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日本初上陸のDotA系ゲームは,アクションRPG的な味付け。多彩なヒーローが激突する対戦ゲーム「LOCO 〜LAND OF CHAOS ONLINE〜」αテストプレイレポート
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印刷2012/12/15 00:00

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日本初上陸のDotA系ゲームは,アクションRPG的な味付け。多彩なヒーローが激突する対戦ゲーム「LOCO 〜LAND OF CHAOS ONLINE〜」αテストプレイレポート

 シーアンドシーメディアは,2012年12月8日に東京・秋葉原にてオンラインゲーム「LOCO 〜LAND OF CHAOS ONLINE〜」(以下,LOCO)のαテストを行った。
 テストは英語版を用いて行われており,20人程度の小規模なものとなった。夜通しPCゲームを遊ぶ「第7回アイ・カフェPGゲームパーティー」の会場でイベント直前に行われた今回のαテストだが,このタイミングで行われた理由は,このイベントで「League of Legends」の対戦交流会が行われることにあったという。同作のプレイヤー達から意見を収集,今後の調整に役立てていきたいのだそうだ。

画像集#001のサムネイル/日本初上陸のDotA系ゲームは,アクションRPG的な味付け。多彩なヒーローが激突する対戦ゲーム「LOCO 〜LAND OF CHAOS ONLINE〜」αテストプレイレポート

マップは対称形のシンプルな構造となっており,両端から敵陣へ攻め込む
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 League of Legendsの名前が出たところで鋭い読者諸兄は気づかれたと思うが,LOCOはいわゆる「DotA」系のゲームである。DotA系とは,RTS「ウォークラフト III」のカスタムマップとして作られた「Defense of the Ancient」の影響を受けた作品群のこと。個性豊かなヒーローを操り,一定時間ごとに生成される味方NPC兵群(クリープ)とともに「レーン」と呼ばれるルートを進軍し,敵陣を陥落させることを目的としたゲームだ。
 なお,DotAがValveの商標であることから,最近では“MOBA”(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれることも増えてきたのだが,ここでは通りのよいDotA系の呼称を使用しているのであらかじめお断りしておきたい。

陣営のホームポイントにはアイテムショップがある。ゲーム開始とともに必要なアイテムを購入するのが基本。アイテムは6個までしか持てないので,取捨選択も重要になる
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 さて,分かる人には「LOCOはDotA系」の一言で,ゲーム内容がほぼ伝わるのだが,日本ではDotA系の認知がイマイチなので,最初にDotA系ゲームの紹介をしておこう。

 DotA系の大きな特徴としては,RTSをベースにしつつもRPG的な要素が積極的に導入されていることが挙げられるだろう。敵クリープを狩って経験値やお金を稼ぎ,ヒーローのレベルを上げて任意のスキルをパワーアップさせたり,アイテムを買ったりしてヒーローを育成する。RPGの楽しさが一試合ごとにミニマムに味わえるのだ。
 同時にチームの仲間との連携が非常に重要となるゲームでもある。ヒーロー達の戦闘力は高いものの,複数のヒーローを相手にするのは難しいからだ。さまざまな側面を持った,魅力溢れる対戦ゲーム,それがDotA系と呼ばれるゲーム群だ。
 先ほど挙げたLeague of Legendsは,現在のDotA系ゲームの最高峰にして,全世界で熱狂的にプレイされている作品でもある。さらに現在は,本家ともいえるValveの「Dota 2」,Blizzard Entertainmentの「Blizzard All-Stars」などの話題作がひしめいており,非常にホットな分野となっている。

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 以上のように,DotA系は,世界的に見ると激戦区だが,RTS自体がさほど浸透していない日本では,まだ認知されていないゲームジャンルとなっている。そんななか,日本に一番手として上陸してきそうなのがLOCOとなる。
 LOCOはDotA系のゲーム性を持つので,上記で説明したことはすべて当てはまる。ではLOCO自体の特徴はどこにあるのだろうか。

