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「DOFUS(ドフス)」は日本サービス1周年を迎え,次回作「WAKFU」も順調に開発中。仏Ankama CEOインタビュー
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印刷2011/11/26 11:00

インタビュー

「DOFUS(ドフス)」は日本サービス1周年を迎え,次回作「WAKFU」も順調に開発中。仏Ankama CEOインタビュー

 フランスのAnkamaは,「DOFUS(ドフス)」の開発/運営元として知られるゲームメーカーである。欧州でDOFUSがヒットしてから,Ankamaは雑誌/コミックスの出版やTVアニメなどにまで事業を広げ,一大グループ企業として成長した。オンラインゲームに関しても,次回作となる「WAKFU」を現在開発中だ。

 今回,AnkamaのCEOを務めるEmmanuel Darras(エマニュエル・ダラス)氏に会う機会が得られたので,設立10周年を迎えたAnkamaのこれまでや,今後の話などを聞いてみた。

「DOFUS(ドフス)」公式サイト



設立後10年で社員数が500名の一大グループ企業へ


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 読者の中にも,Ankamaという会社を今回初めて聞く人は多いと思いますので,まずは簡単に自己紹介をお願いします。

Ankama CEO Emmanuel Darras氏:
 はじめまして。10年前にフランスでAnkama社を共同で設立した3人のうち1人,Emmanuel Darrasです。現在は主に,Ankamaグループの国際ビジネスまわりを統括しています。

4Gamer:
 Ankamaがサービスしている「DOFUS」は,フランスをはじめとした欧州各国で高い人気があると聞きます。DOFUSの他国展開なども,Darrasさんが仕切っているのでしょうか?

Darras氏:
 はい。これまで10年間のあいだ,ヨーロッパの各国でDOFUSを展開してきました。欧州では軌道に乗っていますが,現在の大きな目標はアジアでDOFUSを成功させることで,そのために2009年3月9日にAnkama Japanを設立しています。

「DOFUS」は2011年9月27日で日本版リリース1周年を迎えた
DOFUS(ドフス)

4Gamer:
 最初は3人で起業したのが,今は社員数が4〜500名になったとのことですね。当時を振り返って,今の心境はいかがですか。

Darras氏:
 会社を興したばかりの頃は,2〜3か月先に社員をどうやって食べさせていこうか,そのことばかりを考えていました。でも今は,グループ会社として,2〜3年先のことを常に考えながら動いています。あの頃を振り返ると,なんだか不思議な気分ですね。

4Gamer:
 現在AnkamaはDOFUSの開発運営以外で,主にどういった事業を行っているのでしょうか。

Darras氏:
 設立当初はDOFUSの開発/運営に専念していましたが,現在はこの世界観を中心とした,メディアミックス展開を積極的に行っています。例えばフィギュアやぬいぐるみ,トレーディングカードなど,さまざまな関連グッズをリリースしています。それらの中でも,アニメーション制作とコミックス/雑誌の出版事業は,オンラインゲームと同じくらい大きな事業の柱ですね。

DOFUS(ドフス)

4Gamer:
 オンラインゲーム会社がマルチ事業を展開していくというのは,簡単にできることだったのでしょうか?

Darras氏:
 最初はアニメや出版事業の経験がゼロだったので,苦労の連続でしたね。ですが,DOFUSの世界を広げていくんだという目標があったので,苦労というよりは大きなチャレンジで,むしろそれ自体が大きなモチベーションになっていました。

4Gamer:
 これからDOFUSの世界をどこまで広げていきたいか,目標といったものはありますか?

Darras氏:
 そうですね。DOFUSのメインストーリー以外にも,外伝的な広がりを持たせていって,ゆくゆくは「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」のような壮大な世界にしたいです。

4Gamer:
 Ankama刊行の雑誌を拝見しました。メインの記事はDOFUSに関する内容ですが,「WAKFU」の情報もちらほら見かけますね。

「WAKFU」
DOFUS(ドフス)

Darras氏:
 ええ。ご存じのとおり,WAKFUは弊社にとってオンラインゲームの次回作ですので,少しずつ盛り上げていってます。WAKFUはすでにアニメ化されている作品で,素材がたくさんあるので,雑誌での展開も比較的行いやすいんですよ。

4Gamer:
 DOFUSはオンラインゲームから始まり,コミックスやアニメに展開していきましたが,WAKFUは逆にアニメからスタートした作品なのでしょうか?

