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10周年のプロジェクトは新作映画2本とゲーム化,「呪怨」プロジェクト2009記者発表会に南 明奈さんらが出演
映画「呪怨 白い老女」「呪怨 黒い少女」およびWii用ソフト「恐怖体感 呪怨」の発表が行われたこの発表会では,「呪怨」シリーズで監督を務めた清水 崇さん,プロデューサーの一瀬隆重さん,新作映画2本で監督を務める三宅隆太さんと安里麻里さん,そして映画のキャストである南 明奈さん/瀬戸康史さん/鈴木裕樹さん/中村ゆりさん,Wii用ソフト「恐怖体感 呪怨」の開発元であるAQインタラクティブのビル・リッチ氏と吉原正訓氏が出演した。ここではそのレポートをお届けする。
「呪怨」10周年サイト
映画「呪怨 白い老女」「呪怨 黒い少女」公式サイト
「恐怖体感 呪怨」公式サイト
まずは開演に先立ち,誕生から10年の呪いの歴史を辿った「呪怨」シリーズ6作のダイジェストムービーが上映された。ダイジェストで見てもやっぱり「呪怨」シリーズは怖い。白昼だというのに背筋がなんだか寒くなってきてしまった。
そして,「呪怨」最新作では監修を務める清水 崇さんとプロデューサーの一瀬隆重さんが登壇し,トークセッションが行われた。
一瀬さんは「最初の呪怨を作ったときには,まさかこんな立派なホテルで記者会見をするようになるとは思っていなかったです」と,清水さんは「10年もの間,代表作がずっと『呪怨』シリーズのままできてしまった僕ですが,引き続き『呪怨』シリーズが続いてくれればいいなと思っています」と,最初に「呪怨」10周年を迎えた感想を述べた。
一瀬隆重さん |
清水 崇さん |
「呪怨」シリーズの原点ともいうべき,ビデオ版「呪怨」誕生の経緯について,一瀬さんは「最初に,高橋 洋さん(映画「リング」の脚本担当)から清水さんを紹介されたのがそもそもの始まりでした。ちょうど東映ビデオでホラー作品を作ろうとしていたときだったんですけど,タイミングよく清水さんが短編映画を作るという話を聞いたのがきっかけです」と語った。清水さんは,「今でこそホラー映画ばかり作っている監督と思われがちですが,もともと僕はすごく恐がりだったんです。多分恐がりだったからこそ,『呪怨』の発想が生まれたのではないかと思います」とコメントしていた。
「呪怨」シリーズが多くの人から支持される人気シリーズになったことについて,一瀬氏は,「一言で言えば“怖い”からなんじゃないかと思います,恐怖に対する思いは万国共通のものなので。また,登場人物の悲しい気持ちが観る人の心を掴んだのではないかとも考えています」と述べていた。
一瀬氏は続けて,「僕は,ホラー映画は若い監督の登竜門であるべきだと思っているんです。最初の『呪怨』は高橋 洋さんと黒沢 清さんに監修してもらい,監督は清水 崇さんという布陣で作りました。今度は,清水さんに監修に回ってもらい,若い監督のデビューのきっかけになればと思ったんです」と述べた。
清水さんは原案/監修という立場になった感想について,「最初は『またやるんですか!』と思いました。でも,新しい監督に『呪怨』シリーズを任せたら,新しい『呪怨』が生まれるのではという考えから,今回は監修の立場で参加することにしました」と語った。
そのあと,映画「呪怨 白い老女」「呪怨 黒い少女」の特別映像が上映され,「呪怨 白い老女」からは監督の三宅隆太さん,出演者の南 明奈さん,鈴木裕樹さんが,「呪怨 黒い少女」からは監督の安里麻里さん,出演者の瀬戸康史さん,中村ゆりさんがステージに登場し,トークセッションが行われた。
ビル・リッチ氏 |
吉原正訓氏 |
リッチ氏はまず,以前からWiiリモコンを使った直感的な操作でお化け屋敷を探索するようなゲームを制作したかったと述べた。数多くのホラー映画を鑑賞し,その中でリッチ氏の目に留まったのが「呪怨」だったそうだ。そのことを吉原氏に伝えたところ,吉原氏が清水さんと知り合いということが判明し,「それなら『呪怨』しかない!」ということで,題材にすることを決めたとのこと。
本作は,ストーリーがオムニバス形式で進行していくアドベンチャーゲームで,“強い恨みを抱いて死んだモノの呪い”が新たな業,新たな呪いを生み出していくというコンセプト。プレイヤーは,いわくありげな建造物をさまよい歩くハメになる。頼りになるのは懐中電灯のみなのだが,ステージを探索中に電池が切れることもあるという。
また,Wiiリモコンを使った面白い仕掛けも用意されている。驚いたときに体が「ビクッ」となる反射を利用して,プレイヤーがどれだけ驚いたかを判定できるとのこと。
また本作は,一人でプレイするだけでなく,マルチプレイにも対応する模様。詳細は明かされなかったが,“おどかし役”のプレイヤーがゲームに参加できる“いたずら機能”も搭載されるそうだ。
なお本作では,清水氏が“恐怖アドバイザー”として参加している。吉原氏によれば,効果音や伽椰子などキャラクターの動きにもフレーム単位でアドバイスをもらっており,名前だけではなくスタッフとしてしっかり制作に関わっているとのことだ。
なおゲーム中では,“すべての呪いの起源”で惨劇の舞台となった“あの家”が完全再現されるとのことなので,原作映画のファンも要注目だ。
清水氏は,「ドラマとも映画とも違うまったく新しい『呪怨』になる」と語っていたので,ファンは発売日を期待して待とう。
また,「恐怖体感 呪怨」をいち早く体感できるシークレットイベントが,5月9日に開催される。招待制となっており,公式サイトで募集を受け付けている。興味のある人はアクセスしてみてほしい。
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