発売直前！　「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」の序盤をダイジェストで紹介

　セガのPSP用ソフト「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」が，いよいよ明日（1月21日）発売される。今回は発売直前ということもあり，これまでに公開されてきた情報を一気におさらい。世界観やストーリーだけでなく，ゲームの基本的な進め方などをお伝えしよう。なお，「こちら」に先行プレイレポートも掲載しているので，併せてチェックしてほしい。

強国の狭間で揺れるガリア公国の戦い

　本作の舞台となるのは，現実世界に似た架空世界のヨーロッパ大陸。征暦1935年に，東ヨーロッパ帝国（通称，帝国）と，共和制連邦国家・大西洋連邦機構（通称，連邦）との間で第二次ヨーロッパ戦争が勃発し，その戦火は小国ガリア公国へと飛び火した。

　国力を疲弊させつつも，義勇軍の働きにより帝国の侵略を撃退したガリア公国であったが，その後，支配者であるガリア大公「コーデリア・ギ・ランドグリーズ」の“ダルクス人宣言”により，ガリア公国に動乱の時代が訪れた。

　そんな最中に，国内の有力貴族であるガッセナール伯爵が反ダルクス主義を標榜。コーデリア大公の追放を要求してガリア公国に反旗を翻した。1935年に起きた戦いの傷も癒えぬまま，1937年にガリア公国は内戦の時代に突入するのである。


　1935年の戦いで，ガリア公国の義勇軍として活躍した英雄「レオン」を兄に持つ「アバン」が本作の主人公であり，彼の元にランシール王立士官学校から，兄の訃報が届く。兄の死を受け止められないアバンは，ランシール王立士官学校の教師ブリクサムに，兄の死の理由を尋ねるが，国防の機密ということで一切の返答を得られない。ならば内部から情報を得ようと，アバンはランシール王立士官学校への入学を決意。
　だが，そのとき，アバンが暮らす村に突如反乱軍が押し寄せた。アバンは自警団と合流し，戦いに望む。というのが，本作のプロローグだ。

反乱軍の襲撃を乗り越え，ランシール王立士官学校を目指す

　以前お伝えしたように，本作は，「コマンドモード」でユニットの配置や勝利条件を確認し，三人称シューティング（TPS）の操作方法を採り入れた「アクションモード」でユニットの行動を選択するという，“BLiTZ”システムが採用されている。ここでのプレイヤーは，アバンを操作しつつ，反乱軍を退けるのだ。一連の流れを，以下に掲載したスクリーンショットともに確認してほしい。

自警団と協力し、反乱軍を撃破しろ

軽装備しかもたない民間人のアバン。土嚢にしゃがみこめば敵の攻撃を防ぐことができる

着実に敵を仕留めていけば活路が開ける。一人だけ突出しないように、味方と連携をとって一歩ずつ、一歩ずつ

反乱軍を撃退することに成功すれば、ファーストミッションはクリアだ

アバンを待ち受ける入学試験

　反乱軍を撃退したアバンは，ランシール王立士官学校への入学を目指し試験を受けることに。そこで医師を目指す女の子「コゼット」，ダルクス人でありながら英雄を目指す「ゼリ」達と出会い，同じチームとして実技試験にのぞむことになる。

ランシール王立士官学校にたどり着いたアバン。彼を待っていたのは厳しい入学試験だった。筆記試験に挑むアバン。そこでゼリ、コゼットと出会う

ダルクス人でありながら「英雄」を目指すクールな理論家ゼリ

医者の道を志す、少しおっちょこちょいなコゼット

そしてアバン・ゼリ・コゼットは同じチームに編成され、実技試験にのぞむことになる

ランシール王立士官学校入学のための最後の関門。それは、実戦さながらの実技試験だ。かつて義勇軍第７小隊を鍛えたことでも知られる実技教官のロドリゲスがアバンたちのチームを出迎える

実戦と同じく、きちんと戦いのセオリーを踏んでいく必要がある。土嚢に隠れた敵を銃器で倒すのは困難だ。しかし手りゅう弾を使えば土嚢ごと敵を吹き飛ばすことが出来る

試験とは言え、容赦なく削られていくHP。支援兵であるコゼットが持つラグナエイドで大幅にHP回復が可能なのでうまく対処しよう

実技試験のMAPは、２つのエリアに区切られている。エリア１を制覇することで、エリア２に出撃可能となる。まずはユニットを占拠した拠点で「後方待機」させて……

出撃させたいエリアで、再出撃させよう

突撃兵のゼリは近接戦闘に優れる。アバン一人では厳しい局面でもゼリと連携を図ることで難なく突破できるだろう

全てのエリアを制圧するか、敵兵を全滅させれば実技試験をクリアすることができる

ランシール王立士官学校に入学したアバンを待つものとは

見事入学を果たしたアバン。全寮制であるランシール王立士官学校では自室が与えられる

　実技試験をクリアすると，ランシール王立士官学校への入学が認められる。ランシール王立士官学校は全寮制であり，アバンにも自室が与えられ，ここを拠点として学校生活を送ることになるのだ。