Darras氏:
 いえ,5年前にWAKFUのアニメを制作する前から,ゲーム化は進められていました。なお,マルチメディア展開は大きな効果が期待できますが,他社さんの状況を見ていると,別会社に委託することでクオリティが保てなくなるケースも見受けられます。その点WAKFUは,アニメもオンラインゲームも同じ私達のグループ会社で制作しているので,そういった心配が少ないです。

「WAKFU」アニメ版
DOFUS(ドフス)

4Gamer:
 WAKFUのアニメーション公開は2008年とのことですよね。だとすると,オンラインゲーム化はもう少し早いほうが効果的だったようにも思えるのですが,開発作業が難航しているのでしょうか?

Darras氏:
 たしかに,オンラインゲーム化のスケジュールは多少遅れていますが,弊社はこのWAKFUというブランドを長期的に育てていきます。クオリティをないがしろにしてリリースを急ぐことはありませんし,長い目で見ればそれは正しい判断だと信じています。


Ankamaにとって次回作となるオンラインゲーム「WAKFU」


4Gamer:
 WAKFUに関して現在公開されているコンセプトアートなどのテイストは,DOFUSによく似ています。両者に直接的なつながりはあるのでしょうか?

Darras氏:
 WAKFUの世界は,DOFUSから1000年後という設定です。DOFUSのテイストの良さを引き継ぎつつ,新しい要素を盛り込むことがメインコンセプトの一つです。

4Gamer:
 DOFUSやWAKFUのオンラインゲームの開発人数や,サービススケジュールなどに関して,聞かせてもらえますか。

Darras氏:
 DOFUSは開発と運営を合わせて約100名います。WAKFUは開発のみで現在は約40人ですが,今後もっと増やしていきます。WAKFUのサービススケジュールに関しては,SQUARE ENIX USAと運営契約を結んでおり,2012年に北米地域でリリース予定です。

4Gamer:
 ぱっと見,WAKFUとDOFUSはよく似たグラフィックスですが,ゲーム内容について一番違う部分はどこでしょうか?

「DOFUS」のゲーム画面(左)と「WAKFU」のゲーム画面(右)
DOFUS(ドフス) DOFUS(ドフス)

Darras氏:
 WAKFUでは自分だけの“島”を持つことができ,ルールや法律などを作れます。つまりキャラクターだけでなく,島を発展させるという要素があるんです。これはDOFUSにはない要素です。

 島は文字どおり生きていて,プレイヤーの動きが影響を与えていきます。例えば木を伐採したあとは,自分で種を撒いて育てないと再び生えてきません。また,動物などを倒しすぎると生態系が破壊され,なかなか次が出現してこなくなります。ですので子牛や子馬などは,狩り尽くさずに見逃してあげる必要も出てくるでしょう。

4Gamer:
 DOFUSに,「CityVille」などのような面白さ取り込んだものがWAKFU,ということなのでしょうか。

Darras氏:
 フランスの関係者にWAKFUのゲーム内容を紹介した際,そのような指摘をする人もいましたね。でもWAKFUは,4〜5年前からこの構想を練っていました。プレイヤーの行動がゲーム内にどういった影響を与えて,それをゲームシステムに反映すればきっと面白くなるだろう,というのはずっと前から考えています。

4Gamer:
 現在,世界的にソーシャルゲームやブラウザゲームが盛り上がっています。10年前にDOFUSをブラウザゲームとしてリリースした御社にとって,ある意味時代を先取りしていたわけですが,現在の風潮をどのように受け止めていますか?

Darras氏:
 ソーシャルゲームを遊んでいる人の中には,従来のゲームに興味がなかったライトな人が大勢います。そういった人も含め,ゲーム市場が広がっていくことは良いことだと思います。弊社のDOFUSやWAKFUは,そういったライトな人達にもアプローチできるゲーム内容なので,チャンスが広がっていると感じています。

4Gamer:
 DOFUSやWAKFUを,facebookやiOS用アプリなどとしてリリースする予定はないのでしょうか?

Darras氏:
 今年の5月に,DOFUSの世界観をもとにしたタワーディフェンス型の関連ゲーム「DOFUS battle」を,iOS用アプリとしてリリースしました(英語版のAppStoreのみ)。今はまだ詳しくお話できませんが,facebookで遊べるミニゲームなども社内で計画しています。

「DOFUS battle」
DOFUS(ドフス)


気になる今後のアジア展開は?


