![]() |
ステージではさまざまなイベントも開催されたが,会期初日の9月17日に行われた新製品発表イベントの様子は,すでに報じたとおりだ。
PCブランド「GALLERIA」がTGSに出展。「FF」シリーズ40周年を記念したコラボPCなど,新製品が発表されたイベントをレポート[TGS2026]
サードウェーブが展開するハイパフォーマンスPCブランド「GALLERIA」が,千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2026に出展している。ブース位置は,ホール2 02-C21だ。ブースでは,ゲストを招いてのイベントのほか,ゲーム試遊,コラボモデルの展示などが行われている。
GALLERIAといえば,ゲーミングPCの老舗ブランドとして名高いが,現在ではゲーマー向けだけでなく,クリエイター向け製品やAI開発者向け製品など,高性能なPCを必要とする人に向けたブランドへと進化している。
東京ゲームショウ2026のブースでも,そんなGALLERIAのさまざまな最新製品が出展されており,来場者が実機を確認できるようになっていた。どんなPCを展開していたのか,改めて振り返ってみよう。
なお,本稿で取り上げている製品の価格は,すべて2026年10月8日時点での価格であることをお断りしておく。
●目次
卓上で邪魔にならないコンパクト&高性能PC GALLERIA Eシリーズ
サードウェーブでは,東京ゲームショウ2026に合わせてGALLERIAの新製品を多数発表したが,そのなかでもとくに注目したいのが「GALLERIA Eシリーズ」だ。
![]() |
設置場所を選ばないコンパクトなデスクトップPCを好む人は多いが,ゲームやクリエイティブ用途に使える高性能PCになると,選択肢はどうしても限られる。
高性能なグラフィックスカードはサイズが大きいし,動作中に高温になるCPUやGPUを冷却するには,空冷ファンや液冷ラジエータなどにスペースが必要となるからだ。
GALLERIAの新シリーズとなるGALLERIA Eシリーズは,「インテリアの一部として部屋に佇むような高性能PC」を目指して設計された新製品である。
前面のスリットパネルに,軽く窪んだ2つの円を描いた構造が外観上の特徴だ。ガラスパネルやカラーLEDイルミネーションはないので,どこに置いても悪目立ちすることなく,オフィスでも家庭でも馴染むだろう。
専用筐体の容積は約19ℓで,GALLERIAのスタンダードモデル「Xシリーズ」のミニタワー型PCと比べて容積は約56%,設置面積は約32%に抑えている。重量も約9.2kgと軽い。
写真でじっくり見ていこう。
GALLERIA EシリーズのPCケースは,本体の前面と左側面,および右側面から吸気して,背面と天面から排気するエアフローを採用している。
小さな筐体でありながら,ケースファンは6基内蔵。「GeForce RTX 5070 Ti」搭載モデルに限るが,ケースファンに冷却能力と静音性で知られるNoctua製を採用しているのもポイントだ。
CPUクーラーには,240mmサイズラジエータの液冷CPUクーラーを標準搭載しているなど,小型PCとしては冷却能力も高い。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
スペックについても簡単に触れておこう。
CPUは,AMDの「Ryzen 7 7700」「Ryzen 5 7500F」か,Intelの「Core Ultra 9 285」「Core Ultra 7 265F」「Core Ultra 5 225F」「Core Ultra 5 225」を選べる。クリエイター向けであれば,単体GPUを搭載しないオンボードグラフィックスのみのCPU構成も選択可能だ。
グラフィックスカードは,上はGeForce RTX 5070 Ti,下は「GeForce RTX 5060」までの5種類から選択可能で,AMD製CPUを選択した場合に限り,「Radeon RX 9070」「Radeon RX 9060 XT」「Radeon RX 9060」のいずれかも選べる。
サイズの制約もあるので,最高性能のハイエンド構成というわけではないが,ゲームにもクリエイティブ用途にも十分な性能を発揮できるはずだ。
