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極私的コンシューマゲームセレクション:第4回「あつまれ!ピニャータ」
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印刷2007/06/04 23:50

連載

極私的コンシューマゲームセレクション:第4回「あつまれ!ピニャータ」


» 4Gamerの編集部員が,リレー形式でコンシューマゲーム機のタイトルを思い思いに紹介する本連載。毎月“4”の付く日(4/14/24日)更新と,4Gamerの「4」にちなんだ当連載の第4回は,編集部の中で地味さでは1,2を争うスタッフ(?)であるoNoが,Xbox 360の「あつまれ!ピニャータ」を紹介する。



■自由度の高い“キモカワ”系箱庭シミュレーション
■「スーパードンキーコング」などを制作したRareの作品


 Xbox 360の「あつまれ!ピニャータ」は,イギリスのゲームスタジオ,Rareによる作品だ。古くはPCゲームの開発を行っていたが,1994年に任天堂のセカンドパーティとして,スーパーファミコン向けタイトル「スーパードンキーコング」を開発,その続編やNINTENDO64の「ゴールデンアイ007」「ブラストドーザー」などを世に送り出したメーカーである。
 NINTENDO64は,プレイステーションやセガサターンなどと同世代に数えられるゲーム機だ。しかし,発売時期がほかの2機種より1年半以上遅かったことや,任天堂がNINTENDO64で取った“少数精鋭主義”により,サードパーティから発売されるタイトルが少なかったことなどが原因で,セールス的には振るわず,販売競争には勝利できなかった。
 しかし,NINTENDO64では「スーパーマリオ64」「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をはじめ,良質なタイトルが多かったと記憶している。具体的には,先に上げたタイトルのほか,「ブラストドーザー」「ゴールデンアイ007」「ドンキーコング64」「バンジョーとカズーイの大冒険」などである。個人的に思い入れのあるNINTENDO64のタイトルは,マリオやゼルダを除けば,すべてRareが開発した作品だったりする。
 これらのタイトルは,ビジュアル的には日本人好みとはいいがたいキャラクターが登場する,いわゆる“洋ゲー”的な匂いが満載ながら,プレイしてみるとその奥深さに感動したものだった。「ビジュアルで損をしているなあ」と,当時は感じたものである。

 そんなRareだが,2002年に発売された,ゲームキューブ版「スターフォックスアドベンチャー」以後は,プラットフォームを任天堂製ハードからXbox/Xbox 360へと移すこととなる。Xboxで「コンカー:Live and Reloaded」,Xbox 360で「パーフェクトダーク ゼロ」などをリリースしているので,ご存じの読者もいるだろう。




■きっかけはラジオ番組の「深夜の馬鹿力」
■不思議な生き物“ピニャータ”が暮らす箱庭作りに夢中


 そのRareが,2007年1月11日にXbox 360向けタイトルとしてリリースしたのが,今回紹介するあつまれ!ピニャータである。正直な話,筆者が本作に興味を持ったのは,発売後しばらく経ってからのことだった。
 興味を持ったきっかけはというと,「伊集院光の深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)というラジオ番組。主にコンシューマゲーム機ではあるが,ゲーマーとして有名な伊集院光さんが,番組内でピニャータのことを取り上げていて,プレイしてみたいとものすごく思ったのだ。この番組はPodcastでその一部が配信されていて,ピニャータの話題が上った部分も(現時点では)聴くことができる。興味のある人はiTunesで2007年1月22日の回をチェックしてみてほしい。

※リンクをクリックすると,iTunesで番組のページが表示されます。

 あつまれ!ピニャータは,いわゆる箱庭系のシミュレーションゲーム。“ピニャータ アイランド”で,不思議な生き物であるピニャータ達が暮らすための“ガーデン”を作るのが目的だ。最初は荒れ果てた土地を耕し,草を生やしたり,植物を植えたり,池を作ったりして,ガーデンとしての形を作っていく。ガーデンとして形が整ってくる(価値が上がる)と,ピニャータがやって来て住人となってくれる。ガーデンとしての価値がより上がると,さらにレアなピニャータがガーデンの住人となってくれるという仕組みだ。
 ゲームはリアルタイムで進行していくが,クリア条件や制限時間といったものに縛られることもない。極端な話,ストーリーはまったく無視して,自分好みのガーデン作りに突っ走っても文句を言われない。