4Gamer:
 WAKFUは今年の夏に北米でオープンβテストを実施したそうですが,反響はいかがでしたか。

Darras氏:
 じっくり時間をかけて作ったこともあり,ゲームシステムに対するフィードバックはとても良かったです。正式サービスを迎えるには,まだまだコンテンツのボリュームが足りないので,今後はここに注力していきます。

4Gamer:
 WAKFUのワールドワイド展開はどのような予定となっていますか。

Darras氏:
 まずはヨーロッパ諸国で,弊社が直接運営,近日中に正式サービス開始です。次がアメリカとカナダで,SQUARE ENIX USAが運営する予定ですが,現在日程を調整中ですね。

4Gamer:
 アジア方面についてはどうでしょうか。

Darras氏:
 アジアの国々には,まだDOFUSの魅力が十分に浸透しきっていないので,そちらが先になります。まずはDOFUSをヒットさせ,それからWAKFUに続く良い流れを作っていきたいですね。

4Gamer:
 DOFUSの日本展開を振り返ると,2010年の9月にアエリアによってサービスが行われたものの,その後2011の4月1日にAnkama Japanへ運営移管されていますね。

Darras氏:
 当時はアエリアのお陰で,DOFUSを“基本プレイ無料+アイテム課金”のビジネスモデルとしてサービスさせることができました。でも長期的に見たストラテジーやビジョンが合わなくなったため,今年からAnkama Japanを通じて自社運営することにしました。

4Gamer:
 日本のゲーム市場は特殊で,世界中で流行っているコンテンツが日本では受けなかったり,その逆だったり,といったケースが珍しくないです。Darrasさんは,日本のゲーム市場をどのように分析されていますか。

DOFUS(ドフス)
Darras氏:
 たしかに,ほかの国とは大きく違いますね。
 DOFUSは日本で人気のある一般的なMMORPGとはちょっと違ったテイストで,そこが新鮮に受け入れられるかなと思っていたのですが,想像以上にハードルがあったようでした。2009年にAnkama Japanを設立して,注意深く観察していますが,正直なところまだ完全には理解しきれていません。

4Gamer:
 今後,日本のDOFUSはどのように続けていくか,ビジョンはありますか。

Darras氏:
 意外に聞こえるかもしれませんが,サービス開始後1年間の状況だけを見ると,日本よりもヨーロッパのほうが不調だったんです。本格的にヨーロッパで人気が出てきたのは,サービスから3年経ってからです。ですので,日本のサービスに関しても,長期的なプランにのっとって頑張って運営していきますよ。

4Gamer:
 日本版DOFUSは,いま目の前にあるような関連グッズのローカライズがされておらず,オンラインゲーム単体としての展開でした。その点,少々もったいないように思えましたが。

Darras氏:
 当時アエリアと契約を結んだのは,オンラインゲーム展開に関してだけでした。今はAnkama Japanが運営しているので,画集などの関連グッズも,ぜひ展開していきたいですね。長期的プランで,DOFUSのブランドを認知させていきたいと思います。

4Gamer:
 DOFUSのキャラクターデザインやイラストは,どことなく日本の影響を感じさせつつ,それでいてほかでは見ない不思議なテイストがありますよね。

DOFUSのキャラクター
DOFUS(ドフス) DOFUS(ドフス)

Darras氏:
 フランスでは,30年以上前から日本のアニメや漫画文化がローカライズが行われています。ワールドワイドで漫画の売上を見ると,1位が日本で,その次は実はフランスなんです。実際私もそうですが,多くのフランス人が,子供の頃から日本の漫画やアニメの影響を強く受けています。そういったバックボーンを持つアーティストが,DOFUSを作り上げていったんです。

4Gamer:
 個人的にも,DOFUSの画集は見てみたいですね。
 それでは最後に,一言メッセージをお願いします。

Darras氏(左)と,通訳を務めたMatthieu Youna氏(右)
Darras氏:
 Ankamaはフランスの会社ですが,スタッフの多くは日本の文化を愛しています。日本の人達にDOFUSを楽しんでもらえるように,グループ企業を含めてのクロスメディアを行っていくので,期待してください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

「DOFUS(ドフス)」公式サイト

「WAKFU」公式サイト

  • 関連タイトル:

    DOFUS(ドフス)

  • 関連タイトル:

    WAKFU

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