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GeForce GTX 400
  • NVIDIA
  • 発表日:2010/03/26
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総額4〜5万円の「GeForce GTX 460」SLIテストレポート。GTX 480に代わる選択肢として一考の価値あり
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印刷2010/07/17 10:50

テストレポート

総額4〜5万円の「GeForce GTX 460」SLIテストレポート。GTX 480に代わる選択肢として一考の価値あり

GeForce GTX 400
 搭載カードの価格が2万〜2万5000円前後でありながら,多くの場面で上位GPUを“喰う”など,高いコストパフォーマンスを見せつけた「GeForce GTX 460」(以下,GTX 460)。詳細は発表に合わせて掲載したレビュー記事を参照してほしいが,ミドルクラス市場でNVIDIAから久しぶりに買い得感の高いGPUが登場してきたと述べていいだろう。
 では,このGPUをNVIDIA SLI(以下,SLI)動作させ,“総額4〜5万円程度のマルチGPUソリューション”と捉えた場合には,どの程度の3D性能が期待できるのだろうか。レビュー記事の追試として,今回はSLI構成の可能性を探ってみたい。

GeForce GTX 460レビュー記事



メモリ1GB版&768MBの両方でマルチGPU動作を検証

ドライバは最新の「GeForce Driver 258.96」で


GeForce GTX 400
N460GTX Cyclone 1GD5/OC
メーカー:MSI
問い合わせ先:エムエスアイコンピュータージャパン Tel 03-5817-3389
価格:未定
GeForce GTX 400
GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum
(型番:NE5X460HF1102)

メーカー:Palit Microsystems
問い合わせ先:サードウェーブ(ドスパラ) 問い合わせフォーム
実勢価格:2万5000円前後
 さて,今回のテスト環境だが,グラフィックスメモリ1GB版のGTX 460カードには,MSI製の「N460GTX Cyclone 1GD5/OC」と。Palit Microsystems(以下,Palit)の「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum (型番:NE5X460HF1102,以下型番表記)を用いる。

 MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンから貸し出しを受けたN460GTX Cyclone 1GD5/OCは,90mm角ファンを備えるオリジナルGPUクーラー「Cyclone」を搭載した製品。動作クロックはコア726MHz,シェーダ1451MHzと,定格のコア675MHz,シェーダ1350MHzからメーカーレベルのクロックアップがなされている。メモリクロックは3.6GHz相当(実クロック900MHz)で,こちらはGTX 460のリファレンスと同じだ。

 一方,Palitの販売代理店であるサードウェーブから貸し出してもらったNE5X460HF1102は,コアクロック800MHz,シェーダクロック1600MHz,メモリクロック4GHz相当(実クロック1GHz)に高められたクロックアップ品。カードデザインがPalitオリジナルで,カード長が実測188mm(※突起部除く)とリファレンスデザインより短くなっている点や,PCI Express補助電源コネクタがマザーボードと垂直方向に実装されている点も大きな特徴である。

いずれもオリジナルクーラーを採用する両製品だが,NE5X460HF1102はオリジナル基板を採用しており,カード長や外部インタフェースがリファレンスデザインと異なる。なお,カードはいずれも製品版だ
GeForce GTX 400 GeForce GTX 400 GeForce GTX 400
GeForce GTX 400 GeForce GTX 400 GeForce GTX 400

 グラフィックスメモリ768MB版は,レビュー記事でも用いたMSIの「N460GTX Cyclone 768D5/OC」とEVGAの「768-P3-1360-KR」を引き続き用いる。

 このほかテスト環境はのとおり。比較対象としては,GeForce GTX 400シリーズの最上位モデルとなる「GeForce GTX 480」(以下,GTX 480)を搭載するEVGA製の「015-P3-1480-AR」と,「ATI Radeon HD 5970」(以下,HD 5970)リファレンスカードを用意した。前者は編集部で独自に用意した製品版,後者はAMDから入手した個体だ。
 要するに,GTX 460の2-way SLI動作が,これら最上位クラスのグラフィックスカードと戦えるのかどうかをチェックしようというわけである。

