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秋の「MHF」オフラインイベントでは“推奨ホテル”も計画? 「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2012」群馬大会をレポート
このイベントでは,クエストのタイムアタックや「VS.クエスト」を使った2on2対戦の大会のほか,「フォワード.4」で実装される新モンスター“クアルセプス”の先行体験会,ビンゴ大会などが実施された。また,MHFプロデューサーの杉浦一徳氏とアシスタントプロデューサーの宮下輝樹氏によるプレゼンテーションも行われ,5月23日に実装される大型アップデート「フォワード.4“荒天貫く閃晶の瞬き”」に関する情報が公開された。
本稿では,イベントの模様をレポートしよう。
「モンスターハンター フロンティア オンライン」公式サイト
「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2012」特設サイト
また,ゲーム内イベント「来場者特典クエスト」をクリアしてから来場すると,Nポイントやレア素材などと交換できるイベントコードが入手できたり,ビンゴ大会では最大8000 Nポイントがもらえたりと,来場者にとってもメリットが大きいイベントとなっている。
イベントのメインとなる「VS.クエスト チャンピオントーナメント」は,2人一組のチームで,予選ではタイムアタック,決勝では「VS.クエスト」に挑戦するというもの。予選/決勝ともに,武器/防具はあらかじめ用意されたものを使用することになる。
順位 チーム名/使用武器種/クリアタイム
1位 闘技刀【群雲】/大剣+大剣/3分14秒23
2位 強いキズナ/大剣+双剣/3分41秒66
3位 二番手と斉藤の意地/ヘビィボウガン+大剣/3分47秒60
4位 †断(だがことわる)/大剣+大剣/3分47秒90
また,決勝戦では「1武器種はチーム内で1回限り使用可能」という特別ルールが追加される。11種ある武器種だが,決勝戦を通じて使用できるのは各武器種1回ずつのみ。つまり,チーム内で同じ武器種の組み合わせが選べないだけでなく,2セット目以降は別の武器種を選ばなければならないのだ。
決勝戦に勝ち上がったのは,「闘技刀【群雲】」チームと「二番手と斉藤の意地」チームの2組。ハンマーでスタンを狙いつつ,毒属性の双剣でテオ・テスカトルを毒化させるという,スピード重視の戦術が功を奏したようである。
決勝戦に先駆けて行われた3位決定戦でも,両チームがハンマー+双剣の組み合わせを選択。「強いキズナ」チームが「†断」チームに勝利した。
テオ・テスカトルを転倒させたりスタンさせたりするタイミングは,両チームほぼ同時で,接戦の模様を呈していた。
瀕死になったテオ・テスカトルがエリア移動したのは,「二番手と斉藤の意地」チームのほうがわずかに早かったが,移動先のエリアにテオ・テスカトルが着地したのは,「闘技刀【群雲】」チームのほうが先,という展開になった。
しかし,「二番手と斉藤の意地」チームのほうが移動前にテオ・テスカトルの体力を多く削っていたようで,着地直後に討伐を達成し,同チームが1本目を先取した。
第2セットは,両チームとも狩猟笛+大剣の組み合わせを選択。2人とも毒属性の武器にすることで毒化を狙いつつ,狩猟笛でスタンを取り,大剣でダメージを稼ぐという戦術だ。このセットは,「闘技刀【群雲】」チームが勝利して1対1のタイとした。
第3セットは,またもや両チームとも同じで,片手剣と弓という組み合わせとなった。第1セットを彷彿とさせるかのように,瀕死になったテオ・テスカトルは,ほぼ同じタイミングでエリア移動を開始。テオ・テスカトルが先に着地した「二番手と斉藤の意地」チームが有利かと思われたが,「闘技刀【群雲】」チームが着地直後に討伐して逆転勝利し,優勝を決めた。
●決勝トーナメント試合結果:
優勝:闘技刀【群雲】
準優勝:二番手と斉藤の意地
3位:強いキズナ
4位:†断
実装直前の「フォワード.4」を杉浦氏と宮下氏がプレゼンテーション。”会場だけのお楽しみ”も満載
ここからは,予選と決勝の間に行われたプレゼンテーション「MHF運営レポート イベント出張版」の模様をお伝えしよう。来場者のみのお楽しみとされていた部分や,4Gamerに掲載済みの記事と重複する部分については,一部内容を割愛させてもらった。それらの詳細については,以下の記事で確認してほしい。
