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「ALIENWARE m15」国内初披露。ブランド初の薄型ノートPC,気になるその特徴を担当者が明らかに
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印刷2018/10/23 17:14

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「ALIENWARE m15」国内初披露。ブランド初の薄型ノートPC,気になるその特徴を担当者が明らかに

 2018年10月23日,Dellの日本法人であるデルは,東京・秋葉原にある旗艦店「ALIENWARE STORE AKIBA」で新製品発表会を開催し,10月30日に国内発売予定のとなるブランド初の薄型ノートPC「ALIENWARE m15」(関連記事)と,11月20日に発売予定の新しいミドルタワーデスクトップPC「ALIENWARE Aurora R8」(関連記事)を国内で初めて披露した。

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ALIENWARE m15
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ALIENWARE Aurora R8

ALIENWARE m15を紹介するEddy Goyanes氏(ALIENWARE Global Product Manager, Dell)
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 ALIENWARE m15は,フルカスタマイズモデルを含む4モデル展開の予定で,BTO標準構成価格は18万4980円(税別,送料込)となっている。単純計算した税込価格だと19万9778円から。一方,ALIENWARE Aurora R8の価格は未公表だ。

 新製品発表会には,DellでAlienware部門のグローバルプロダクトマネージャーを務めるEddy Goyanes(エディー・ゴヤネス)氏が登壇。ALIENWARE m15の特徴を説明した。そこで本稿では,同製品の紹介と発表会の概要をレポートしよう。


ALIENWARE m15


ALIENWARE m15の概要
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 まずは,折り畳み時の厚さが約21.1mm未満で,重量は約2.16kgと,Alienwareの15.6型モデル史上最薄,最軽量を実現したALIENWARE m15から見ていこう。

 押さえておきたいのは,ALIENWARE m15がAlienwareにとって「新しいラインナップ」だということだ。日本を含む一部地域で「在庫がある限り販売を継続する」というステータスになっている「ALIENWARE 13 R3」を置き換えるなどいった話ではなく,「薄いゲーマー向けノートPC」という新ジャンルにAlienwareが進出するという話なのだそうだ。

Goyanes氏の示したAlienware製ノートPCのロードマップ。「整数型番」を採用するALIENWAREノートPCの下にALIENWARE m15が加わった格好だ
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ALIENWARE m15の底面を披露するGoyanes氏。マグネシウム合金製のボディパネルを採用したことで,軽量化を実現できたという
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 そんなALIENWARE m15について,Goyanes氏は,「ポータビリティ(携帯性)に優れたゲームノートPCを求めるゲーマーの声に応えて,性能を落とすことなく薄型化と軽量化を実現するもの」と紹介していた。

 軽量化の鍵となった要素の1つとして,Goyanes氏は,ディスプレイ部分の天板とボディ上面のベゼル,そしてボディ底面のパネルに,マグネシウム合金製のパネルを採用したことを挙げた。具体的に,樹脂やほかの金属を使った場合と比べて何g(グラム)軽くできた,という話はなかったが,マグネシウム合金製のボディパネルは薄型軽量を重視するモバイルノートPCや2-in-1 PCでも使われていたので,ゲーマー向けノートPCであっても,強度と軽量化の両立に効果があるのは確かだろう。

ALIENWARE m15のボディ上面(左)と底面(右)。そして液晶パネル天板にはマグネシウム合金製のパネルを採用した。キーボード奥側に見えるメッシュ部分には,ステレオスピーカーと吸気孔がある
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 ALIENWAREからリリースする以上,ALIENWARE m15は薄くて軽いだけでは駄目で,ゲーマーにとって実用的な高い性能を実現することも必要だ。その鍵としてGoyanes氏は,銅を素材として多用した冷却機構の採用を挙げていた。公式ムービーを見ただけだと,GPUやCPUと冷却ファンを結ぶヒートパイプにだけ銅製品を使っているような印象も受けたのだが,氏によると,ファンの排気が出るヒートシンクの部分にも銅製素材を使っているとのことだ。
 加えて,冷却機構の強化によって,CPUのオーバークロック動作もしやすくなり,自動オーバークロック機能である「Turbo Boost Technology」が,Intelによる標準設定よりも長時間効くようになっているそうだ。

Goyanes氏が披露したALIENWARE m15の公式ムービーより。銅製ヒートパイプでGPUやCPUの熱を冷却ファンのヒートシンクに伝えている。キーボード奥側の上面と底面から吸気して,背面と側面に排気する仕組みとのこと
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 とはいえ,銅製のヒートパイプやヒートシンクを組み合わせた冷却機構自体は,性能重視のゲーマー向けノートPCでは珍しいものではない。性能と薄さの両立を目指したALIENWARE m15で採用するのは必然だったのではなかろうか。

底面側から左右の冷却ファンを覗き見たところ
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ネビュラレッドの背面パネルを採用する製品は,液晶パネルが垂直最大リフレッシュレート144Hzに対応するものだけだ
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 ところで,ALIENWARE m15の背面パネルは,見慣れたシルバーのものだけでなく,鮮やかな赤色の「Nebura Red」(ネビュラレッド)のものも用意されている。国内モデルだと液晶パネルの選択肢は,

