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ゲームデザイナーの必携書「ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎」,初の翻訳書がSBCrより発売
ケイティ・サレン氏とエリック・ジマーマン氏の共著により,2003年10月に発刊されたこの本は,ビデオゲームからアナログゲームにいたる,世のあらゆるゲームについて研究したもの。主にゲームをルールやシステムの面から考察した内容で,すでに世界中の研究者やゲームデザイナーから高い評価を受け,現在も基礎文献として参照されることの多い書籍である。
これまでは日本語への翻訳は存在せず,知る人ぞ知る文献だった本書が,いよいよ日本語版として登場する。これはゲームをデザインする立場の人はもちろん,ゲームを理解し,分析し,批評する,ゲームを語ろうとするすべての人にとって歓迎すべき出来事といえるだろう。
ただしタイトルからも分かるとおり,本書は上下巻のうちの上巻となる。原著では1冊の書籍として発刊されたものだが,今回の翻訳書では前半部分のみが先んじて発刊される形だ。なお上巻に含まれる内容については,以下の囲みを参照してほしい。
翻訳者である山本貴光氏のブログによれば,下巻部分は鋭意翻訳中とのことで,その発刊はまだ先になるものと思われる。さらにいえば,おこずかいで買うにはちょっと値段の張る書籍であることも否めない。それでも読んでみたいという人は,以下のリンクから購入を検討してみるといいだろう。きっとその価値はあるはずだ。
SBCr「ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎」
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第1章 この本について
第2章 デザインの進め方
ユニット1:核となる概念
第3章 意味ある遊び`
第4章 デザイン
第5章 システム
第6章 インタラクティヴィティ
第7章 ゲームを定義する
第8章 ディジタルゲームを定義する
第9章 魔法円
第10章 主要図式
ユニット2:ルール
第11章 ルールを定義する
第12章 三つの水準のルール
第13章 ディジタルゲームのルール
第14章 創発システムとしてのゲーム
第15章 不確かさのシステムとしてのゲーム
第16章 情報理論システムとしてのゲーム
第17章 情報システムとしてのゲーム
第18章 サイバネティックシステムとしてのゲーム
第19章 ゲーム理論としてのゲーム
第20章 対立のシステムとしてのゲーム
第21章 ルールを破るということ
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