「タツノコVS. CAPCOM」にイッパツマンやあのキャラも参戦！　驚きの発表もあった「カプコン大格闘祭」

　2008年11月3日，東京・品川インターシティホールにて「カプコン大格闘祭〜俺より強い奴に会いに行く2008〜」が開催された。
　同イベントではコンシューマ版（アーケード筐体もあり）の「ストリートファイターIV」「タツノコVS.CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」「フェイト/アンリミテッドコード」の3タイトルが発売前に体験できたほか，豪華声優陣を招いてのトークショーや，ストリートファイターIVの全国大会予選も行われていた。ここでは，その模様を簡単にお伝えしよう。

驚きの新情報が飛び出したトークショーと

凄まじい盛り上がりを見せた予選決勝大会

　「『ストリートファイターIV』スーパーステージ」では，まずプロデューサーの小野義徳氏が登場し，コンシューマ版に追加される新キャラクター，“さくら”“豪鬼”“剛拳”“セス”の紹介が行われた。また，動いている映像こそなかったものの，“フェイロン”と“ダン”のキャラクター画像も新たに公開され，「実機映像については，次の機会にお届けしたいなと思います」と話していた。
　また，2009年に公開される映画，「ストリートファイター ザ レジェンド オブ チュンリー」の最新トレイラームービーが流されたほか，「紅虎餃子房」「万豚記」とタイアップした“コラボめし”，HORIのアーケードスティックを同時発売することなどについても発表。STUDIO4℃が制作を担当するという「ストリートファイターIV」の長編アニメーションの最新映像も公開され，会場を大いに沸かせていた。


　そして，お待ちかねのゲスト声優登場。リュウ役の高橋広樹さん，ケン役の岸祐二さん，サクラ役の福圓美里さんの三人がステージに上がった。
　収録の感想について，「リテイクは厳しかったですが，『IV』で自分のリュウを作っていくなかでいろいろとディスカッションをさせていただけて，素晴らしく幸せでした」とコメントした高橋氏。
　ケン役の岸氏は「10年ぶりに演じたのですが，本作の舞台は前作よりも半年前ということで，非常に難しかったです」と話しており，サクラ役の福圓さんは「バランス良く，“可愛すぎず，野太すぎず”というのを意識しました。ほかのキャラクターがカッコイイなかで，一人だけ浮いている役なので，それが嫌味にならないように気をつけました」とコメントした。

　トークショーの最後には，コンシューマ版の発売時期について，「2009年2月に発売します！」というサプライズ発表と，長編アニメは先着購入特典としてソフトに付属することも発表され，集まった来場者から大きな拍手が巻き起こっていた。


　次に開催された「『タツノコ VS.CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』スペシャルステージ」では，まず新妻良太プロデューサーによる簡単なゲームの紹介があったのち，ゲスト声優として，「ストリートファイターIV」スーパーステージに続いての登場となるリュウ役の高橋広樹さんと，ヤッターマン1号役の喜多村英梨さんが舞台に上がった。
　現在放送中のアニメ版と，ヤッターマン1号の声優が違うことについて，「初代ヤッターマンの“女性が出す少年声”をイメージした結果，喜多村さんにお願いすることになりました」と語る新妻氏。また，喜多村さんも収録の感想について「“敷居が高いな〜”と思いつつ，一生懸命やったのですが，すごく緊張しました。まだ実際にキャラクターが動いているときの声を聞いてないので，どんな感じに仕上がっているのか不安です」と話しており，リュウ役の高橋氏は「画面を見ていただければ分かると思うんですが，非常に派手になってるじゃないですか。お前そんなにデカイ波動拳出せるんだったらストIVでも出せよ！　みたいな（笑）。なので，硬派な世界観というよりは，若干デフォルメした感じで，でもリュウのストイックさというのはなくさないように気をつけました。ストIVとの違いは，聴くというより，感じていただければなと思います！」と熱く語っていた。

　また，ここで新キャラについての発表もあり，実際に対戦している場面も上映された。まず紹介されたのは，「QUIZなないろDREAMS 虹色町の奇跡」から“想鐘サキ”。身の丈ほどもある巨大な銃を駆使して戦うキャラクターだ。
　次に「ビューティフル ジョー」から，ビューティフルジョーも参戦。ほかのキャラクターと比べ，デフォルメの強いデザインとコミカルな動きが来場者の笑いを誘っていた。
　最後に，タツノコから「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」のイッパツマンも参戦……と，ここで突然ステージが暗転。会場に「ここはおまかせ！　逆転！　イッパツマン！」という凛々しい声が響き，イッパツマン役の声優，加藤将之さんがステージに登場した。
　加藤さんはイッパツマンを演じることについて，「ご存じの方が多いとは思いますが，テレビ版のイッパツマンは富山敬さんが演じていました。同じ声優として伝説の方ですし，僕もオンタイムで見ていたので，恐怖しかなかったですね（笑）。やるしかない！　という感じでやらせていただきました」と語っていた。
　
　その後，豪華景品がもらえるジャンケン大会も開催され，多くの参加者で非常に盛り上がっていた。


　なお，トークショーのほかにも会場では，「『ストリートファイターIV』全国大会予選 in 大格闘祭」が開催され，全国大会への出場権を懸けて，64名の選手達がトーナメントでシノギを削った。
　そして決勝に残ったのは，ケン使いのイチ☆氏，ブランカ使いのとよ氏，豪鬼使いのゴツー氏，ダルシム使いのつんにゃお氏の4名。
　手に汗握る接戦が繰り広げられた結果，優勝したのはダルシム使いのつんにゃお氏。巷では“イバラの道”だと言われているダルシムを見事に使いこなし，優勝したという事実に，来場者を含め新妻氏も驚いた様子で，会場からは大きなどよめきと歓声が上がっていた。