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「モンスターハンター フロンティア オンライン」プロデューサー 杉浦一徳氏 |
「モンスターハンター フロンティア オンライン」アシスタントプロデューサー 宮下輝樹氏 |
最初に紹介されたのは,フォワード.4の新モンスターとなる晶竜“クアルセプス”と,その素材から生産できる防具の強化先である「クアルFX」シリーズだ。とくに後者の発動スキルは来場者も注目していた。
「援狩人」(フォスタ)は主に初心者に向けた要素で,クエストメンバーが4人に満たないとき,空き状況に応じて最大2人までクエストに同行してくれるというもの。プレイヤーのハンターランク(HR)に応じて,フォスタの装備も良いものになっていくという。
ちなみに,HR10までは教官ラスタがクエストに同行してくれ,HR11以降は頼狩人(ラスタ)契約をすれば,一人でプレイしても4人パーティでクエストに挑戦できる。
「マイミッション」は,HR500(SR1)以上のプレイヤーを対象にしたコンテンツで,“ミッション”を達成することで,「武器倍率の上昇」「武器倍率上限の開放」「被ダメージの軽減」といったステータス強化が実現される。マイミッション自体はSR1から利用可能だが,育成要素については,SR500以上からになるそうだ。また,一部にはシナリオ仕立てになっているミッションもあるとのこと。
「グーク」は,4匹まで飼えるようになったり,新アイテムが登場したりといった,フォワード.4の追加要素が紹介された。
「ホルク」に関しては,先に公開されたPVの最後にあった,ハンターがホルクに乗って空を飛ぶというシーンが話題に上がる。宮下氏は,「ホルクの呼び声」というアイテムを入手すれば,「ハンターが空を飛べるようになる……かも?」と,曖昧にコメントしていた。なお「ホルクの呼び声」は消費アイテムで,使用するとなくなってしまうそうである。
※メーカーからの修正依頼により「ホルクの呼び声」に関する一部文章を修正しました。
新スキルは,杉浦氏曰く「実際に使えるスキルを目指しました」とのことで,弾かれ無効の効果がある「剣術」と,毒無効/麻痺無効/睡眠無効が同時に発動する「耐状態異常」が登場することが紹介された。会場では「剣術+2」で発動するヒット数+1回の効果を,大剣やハンマーなどを使って紹介するムービーも上映された。
杉浦氏は,“白”と“紅”の秘伝防具を揃えると特殊な効果が発動する,という話がインタビュー記事などで出ているが,実装されるのはフォワード.5でありまだ先の話であること,スキルではなくあくまでも効果であることを,あらためて説明した。
また,紅白の秘伝防具を混ぜて装備した場合に効果がどうなるかなど,フォワード.5での実装に向けて鋭意調整中ともコメントしていた。
そのほか,「Nの塊」から生産/強化できる武具も紹介された。
なお,フォワード.4では,ブースターパックの強化派生に(全部か一部かは不明だが)「FZ」が追加されるとのこと。
続いては,MHFの現状について,杉浦氏と宮下氏が説明する「気になるあの話一問一答」のコーナーへ。
まず,ヘビィボウガンの進化武器で撃てる「爆撃弾」「竜爆撃弾」について,着弾したあと,その場でしばらく効果が持続すると,その効果が説明された。
杉浦氏は,実装に時間がかかってしまったことを謝罪するとともに,プレイヤーに満足してもらえるような内容にするためには,どうしても時間のかかってしまうものもあるので,その点は了承してほしいとコメントしていた。
MHFは正式サービス開始から5年が経過しようとしているタイトルであり,これまで実装してきたコンテンツのボリュームは十分あるので,新規プレイヤーはまず,それらのコンテンツを楽しんでみてほしいとしていた。
剛種武器を持っていないと,一緒にプレイするのに気後れするプレイヤーがいるのは確かであり,それが交流の妨げにならないように苦慮した結果,剛種クエストをクリアした回数に応じて,さまざまな剛種武器を入手できるようにしたそうである。
ただ,直接付与するのではなく,相応のハードルを設けるように配慮はしている,と宮下氏は述べていた。
杉浦氏も,最初に「チャレンジ!剛種クエスト!」の企画を提案されたときは疑問に感じるところもあったが,実施した結果,非常に多くのプレイヤーが参加し,反響も否定的なものより肯定的な意見のほうが圧倒的に多かった,と話していた。