 シングルカードのテストには,MSI製のオーバークロックツール「Afterburner」から動作クロックをリファレンス相当に引き下げたN460GTX Cyclone 1GD5/OCと,リファレンスクロックで動作する768-P3-1360-KRを利用。これらをSLI動作時のプライマリとしても用いる。
 NE5X460HF1102における大幅な高クロック設定をこのまま検証しないのは惜しいため,本カードについては,後日,あらためてレビューを行う予定だ。

※CPUの「Intel Turbo Boost Technology」は無効化。一方「Intel Hyper-Threading Technology」は有効化している

 GTX 460&GTX 480のテストに当たって用いたグラフィックスドライバは,「GeForce Driver 258.96 Beta」「ATI Catalyst 10.6」先のレビュー記事において,GeForceのテストにはレビュワー向けの258.80版ドライバを用いていたが,今回は北米時間2010年7月12日に公開された公式最新β版グラフィックスドライバに切り替えた次第だ。

 テスト方法自体はGTX 460レビュー記事と基本的に同じだが,よりグラフィックス描画負荷の高い条件を設定すべく,解像度は1920×1200&2560×1600ドットの2つに変更。ただし,「Crysis Warhead」はグラフィックスメモリ容量がGPUあたり1GB未満だと2560×1600ドットで検証を正常に行えないため,本タイトルのみ,解像度は1680×1050&1920×1200ドットとした。
 また,HD 5970のテスト構成は,ASUSTeK Computer製のデュアルGPUカード「ARES/2DIS/4GD5」(以下,ARES)のレビュー時と完全に同じであることと,テストスケジュールの都合から,「高負荷設定」のスコアをARESのレビュー記事から流用しているので,この点もお断りしておきたい。

 なお以下,文中とグラフ中とも,GTX 460の1GB版と768MB版を区別するため,前者を「GTX 460[1GB]」,後者を「GTX 460[768MB]」と表記。加えてSLI時のスコアは,「GTX 460[1GB]SLI」「GTX 460[768MB]SLI」といった具合に,それぞれ「SLI」を付記することで区別する。


多くの場面でハイエンド製品を上回るGTX 460 SLI

ただ,高負荷環境でメモリ768MB版は苦しい


 では,定番の3Dベンチマークソフト「3DMark06」(Build 1.2.0)から見て行こう。結果はグラフ1,2のとおりで,「標準設定」の1920×1200ドットだとGTX 460[1GB]SLI&GTX 460[768MB]SLIのパフォーマンス伸び率は対シングルカード比20%強。これが高負荷設定の2560×1600ドットだとGTX 460[1GB]SLIで70%,GTX 460[768MB]SLIで76%に開いている。「描画負荷が高ければ高いほどシングルカード比でスコアは上がる」というSLIの特徴は,GTX 460でも健在だ。
 注目したいのは,すべてのテスト条件で,GTX 460[768MB]SLIのほうがGTX 460[1GB]SLIよりも対シングルカード比のスコア上昇率が高いこと。GTX 460[1GB]のROPユニット数が32基で,メモリインタフェースが256bitになっているところ,GTX 460[768MB]は同24基,192bitと引き下げられており,これがGTX 460[768MB]の弱点になっているというのはレビュー記事でお伝えしているとおりだが,少なくとも3DMark06において,この弱点はSLI構成をとることによって挽回されるというわけである。
 もっとも,絶対的なスコアは,言うまでもなくGTX 460[1GB]SLIのほうが高い。

 上位グラフィックスカードの比較だと,GTX 460[768MB]SLIがGTX 480より若干高いスコアを示す一方,GTX 460[1GB]SLIでもHD 5970には届かない点を押さえておきたい。


