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「龍が如く4 伝説を継ぐもの」,プロデューサーの菊池正義氏とシナリオ担当の横山昌義氏へのミニインタビューを掲載&テーマ曲「Butterfly City」のサプライズライブレポート
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それは,2010年3月17日に発売された,本作のテーマ曲「Butterfly City Feat. RYO the SKYWALKER & Mummy-D」を歌う,Zeebraさん,Mummy-Dさん(RHYMESTER),RYO the SKYWALKERさん,DJ Hasebeさん(a.k.a Old Nick)の4人(関連記事)によるサプライズライブだ。
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なおライブ終了後には,Zeebraさん達がなんとビルの正面入口から再び姿を現す。現場に集まったファン達が押し寄せる中,Zeebraさん達は,リムジンハマーに乗り込んで去っていった。現場は少々混乱したものの,怪我人もなかった模様だ。
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このライブのあと,「龍が如く4」プロデューサーの菊池正義氏,シナリオ担当の横山昌義氏に話を聞くことができた。最後に合同インタビューの模様をお伝えしよう。
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――「龍が如く4 伝説を継ぐもの」が発売日を迎えた感想を聞かせてください。
菊池氏:
今年もなんとかたどり着けたな,というのが素直な感想ですね。毎年けっこう綱渡りなので(笑)。限られた時間でファンの方に楽しんでいただける,恥ずかしくないものをお届けしようとがんばっているんですけれど,今年も胸を張れるようなものをこの日に出せたので,正直,感無量といったところです。
横山氏:
実感はまだないですね。このあと,お客さんが買っている姿を閉店間際のお店に行って見てこようかな,と思っているんですけれど。作り手って,お店のレジには立てないので,レジのアルバイトをしたいぐらいなんですよ(笑)。それで初めて実感が沸くのかなと思うんですけど。
今日から徐々に実感が高まっていくのかな,と思っているんですけど,まだ「ああ,出たんだ」って夢の中の世界みたいな感じですね。
菊池氏:
あと,さっきハマーリムジンにちょっと乗せてもらったんですけど,生まれて初めて乗れてよかったです(笑)。
――ライブを観た感想はいかがでしたか?
菊池氏:
雨が降らなくてよかったなというのが,一番正直な感想ですね(笑)。
とても盛り上がってよかったです。大人の街という場所柄もあるので心配だったんですけど,非常に盛り上がって,たくさんの方に集まっていただいて,嬉しく思っています。
横山氏:
そうですね,新橋でラップというのはなかなかないですけど,意外に合うなと思って,「龍5」の舞台は新橋でもいいんじゃないかと,今ちょっと考えているところです(笑)。
僕らも生で見るのは2回目ですけど,やっぱりかっこいいですね。
――なぜ,今回のライブのステージに新橋を選んだのでしょうか?
菊池氏:
「龍が如く」のファンの方は20〜30代,とくに30代の方に支えられているので,意外とミスマッチなようですが合うんじゃないかと。公式のTwitterやブログを始めたんですが,コメントには「仕事前に買っていく」「仕事帰りに買ってこれからプレイするよ」というようなコメントを書き込んでいただいているんですね。やっぱり,社会人の方がすごく多いんだなと実感しています。
なので,新橋でライブというのもぜんぜんありなんじゃないかなと。この街にフォーカスすることも,今までやったことがなかったですし。
横山氏:
さっき,電話で「人がいっぱいで歩けないんだよ」と話している年配の方がいらしたんですね。「え? 龍が如く,龍が如く」と話しているのを見て,すごいなって思いました。
新橋は好きなんですけど,僕の中のイメージとしては,巨人のおじさんの街なんですよ。そんなところで「龍が如く」って単語が通じることに感動しました。電話の相手は家族の方なのかなとは思いますけど,すごいことだと思いましたね。
――「龍が如く」シリーズは約1年のスパンで新作を出し続けていますが,苦労した点で前作とは違った部分などはありましたか?
横山氏:
毎回大変なんですよ。とくに「ここが変わった」というのはないんですけど,実は,今回は初動が遅くて,内部的には「3」のときより期間が短かったんですね。なので,作っている人間からすると,ものすごく短い1年ではありました。
……僕のせいなんですけれど(笑)。発売日ですし,脚本を書くのがちょっと遅れて皆に迷惑をかけたことを,反省してみようと。
(※菊池氏は横山氏のコメント中ずっと笑いっぱなしだった)
――主人公が4人になったことで,シナリオの書き方は変わりましたか?
横山氏:
神室町という街を多角的に見るという面で,4人にしたことはすごく世界が広がったので,別に苦労はなかったですね。
今までって,元極道の桐生一馬という1人の視点しかなかったんですけど,そうでない視点からエピソードにアプローチできたので,書くという意味では楽でした。
――「龍が如く4」の制作中,一番思い出深かった出来事を教えてください。
菊池氏:
今日のライブなどもそうですけど,毎回,やったことのないことをやるときって不安じゃないですか。そのためにいろんな準備をするわけですけれども。
今回,私自身が「本当にうまくいくかな,どうだろう……」って一番気をもんだのは,オーディションですね。オーディションは,本当にいろんなリスクを考えて,担当の皆で作っていったんです。でも,「集まらなかったらどうしよう」「盛り上がらなかったらどうしよう」「受かった子がいなくなっちゃったらどうしよう」とか,いろんなことを考えました。それが,何とかここまで,不測の事態など大過なくこられて,しかも盛り上がってくれて。それが一番嬉しかったことであり,気を揉んだことですね。
横山氏:
北大路欣也さんの出演交渉が一番印象に残ってますね。……僕を褒めてくださいって思いなんですけど(笑)。
僕も「龍が如く」チームの開発の一員ですから,脚本を書いているだけじゃなくて,いろいろやっているんです。出演交渉も,自分で脚本とか企画書を持っていってやったんですけど,あのキャスティングを揃えるのは,今回はちょっと大変でした。
説得するのもそうですけど,いろいろと話し合いをさせていただいたことは,勉強になりました。
菊池氏:
「このキャラクターはこうなんじゃないか」というのを,一番みっちりやったのが北大路さんですね。すごく役作り,物語に対してのこだわりが強い方なので,そこは脚本を書いている横山と,かなりの時間お話しをしていただきました。そうして作り上げて,お互いに理解しあってから収録に入るという。
横山氏:
一言一言の意味にもこだわられていたので,それを説明して……という感じのやり取りをして。納得していただかないと,絶対に出演していただけないんですよ。それはすごく印象に残っています。
――最後に,まだ「龍が如く4」を購入していない人に向けて,メッセージをお願いします。
菊池氏:
「見参」も入れると5作めになるんですけど,「龍が如く」チーム全体としては,「前作を超えていくこと」が一番大変です。毎回マンネリズムとの戦いがありつつ,前作よりさらに新しいチャレンジを少しでも多くし,楽しんでいただくことを目標に掲げて作ってきています。今回もそれをいい形で成し遂げられたと思いますので,ぜひ遊んでみて,その出来を確かめてください。お願いいたします。
横山氏:
個人的にですが,集大成だと思っているので,正直,今は脚本としてこれ以上のものはないかなと思っています。僕の中で出せるものを全部出せた気がしているので,今は燃え尽き症候群なんですけれど(笑)。率直に,感想を聞かせてほしいなと思っていますね。
自分の中で「龍が如く」というものの一つの区切りを付けるつもりで書いたので,大げさなことを言う気はないんですけど,買って楽しんでほしいと思います。
――ありがとうございました。
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龍が如く4 伝説を継ぐもの
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