「PCはなるべく机に置きたいけれど,大きなタワー型PCはちょっと……」という人は少なくないだろう。そんな要望に応えつつ,高い性能も実現できるゲーミング&クリエイティブPCとして,GALLERIA Eシリーズは注目を集めるのではないだろうか。とくにクリエイターに好まれそうだ。
64コアCPU搭載のハイエンドPCも発売中。ゲーム配信からAI開発までなんでもこい
![]() |
ゲーム向けモデルの「GALLERIA SMTRE-R59-GL Threadripper 9980X搭載モデル」の場合,お値段は驚きの税込465万9980円だ。
![]() |
本製品は,PC単体でのゲームプレイと実況配信はもちろん,クリエイティブ用途でも何でも速い超高スペックPCである。今回,GALLERIAブースで披露していたのは,クラウドサーバーは使わず,PC上で実行できるローカルAIを使ったアプリケーション「AI COLLAB STUDIO」のデモだ。
![]() |
Webカメラで撮影した来場者の顔写真をもとに,ローカルPC上で動作する複数のAIを組み合わせてVTuber風のキャラクターイラストを作成。それを「GALLERIA Fシリーズ」の側面に貼り付けた画像を作れる。「このイラストでコラボPCを作るとこうなります」といったデモであるわけだ。
![]() |
![]() |
生成AIを使って業務用の文書やコンテンツ,あるいはそれらの素材を作成するのは,もはや珍しい話ではない。
しかし,クラウド上のAIは情報漏洩のリスクが気になるという企業やクリエイターは少なくないだろう。未発表の製品やサービスのような秘匿度の高い情報を扱うならなおさらだ。
その点,強力なCPUやGPU,そして大容量のメモリを搭載するPCであれば,クラウドAIに頼らなくても,ローカルPC上で強力な生成AIを使ってコンテンツを作れる。
生成AIだけでなく,AIアプリケーションそのものを開発するときにも,こうした強力なPCが求められることは多い。
Threadripper 9980X搭載モデルの展示は,「GALLERIAなら,そうしたAI用途向けの強力なPCも用意できます」ということを示しているわけだ。
GALLERIAでは,販売サイト上にAI PC向け製品情報ページを用意している。
ここで注目すべきは,ローカルAIの用途や使いたいAIモデル,搭載GPUを選ぶと,どれくらいの性能が出るのかの目安を示す機能があることだ。
![]() |
目安の値は,UL BenchmarkのPC総合ベンチマークアプリ「UL Procyon」のAIベンチマークを使って,サードウェーブが独自に調査したものである。
GPUのスペックだけで,ローカルAIをどれくらいの性能で動かせるかを判断するのは難しいものだが,GALLERIAが示すような目安があれば,適切な性能のGPUを選択しやすくなるだろう。
サードウェーブでは,「AI生成・活用にも,GALLERIA」をキャッチフレーズに,AIを作る用途,使う用途に適したPCとして強くアピールしていくとのこと。
AI開発のためにPC購入を検討している人は,GALLERIAのAI PC製品情報ページを参考にすることをお勧めしたい。
GALLERIA Xシリーズのクリエイター向けモデルをチェック
GALLERIAのPCには,ユーザーのニーズに合わせたいくつかのシリーズがあるが,なかでもデスクトップPCの主力製品となるのが,「GALLERIA Xシリーズ」だ。
そのGALLERIA Xシリーズのクリエイター向けPCが展示されていた。
![]() |
クリエイター向けGALLERIA Xシリーズにおけるポイントのひとつは,主張しすぎないPCケースにある。
ゲーマー向けGALLERIA Xシリーズは,ガンメタル系とホワイト系の2色展開で,左側面は内部が一部見えるガラスパネルとなっている。前面左右の吸気スロットにはLEDイルミネーションが組み込まれるなど,いかにも「ゲーミング」といった派手さのあるPCケースだ。
一方,クリエイター向けGALLERIA Xシリーズは,つや消しのホワイトとブラックのシンプルなカラーリングで,ガラスパネルやLEDイルミネーションもない。職場の机の上に置いても,悪目立ちはしないだろう。