自由時間においては、自由に学園内を移動することもできる。物語の進展に応じて、移動可能になる場所はどんどん増えていく

ランシール王立士官学校の学長ローレンス・クライファートに歓迎されるアバン

レオンの死の真相を聞き出そうとするアバン。重要な任務とは一体なんだろうか

好みのクラスメイトを選び，部隊を編成

　学校内を移動していくと，アバンと同じ「G組」のクラスメイト達と出会う。さまざまな人物がいるが，プレイヤーはこの中から好きな兵士（生徒）を選び部隊を編成することになる。

機動力が高く、索敵が得意な偵察兵のクラスメイトたち

火力と体力を兼ね備えた対歩兵戦向きの突撃兵のクラスメイトたち

戦車に対して有効な対戦車槍を装備している対戦車兵のクラスメイトたち

応急手当が得意な兵科、支援兵のクラスメイトたち

盾で正面からの銃弾をはじき返し、手にしたスパナで接近戦も可能な技甲兵のクラスメイトたち

学級委員長となりクラスメイトを率いるアバン

成績優秀な生徒達が集まるエリートクラス「A組」の学級委員長，ユリアナ・エーベルハルト。「G組」を“落ちこぼれの集まり”と見下している

　成績優秀な生徒が集まっている「A組」に，アバン達の「G組」は落ちこぼれと呼ばれてしまう。熱血漢でもあるアバンは，そんな扱いに耐えられず，自ら学級委員長になることを宣言。クラスにオリジナルの部隊名をつけ，リーダーとして率いることになる。

担任のブリクサムからも「最低のクラス」と言われてしまう「G組」

ユリアナの挑発に乗り，学級委員長になると宣言してしまったアバン

部隊名は自由につけられる

　といったように普通の学校生活を送るアバン達だったが，ランシールの鐘が鳴り響き，生活が一変する。ランシールの鐘は出撃を知らせる鐘であり，戦争の始まりが告げられたのだ。

普通の学生となんら変わらない学園生活を送っていたアバンだが、突如ランシールの鐘が鳴り響く。ランシールの鐘。それは、出陣を知らせる響き。鐘が鳴り響く時、それは戦争が始まる時なのだ

鐘がなるや否や出陣の支度をし始める生徒たち。教室のロッカーには武器が並んでいる

アーレム地方に反乱軍の出撃を確認。G組小隊の出番は予想以上に早くやってきた

教師から指揮官へと早変わりするブリクサム。そのまなざしは真剣そのものだ

反乱軍のダルクス狩り！　敵の大部隊を倒せ

　アバン達が最初に戦うことになるのは，反ダルクス主義を掲げダルクス人に容赦のない弾圧を加えている反乱軍だ。アバンは，敵の大部隊と戦車を見て怖気づくクラスメイトを叱咤し，ゼリは冷静に作戦を練る。以下に戦闘の流れをスクリーンショットとともに掲載しておくので，参考にしてほしい。

反ダルクス主義を掲げる反乱軍は、ダルクス人に対して容赦のない弾圧を加えていた

反乱軍の行為に激怒するダルクス人のゼリ

大部隊、それも戦車を連れた反乱軍を見て怖気づくクラスメイトたち

クラスメイトを叱咤するアバン。一方、ゼリは冷静に作戦を分析し・・・

３つのエリアにわかれているミッション。敵の数も多く、なによりも敵には戦車がいる。力任せの攻略では犠牲が出ることが予想される

見張り台も敵に占拠されている。下から狙い撃ちすることもできるが・・・

正面突破を図ろうとしたが、打たれ強い突撃兵のゼリと言えども敵の猛攻に突破はならなかった…

このミッションは別ルート（地下道）を通って敵本拠地に接近することもできる。力を合わせて進むアバンたち

敵の守りは正面ルートと比べて薄い。ここに戦力を投入すれば・・・

地下道を抜け、敵本拠地の側面をつけるルートを確保した。さらに敵戦車の近くにラグナボックスを発見。あれを爆破すれば・・・！

無事敵戦車を破壊し、ミッションをクリアすることができた。ミッションにおいてはさまざまな目標を示されることがある。本ミッションにおけるクリア条件は戦車を破壊せよ、であった

ミッションクリア後にはクラスメイト達との交流も

　初めての戦いは，敵の戦車を破壊すれば終了となるが，今後はさまざまな目標を課せられることになる。目標達成に向けてしっかりと作戦を練ったうえで，戦いに望みたいところだ。なお，戦闘終了後には，クラスメイト達との交流が描かれる。自分の好みに合うようにクラスメイトを鍛え上げていき，今後さらに続く戦いに備えるのだ。

無事に初のミッションをクリアしたG組小隊

ミッションクリア後は，クラスメイト達との交流も描かれる

　今回は，本作の序盤をスクリーンショットとともに，ダイジェストで紹介してきた。とはいえ，ここでは紹介しきれなかったエピソードなども多い。気になる人は，ぜひ自分の目で確認してほしい。