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「GTA IV」と16種のCPUでチェックする,「ゲームにおけるマルチスレッド最適化」の現在
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印刷2009/05/09 10:30

テストレポート

「GTA IV」と16種のCPUでチェックする,「ゲームにおけるマルチスレッド最適化」の現在

 「ゲーム用PCには,高クロックのシングルコアCPUで十分」と断じられていたのも今は昔。OSやドライバレベルの最適化が進んだだけに留まらず,マルチCPU構成のコンシューマゲーム機とPCのマルチプラットフォームで展開されるタイトルでは,プログラムレベルのマルチスレッド化も進み,さすがに,PCゲーム用途で,シングルコアCPUでは対応しきれなくなってきている。
 しかし,ゲームタイトルのマルチスレッド化は劇的には進んでおらず,2コアと4コアでは,パフォーマンスにほとんど違いがないのが実情だ。それだけ,マルチスレッド対応というのは難しい,ということでもあるのだが,「ゲーム用PCに,クアッドコアCPUは必要か?」という質問に対する,2009年5月時点の回答は,「不要。ほとんどの場合,デュアルコアCPUで十分」というものになる。

もはや説明不要ともいえる世界的シリーズの最新作,GTA IV
Core i7(LGA1366,クアッドコア)
 ここでポイントになるのは「ほとんどの場合」という部分で,ゲーム開発の最先端では,なんとかして(ハイエンドPCでは搭載が当たり前となりつつある)クアッドコアCPUを使いこなす方向での努力が続いている。
 最近のいい例といえるのが,PC版「Grand Theft Auto IV」(邦題 グランド・セフト・オートIV PC版 【完全日本語版】,以下 GTA IV)だ。合計16種のクアッド/デュアルコアCPUでベンチマークテストを行ったところ,非常に興味深いデータが得られたので,「PCゲームのマルチスレッド最適化最前線,2009年5月版」として,テスト結果をお届けしたいと思う。


GTA IVに用意されたベンチマークモードを利用

フレームレートのほかCPU使用率も計測


 さて,GTA IVでは,標準でベンチマークモードが用意されており,フレームレートやCPU使用率などを計測できる。ベンチマークモード実行時の様子は下にムービーで示したとおりで,今回は英語版GTA IVを用いているが,数台のスクーターに乗ったNPC達の銃撃戦になっているこのベンチマークを,クアッドコアCPUとデュアルコアCPUのそれぞれで試し,パフォーマンスを比較してみようというわけだ。
 テスト時のグラフィックスオプションは,Vsyncを無効化したほか,すべてデフォルトのままとしている。


 テスト環境はのとおりで,テストスケジュールの都合,そして機材調達の都合から,低価格デュアルコアCPUとトリプルコアCPUを中心に,下位モデルは相当数を削っている。また,いくつかのCPUは,上位モデルからの倍率変更などにより,下記のとおり,“相当”として動作させたこともお断りしておきたい。

  • Core i7-940/2.93GHz,Core i7-920/2.66GHz:Core i7-965 Extreme Editionの倍率&QPI設定変更
  • Core 2 Quad Q9550/2.83GHz:Core 2 Quad Q9650/3GHzの倍率変更
  • Core 2 Quad Q8200/2.33GHz:Core 2 Quad Q8300/2.50GHzの倍率変更
  • Core 2 Duo E8400/3GHz:Core 2 Duo E8500/3.16GHzの倍率変更
  • Phenom II X4 920/2.8GHz:Phenom II X4 940 Black Edition/3.0GHzの倍率変更


 なお以下,文中,グラフ中とも,CPU名の「Extreme Edition」および「Black Edition」表記は省略する。


クアッドコアCPUが高いパフォーマンスを示す

CPU使用率もそれに伴って減少する傾向に


 さっそくテスト結果をチェックしてみよう。解像度1280×1024ドット時のフレームレートでソートすることにし,スコアを並べたのがグラフ1となる。マルチスレッドへの最適化が進んだGTA IVだけに,Hyper-Threadingテクノロジにより,論理8コアCPUとして機能するCore i7が頭一歩抜け出しており,続いて,Phenom II X4とCore 2 Quadが続く格好だ。わずかの差であるとはいえ,Phenom II X4 955が,Core 2 Quadの最上位を押さえて,4番手の位置に食い込んでいる点や,Intel製CPUが,モデルナンバーどおりの順番に並んでいる点は大変興味深い。
 一方,デュアルコアCPUのスコアはやや芳しくなく,とくに,「高クロックのデュアルコアCPU」の代表例の一つ,「Athlon 64 X2 6400+/3.2GHz」は,Core i7の半分強のスコアしか示せていない。GTA IVのような,マルチスレッドへの最適化が進んだタイトルでは,第一に論理コア数,そしてキャッシュ周りを含めたコア間のデータ転送仕様がパフォーマンスを左右するという認識で正しそうだ。


 グラフ2は,GTA IVのベンチマークモードで取得したCPU使用率をまとめたものだ。解像度が変わっても傾向に変化はないため,代表して1280×1024ドット時のものを掲載している。
 面白いのは,パフォーマンスの並びをひっくり返したような形のグラフになっていること。Core i7ファミリーが,30%にも満たない使用率でありながら,最大のパフォーマンスを発揮している一方,Core 2 Duo E8000番台やAthlon X2,Athlon 64 X2では,90%前後で“ブン回し”ても,クアッドコアCPUに届かないスコアしか示せていないわけだ。
 Phenom IIやCore 2 Quadの中堅クアッドコアCPUだと,使用率は50〜60%。CPU使用率に余裕のある状態のほうが,ゲームはより安定して動作することを考えると,GTA IVを満足にプレイすることを前提にしたとき,デュアルコアCPUは上位モデルでも少々厳しい状況を迎える可能性があるとはいえそうである。



使用率を抑え,パフォーマンスを向上させる

――クアッドコアCPUが持つ可能性


Core i7(LGA1366,クアッドコア)
 カプコンのゲーム開発フレームワークである「MT Framework」も,積極的にマルチスレッド対応を果たしているタイトルだが,(少なくとも,PC版「バイオハザード5」発売前の時点だと)GTA IVのように,高解像度環境でもパフォーマンスに違いが出るようなものではなかった。その点において,GTA IVはかなり異色な存在といえる。
 誤解のないよう繰り返しておくが,今回の結果は,そのままほかのゲームに当てはまるものではない。すべてのゲームで,今すぐクアッドコアの恩恵が受けられるわけではなく,むしろ,受けられないか,受けられても,ほとんどメリットにならないものが大多数である。

 しかし同時に,CPUの使用率を抑えながら,高いパフォーマンスを発揮できるという点には,クアッドコアCPUの可能性も読み取れる。現状,ゲーマー的なクアッドコアCPUの評価は,「ミドルハイ以上の構成を持ったPCを組もうとすると,選ぶ以外にない選択肢」に過ぎないが,マルチスレッドへの最適化が進んだマルチプラットフォームタイトルの数が増えてくると,クアッドコアCPUを積極的に選ぶ時代がやってくるかもしれない。
 同時に,ゲームデベロッパ側には,今回のGTA IVと同等以上のマルチスレッド最適化に,ぜひ取り組んでもらいたいと思う。
  • 関連タイトル:

    Core i7(LGA1366,クアッドコア)

  • 関連タイトル:

    Core 2

  • 関連タイトル:

    Phenom II

  • 関連タイトル:

    Athlon X2

  • 関連タイトル:

    グランド・セフト・オートIV PC版 【完全日本語版】

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