ちなみに,ゲーマー向けではGALLERIAのロゴとシンボルマークが,前面中央に大きく描かれているのだが,クリエイター向けでは前面の左上でささやかに自己主張する程度である。
![]() |
![]() |
![]() |
スペックを見ると,CPUはIntel製のハイエンドCPU「Core Ultra 9 285K」が選択可能だ。グラフィックスカードには「GeForce RTX 5090」も選べる。
GeForce RTX 5090を選択すると,価格は100万円を大きく超えてしまうが,ローカル環境で生成AIを多用するクリエイターにとっては嬉しいポイントだろう。
GALLERIA Sシリーズほどではないが,「高スペックな作業用PCが必要だ」というクリエイターなら,GALLERIA Xシリーズから選んでみると良さそうだ。
クリエイター向けGALLERIA Xシリーズの隣には,クリエイター向けのノートPC「GALLERIA Nシリーズ」が展示されていた。GALLERIAのノートPCは,ゲーマー向けもクリエイター向けもGALLERIA Nシリーズに統合されている。
![]() |
展示されていたGALLERIA Nシリーズは「GALLERIA NDR9L-IG-C4」。14インチ液晶パネルを搭載して公称本体重量約1.6kgのモバイルノートPCである。
CPUには,「Ryzen AI」NPUを内蔵するAMDの「Ryzen AI 9 HX 470」を採用しており,単体GPUは内蔵していない。GPU性能的には携帯型ゲームPC並みといったところか。
メインメモリ容量16GB(8GB×2),内蔵ストレージ容量1TBで税込25万4980円からで,クリエイターに限らず,仕事用のモバイルノートPCを求める人にも良さそうだ。
![]() |
![]() |
FF 40周年記念モデルやP4Rモデルなど,コラボPCも続々登場
ここまではクリエイター向けの話題が多かったが,GALLERIAブースの主役は,やはりゲーマー向けPCだ。
![]() |
ブース内の一角に,eスポーツ競技会の環境を模した競技コーナーを設置。GALLERIAのPCを軸に,BenQ ZOWIEブランドのゲーミングディスプレイや,「Logicool G」のキーボード,マウス,ゲームパッド,ソニー「INZONE」のヘッドセットを組み合わせた環境で,「Apex Legends」を試遊できるようにしていた。
![]() |
![]() |
![]() |
さらに東京ゲームショウ2026では,さまざまなコラボレーション製品に関する発表が相次いで行われた。発表順に列挙してみよう。
- VRプラットフォーム「VRChat」推奨スペックPCを9月17日発売
- ファイナルファンタジーシリーズ40周年記念モデルを2027年販売予定
- 「ペルソナ4 リバイバル」コラボPCを2027年2月18日販売予定
- 「Apex Legends」コラボPCを9月17日販売
- プロeスポーツチーム「VARREL」コラボPCを10月22日販売予定
![]() |
なかでも注目を集めたのは,ファイナルファンタジーシリーズ40周年記念モデルだろう。なにせシリーズのナンバリングタイトル全16作品のキャラクターを大きく描いたゲーム向けPCを全16種類もラインナップするというのだ。
全16作品から,思い出深いタイトルのキャラクターを描いたPCを選べるというのは,前代未聞の取り組みではないだろうか。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ほかにもブース内には,プロeスポーツチーム「REJECT」とのコラボコーナーがあり,コラボPCとREJECTのオリジナルアーケードスティックを組み合わせた展示や,所属VTuberの「天鬼ぷるる」コラボPCを,天鬼さんのイメージで統一したコーナーで展示するといった取り組みも行われていた。
![]() |
![]() |
ゲームPCを新しく買う人や買い換えを検討している人は,バリエーションが非常に豊富なGALLERIAのコラボPCから,推しや推しゲームのモデルを選ぶのも良さそうだ。



















































