくとして,日本版の“千人切り”の名のとおり,出現する敵の数やステージもかなり用意されているようで,単純明快かつ歯ごたえのあるゲームモードとして楽しめそうな内容となっていた。ちなみにこの千人切りモードや本編となるキャンペーンモードは,マルチプレイも可能となっている。
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ここからは,本作の制作に携わった開発スタジオVolutionのマーケティングマネージャーのエリック・バーカー氏が,本作についてのインタビューに答えてくれたので,その内容もお届けしよう。
4Gamer:
よろしくお願いします。最初に「セインツロウ ザ・サード」の大まかなストーリーや内容についてお聞かせください。
エリック・バーカー氏(以下,バーカー氏):
前作までの2作品では,セインツが徐々に力をつけて強大になっていくというストーリーでしたが,本作はゼロからのスタートではなく,冒頭から大人気のトップ組織であり,ゲームスタート直後から大暴れできるようになっています。
4Gamer:
ゲーム中でジョニーがサインを求められて,Yボタンでサインをするシーンなどもありましたね。
![]() Volutionのマーケーティングマネージャーであるエリック・バーカー氏。ライターやNintendo of Americaでのマーケティング担当を経て,現職に就任。より開発サイドに近いスタンスで,マーケティング業務を行っているそうだ |
そうなんです(笑)。ゲームの最初から,とにかくいろいろ楽しんでいただけるようにしています。序盤から衛星兵器を使えるシーンもありますからね。もちろんセインツが力を持っているぶん,対抗する勢力も強大な設定になりました。(卓上のボブルヘッド人形を指差して)それが“モーニングスター”のフィリップ・ローレン,“ルチャドールズ”のキルベイン,“デッカーズ”のマット・ミラーの3人です。
彼らとの戦いでは,悪の親玉的な存在のフィリップの組織なら007のようなジェット機の中で戦うシーンがあったり,レスラーのキルベインならプロレスのリング上での戦いだったり,ハッカーのミラーが相手のときはサイバー空間での戦闘が繰り広げられるなど,ギャングによってそれぞれ違ったミッションが展開するようになっています。
とにかく最初から最後まで飽きずに遊んでいただけるよう,ストーリーでは3つの組織との抗争を描きつつ,それとは別に膨大な数のミッションを用意しています。
4Gamer:
すごいボリュームがありそうですね。ボリュームといえば,プレイヤーキャラクターや車のカスタマイズもかなりいろいろなパターンが用意されていますね。
バーカー氏:
そういったカスタマイズ要素も,本作の大きな楽しみの一つです。キャラクターはもちろん,車両や武器など自由にカスタマイズすることができます。服やパーツなども,店によって売っている内容が違うんですよ。お母さんや彼女に見られると気まずくなるような服などもありますよ(笑)。
4Gamer:
カスタマイズだけでもすごく時間かけてしまいそうです。実際にどのくらいの数が用意されているのでしょうか。
バーカー氏:
カスタマイズのパターンすべてを含めると,確か4億パターンぐらいになるらしいのですが,私も含めて誰も実際に数えたことはありません(笑)。
![]() バーカー氏が手にするのは,シンジケートの3大ボス達のボブルヘッド。人形で見ると可愛いが,ゲーム中では手ごわい相手となるだろう |
4Gamer:
確かにそれは数えられないですね(笑)。ちなみにエリックさんのお気に入りの衣装はありますか。
バーカー氏:
“ゲンキ”シリーズの装備がユニークで,とても気に入っています。これを開発したゲンキ博士というキャラクターは,日本のバラエティ番組にインスパイアされているんです。ゲームの中は実際に“天才ゲンキ博士の超絶有頂天倫理委員会”という日本のテレビ番組をイメージしたミニゲームがあって,これがアメリカのプレイヤーにすごく楽しみにしていただいているんです。これらの装備やミニゲームは,日本のみなさんにもぜひ楽しんでもらいたいですね。
4Gamer:
実際にプレイしてみると,そういったすごくファニーで笑える要素と,バイオレンスやエロチックな要素がうまく融合されていますね。
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バーカー氏:
そこが一番のポイントで,“ゲームとは楽しくあるべき”というコンセプトのもとに制作しています。この年末にかけてビッグタイトルが目白押しですが,どれもシリアスな作品が多いので,本作では思いっきり笑って楽しんでいただければと思います。
4Gamer:
ちなみに今回はシリーズ3作目となりますが,前作の内容などは知らなくてもプレイできるのでしょうか。
バーカー氏:
もちろんです。ストーリーは続いてはいますが,楽しければOKということを優先して作っていますので,前作までを知らなくても遊べるようになっています。
前作までのファンの方には,セインツが力をつけていくまでに苦労してきた成果を,ザ・サードでは冒頭から思いっきり楽しんでほしいです!
4Gamer:
ゲームをプレイしていてもう一つ思ったのは,車に乗ったときのラジオのBGMがすごくポップな一方,「ツァラトゥストラはかく語りき」や「ワルキューレの騎行」などのクラシック曲が使われていたり,仲間と歌を唄ったりとサウンド面もすごく充実している印象がありました。
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バーカー氏:
音楽は聞いていて楽しくなるものを集めました。ゲーム的にはラップなんかが似合うのですが,クラシックなども用意して,誰もが幅広く楽しめるようにしています。「セインツ・ロウ2」のサウンドは高く評価されましたので,今回もそれに負けないように力を入れましたね。
4Gamer:
もう一つ,千人切りモードのコンセプトについて教えてください。
バーカー氏:
千人切りモードについては,近年のゲームに多く用意されているHordeモードをセインツ風に味付けしたものです。Whoredというのは“娼婦”という意味合いがあるんですが,英語のままだとわかりづらいので,日本版では似たような意味を込めて“千人切り”としました(笑)。
4Gamer:
確かに,最初からかなりハチャメチャなゲーム内容になっていました。
バーカー氏:
セインツスタイルのHordeを楽しんでください(笑)。
4Gamer:
エリックさんは,このゲームをどんなふうに楽しんでいますか。
バーカー氏:
ストーリーやミニミッションを遊ぶのはもちろんですが,私個人的には,ゲンキモビールに乗って街をスッ飛ばしたり,キャラクターを自分好みにカスタマイズするのが本当に楽しいですね。
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4Gamer:
今回日本版も北米版とほとんど同じタイミングで発売されますが,日本の市場にかける意気込みを聞かせてください。
バーカー氏:
ゲンキ博士の番組や,侍のコスチュームが出てきたり,セインツのエナジードリンクのCMが日本向けだったりと,本作は日本のカルチャーをかなり意識した作りになっています。そういったところを日本のみなさんにもぜひ楽しんでいただきたいです。
4Gamer:
分かりました。では,日本のプレイヤーにメッセージをお願いします。
バーカー氏:
本作は日本に影響されている部分がすごく多いゲームです。Volutionのメンバーが,ジャパニーズカルチャーにどう影響されていたのかを本作を通じて感じていただきつつ,大いに楽しんでいただければ嬉しいですね。
4Gamer:
発売を楽しみにしています。ありがとうございました。
序盤からぐいぐい引き込まれる派手で底抜けに明るい演出と,カスタマイズから町歩きまで,ともかく自由度の高いシステムが本作の魅力だ。全体的なボリュームもかなりありそうなので,この年末をハイに楽しむ1本として,ぜひ手にとってプレイしてみよう。発売は来月11月17日の予定だ。
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