SRハンター向けの秘伝防具を作成・強化するためには,アイテム「〜魂」が入手できるクエストを相当数プレイする必要がある。アイテムが紙のようなアイコンであることから,“紙集め”と揶揄されているわけだ。
杉浦氏は,このような状況は効率面による部分が大きいことは把握しており,2012年度の大きな課題に掲げていると述べる。宮下氏からは,クエストの難易度に応じて「〜魂」を入手できる数が違うイベント,クエスト以外の収集手段を増やすといった形で対応を検討しているそうだ。
また秘伝防具の生産難度に関しては,生産化手の見直しは行うものの,難度そのものの緩和は行わない方針であると,宮下氏はコメントしていた。
なおフォワード.4では,秘伝書用の報酬素材が2倍になったり,防御力のマイナス補正がなくなったりする,新オプションサービスの「秘伝書コース」が実装される。杉浦氏は,秘伝書コースをフォワード.4アップデート当日に実装し,最初の1週間は“お試し”として,無料で開放されることが明かされた。
なお“紅”の秘伝防具は,強化派生に必要なHCモンスターの素材は異なるが,基本的には“白”と同等の入手難度になるそうだ。また紅白のガンナー用秘伝防具を揃えた場合の効果は,剣士用と比べても遜色ないものになるよう,フォワード.5に向けて調整中とのことだ。
第51回狩人祭の「バラエティ入魂」を例に挙げ,今後も新しい取り組みに挑戦していくと述べていた。なお,「バラエティ入魂」について「分かりにくい」という意見が多かったという反省点もあるため,今後はよりブラッシュアップを図っていくそうだ。
MHFをプレイすればするほど会場のアトラクションを楽しめ,アトラクションを遊ぶと,今度はその結果がゲーム内に還元されるような内容を目指しているという。
さらに,開催前日には,会場近辺に,公認ネットカフェと同様の環境でMHFをプレイできる“MHF推奨ホテル”を用意したり,杉浦氏や宮下氏と夜を徹して語り明かせるような場を設けたりすることも考えているという。
そのほか,「MHFをどう考えているのか」という話題も上がった。おそらくこの質問は,杉浦氏はこの春からMHFのプロデューサーとなったが,「イクシオン サーガ」や「鬼武者Soul」など,複数のタイトルを同時進行で手がけているため,MHFにどの程度注力するのかを気にしてのものだろう。
これに対して杉浦氏は,どのタイトルにも全力投球すると回答。また,MHFがカプコンのオンラインゲーム事業の要であるため,MHFチームの人員をほかのタイトルに回すようなことは一切ないとも述べていた。
杉浦氏は,47都道府県を巡る“2週目”をやるのは厳しい面もあるが,狩猟技術を披露する場や,プレイヤーと直接触れ合えるような機会は,今後も継続して設けていきたいと述べた。お祭り的な雰囲気のイベントだけでなく,以前開催された,変種モンスターの肉質調整のための体験会のような場も設けたいと話していた。
なおデバッグ関連では,「アップデートの間隔を伸ばしてでも不具合を減らしてほしい」という意見も寄せられるそうだ。
これについて杉浦氏は,確かにそういう考え方もあるが,現在のアップデート間隔でも「もう,やることがなくなった」とプレイヤーから声が上がるような状況で,アップデート間隔を伸ばすことには抵抗があるとのこと。
目玉となるコンテンツに不具合が発生するようなことは,二度と起きないようにしなければいけないが,現状のアップデート間隔を保ちつつ,不具合をできる限り減らすよう,今後も継続して取り組んでいくと話し,プレゼンテーションを締めくくった。
「VS.クエスト チャンピオントーナメント」は,42の都道府県を踏破し,残すは青森県/栃木県/徳島県/佐賀県/和歌山県の5県での開催を残すのみとなった。正式な発表は公式サイトでの告知を待ってほしいが,次の開催では,これら5県を一気に回ることになりそうだ。
このイベントでは,先にも書いたように,来場するだけでもNポイントなどの特典が手に入ったり,杉浦氏や宮下氏から,大型アップデートの情報をより早く知ることができたりするので,MHFプレイヤーは,近郊で開催される際は,会場に足を運んでみてほしい。
「モンスターハンター フロンティア オンライン」公式サイト
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