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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
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印刷2008/09/11 22:14

連載

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」


 少年時代の筆者にとって,家庭用ゲーム機なんて高嶺の花もいいところ。当時,ファミリーコンピュータさえ世に出ていなかったのである。それでもゲームバカだった筆者は,近所に住む富裕層の子供達(通称 ブルジョワ軍団)の家に行き,海外のさまざまな家庭用ゲームに触れてきた。この経験が,いまの筆者を形作っているのは,間違いのないところである……というのは前回も書いたとおり。
 今回も引き続き,その頃のお話と映画「スター・ウォーズ」を原作とするゲームとの出会いをお話ししていこう。

家庭用「スター・ウォーズ」ゲームとのファーストコンタクト【後編】


「Star Wars: The Empire Strikes Back」
まさに「ディフェンダー」そのもの。ファミコン野郎には,「スターゲイト」と説明すればいいのかな。惑星ホスを舞台にスノースピーダーを操作してAT-ATスノーウォーカーを倒すという内容のゲーム。おなじみのテーマ曲が流れると,スノースピーダーが無敵になるという意味不明さが痛かった。しかもエンドレスでAT-ATを倒すだけの展開で,あっという間に飽きてしまった思い出も。そういや,「戦闘メカ ザブングル」や「太陽の牙 ダグラム」をよく見ていたのは,AT-ATやAT-STが好きだったから。こんなところまで,スター・ウォーズの影響下にある筆者って……
画像集#001のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
 残念なことに,ブルジョワ軍団のような恵まれた経済状況にない家庭で育った筆者は,ゲームソフトを何本も買うことなんてできるはずがない。しかも,当時は小学6年生である。
 だが,ハードさえ持っていれば,ブルジョワ軍団からゲームソフトは借りられるのではないか? と判断し,とにかくお金を貯める計画を立てた。

 お小遣いをちまちま貯めるのでは限界がある。そこでまずは,手っ取り早くお金を集める商売を考え,実行することにした。

 実は筆者は,小学校の低学年ぐらいから鉄道マニアでもあったため,兄が持っていた一眼レフを持ち,東大宮や尾久,上野駅などに行ってはブルートレインや特急列車を撮影していたのである。その写真を焼き増しして,当時は秋葉原にあった鉄道博物館の周辺にレジャーシートを広げ,1枚100円で販売していたのである(いま思うと,補導ものだ)。
 その姿が哀れを誘ったのかもしれないが,とにかく大人達は写真を買ってくれた。そのため,毎週日曜日になると秋葉原へ通う日々が続いたのである。ただ,そこで儲けたお金はすべて,食費やボウリング場に設置されていた「ポン」や「ブレイクアウト」(ブロック崩し)に消えていた(……あれ?)。
 また同時に,自分の足で拾い集めた古本マンガや,古紙回収のおじさんから定期的にもらっていたマンガ類を,神保町の古書店や,オープンして間もなかった中野まんだらけ(古川氏が10坪ほどの店を切り盛りしていた古き良き時代)に売りに行ったりもしていた。

 この二つの商売で,日々のお小遣いは十分に事足りていたものの,買い食いやゲームを少し我慢したぐらいでは,万円単位のゲーム機には届くわけもない。
 そこで策を練った。当時は「機動戦士ガンダム」のプラモデルが空前の大ブームを巻き起こしていた時期である。そこで筆者は,1万円を元手に始発電車で池袋へ向かって西武百貨店や東武百貨店に開店前から並び,10:00AMの開店と同時に1/144スケールのガンプラ(1個300円)をまとめて購入したのだ。
 町の模型店などではガンプラがらみの抱き合わせ商法が横行しており,ガンプラだけを手に入れることは,なかなか難しい。それでもガンプラを求める人達は,深夜から早朝にかけて模型店などに行列を作っていたのである。筆者はそんな行列に向け,カゴや荷台にガンプラを載せた自転車を走らせた。あとは言わずもがなである。この策は見事に功を奏し,3か月ほどで5万円ほどの貯金に成功したのだ。

