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猫が巨大メカのパイロットに。部位を組み替えて戦うオートバトラー「Cats In The Shell」[gamescom]
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印刷2026/08/28 16:47

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猫が巨大メカのパイロットに。部位を組み替えて戦うオートバトラー「Cats In The Shell」[gamescom]

 「Cats In The Shell」は,猫のパイロットが巨大メカを部位ごとに組み上げて戦う,ローグライトのオートバトラーだ。中国のRaven Studioが開発し,Infini Funがパブリッシングを手掛ける。Steamでは2026年第4四半期に早期アクセスを開始する予定だ。

赤いメカが,焼けた刀身の大刀を担ぐキーアート
画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 猫が巨大メカのパイロットに。部位を組み替えて戦うオートバトラー「Cats In The Shell」[gamescom]

 ドイツ・ケルンで開かれたgamescom 2026の会場では,本作のデモ版が出展されていた。説明してくれたのは,Infini Funでパブリッシングマネージャーを務めるZicong Hu氏である。

 オートバトラーなので,戦闘が始まってしまえばプレイヤーにやることはない。装備を買って組み,あとは2体の巨大メカが自動で殴り合うのを眺める。「The Bazaar」や「Backpack Battles」と同じ仕組みだとHu氏は説明した。違うのは,買って組む装備がすべて巨大メカの部位であり,戦闘が2体の取っ組み合いとして描かれる点だ。

 gamescomで動いていたのはPvPモードだけだが,製品版には全部で4つのモードが入る。ここからは,Hu氏が実際にプレイしながら見せてくれた内容を追っていこう。

 最初に出てくるのはキャラクター選択の画面だ。並んでいるのは猫,といっても四つ足の猫ではない。二足で立ち,服を着た猫の獣人である。タイトルどおり本作の主役はこの猫たちで,Hu氏の言い方を借りるなら,メカを彩るパレットにあたる存在だ。現時点では10体ほどが用意されているという。

 Hu氏が選んだのは,画面の先頭に置かれた1体だった。ストーリーモードの主人公にあたるという。猫にはそれぞれ固有の能力があり,この猫の場合は,1日の始まりに全装備の基礎値が50上がるというものだった。本作では1日が攻略サイクルの単位になる。

キャラクター選択画面。左に猫たちのサムネイルが並び,右側には選択中の1体の固有能力とランキングが表示される
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 続いて相棒を3体の中から選び,メカの胴体にあたるスーツと武器を決める。スーツはシールドと攻撃力を担う部位で,武器には属性が付く。ここでHu氏は燃焼(burn)を選択した。属性は全部で6種類あるという。

 メカは5つの部位で構成されている。スーツ,腕,背中,肩,そしてドローンだ。この5つを買い換え,組み替えていくのが本作の実質的な操作にあたる。

 そして最初の戦闘が始まった。冒頭に書いたとおり,ここでやることは何もない。考えるのは,すべて戦闘前後の準備についてだ。

戦闘画面。左右のメカが自動で戦い,下段に並んだ装備アイコンが順に発動する
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 戦闘が終わると,画面はショップに切り替わった。ここでの最重要資源はゴールドで,使い道は大きく2つある。1つはレベルアップだ。レベルを上げると最大HPが増え,グレードの高い装備が並ぶ確率が上がり,ショップの陳列枠そのものも開放されていく。もう1つが,並んだ装備の購入である。

「SHOP STAGE」の画面。上段に購入できる装備が並び,下段の「STORAGE」には手持ちの装備が表示される
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 1日のうちに戦闘は2回ある。1戦目の相手はランダムに生成されたAIで,自分のビルドが機能するかどうかを試すための一戦だそうだ。2戦目では,実在する他プレイヤーのビルドと戦う。10勝で走り切るか,5敗で落ちるか。PvPモードはそのどちらかで終わる。

 装備にはC,B,Aといったグレードが設定されていた。グレードが上がるとソケットの数が増え,Aランクのドローンなら3つ,Cランクなら1つといった具合だ。ソケットにはモジュールを挿し込む。デモで挿していたのはシールドを80上げるモジュールで,シールド系の装備に付けると数値がその場で伸びた。

 同じ属性で同じグレードの装備が2つそろうと,1ランク上に合成できる。不要な装備は売却可能だ。売ること自体が効果になるアイテムもあり,これを手放すとCティアのモジュールが3つ提示され,そこから1つを選ぶ形になっていた。

 戦闘のあいだには,3択のイベントも挟まる。ゴールドを受け取るか,グレードの高いモジュールをランダムに1つもらうか,3つのモジュールから選ぶか。「Slay the Spire」のようなローグライクでおなじみの分岐だと,Hu氏自身が引き合いに出していた。

