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インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」
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印刷2021/05/26 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」



 阪神タイガースが勝ったときだけ,スポーツニュースをはしごする筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第684回は,ALTARI GAMESが開発した「Lost Ruins」を紹介する。本作は,異世界に召喚されてしまった主人公が,元の世界に帰るために魔王が封印された古城を探検するというアクションアドベンチャーだ。開幕から調子が良すぎて,この先がむしろ心配です……。

画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」

 本作の主人公は,廃墟のような見知らぬ場所で目を覚ました女の子。彼女は記憶を無くし,自分の名前さえも思い出せないが,セーラー服を着ているので女子高生なのかもしれない。そんな主人公の前にベアトリスと名乗る魔法使いが現れ,彼女にここが魔王を封印した古城であり,その封印を解こうとしている下僕を倒せば,記憶を取り戻せると告げる。差し当たってほかに手がかりもないし,一丁やってやりますか!

画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」

 ということで,プレイヤーは名もなき主人公を操作して,魔物が徘徊する危険な城を探索することに。本作は横スクロールのアクションアドベンチャーで,鍵を手に入れて扉を開けたり,仕掛けを解いたりしながら先へ進み,各所のボスを倒すことで探索エリアが広がっていく。可愛らしいキャラクターデザインと丁寧なドット絵が大きな魅力だが,初見殺しのトラップや攻撃が容赦なく襲い掛かってくるので,油断は禁物だ。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」

 主人公は冒険の中で,さまざまな武器や呪文,防具やアクセサリを入手し,その組み合わせによって多彩な戦い方ができるのが見どころの1つ。とくに面白いのが,周囲の環境を利用した攻撃で,油がこぼれている床に火を放って敵を燃やしたり,水の中にいる敵に雷の魔法をぶつけて大ダメージを狙ったりと,工夫次第で戦いを有利に進められる。ただし,これらのダメージは自分にも有効なので,巻き添えにならないように気を付けよう。


 また本作はマルチエンディングを採用しており,主人公が無事,記憶を取り戻して自分の世界に戻れるかはプレイヤー次第。ゲーム中,主人公にとある警告をしてくるキャラクターがいるので,出会ったらその言うことをしっかりと胸に刻んでおこう。
 さらに,クリア後はボスキャラ達のその後を描いた新モードが解禁され,全体的な遊びごたえは十分。このモードでは3人のボスキャラを操作して,本編とはガラリと違うプレイを楽しめる。

画像集#008のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」

 上述のとおり,初見殺しの要素はあるが,理不尽な難度というわけではなく,いわゆる“メトロイドヴァニア”なアクションアドベンチャーが好きな人なら楽しめること間違いなし。可愛らしいキャラクターと丁寧な日本語ローカライズのおかげで,すんなりとゲームに入り込めるので,興味を持った人はぜひどうぞ。そんな本作はSteamにて,2050円で発売中だ。

■「Lost Ruins」公式サイト
https://lost-ruins.xsollasitebuilder.com/

画像集#005のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#684「Lost Ruins」
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