 そしてそのお金をブルジョワ軍団のボスのお父さんに託し,海外出張時にATARI 2600とCommodore 64の本体を買ってきてもらえるようにお願いした。一度出張に出てしまうと,1〜2か月ほど帰国しないというお父さんだったので,しばらくの時間が必要だと思っていたのだが,わずか1週間後にボスの自宅にこの2台が届いていた。
 なんでもボスのお父さんは,いまはなきおもちゃ会社の海外渉外部に勤めていて,世界各国から必要な玩具類を自由に取り寄せられる立場にあったのだ。ともあれ,本体を手に入れたことで,ボスからソフトを借りては自宅で遊び狂うという,夢にまで見た日々が始まった。

 そこで(とくにATARI 2600で)遊んでいたシネマゲームは,「Star Wars Return of The Jedi: Death Star Battle」「Star Wars: Jedi Arena」「Star Wars: The Arcade Game」の3本。これらをプレイしながら,「さすが映画産業の活発なアメリカ! ゲームメーカーを巻き込んで一気にこれだけのスター・ウォーズのゲームを発売するなんて,きっとアメリカ人は全員スター・ウォーズのファンなんだろうな」なんて勝手に思いこみつつ,アメリカへの憧れを膨らませていたものだ。

画像集#003のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
「Star Wars Return of The Jedi: Death Star Battle」
「ジェダイの復讐(帰還)」のクライマックスを再現した内容。ランドが操作するミレニアム・ファルコンを操作し,第2デス・スターを破壊するのが目的なんだが,チープで弱いグラフィックスに心萎える。とはいえ,映画と同じ展開のシーンもあったりと頑張ってはいた。思い入れは少ないけど
画像集#002のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
「Star Wars: Jedi Arena」
取っつきやすいものの,ゲームそのものは新しさもない(当時にしてみれば新しかったのかな!?)。それこそ,スター・ウォーズの版権ゲームと説明されないと,そうだと気付かないような感じの「ポン」を縦画面に改造したような内容。シーカーから飛び出す電撃をライトセーバーでガードしつつ,相手に跳ね返して当てれば勝ち。一人プレイはむなしさを誘うが,二人同時プレイはかなり白熱したものだ。が,いまになって遊んでみると操作が難しい。これがオッサンゲーマーの限界か
画像集#004のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
「Star Wars: The Arcade Game」
さすがにATARI 2600版はアーケード版と比べ物にならないほどチープでタイニーで音楽も貧弱。でもこれを家庭で遊べることの喜びのほうが大きかった

 余談だが,この年(1983年)の11月には日本でATARI 2800が発売された。しかし,インターネットで手軽に検索……なんてできなかった当時のこと。てっきりATARI 2600の上位機種だと思い込み,“商売”で稼いだお金で購入してしまい,マジ泣きしてしまった苦い思い出がある。
 とはいえ,ちょうどその時期の誕生日プレゼントに,ポニカ(ポニーキャニオンの前身)のシネゲーラインナップが豊富なMSXを買ってもらったので,プラマイゼロといったところか(?)。

 こんな具合に過ごした日々が,いまの筆者の礎になっているのである。そして筆者がスター・ウォーズのゲームには,ほかのシネゲーと比べて強い思い入れを持っている理由の一端をご理解いたけたのではないだろうか。やはり幼少期の刷り込みというのは強烈なのだ。
 スター・ウォーズには,「フォースと共にあらんことを」という有名なセリフがある。しかしスター・ウォーズによってシネゲーへの偏愛に覚醒した筆者にとって,このセリフは「シネマゲームと共にあらんことを」という意味にすら聞こえる。……いや,「スター・ウォーズゲームと共にあらんことを」かな。
 そんなこんなで,スター・ウォーズゲーム篇は,これにて終了。次回からは,現在公開中のあの映画のゲームに……?

