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探偵オペラ ミルキィホームズ
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「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!
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印刷2011/01/08 10:00

連載

「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!



 新年明けましておめでとうございます。
 皆さんはこの正月,どのようにお過ごしになりましたか?
 筆者はといえば,実家でひたすら「モンスターハンターポータブル 3rd」をやっていました。難関クエストに挑戦したり,クリアしていなかったクエストをぷちぷちと埋めていったり。ざっと1日の3分の1くらいはユクモ村に逗留するという,実に充実したハンター生活を満喫していました……ずっとソロプレイだったけどね!

 しかし,いくらほかにやることがなかったとはいえ,このハマリっぷりはちょっとおかしいのではないか。前作「モンスターハンターポータブル 2nd G」は3年近くかけてようやくプレイ時間が600時間を超えたというのに,今作は1か月ですでに140時間を突破。もしかして,何らかの見えない力が働いているのでは……(編注:ただの遊びすぎです)。

 ……そうか! わかったぞ!
 モンスターハンターの略称は「MH」……一度に同じクエストに行けるのは最大「4人」……そして今回のMHP3で大きくパワーアップしたオトモアイルー……。
 つまりこれは新年最初の「放課後ライトノベル」で,略称がMHであり,主人公チームが4人組,さらにアニメではマスコット的なも登場する「ミルキィホームズ」の小説版を紹介させようとする何者かの陰謀だったんだよ! な,なんだってー!

 とまあ,むなしい一人ボケ&ツッコミで始まった,2011年最初の「放課後ライトノベル」は,2010年秋よりTVアニメがスタートし,年末に最終回を迎えたばかりの『探偵オペラ ミルキィホームズ』の小説版を紹介する。年明け早々こんなノリで恐縮ですが,今年もよろしくお願いいたします。

「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!
『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』

著者:子安秀明
イラストレーター:たにはらなつき,石倉敬一
出版社/レーベル:アスキー・メディアワークス/電撃ゲーム文庫
価格:620円(税込)
ISBN:978-4-04-870139-6

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●雨上がりのミライを導く,探偵ミルキィホームズの冒険譚……なのか?


 ところで「ミルキィホームズ」とは何か。ご存じないという人も多いと思うので,あらためて概要を説明しておこう。
 ごく簡単に言ってしまうと,『探偵オペラ ミルキィホームズ』とは,ブシロードが展開しているメディアミックス企画だ。アニメや,今回取り上げる小説のほかにも,ゲームやコミック,カードゲームなど幅広い作品展開が行われている。

 舞台となるのは,トイズと呼ばれる特殊能力を持つ探偵と怪盗が,日々対決を繰り広げている大探偵時代。偵都ヨコハマのホームズ探偵学院に通うシャーロック・シェリンフォード(シャロ)エルキュール・バートン(エリー)譲崎(ゆずりざき)ネロコーデリア・グラウカの4人の少女は,探偵チーム「ミルキィホームズ」として,日々怪盗たちと戦っていた。

怪盗アルセーヌ(左から2人め)と怪盗帝国の面々<TVアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」より>
「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!

 これだけ読めば由緒正しい冒険活劇ものに思えるのだが,先日まで放映されていたTVアニメでは,シリーズ途中からギャグとパロディ,超展開の連発で視聴者の度肝を抜き続けた。その一方,登場人物名をはじめ,過去の探偵ものへのリスペクトや,シリーズを通しての綿密な伏線など,ネタだけに終わらない魅力も兼ね備えており,結果放映中から多数のミルキアン(「ミルキィホームズ」の熱狂的なファンのこと)を生んでいる。

 ふたを開けてみれば,昨年秋の新作アニメ中最強のダークホースとなった「ミルキィホームズ」。本放映は終了しているが,現在TOKYO MXおよびAT-Xで再放映されているほか,ネット配信も行われているので,未見の人はぜひ見てみてほしい。損はさせませんぜ。


●コーデリア,エリー,ネロ,シャロ……4人の過去に迫る,本能のDOUBT!


 今回紹介する小説版は,まだ「ミルキィホームズ」というチームがなかった時期の物語。かつてはトイズを持つだけの普通の少女でしかなかった4人が,どのような経緯で探偵学院に入り,出会うことになったのか? 小説版『overture』では,そんな彼女たちの知られざる過去を,それぞれのキャラクターの視点から描き出している。

 まだ4人が出会う前ということで,アニメ版の魅力の一つだった,彼女たちの軽妙(珍妙?)な掛け合いは当然,見ることはできない。しかしその分,キャラクター一人一人が深く掘り下げられ,ネロの意外な優しさや,エリーが人知れず抱えていた悩みなど,各キャラの隠れた一面がクローズアップされている。

ミルキィホームズの4人<TVアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」より>
「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!

