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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第708回「面白いのにもったいない」
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印刷2022/11/03 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第708回「面白いのにもったいない」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第708回「面白いのにもったいない」

著者近影(著者は下)
画像集 No.002のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第708回「面白いのにもったいない」
 世の中には善意と悪意があってね。簡単に言うと,善意とは親切心とか思いやりとか,他人のためを思う心。悪意とは他人に害を与えようとする心。
 私は,善意と悪意は同じ“人の意志”ではあるけれど,社会的に見て同じ優先度ではないと思っています。もちろん,内心の自由はある。心の中で何を思ったとしても,それは糾弾されるものではない。その点においては善意も悪意も変わらないと思う。問題は内心ではなく,心の外に出たとき。そこで扱いは変わるべきだと思っている。
 例えば,匿名で意見を述べるとき。匿名掲示板をイメージすれば分かりやすいかな。匿名掲示板において善意で他人を褒めるとする。こういうのは匿名でいいんです。褒められて悪い気はしないから。
 ただ,悪意を持って他人を匿名で誹謗中傷する場合,匿名という立場は卑怯だよね。匿名であるのをいいことに,他人を傷つけようとしているわけだから。
 もう一つ別の例で。例えば道で困っている人を助けて名前を聞かれた場合は「名乗るほどの者ではありません」が通用するんですよ。でも,道でひったくりをして名前を聞かれたときに「名乗るほどの者ではありません」はあり得ない。それと似たようなものだと思うんです。
 ただ,問題は善意と悪意の境目を見極めることは難しいってところ。善意でこちらにとって余計なことをしてくる人はいるし,世の中の悪意はだいたい善意の衣をまとってぶつけられるものです。本当は相手にダメージを与えることが目的なのに,「君のためを思って」と欠点を指摘してきたり,ミスを責めてきたりするケースが多い。
 でも,そこで第三者的に善意と悪意の境目を見極める術はないのですよ。おそらく,今問題視されている社会の分断というやつは,今後も減ることはないと私は思ってます。人々の内心が可視化されてしまうSNSの普及した状況。善意と悪意を見極められない以上,善意に悪意を隠して発信することはなくならない。
 悪意なんて,もちろんないに越したことはない。でも,これはもう,仕方がない。人間なんて完全な生き物ではなく感情があるものだから。そう思って私はSNSで自分の本音を発信するのは控え目にしておるのです。私は割り切れてるから何を言われてもいいんだけど,可視化できちゃうからねえ。私を嫌いな人がそれっぽい理由をつけて文句を言っているのを,私以外が見て気分を悪くする的なことがありそうなんでね。

 さて,言い訳の下地は作りました。珍しく今回は,ゲイムに対して私の意見をしっかりと述べてみようかと思っておりまして。というのも今回紹介する作品は,面白いのにもったいない! と感じる要素が多いのですよ。でも,もったいない部分をメインに挙げてしまうと,遊んでない人がこの記事を読んで「あーそうなんだ」と思って買い控えちゃうかもしれない。それは私の意図するところじゃない。ちゃんと面白いは面白いのよ。
 今ってゲイムだけじゃなく世の中の多くのモノが減点方式で採点されがちな気がしていて。0から得点を足していく,ではなく100から減点していくような。それはそれで選ぶ判断基準になるし,一概に悪いことだとは思わない。でも,直してほしいところはあるけどしっかり面白いって作品が,評価の世界では損してるなあって感じることが多いのよね。この作品もそんなタイプ。なので先に言っておくと,私としてはかなり面白いと思っているって話です。

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 では,ご紹介いたしましょう。今週のタイトルは「残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)です。私の大好きな3DダンジョンRPG。いや,しっかり面白いです。キャラも自分好みで選べるし,ハクスラ要素もしっかりしているし,雰囲気もあるし。3DダンジョンRPGとしては押さえるべきところを押さえていて,かなり洗練されているんじゃないかと思う

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 だが! 前述のとおり残念な点も多々あるのです。信じてほしいけど,これは悪意じゃないですよ。マジで売れてほしい。で,次作でもっと仕上がってほしいとまで思う。が,やはり伝えなくてはフェアじゃないので伝えます。
 まず,結果的にテンポが悪い。結果的に,というのは,基本的にはテンポはいいほうなんです。移動スピードだって速いし。ただ,敵に勝ったらアイテムを落とすことが多いゲイムなんだけど,そのアイテムが未鑑定の状態なんですよ。
 で,そのアイテムを鑑定するのにボタンを長押ししなきゃいけない。これがテンポを損なっている。ボタンを押し続けている時間があることで,結果が出るタイミングと結果を知りたいタイミングにズレが出るんです。このズレがけっこう気持ち良くない。
 街に戻ったときにも鑑定してくれるんだけど,私の場合はテンポが悪くなるのを避けたくて,ダンジョン内では鑑定せず街に戻るまで放置なのよね。となると,アイテムに対する執着が薄れてしまう。せっかくのハクスラなのにもったいない。あくまで私の性格上そうなるって話ではあるんだけど,やはりボタン長押しはテンポが狂うのは実際のところだと思う。
 あと,このゲイムはオートセーブなんだけど,それをどう考えるか。このゲイムにはキャラクターロストの要素もあるんです。まあ,それ自体は確率も高くないしいいんです。ただ,オートセーブがあるからヤリ直すことができない。ここをどう捉えるか。
 それと,これはもはやただの私のわがままだけど,オート移動は欲しかった。昔の3DダンジョンRPGにはなかった要素だから,甘えっちゃあ甘えだけどね。
 というところが,私がプレイしていてもったいないと感じた部分です。ここまで言及しておいてなんだけど,別に致命的なテンポの悪さじゃないんですよ。ただ,気にはなってしまう。面白いから遊んでほしい気持ちは本当。善意で書いていることなんです。3DダンジョンRPGの面白さは存分に味わえます。そこは断言できる。

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 世の中って生きている人すべてで共有されているものなんです。それを誰かが力ずくですべてを奪うようなことにならないよう,さまざまなルールが定められている。だから人間,全部が全部思うがままに行動はできない。生きている人はそれぞれが思うところってものがあるのですよ。消費者という選ぶ立場からは分かりにくいけど,作り手だって楽しんでもらおうと思って作る。売ろうと思って作っている。想いがそこにあるのです。私,それを踏みにじろうとは思っておりません。でも,私が体験して感じることもまた存在する。内心から表に出すことで責任が生じるから,作り手売り手からすると余計なことをしやがってと思われるかもしれませんが。
 売れてほしいし面白いから自分勝手に紹介するけど,無視できない点もあった,という認識で皆さんには読んでいただけると幸いです。この連載は,読者に正直に伝えることを第一優先にしてますから。善意と悪意って難しいよね。悪意がなくてもあると捉えられることもあるし,善意がなくてもあるフリができる。また,善意がそのままいい結果につながるとは限らない。難しい。
 ただなんにせよ,これからの世の中はちゃんと善意と悪意をマネジメントしなきゃいけないんだなーと思った今週でした。他人のも,自分のも。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「地球防衛軍6
Nintendo Switch:「残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,本日(11月3日)17:00より神奈川・横浜ラジアントホール大会「D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama【DAY1】」を,5日(日)にも同所で「DDT FREE - November - D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama」を12:30から,「D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama【DAY2】」を17:00から開催します。ディーノ選手は5日の昼興行にのみ出場予定ですが,「本を書くための試合をする」とのことでした。
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