 グラフ3,4は,実際のゲームタイトルから,STALKER CoPの公式ベンチマークソフトに用意されるシークエンス中,描画負荷が最も低い「Day」シークエンスのテスト結果となる。
 メモリ周りの制限が影響してか,GTX 460[768MB]は高負荷設定の2560×1600ドットでスコアを大きく落とす。だが,それを例外とすると,GTX 460[1GB]SLIとGTX 460[768MB]SLIは,シングルカード比で76〜93%高いスコアを示した。GTX 460[1GB]SLIがHD 5970と互角以上に立ち回っているのも印象的だ。


 続いては同じくSTALKER CoPから,最も描画負荷の高い「SunShafts」の結果をグラフ5,6にまとめた。
 傾向そのものはDayシークエンスとあまり変わらないが,高負荷設定の2560×1600ドットで比較すると,GTX 460[1GB]SLIとGTX 460[768MB]SLIのスコア差はかなり大きくなった。極めて高い描画負荷環境において,GTX 460[768MB]が持つメモリ周りのスペックは足を引っ張ることがあるわけだ。


 グラフ7,8/は,DirectX 10世代のFPS,「Crysis Warhead」におけるテスト結果だが,GTX 460[1GB]SLIのスコアはHD 5970とほぼ同じ。GTX 460[768MB]SLIはそこから幾分か差し引いて見る必要がある。とくに,高負荷設定の1920×1200ドットでGTX 460[768MB]SLIから26%も置いて行かれ,GTX 480の後塵を拝しているあたりからは,描画負荷が高い環境におけるメモリ周りの制限がやはり大きい印象を受けた。


 DirectX 9世代で,現行世代のハイエンドGPUからすると“軽すぎる”部類に入る「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)。本タイトルの場合,シェーダプロセッサ数とテクスチャユニット数がスコアを左右しやすく,SLIやATI CrossFireXといったマルチGPU構成がスコアを伸ばしやすいのだが,果たしてGTX 460[1GB]SLIとGTX 460[768MB]SLIのスコアはほぼ横並びのまま対シングルカード比で2倍以上のスコアを叩き出した(グラフ9,10)。
 ただ,それ以上に,DirectX 9&10世代のタイトルに強いATI Radeon HD 5000シリーズの最上位モデルにして,マルチGPU動作するHD 5970の独断場でもあるのだが。


 グラフ11,12はDirectX 10世代のTPS「バイオハザード5」のテスト結果。1920×1200ドット設定時にCPUボトルネックが生じて120fps前後で頭打ちとなっているため,2560×1600ドット解像度の結果に目を移すが,すると,GTX 460[1GB]SLIとGTX 460[768MB]SLIは,いずれもシングルカード構成時と比べて80%以上ものスコア向上を示している。
 GTX 480に対しても優位性を発揮する一方,GeForceファミリーに最適化されているはずのバイオハザード5でHD 5970に敵わないあたりは,Fermiアーキテクチャが持つ限界といったところだろうか。


 パフォーマンス検証の最後は,DirectX 11モードで実行した「Colin McRae: DiRT 2」(以下,DiRT 2)である。結果はグラフ13,14のとおりだが,バイオハザード5とは逆に,こちらはFermiアーキテクチャのメリットが活きている。高負荷設定の2560×1600ドットになって描画負荷が極端に上がると,メモリクロックでGTX 460を上回るHD 5970が一気に差を詰めてくるが,それ以外で,GTX 460[1GB]SLIがHD 5970にかなりの差を付けるのは,優秀と述べていいだろう。



カードの消費電力はアイドル時30W程度,

アプリ実行時で1GB版が140〜180W,768MB版が120〜170Wか


 グラフィックスカード2枚差しで,消費電力にはどれだけ影響が出るのか,いつものように,ログを取得できるワットチェッカー「Watts up? PRO」を使って,システム全体の消費電力を計測してみよう。
 ここで一つお断りしておくと,今回,GTX 460[768MB]の両シングルカードについては,GTX 460レビュー時のスコアを流用することにした。GTX 460のレビュー時に用いたグラフィックスドライバはレビュワー向けの「GeForce Driver 258.80」なので,今回性能検証に用いたものとは異なるのだが,こと消費電力面に関するアップデートは宣言されていないため,流用しても問題ないと判断したためだ。また,HD 5970のスコアも,ARESレビュー時のデータを流用したものとなる。