 そして,それぞれの思いを胸にホームズ探偵学院に入学した4人は,そこでのちにミルキィホームズを結成することになる面々と,運命の出会いを果たす。考えてみれば,性格も嗜好もてんでバラバラな4人。そんな4人の出会いのきっかけは? 4人が仲良くなるまでの経緯とは? 本作では,その“謎”の答えが明かされている。

 なお小説版の物語は,小林(こばやし)オペラを主人公に据え,ミルキィホームズが活躍するゲーム版へと続く。アニメのストーリーは,ゲーム版のさらにその後。話としてはそれぞれ独立しているのでどこから入っても問題ないが,時系列に沿って見ていくとまた違った感慨があるかもしれない。

シャロ(左)と小林オペラ(右)<PSP用ソフト「探偵オペラ ミルキィホームズ」より>
「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!


●それぞれのメディアにそれぞれのミルキィ。正解はひとつ!じゃない!!


 アニメ未見の読者にも,シリーズ導入の「エピソード・ゼロ」として楽しんでほしい『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』。だが,アニメ版のファンとしては,4人組をより深く知る手がかりという楽しみ方はあるものの,いま一つ物足りなく感じるのもまた事実。

 そう! 小説版にはかまぼこが! オペラ分が! こころちゃんが! バリツが! 会長のおっぱいが! そして何より! トゥエンティが足りない! 小説版が,広大なミルキィ世界を構成する要素の一つであることは間違いない。しかし裏を返せば,そのほんの一角に過ぎない,ということでもあるのだ。

怪盗トゥエンティ(左)と,アルセーヌの執事・ユタカ(右)<PSP用ソフト「探偵オペラ ミルキィホームズ」より>
「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!

 アニメ,小説,ゲーム,それぞれの媒体がそれぞれの物語を描きつつ,互いに深く関わり合っている『探偵オペラ ミルキィホームズ』の世界。その真の魅力を味わい尽くすには,一つの媒体だけでは当然不十分。アニメのファンにはぜひ小説版を手にとってもらいたいし,小説から入った人には,アニメ,ゲームと手を広げていってほしい。そして今度は,小説でも怪盗帝国やG4の活躍を読んでみたいものである。

■ライトノベルのおすすめ探偵もの&ミステリー作品

『GOSICK―ゴシック―』(著者:桜庭一樹/角川文庫)
→Amazon.co.jpで購入する
「放課後ライトノベル」第25回は『探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜』で,2011年も犯人はやっぱり私! ってなんでですかー!!
 『ミルキィホームズ』といえば探偵,探偵といえばミステリー。今回のコラムは,ライトノベルにおける探偵もの&ミステリーのおすすめをピックアップ。
 まずはこの1月からアニメの放映が始まった『GOSICK―ゴシック―』。直木賞作家・桜庭一樹の出世作であり,富士見ミステリー文庫を代表するシリーズ。探偵役の少女ヴィクトリカと,主人公・久城一弥との関係が古き良き探偵と助手の関係を彷彿とさせる,ジュブナイルミステリーの秀作だ。現在既刊が角川文庫から再刊中,春には角川ビーンズ文庫からイラストつきで復刊され,4年ぶりとなる新作も刊行される予定だ。
 続いては久住四季の『トリックスターズ』(電撃文庫)。魔術が非常に限定的ながらも存在する世界で,その魔術を利用したさまざまな事件とその解決を描いていく作品。魔術というライトノベル的な要素を取り込みながらも,その解決は徹底して論理的。ライトノベルを通して,ミステリーの面白さを知るきっかけとしては最良の一作だろう。
 最後にもう一つ,ライトノベルのコアレーベル以外から,清涼院流水の「JDCシリーズ」(講談社文庫)を紹介しておきたい。大規模探偵組織・JDCを軸に物語が展開していくシリーズだが,所属する探偵がことごとく超能力めいた推理法を持ち,解決する事件もまともな推理が不可能な荒唐無稽なものであるなど,そのテイストはある意味『ミルキィホームズ』に非常に近い。ミステリーファンの間では賛否両論だが,内容を考えるとむしろライトノベルファンのほうが親和性が高いかもしれない。ミステリーの極北としてチェックしてみるのも一興だろう。

■■宇佐見尚也(ライター/ダメダメのトイズ所持者)■■
2011年もやっぱりダメダメダメっぽい,『このライトノベルがすごい!』(宝島社)などで活動中のライター。年末にゲーム関係で嬉しかったニュースは,ゼノギアスの楽曲をフルオーケストラで収録したサントラアルバム「-MYTH- The Xenogears Orchestral Album」の発売日決定だという宇佐見氏。オリジナル盤,アレンジ盤と過去のサントラも持っており,2月23日の発売が待ち遠しくて仕方ないとのこと。その気持ち,分かりますぞ。

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