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eyes氏,Revol氏,Rainbrain氏が講師として招かれた「LeagueU 実況解説ブートキャンプ」をレポート。「League of Legends」の実況解説に必要なこととは?
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印刷2017/06/27 18:45

イベント

eyes氏,Revol氏,Rainbrain氏が講師として招かれた「LeagueU 実況解説ブートキャンプ」をレポート。「League of Legends」の実況解説に必要なこととは?

 2017年6月24日と25日の2日間,ライアットゲームズ社内で,「League of Legends」の学生向け支援プログラム「LeagueU」登録者を対象とした「実況解説ブートキャンプ」が開催された。

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 本イベントは,ライアットゲームズがサービスしているマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(Multiplayer online battle arena,MOBA)である「League of Legends」をプレイしている学生に,プレイ実況・解説の基礎を学ぶ場を提供するというものだ。

 開催2週間前に告知され,1週間ほどの短い応募期間だったが,本イベントには応募者の中から選ばれた実況4名・解説4名の8名が参加した。
 コミュニティ主催の大会などで実況・解説を務めた経験を持つ学生がほとんどであり,その熱意には並々ならぬものがあった。本稿では,彼らが受けた講義・課題の内容を紹介しよう。

8名の学生は2名1組の実況・解説ペアに分けられ,まずはお互いの自己紹介からスタートした。なるべく初対面同士のペアになるように振り分けられたようだが,2日目には全員が打ち解けて,とても楽しそうに話していたのが印象的だ
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1日目の講師には元プロプレイヤーのRainbrain氏が登場。Rainbrain氏の名プレイをまとめたモンタージュ動画を本人の目の前で実況解説してみるといった企画が行われたほか,LJLの実際の試合を題材にして,どのような点に注目して試合を観ればよいかといった研究会が行われた
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eyes/Revol講師による講義


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 2日目,LJLの実況・解説でお馴染みのeyes氏Revol氏が講師として招かれた講義では,実況解説における重要な心構えが5つのポイントに分けて説明された。5つのポイントは以下のとおり。

  • その1:ターゲットは誰かを考えること
     実況解説を聞いてくれる人たちが,知り合いなのか,不特定多数の人たちなのか,初心者なのか,上級者なのか,といった条件によって話し言葉や喋る内容が変わってくる。また,同じイベントであっても,主催者の意向によってそのターゲットは変わるため,「誰に向けて喋るのか」ということは最初に確認するべき重要事項である。
  • その2:放送は,みんなの力で創るもの
     放送とは,実況解説だけではなく,カメラマンや配信担当者など,そのイベントに関わる人たち全員で作り上げるもの。現場の人たちとコミュニケーションを取り,よりよい放送を目指す姿勢が大事である。
  • その3:2人の約束事を決める
     実況と解説の呼吸が合っていないとトークのテンポが悪くなる。どこまで実況が話し,どこから解説が喋りだすのかなど,事前に打ち合わせをしておくことでスムーズな会話が成立する。
  • その4:取捨選択した事前準備の徹底
     LoLの大会を解説する際には,出場するチームの特色や選手の情報,現在の主流であるアイテムビルドなど,さまざまな情報を事前に収集しておく必要がある。ただし時間は有限なので,「その1」で説明されたように「誰に向けて喋るのか」ということを考え,収集する情報を絞り込むことが大切だ。
  • その5:楽しめ!
     eyes氏とRevol氏が口を揃えてもっとも大事だと語ったのが「自分自身が楽しんで実況・解説をする」こと。実況や解説がつまらなそうに喋っているようでは,視聴者が楽しんで配信を見ることはできない。
     とはいえ,長時間に渡る配信では,疲労によってテンションが下がってしまうこともある。そういったときのために,事前にペース配分を考えておくことや,気合いを入れなおすポイントなどを作っておくことが大事である。

