「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」の発売が2022年12月8日に延期。ビジョンの実現とクオリティアップのため

　GSC Game Worldは，オープンワールド型のFPS「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」（PC / Xbox Series X）の発売日を2022年12月8日に延期したことを公式Twitterアカウントなどで発表した。

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— S.T.A.L.K.E.R. OFFICIAL (@stalker_thegame) January 12, 2022

　2007年にリリースされた「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」は，チェルノブイリ原子力発電所事故をモチーフにした独特な世界観と個性的なゲームシステムにより，東欧のゲーム開発力を示すタイトルとしてヒットを記録した。2010年のシリーズ第3作，「S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat」を経て，ナンバリングタイトル第2弾「S.T.A.L.K.E.R. 2」が発表されたのは2011年頃のことだった。
　しかし，発表直後にGSC Game Worldは経営難に陥り，多くの人材が流出してしまう。開発が再開され，軌道に乗り始めるには，2018年を待たねばならなかった。
　開発再開当初は2021年の発売を目標として開発が進められていたが，E3 2021で「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」という正式名称と共に，2022年4月28日の発売が発表されていた（関連記事）。


　そんな本作の発売が，さらに7か月以上の延期されることについてGSC Game Worldは，「私達のビジョンを実現し，ゲームの望ましい状態を達成するために必要な期間」であるとし，本作が「GSC Game Worldの歴史上最大のプロジェクトであり，徹底的なテストを行って磨き上げる必要があることを確信した」ため，延期の判断を下したと述べている。

　2021年12月20日に掲載した記事でお伝えしたように，NFT（非代替性トークン）の利用を発表したものの，多くの抗議を受けての撤回されるなど，最近，落ち着かない印象も受けるGSC Game World。ゲームの詳細も，多くが明らかにされていない状況だ。延期の発表を伝えるメッセージでは，今後，さらなる情報公開も行っていくとも書かれているので，続報を楽しみにしたい。