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ハロー!Steam広場 第33回:枢軸国と戦うコーヒーメーカー
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,同じ名前のゲームがインベントリに溜まっていく上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第33回は,連合国のキャプテンとして,枢軸国と奮闘する海戦ストラテジー「Victory at Sea」をメインに紹介しよう。このほか,70年代のロサンゼルスを舞台にしたトップビューシューティング「LA Cops」や,人類を虜にしたコーヒーの秘密にせまるSFホラー「Caffeine」もあるのでお見逃しなく。
連合国のキャプテンとなり,枢軸国と奮闘する海戦ストラテジー「Victory at Sea」
今回は,Evil Twin Artworksが手掛ける「Victory at Sea」を紹介しよう。本作は,第二次世界大戦時の海戦に焦点を当てたリアルタイムストラテジーゲームだ。プレイヤーは,アメリカかイギリスのどちらかに所属する船長となり,枢軸国を相手に激闘を繰り広げることになる。
戦いの舞台となるのは,「太平洋」「大西洋」「地中海」のいずれかだ。ゲーム開始時にプレイヤーに与えられるのは1隻の駆逐艦のみなので,これを沈めないようにうまく操作しながら,局地戦に勝ち抜いていく必要がある。とはいえ,序盤にはチュートリアルのために用意された敵艦が出てくるので,それを相手にすれば,まず沈められることはないので安心しよう。
ワールドマップ上にいる敵艦に接触すると,戦闘準備画面に入る。ここでは敵艦の種類や数が確認できるので,敵艦に大和がいることも知らず駆逐艦だけで対峙した誰かさんみたいにならないよう,しっかりと把握しておこう。視認した時には木っ端微塵でした。
もしも,準備画面の段階で勝てそうにないと判断したらキャンセルを押してみよう。すると,売った喧嘩をなかったことにしてくれるので,勝てそうな相手だけに戦いを吹っかけていけばよい。
戦闘における軍艦の操作は,マニュアルとCPU委任が選べる。ある程度ゲームが進むと,複数の軍艦を出撃させることが当たり前になるので,CPU委任は大変便利なのだが,いかんせん魚雷をしっかりと避けてくれないので,高価な軍艦を任せるのはかなり危険だ。したがって,最低でも1隻は自分で操作した方がいい。
マニュアル操作といっても,やることは移動と砲撃だけなので,難しいことはない。軍艦によっては,6基以上の砲台が搭載されていることがあるが,どれか1基を選んだ状態で発射すれば,稼働可能な残りの砲門も反応するので,いちいち砲台を切り替える必要もない。なので戦闘においては,攻撃よりも回避に専念したほうが得策だ。
また,タクティカルビューを使用すると,戦略マップ画面に切り替わり,操作を委任したCPUに対して,攻撃対象や移動ルートなどの指示を出すことができる。RTSに慣れている人ならば,この画面だけで戦闘を進めることも可能だろう。ワーカーの操作だけで頭がいっぱいいっぱいになる筆者には到底無理な話だが。
戦闘で軍艦が傷ついた場合は,港に入ると無料で修理してくれるので利用しよう。ただし,撃沈した船はサルベージする必要があり,それなりの費用もかかるので,戦闘ではなるべく沈めないようにしたい。
ゲームの最終的な目標は,枢軸に占領された港をすべて奪うことなのだが,かなり数が多いうえ,港によっては,複数の戦艦が守りを固めているところもある。これらを奪うには,こちらも相応の戦力が必要になり,それを揃えるには大量の軍資金が必要だ。軍資金は,戦闘に勝利するともらえるので,あちこちで発生する局地戦には積極的に参加していきたい。
メインとなるシナリオモードで枢軸国が選べないのは若干不満だが,カスタムバトルならば,日本も選べるので,金剛や長門,大和といった戦艦を使いたい人は,こちらのモードをオススメする。
海戦ものや軍艦が好きな人にはもちろん,RTSプレイヤーにもオススメできる作品なので,興味があればぜひ遊んでみてほしい。