ピニャータとは,メキシコの伝統的なパーティなどで使われる人形。新聞紙などで作った割れやすい人形に色紙でカラフルな飾り付けをし,その中にキャンディなどのお菓子を入れる。これをすいか割りのように棒で叩いて割り,みんなでお菓子を分け合うというものなのだが,正直このゲームで初めて知ったうんちくである


 一応,ゲームとしてのクリア目的やバックグラウンドストーリーはあることにはあるのだが,最初はほとんど明かされず,「まずはガーデンを作っておくれ」という勢いである。
 ゲームが進むにつれてストーリーやクリア目的が徐々に明かされていくのだが,これまた強制的なものではない。ゲームを進めてガーデンのランクが一定以上に達すると,「ストーリーが見られるようになったよ」という通知があるのみ。登場人物達の関係が明かされていくので,ゲームをプレイして興味を持った人は,チェックしてみよう。

 では,あつまれ!ピニャータの何が面白いのかというと,その練り込まれた,“連鎖”システムにつきると言っていい。
 例えば,ピニャータについては,登場/訪問/住人/なかよしという条件カテゴリが存在する。登場条件を満たすと,そのピニャータの存在が明らかになってゲーム内で視認できるようになる。訪問条件を満たすとガーデンの中を歩き回るようになり,住人条件を満たすとガーデンに住み着いてくれるようになる。そしてなかよし条件を満たすと,ピニャータの繁殖が可能になるという仕組みだ。これらはゲーム内の情報をチェックできる“ジャーナル”でいつでも確認できる。

スコップやじょうろなどを使い,美しいガーデンを作り上げるのがゲームの目的。レアなピニャータや装飾アイテムがあるとガーデンの評価は高くなる。経過日数や昼夜の概念はあるが,制限時間などは一切ない


 ゲームを進めて見慣れぬピニャータを住人にしたいと思ったら,ジャーナルで訪問条件をチェックし,ガーデンに来てもらえるようにする。ピニャータがガーデンに訪問してくれるようになったら,今度は住人条件を満たすことになる。ゲーム序盤は条件が簡単なもので,かつ一つだけだったりするのだが,中盤以降になると条件が複数で「???」となっているものもある。実際に条件を満たすまで不明なので,住人にするためにはあれこれ試行錯誤しなければならない。

 ここでポイントになってくるのが,ピニャータによる生態系の連鎖だ。条件には「ガーデンの何%が池になっている」とか「フルーツを3個以上食べる」といったものだけでなく,「○○というピニャータを×匹食べる」といったものもある。つまり,それまで大事に育ててきたピニャータを,エサとして供出しないと違うピニャータが住人になってくれなかったりするのだ。
 ピニャータはくす玉人形なので死ぬことはないという設定は,残虐性を出さないためのものなのだろう。ほかのピニャータにやられても,はじけてあめ玉が飛び散るだけである。とはいえ,その飛び散ったあめ玉をほかのピニャータが食べている姿を見るのは,なかなかシュールである。

新しいピニャータを住民にするには,別のピニャータを食べさせないといけなかったりする。ラジオで話を聞いていたものの,実際にプレイして体験すると,なかなか衝撃の出来事である


 この連鎖システム,パズル的な要素が非常にしっかりしている。ピニャータは動物の形をしているので,例えばヘビの姿をしたピニャータを住民にするには,ネズミの姿のピニャータを食べさせるのが条件に含まれるというように,それとなく連想できる範囲になっている。また,たいていは「出現時にすでにあるもの」で住民条件を満たせるため,条件がまったく分からず途方に暮れるようなことはあまりない。
 これらの条件は非常によく練られており,未知のピニャータが一挙に出現して混乱したり,ストレスを感じたりすることはほとんどなかった。新しいピニャータが五月雨式に登場すると,ついついそのピニャータを住民にするまでプレイしたくなってしまう。やめどきが非常に難しく,中毒性が高いゲームだ。