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eyes/Revol講師への質疑応答


 講義終了後には講師2名への質疑応答の時間が設けられ,さまざまな質問が生徒たちから寄せられた。

 生徒たちからは「自分の応援しているチームが出場していると,実況や解説をするときに一方に肩入れしてしまいがちになるのだが,どう気を付ければいいか」という質問が寄せられた。
 この質問に対し,Revol氏は自身の失敗談を語った。Revol氏がかつてアナリストを務めていたチームが大会に出場したとき,選手たちへの思い入れが強すぎたが故に,ミスプレイを強く指摘しすぎてしまったというのだ。
 その失敗以降,選手への思い入れを強くしすぎないようにするため,日本人選手とはあまり会話をしないようにしているという。一方で海外のチームに関しては,なるべくすべてのチームの試合を観戦することで,どのチームも好きになるよう心掛けているとのことだ。
 Revol氏のプロ意識とフェアプレイ精神が感じられるエピソードである。

 また,「キルが頻繁に発生する試合になったときに解説が追い付かず,何を喋っていいのかわからなくなるのだが,どうすればいいか」という質問に対しては,「オブジェクトに絡む重要な戦闘にのみ焦点を当てて解説を行い,戦闘終了後のオブジェクト獲得中の時間を使って,その試合の要点をゆっくりと解説する」といった方法論が提示されていた。
 勝敗を決するターニングポイントをしっかりと把握できるか,解説にはゲームに対する知識はもちろん,試合の流れをキチンと理解する観察眼が必要となるのだ。

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課題動画レビュー会


 学生たちは2日目の午前中に,LJLで実際に行われた試合を実況・解説するという課題を行っていたのだが,その動画をeyes氏,Revol氏の両講師に視聴してもらい,感想やアドバイスをもらうという機会も設けられた。

 自分たちの実況・解説が講師陣にチェックされるので,どの学生も緊張している面持ちだった。中には講師陣顔負けの実況・解説を披露していたグループもあり,「今の部分の盛り上げ方はすごく良かった」「自分の解説よりしっかり喋っている」という賛辞が両講師から送られていた。
 
試合を一時停止し,画面のどこに注目して喋ればいいかを詳しく解説するeyes氏
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すべての講義が終了したあとは,生徒全員にサプライズプレゼントとして,実況・解説用のヘッドセットがプレゼントされた
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eyes/Revol講師ミニインタビュー


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4Gamer:
 お疲れさまでした。本日は学生たちに向けて実況・解説のノウハウを講義されたわけですが,そういった経験は今までにあるのでしょうか?

Revol氏:
 僕は初めてですね。とにかく学生さんたちの熱意が凄くて,いい刺激になりました。

eyes氏:
 僕はLJLでキャスターをやっているkatsudion君に個人的に教えていたことがありますが,こういった場で複数の人に教えるというのは初めての経験ですね。

4Gamer:
 今回の企画の目的は,実況・解説における新しい人材の育成ですが,実況・解説の仕事を自分たちの代わりに任せられるような人材が出てきたときに,何か期待することや,自分がしてみたいことなどはありますか?

Revol氏:
 今自分は,大会期間中は毎週必ず会場に行って,その解説という仕事をしています。自分の代わりが務められる人が出てきたら,パブリックビューイングの会場などに行ってみて,外の世界からLJLの試合を見てみたいですね(笑)。
 
eyes氏:
 僕は昔から,LoLのイベントで全国を回ってみたいという夢を持っているんですよ。LoLのオフラインのイベントって,ほとんどが東京で開催されるじゃないですか。地方の人にもその楽しさを知ってもらいたいので,もし自分に今の仕事以外のことをする時間ができたとしたら,そういったことに挑戦してみたいですね。

4Gamer:
 今日の生徒たちに何か一言あればよろしくお願いします。

eyes氏:
 今現在,実況や解説の仕事だけで食べていくというのは簡単な道ではありません。でも,夢というのは持ち続けていればいつかその道が見え,実現できるものだったりします。夢を諦めずに,今しかできないことを,熱意を持って続けてもらいたいですね。

Revol氏:
 今日の生徒さんたちは,すでにコミュニティの中で精力的に活動されている人たちでした。講義でも話しましたが,実況解説というのはそのコミュニティの人たちと自分の考えをうまくすり合わせ,より良いものを作っていくことが大切です。そして,そのノウハウは実況・解説だけではなく,その人の今後の人生においても大きな財産になると思うんですよね。なので,みなさんにはこのまま頑張っていただきたいです。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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