 というわけで,OSの起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,各タイトルごとの実行時とし,そのスコアをまとめたものがグラフ15だ。

 先のレビュー記事で,GTX 460[1GB]とGTX 460[768MB]の消費電力差はざっくり20W程度と述べたが,今回,前者はNVIDIAのリファレンスカードからN460GTX Cyclone 1GD5/OCに替わったことで消費電力が下がっており,今回,差は10W程度となる。
 その点を踏まえつつSLI構成時を比較してみると,GTX 460[1GB]SLIでは440〜477W,GTX 460[768MB]SLIだと417〜451Wで,両者の差は23〜32W。カード2枚差しによる順当な上昇といえるだろう。

 なお,純粋な引き算で計算すると,セカンダリカードを差すことで,GTX 460[1GB]とGTX 460[768MB]はいずれもアイドル時に消費電力が30W程度上がっており,アイドル時の消費電力はカード当たり30W程度と推測できる。アプリケーション実行時だと前者は141〜185W,後者は121〜169Wだ。

※グラフが大きくなりすぎたため,縮小版をサムネイルとして掲載しました。グラフ画像をクリックすると別ウインドウで完全版を表示します
GeForce GTX 400

 さらに,3DMark06を30分間連続実行した時点を「高負荷時」として,アイドル時ともども,TechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.4.4)からGPU温度の取得を試みた結果がグラフ16となる。
 GTX 460[768MB]とHD 5970のスコアは消費電力と同様に流用であること,テストに用いたGTX 460は(データを流用した個体を除き)オリジナルクーラー搭載モデルであり,基本的には参考程度の数字になること,室温23℃の環境にバラック状態で置いたときのスコアであることを断ったうえで見てみると,グラフ中GTX 460[1GB]SLI#1,GTX 460[768MB]SLI#2で示したMSIのCycloneモデルが良好。より正確に言い換えるなら,同社独自のCycloneクーラーが,高負荷時でもGPU温度を60℃程度に押さえ込み,優秀な冷却能力を示している。
 また,唯一のリファレンスクーラー搭載モデルとなるGTX 460[768MB]SLI#1でも,高負荷時に75℃で,GTX 480より10℃以上,HD 5970と比べても数℃低かった。



GTX 480に代わる選択肢として一考の価値あり

組むならメモリ1GB版を選択したい


 7月12日から販売が始まったGTX 460だが,まだそれほど選択肢の多くないGTX 460[1GB]の実勢価格は2万4000〜2万6000円程度(※2010年7月17日現在)で,2万円程度から購入できるGTX 460[768MB]と比べると若干割高である。
 ただ,2枚でSLI構成を実現した場合のコストは5万円ほど。これは,GTX 480の実勢価格と同じか,若干安価な程度だ。それでいて,多くの場面でGTX 480を上回るベンチマークスコアを示すことからすると,“GTX 480の代わり”としてのGTX 460[1GB]SLIは,選択肢として一考に値する存在だとまとめられるだろう。
 さすがにグラフィックスカード2枚差しなので,GTX 480やHD 5970と比べて消費電力は高くなるため,電源ユニット選びに気を配る必要は出てくるが,冷却周りはラクになるので,このあたりは悩ましいトレードオフといえそうだ。

 ところで,ここまでのパフォーマンスを求める層は,より高い解像度やグラフィックス設定下での快適なゲームプレイを期待すると思うが,との観点からすると,グラフィックスメモリ768MB版はROPユニットやメモリコントローラといったメモリ周りの制限で,いろいろ足を引っ張られる傾向が目立った。GTX 460の2枚差しによるSLI構成に組もうと決断した人には,グラフィックスメモリ1GB版をオススメしておきたい。
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