ATARIのアーケード版
ルーク・スカイウォーカーになってX-WINGを操縦し,デス・スターを破壊しに行くという,映画のクライマックスを体験させてくれる,アーケードシネゲー界の最高傑作(だと筆者は思う)。ベクタースキャンの線だけで描かれたワイヤーフレームは,なんとも味があり,ジョン・ウイリアムズによる映画と同じ音楽もさることながら,無線通信中のセリフが映画そのままに入っているため,必然的に興奮汁が出まくりで感情移入しまくり! このゲームをゲームセンターでリアルタイムでプレイしていなかったら,ここまでシネマゲームに対して熱くなることはなかったかもしれない。スタンドアップ式のアップライト型と,座ってX-WINGに乗り込むコックピット型の2種類の筐体でリリースされていた。どちらかだけでも入手したいと20年以上思い続けているのだが,さすがに古くて見つからず。ちなみに「帝国の逆襲」も本作のソースプログラムをベースにベクタースキャン方式でリリースされたものの,販売台数は少なかったそうな。一方,「ジェダイの復讐(帰還)」は新しいエンジンで作られた,クォータービューのアクションゲームとなっている。個人的には,第一作のデス・スター破壊ほどの興奮は,続編では得られなかった。ちなみに,ゲームキューブ版「スター・ウォーズ ローグ スコードロン3」には,このアーケード版が収録されている。遊んでみたい人は,比較的入手しやすそうなこちらをどうぞ
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画像集#007のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」 画像集#009のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」
「スター・ウォーズ フォース アンリーシュド」
日本国内でも,アクティビジョンが10月9日(木)に発売することが決まった,「スター・ウォーズ フォース アンリーシュド」。しかし残念なことに,現在のところプレイステーション2とWii,そしてニンテンドーDSの3機種のみ。Xbox 360でも体験版はダウンロードして遊べるのになぁ(英語版だけど)。そんな体験版を遊んだ限りだが,ステージボスのAT-STを倒すまでと短かい内容だが,操作性も良く面白くプレイできた。フォースを使って物を動かしたり浮かしたりと,ヤリタイ放題。本作では「スター・ウォーズ エピソードIII」と「スター・ウォーズ エピソードIV」の中間の物語が描かれている。ジェダイを全滅させるべく,ベイダー卿の弟子となって,ジェダイや敵対する連中を皆殺しにしていくアクションゲームだ。ジェダイ狩りを背景にした内容は,小説版を読んでいた筆者にとって,大変ワクワクする展開であり,ベイダー卿から与えられる任務(おつかい?)をこなしていると,舎弟気分を味わえるのも嬉しい。 ああ……しかし,PLAYSTATION 3版とXbox 360版は,日本では発売されないのかなぁ。「ソウルキャリバーIV」にチラシが同梱されていたのに……。海外に在住するジャーナリストの友人からの情報によると,PLAYSTATION 3版よりもXbox 360版のほうが画質はいいとか。って,それでも日本で発売されないんじゃなぁ……
画像集#008のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」

ドブ漬けGAMEスープレックス(11)

PC
「SPORE」(エレクトロニック・アーツ)

 9月5日,ついに「SPORE」が発売された。3年ほど前のE3で,クローズドシアター内でのプレゼンテーションを受けて以来,ずっと待ちこがれていた作品だ。
 まだプレイを開始して間もないが,事前に発売された「SPORE クリーチャー クリエイター 完全版」で遊んでいたこともあってか,本編の世界観もすんなり入り込めたように思う。

 クリーチャー クリエイターでは,とにかくキモカワイイのとか,近づきたくもないような不気味なヤツを一生懸命作っていたんだが,もちろん本編でもイカレたキャラクターを成長させている。
 最初のうちは友好的かつ非戦闘非暴力な進め方をしていたんだが,攻撃的な生物に襲われてコテンパンにされてから気持ちが一転! 弱肉強食の世界で頂点に駆け上るべく,大暴れ! ところがそんなことを続けていたら,ほかの種族の生物達とは全然仲良くなれなくて,ちょっと寂しいことに。
 筆者の持つ血の気の多さが,悪い方向に作用してしまったのかな? と思うと,これから己の生き方をあらためなければ老後が寂しいことになるんじゃないかと,怖くなってきた……。

画像集#010のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」 画像集#011のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第11回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(5)」

「SPORE」公式サイト



■■ジャンクハンター吉田(シネマゲーム研究家)■■
ちょっと前まで盛岡に行っていたという吉田氏。何でも盛岡でエンターテインメントやら教育やらに関連するビジネスを立ち上げようという動きがあって,そこで吉田氏も何かをやるべく,いろいろと飛び回っているのだとか。ついでにみちのくプロレス創始者で元岩手県議会議員のザ・グレート・サスケ氏と旧交を温めたりもしたそうです。セパラドス!
  • 関連タイトル:

    Star Wars: The Force Unleashed

  • 関連タイトル:

    SPORE

  • 関連タイトル:

    SPORE クリーチャー クリエイター 完全版

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