 もちろん,ピニャータを住民にすればそこで終わりというわけではない。そこから先,ピニャータ達を飼育していくことも重要だ。なお,ガーデンではかなり多くの数のピニャータを飼育できるが,繁殖させるための家や庭を装飾するアイテムの設置数には限りがある。ピニャータは全部で60種類以上用意されているが,上記のような理由で,ガーデンで飼育するピニャータの種類は自ずと選別されることになる。
 ピニャータには寿命がないので,放置しておいても死ぬことはないが,訪問してきた外敵にやられたり,毒のあるものを食べて病気にかかったり,住民ピニャータ同士の喧嘩などで倒れることはある。

住民になる前のピニャータは白黒の状態。住民になったらどんな色なのか,ついつい知りたくなってしまう。「なかよし」状態のピニャータ同士を引き合わせることに成功すると,なかよしダンスのあと,子供が生まれる


 ガーデンで飼育したいピニャータの場合,なかよし条件を満たして繁殖させるなど,数を減らさないための努力も必要となる。まあ,ほかのピニャータの住民条件などでなければ,いなくなったところで不都合はなかったりするのだが。
 そのほか,ピニャータにアクセサリを装着しておしゃれさせたり,色違いの出現条件を試行錯誤したり,突然変異や新種のピニャータを発見したりと,ピニャータ1種類のさらに1匹にとことんこだわることもできる。また,ガーデンにおいても,ピニャータの家や植物など,目的が明確なものだけでなく,オブジェや石畳など,装飾用のアイテムも多数用意されている。しかも,単なる飾りではなく,その多くに何かしらの意味があり,価格相応の価値や効果があるようだ。
 これらアイテムを正しく組み合わせると,さまざまな“いいこと”があって,プレイが楽に進められたりするのだ。それらをプレイしながら見つけ出す,というのも本作の醍醐味の一つといえるだろう。

 箱庭系シミュレーションで筆者が苦手なのが,リアルタイムで進行するさい,“プレイが忙しい”という点だ。本作でも,植物を植えたあとには水まきが必要だったり,ピニャータが外敵に襲われないように見回りしたりなど,何かしらに並行して注意を払う必要がある。
 ただ,水まきをしてくれるNPCや,外敵を追い払ってくれるNPCを雇えば,自分はピニャータの世話にかかりっきりになることもできるし,そのまま放置してもかまわなかったりする。ともあれ,リアルタイムは苦手という人も安心してプレイできるのは確実だ。



 難点を挙げるとすれば,まったく日本人向けとはいえない,Rareのセンスが全開のキャラクターデザインだろう。筆者も,最初は「これはちょっと……」と思っていたのだが,プレイしているうちにキモカワイイというか,なんとなく愛着が湧いてきた。パッケージの写真よりは,はるかにゲーム内画面のキャラクターのほうが可愛らしいので,Xbox LIVEで配信されている体験版などで,動いているピニャータ達をチェックしてみてほしい。
 あつまれ!ピニャータは,箱庭系シミュレーションが嫌いでなければ,ぜひともプレイしてもらいたい作品である。

■■oNo(4Gamer編集部)■■
ゲームで得意といえるジャンルはないが,苦手なジャンルもないというオールラウンダー。某有名ゲーム雑誌,某PC自作系雑誌での勤務経験があるため,PCゲーム,ハードウェア,そしてコンシューマゲームまで幅広く執筆する。ゲームのチェックに力を入れすぎて原稿が遅くなりがちなのが困りもの。


あつまれ!ピニャータ
対応機種:Xbox 360
メーカー:マイクロソフト
発売日:2007年1月11日
価格:6090円(税込)
CEROレーティング:A(全年齢対象)
公式サイト:http://www.xbox.com/ja-JP/games/v/vivapinata/

(C)2007 Microsoft Corporation. All rights reserved.
  • 関連タイトル:

    あつまれ!ピニャータ

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