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約4か月ぶりの公式最新版ドライバ「Catalyst 13.9」リリース。Windows 8.1正式対応を果たす一方,VistaとXPが対象外に
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印刷2013/09/24 15:00

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約4か月ぶりの公式最新版ドライバ「Catalyst 13.9」リリース。Windows 8.1正式対応を果たす一方,VistaとXPが対象外に

 日本では東京ゲームショウ2013の開催と重なったため紹介が遅れたが,北米時間2013年9月18日,AMDは,同社製GPUやAPU,チップセットを広く対象とするドライバスイートの公式最新版「Catalyst 13.9」を公開した。MicrosoftのWHQL(Windows Hardware Quality Labs)での検証をパスしたドライバがリリースされるのは,5月下旬の「Catalyst 13.4」以来だ。

 というわけで,すでに導入済みという人は多そうだが,念のため下記のとおり,入手先を示しておきたい。なお,リストを見てもらうと分かるように,今回のCatalyst 13.9で,Windows VistaとXPのサポートは行われていない
 AMDの場合,サポートが終わったように見えても,後日しれっと対応ドライバを公開したりすることがある。そのため,「Catalyst 13.9をもってWindows Vista&XPのサポートが終了した」かどうかは断言できないのだが,少なくとも今回のWHQL版ドライバはWindows 7以降が対象となるので,この点はご注意を。

32bit版Windows 8.1・8・7用Catalyst 13.9(149MB)
64bit版Windows 8.1・8・7用Catalyst 13.9(197MB)

ノートPC向けの32bit版Windows 8・7用Catalyst 13.9検証ツール(944KB)
ノートPC向けの64bit版Windows 8・7用Catalyst 13.9検証ツール(1.1MB)

Windows 8向けCatalyst 13.9チップセットドライバ(49.4MB)
Windows 7向けCatalyst 13.9チップセットドライバ(49.4MB)

4Gamer最新ドライバリンクページ

 「Display Driver」のバージョンは13.152.0.0000(1309061707-13.152-130830a-162200C-ATI)。北米時間9月5日に公開となった「Catalyst 13.10 Beta」の同「13.200.11.0000」(1309051011-13.20.11-130904a-161995E-ATI.2)どころか,8月1日公開の「Catalyst 13.8 Beta」の「13.200.0.0000」(1307241613-13.20-130723a-159703E-ATI.2)よりも古い。つまり,「Catalyst 13.8 Beta2」で話題を集めた「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」への最適化が,今回のCatalyst 13.9では実現されていない可能性が高いのだ。
 AMDが最近,ゲーマーに対してβ版ドライバの利用を推奨していることからしても,ゲームへの最適化を期待するようなドライバではなさそうである。

※9月27日20:30頃追記
 スクウェア・エニックスは,Catalyst 13.9がCrossFireに正式対応したドライバだと発表しました。なお,Catalyst 13.8 Beta2における最適化内容がすべて含まれるかは明らかになっていません。

 ただし,なら価値がないかというとそんなことはなく,10月17日の正式公開が予定されている「Windows 8.1」の正式サポートがなされ,「Catalyst Application Profile」によるOpenGLタイトルへの対応が入り,そしていくつか致命的な問題点の修正などが入るなど,リリースノートに書かれている内容に見どころは少なくない。
 例によって英文リリースノートの和訳を試みてあるので,興味のある人は本稿の最後を参照してもらえればと思うが,性能よりも動作の安定性に期待してCatalystを更新したいということであれば,自己責任での導入を検討するのもアリではなかろうか。


## 以下,英文リリースハイライトまとめ ##

●Catalyst 13.9の対応製品
  • Radeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • Radeon HD 6000シリーズ
  • ATI Radeon HD 5000シリーズ
  • Radeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7000Mシリーズ
  • Radeon HD 6000Mシリーズ
  • ATI Mobility Radeon HD 5000Mシリーズ


●Catalyst 13.9の新要素
・Windows 8.1正式対応
  • Kabini・TemashコアのAPU,RichlandコアのAPU,TrinityコアのAPU,Radeon HD 8000〜6000シリーズ,ATI Radeon HD 5000シリーズにむけたWDDM 1.3サポ-ート追加
  • Eyefinity,OpenCL,OpenGL,UVD,Dual Graphics,CrossFire,AMD Overdrive,Catalyst Control Centerの正式サポート追加

・ユーザープロファイルとCatalyst Application Profileに向けたOpenGLサポート追加
  • ユーザーはそれぞれのOpenGLアプリケーションに向けて個別の3D設定が可能に
  • シングルGPU構成およびCrossFire構成で,Catalyst Application ProfileによるOpenGLアプリケーション対応を実現

・Enduroの拡張
  • Catalyst Control Centerから「どのアプリケーションが単体GPUで動作し,どのアプリケーションがAPU側の統合型GPUで動作するか」が確認可能に


●Catalyst 13.9で解決した問題
  • Far Cry 3のゲーム内デモシークエンスで激しく画面が明滅する問題と,ゲームシーンでも継続して明滅することがある問題
  • 3枚のRadeon HD 7790搭載グラフィックスカードを差した環境で,Catalytst Control CenterからCrossFire構成を有効化すると,BSoDが発生する問題
  • Windows 8環境で,アイドルもしくはスリープモードに入ってディスプレイの電源が切れると,BSoDが発生する問題
  • マルチディスプレイ環境でEyefinityグループを構成するとCatalyst Control Centerがクラッシュする問題
  • Windows 8環境にCatalystドライバをインストールし,システムを再起動すると,マウスカーソルが表示されなくなる問題
  • Cyberlink製ビデオ再生ソフト「PowerDVD」を使い,「Power Saving Mode」でBlu-ray Disc上のビデオを再生していると,エラーメッセージがポップアップし,再生が止まる問題
  • Dual Graphicsに対応した環境でCatalyst Control CenterからDual Graphicsを無効化すると,(セカンダリディスプレイを接続している場合)セカンダリディスプレイ出力が無効になることのある問題(※ということだと思われる。原文は「When Dual Graphics is disabled within AMD Catalyst Control Center, the secondary display connected may not enable.」)
  • Catalyst Control Centerから設定できるすべてのビデオ品質関連機能を有効化していると,インタレース形式のBlu-rayビデオ再生時にフレームドロップが発生する問題
  • 「World of Warcraft」をDirectX 9モードで実行すると,マウスカーソルを動かしたときにフレームレートが大きく低下する問題
  • Catalytst Control CenterでApplication Profileのアンチエイリアシングおよび異方性フィルタリング設定を変更しても,変更内容が正常に保存されない問題
  • Dual Graphics有効時にWindows 8のWindows Styleアプリを実行すると,フレームレートが大幅に低下する問題


●ノートPC向けCatalyst 13.9の制限事項
  • 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
  • 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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