  1. 解像度1920×1080ドット,最大垂直リフレッシュレート60Hz
  2. 解像度1920×1080ドット,最大垂直リフレッシュレート144Hz
  3. 解像度3840×2160ドット,最大垂直リフレッシュレート60Hz

の3モデルとなるが,このうち1.と3.ではシルバー天板,2.ではシルバー天板とNebura Red天板のどちらかを選べるとのことだった。

 さて,ALIENWARE m15の性能面で,Goyanes氏がアピールしていたのが,バッテリーに関する話題だ。ALIENWARE m15は標準採用する60Wh仕様のバッテリーとは別に,BTOオプションで90Wh仕様のバッテリーも用意しており,購入時に選択できるようになっているという。
 60Whバッテリーの場合,連続ビデオ再生時で最大7.1時間のバッテリー駆動が可能なのに対し,90Whバッテリーを使った場合は,連続ビデオ再生時で最大10.6時間,バッテリー駆動時間を測定するベンチマークテスト「Mobile Mark」では最大12.7時間のバッテリー駆動が可能であったとのこと。
 もちろん,GPUとCPUを酷使するゲームのプレイ時にこれほど長い動作時間は期待できないが,Alienwareが「非ゲーム用途」におけるバッテリー駆動時間の長さをALIENWARE m15の重要な要素と考えていることは窺えよう。

 Goyanes氏は,GPUについても説明していた。ALIENWARE m15は,GPUとして「GeForce GTX 1070 with Max-Q Design」(以下,GeForce GTX 1070 with Max-Q)またはクロックアップ仕様の「GeForce GTX 1060 6GB」を選択できるようになっている。一方,ALIENWARE 15では,GPUに「GeForce GTX 1070」を選択可能だ。
 Goyanes氏によると,ALIENWARE m15でGeForce GTX 1070 with Max-Q Designを選択した場合,クロックアップ版GeForce GTX 1060 6GB――こちらはMax-Q Designではない――を選択した場合と比べてざっくり3割高い3D性能を期待できるという。

Goyanes氏は,ALIENWARE m15におけるALIENWARE m15におけるGeForce GTX 1070 with Max-Qとクロックアップ版GeForce GTX 1060 6GBのベンチマークテスト結果を示した。おおむね31%高いスコアが得られるという
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 以下では,ALIENWARE m15の各部と,Alienware独自の外付けグラフィックスボックス「ALIENWARE Graphics Amplifier」(以下,Graphics Amplifier)などを写真で紹介しよう。

ALIENWARE m15の左側面。大きな排気孔の横に,1000BASE-T対応の有線LANポートとUSB 3.1 Gen.1 Type-Aポート,4極3.5mmミニピンのヘッドセット端子がある
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右側面側にはUSB 3.1 Gen.1 Type-Aポートが2つ並ぶだけ。排気孔が右側面にもあるのは,ノートPCのすぐ近くでマウスを使う人にはちょっと気になるかも
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背面側には,左からHDMI Type-A出力,mini DisplayPort出力,Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cポート,そしてGraphics Amplifierの接続用インタフェースが並ぶ
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Graphics Amplifierを接続した状態のALIENWARE m15(左)。右写真はGraphics Amplifierのケーブルをつないだ様子である
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ALIENWARE Aurora R8


ALIENWARE Aurora R8
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 続いてはALIENWARE Aurora R8だが,これは,GeForce RTX 20シリーズ搭載グラフィックスカードと第9世代Coreプロセッサを採用する新モデルとして,国内市場への投入が予告されていた製品だ。
 GPUとCPU以外の機能面や,筐体の外観はとくに既存のモデルから変わっていないそうで,純粋に最新のプロセッサを採用してきたものと理解していい。

 最大で8コア16スレッド対応の「Core i9-9900K」を選択可能になったことで,「さらなる可能性をゲーマーに与えるもの」と,Goyanes氏はアピールしていた。また,GPUとCPUのオーバークロック動作も正式にサポートしており,プリインストールの統合設定ソフト「ALIENWARE Command Center」から,動作クロックや電圧といった設定を調整できるとのことだ。

Core i9-9900K搭載のALIENWARE Aurora R8では,ゲームをプレイしながら実況配信を行うというデモを披露していた
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ALIENWARE Command Centerで,CPU(左)およびGPU(右)のオーバークロック機能を確認してみた。CPUは動作クロックや電圧,電圧オフセット値を,GPUは電力のターゲット,温度のしきい値,GPUコアやグラフィックスメモリの動作クロックを設定可能で,温度上昇などで安定動作が不能になった場合は,自動でシャットダウンする機能もあるそうだ
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 発売まで1か月ほどあるため,まだ価格や詳細な構成は明らかになっていないのだが,ハイエンドのデスクトップPCを導入しようと検討している人なら選択肢の1つになるかもしれない。

DellのALIENWARE公式Webページ

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