「JUNGLE STAGE」では,3枚のカードから対戦相手を選ぶ。カードには「Degraded Aberrant Syma」といった名前が付いている
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 「テック」と呼ばれる強化も3択で提示される。全メカにかかる汎用の強化を取るか,属性に寄せた効果を取るかという選択だ。あらゆるダメージの4%を吸収するシールド寄りのもの,全体のダメージを底上げするもの,属性効果そのものを割合で強化するものが並んでいた。割合の強化は絶対値より常に強い,というのがHu氏の判断だった。

 続いて,属性そのものの中身を見せてもらう。燃焼のほかに冷却(cold)があり,これはスタックするたびに敵の装備のクールダウンタイムが1%ずつ延びていく。つまり,相手の手数が減りやすくなるわけだ。要塞化(fortify)と呼ばれる属性なら,毎秒シールドが1ずつ積み上がる。

 Hu氏のビルドには要塞化と冷却と燃焼が混ざり込んでおり,どの属性も中途半端な数しか積み上がっていなかった。対する相手は,ダメージが連鎖する形に寄せて組んでいたこともあり,強力な一撃をくらって2戦目はあっさりと終了。全体的なステータスはHu氏のほうが上のように見えたが,なかなかうまくいかないらしい。

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 なお,この日のデモは目に見えて動作が重かった。Hu氏によると,Unreal Engine 5で作られている本作は相応のPC性能を要求し,試遊台のノートPCは発熱によって処理落ちしていたという。エフェクトが大量に飛び交う場面ほど描画が詰まっていたので,本来の見栄えはもう少し派手なのだろう。

刀身の燃える大刀を構えるメカと,銃を構える2体のメカ。背景の看板には日本語が並ぶ
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 タイトルは「攻殻機動隊(Ghost in the Shell)」から来ている。開発チームが同作を好きだから,とHu氏は由来を説明した。世界観もメカとサイバーパンクを土台にしていて,反ユートピア的な色を帯びている。

 設定はこうだ。世界大戦で使われたダーティボムが惑星を焼き,人類は絶滅した。生き残ったのは2匹の猫である。そこに,人類の知恵をすべて収めた「マザーボックス」と呼ばれる物が残された。2匹は猫にとってのアダムとイブにあたり,本編の舞台はそこから1000年あまりのちの世界になる。キャラクター選択の画面に並んでいた猫たちが二足で立っているのは,その1000年のあいだに起きたことなのだろう。

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 猫たちはやがてマザーボックスを見つける。人類の知識が猫の世界に流れ込み,世界は再び不穏な方向へ傾いていく。かつての世界大戦の前と同じように,である。この猫たちが生き延びるのか,人類と同じ末路をたどるのか。それを描くのがストーリーモードだ。

招き猫を載せた社殿が,噴射炎を上げながら宙に浮いている
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桜の咲く境内。奥には天守を思わせる建物が見える
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 スクリーンショットを見ると,戦場は桜の咲く日本風の街並みだったり,招き猫を載せて浮かぶ社殿だったりする。攻殻機動隊を出発点にしておきながら,画面はずいぶん陽気だ。

 gamescomで触れたのはPvPだけだったが,10月にはSteamでオープンデモが配信される予定だ。Steam Next Festへの参加にあわせたもので,PvPに加えてストーリーモードの一部とExpeditionモードの計3モードを収録するという。

 ExpeditionはPvE,つまり対人戦のないモードにあたる。PvPとは違い,1人で遊びたい層に向けた受け皿として用意するという。PvPにはない遊び方をここに入れる予定だが,中身はまだ検討中だとHu氏は率直に話していた。

 4つめが「シミュレーションラボ」と呼ばれる練習場だ。装備もモジュールも自由に組み,想定する相手のセットアップまで自分で設定して,そのビルドが通用するかどうかを試せる。

 製品版にはチュートリアルの章か,チュートリアル用の戦闘が入る予定だという。gamescomで動いていたビルドには説明用のスクリーンショットが数枚置かれているだけで,これはあくまでデモだから,とHu氏は付け加えた。

 本作は日本語表示にも対応する。取材の冒頭でHu氏から,日本語版もあるがどうするかと聞かれたくらいなので,すでに用意は進んでいるようだ。早期アクセスの開始は2026年第4四半期。その手前で実施される10月のオープンデモが,最初の判断材料になるだろう。

ブースで本作の説明にあたった,Infini FunのZicong Hu氏
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