「Victory at Sea」Steamページ(24.99ドル)
70年代のロサンゼルスを舞台にしたトップビューシューティング「LA Cops」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Modern Dreamが開発するアクションゲーム「LA Cops」を紹介しよう。
どことなく「The World of GOLDEN EGGS」を彷彿とさせる本作は,70年代のロサンゼルスを舞台に,凶悪な犯罪者達と戦う警察官の奮闘を描いた作品だ。
プレイアブルキャラクターとして用意される警察官は全部で6人。ダンディな髭が特徴の「Williams」,水色のワイシャツが印象的な黒人警官「Borland」,ダークブルーの髪が特徴の「Kowalski」,唯一の女性警官「Murphy」,頭皮がすべてを語る「Green」,そして日系のアメリカ人警官「Katsuo」だ。野球しようぜ! というわけでプレイヤーは,この中から2人の警察官を選んで,悪党の根城を制圧していくことになる。
警察官は2,3発撃たれると死亡してしまうため,室内に突入する際などは,特に細心の注意が必要だ。幸いにも本作は斜め見下ろし視点のため,室内にいる敵の配置や行動パターンなどを,あらかじめ把握しておくことができる。
ただし,問題は突入した後だ。敵は物音に反応するため,ドアを開けたときの音で,こちらに気付いてしまう。初弾で倒せればいいのだが,もし外してしまうと確実にやられてしまうので,やはりここは最善の策をとっておくべき。そこで鍵となるのが,相方の存在だ。
ゲーム中は,いつでも操作キャラクターを切り替えることができ,直前に操作していたキャラクターは,その場で待機する。待機状態になったキャラクターは,敵が視界に入ると自動で攻撃してくれるうえ,命中率もかなり高めだ。よって,攻撃は待機状態の相方に任せて,自身は敵をおびき寄せる役に回れば,安全に進むことができる。
ステージをクリアすると経験値がもらえる。これを使えば武器のアンロックや,キャラクターの強化が可能なので,繰り返しプレイしてお気に入りの警察官を育てていくのも本作における醍醐味の1つだ。
ステージは全部で8つあるようだが,アーリーアクセスの段階で遊べるのは1つのステージのみとなり,ボリュームは少なめだ。製品版のリリースは2014年中に予定されているので,それを待つのもありだが,少しでも興味が湧いたなら購入して開発に参加するのもいいだろう。
「LA Cops」Steamページ(11.99ドル)
人類を虜にしたコーヒーの秘密にせまるSFホラー「Caffeine」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回紹介する「Caffeine」は,Unreal Engine 4で開発中のSFホラーゲームだ。
舞台となるのは,人類のほとんどがコーヒーなしでは生きていけないほどのカフェイン中毒となった近未来の世界だ。こうなった原因は,とある大手コーヒーメーカーが生産するコーヒーにあるようで,これには,ほかの惑星で採掘できる謎の鉱物と混ぜて作られた合成カフェインが含まれていたのだ。
プレイヤーは,この合成カフェインが作られる宇宙ステーションで目覚めた少年を操作することになり,物語が進むにつれて,人類を虜にしたコーヒーの秘密が明かされていくようだ。……これホラーゲームですよね?
ゲーム自体は,謎解き要素の多いアドベンチャーゲームとなっているようだ。一見すると,あまり怖くなさそうな雰囲気だが,もしかするとコーヒーの原料に◎※△が……みたいなサイコホラー的展開があるのかもしれない。
ちなみに本作は,クラウドファンディングサイト「IndieGoGo」で開発資金の募集が行われており,ページ内にはデモ版のリンクもあるので,興味のある人は遊んでみるといいだろう。あと“いいね”もお忘れなく。
「Caffeine」GREENLIGHTページ
「Caffeine」IndieGoGoページ
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