 DotA系ゲームは,RTSからの派生ということもあって斜め見下ろし視点のものが多いのだが,LOCOは自分のヒーローを背後から見た,いわゆるTPS的な視点でゲームが進行する。マウス左クリックで剣を振ったり銃を撃ったりと通常攻撃を行い,スペースキーでジャンプするなど,フィーリング的にはアクションゲームに近く,臨場感ある視点が敵ヒーローとの戦いを盛り上げてくれる。
 掲載しているスクリーンショットを見ても,ごく普通の3Dオンラインゲームに近いものとなっていることが分かるだろう。一般的なDotAをプレイしている人には少し新鮮な画面かもしれない。

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 今回のαテスト時点で使えたヒーローは20体。いかにも主人公らしい騎士や美少女,悪魔風の妖艶な美女がいるかと思えば,キツネやヒツジのような獣人や,ライフルを手にした西部劇風ガンマンまでいる,何でもアリの世界観だ。

αテストで使用できたヒーロー達
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今回の20体以外にもヒーローはたくさん用意されているようだ
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アバターアイテムもいろいろ

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 ヒーローはどれも個性的な能力を持っており,通常攻撃からしてそれぞれ異なっている。剣を振る接近戦タイプがいれば,手裏剣や銃で遠距離から攻撃するものもいる。回復系や支援系もいて,味方クリープやほかのヒーローを助けることもできる。大まかにいうと,攻撃方法でMelee,Rangedの2種類,役割としてTanker,Damage Dealer,Support,Healer,Terrorの5種類の分類がなされており,ヒーローはこれらの属性を1種類ずつ備えている。

 ヒーローは,MPを消費して必殺技的なスキルを発動できるが,こちらもさまざまな効果のものが揃っている。ダメージを与えたり,仲間や自分を回復するようなスタンダードなものだけでなく,一定時間敵軍の誰かの姿に変装したり,透明になるような,アクションゲーム的な視点を活かしたものもある。なかには,味方クリープをケーキにして食べることでHPを回復するようなスキルもあり,この辺りは味方クリープとの連携が重要となるDotA系ならではのものといえるだろう。

対戦は,ルームを作ってプレイヤーが2チームのどちらかにエントリーしていく方式。チーム内に同キャラ二人は入れないなどの制限がある
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こちらはロビーの様子。実はかなり広大な空間が作り込まれている
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今回は使用できなかったが,ペットも実装済み
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クリープはすべての基本


今回使用されたマップ
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 前述のとおり,本作の勝利条件は自陣を守り,敵陣を陥落させること。自陣からは一定時間ごとにクリープ群が生成され,レーンというコースを通って進軍していく。両陣営とも絶えずクリープを送り出しており,少し移動すると敵か味方のクリープがいる感じだ。
 太い3本のレーンの間は細い通路でつながれており,マップ全体は碁盤の目のような構造になっているものの,進軍コースは敵陣近くになると太いレーンに集約されている。侵攻コースが制限されているため,ヒーロー同士の遭遇が起こりやすいというわけだ。

 プレイヤーが操るヒーローと比べてクリープの戦闘力は低く,いわゆる雑魚キャラといっても過言ではない。敵陣へ真っ直ぐ歩いて敵と交戦していくだけで,タワーと呼ばれる防御施設を迂回するような動きも不可能だ。しかし,将棋が「歩」のコマなくして成り立たないように,クリープは本作でも重要な要素となる。

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 ヒーローが倒されてしまうと,ある程度時間が経たなければ復活できない。ヒーロー不在の間は味方チームの戦闘力が激減するし,復活に要する時間はだんだん増えていくため,無謀な突撃は意味が薄いようだ。
 筆者は剣で攻撃する「Octavian」を選択して敵陣へ向けて突っ込んだのだが,敵タワーに迎撃されるばかりでなかなか戦果があがらなかった。しかし,クリープと共に進軍すれば,クリープを囮に使うなどしてヒーローへの被害をある程度抑えることができた。

味方のクリープ達と共に敵へと向かう
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 敵クリープの存在も重要だ。ヒーローの力を使えば,敵クリープを簡単に狩ることができる。味方タワーを守ることになるのと同時に,ヒーローの経験値が溜まってレベルが上がり,お金も手に入ってよりよいアイテムも買えるようになる。また,敵クリープを狩ることは味方タワーを守るという意味も持っており,雑魚狩りといってもメリットは大きい。

 アイテムは,自陣のショップで販売されているが,適切に装備をアップグレードすることで,ヒーローの戦闘力をアップできる。複数のアイテムを合成することで,より強力な装備を生み出すこともできるので,金策も怠らないほうがよいだろう。

 しかしクリープ狩りばかりに勤しんでいても,試合の流れにはついていけない。敵ヒーローが自軍拠点やほかの仲間ヒーローを襲撃するからだ。本作はレベルを上げることが目的ではなく,あくまで敵軍に勝つことが目的の対戦ゲームであることを忘れてはならない。

攻撃力や防御力アップ,回復などアイテムの効果はさまざま。試合後半では合成が重要になるようだ
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戦闘はチームプレイ。重要なのは連携だ


Hibachiさん。はいてない?
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 前述したように,接近戦タイプのヒーローで玉砕を繰り返していた筆者だが,くのいち風の「Hibachi」(緋蜂か?)を選んだことでゲームの見え方が変わってきた。Hibachiは体力が低く,正面きっての殴り合いではほかのヒーローに勝てないため,一歩引いた観点でヒーローの動きを見る必要がある。これが連携の重要性を認識するのに役立った。

 奇襲のために回り込んだり,草むらに隠れて相手をやり過ごしたりするのはスリリングだったし,耐久力に優れた仲間ヒーローを飛び道具や不意打ち系のスキルで援護することでチームプレイの醍醐味が味わえた。
 また,マップ上には占領することでチームの収入を増やすポイントがあるが,これを確保することでも勝利に貢献できる。攻撃するばかりが戦いではないと気づいたところで,2時間のαテストは終了した。

拠点を確保してチームの収入を増やすサポートや,回り込んでの奇襲に徹する
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 最初の対戦ではみんな勝手が分からず戸惑っていたものの,ある程度進め方が分かった2回めでは,かなり熟達した戦闘が繰り広げられるようになっていたようだ。

 このゲームでは,敵ヒーローとの対戦だけでなくRPG的な稼ぎも重要だ。加えて,目の前の敵を倒す武勇だけでなく,仲間との連携が求められる。DotA系は,仲間との連携や試合の流れを意識することで面白さが分かるジャンルだが,LOCOはDotA系独特の文法を忠実に押さえた作品であるように感じられた。ゲーム性自体は一般的なDotAの面白さそのままであり,見た目と操作性は3Dオンラインゲームのそれに近いという,なかなか面白い位置付けの作品といえる。
 公式に日本語をサポートしているという点も重要だろう。DotA系を遊んでみたいが,英語はちょっと……という人には嬉しいゲームとなるはずだ。

 一方,DotA系には独特のセオリーがあるため,運営側に遊び方を周知する手腕が求められるようにも思えた。RPG的要素を積極的に導入し,親しみやすいアクションゲーム風視点を採用しているので,日本の一般的なオンラインゲームプレイヤーにも馴染みやすそうというのはあるのだが,DotA系ゲームは,RPGや対戦アクションゲームそのものではない。いろいろな手段でゲームの流れやセオリーを周知させ,DotA系ならではの楽しさにプレイヤーを誘導することが必要だろう。

 日本では馴染みのないジャンルだけに,マッチングも重要であるように感じられた。ジャンルそのものを知らない初心者がDotA系に慣れた猛者達と当たると,ゲームの内容も把握できないうちに倒されてしまうだろう。かといって,初心者ばかりで対戦していると,いつまで経っても基本戦術を把握できないかもしれない。いろいろなことに配慮したマッチングが求められるわけだが,今回のテストではそのあたりまでは確認できなかった。これも日本サービス開始までにはクリアにしておきたい事項である。

 今回のαテストは非常に限定されたものであり,参加できなかった人も多いだろう。12月の下旬にはゲームバランスの調整を目的にした「ロケーションテスト」が行われる予定なので,続報に期待してほしい。

マップ中央で輝く「Tree of Light」にMPを捧げることで,すべての敵ヒーローを5秒間気絶させる強力な攻撃が発動する。数人分のMPが必要なので手軽とはいえないが,敵味方ともに使うことができるため,攻防の焦点の一つとなりそうだ
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試合開始から一定時間が経つと,タワー攻略に役立つ巨大生物「Giant Weapon」が召喚できる。召喚にはお金が必要なので,クリープ狩りや拠点確保などの金策は忘れずに
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