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「新生FFXIV」用の最適化とCrossFireサポートを実現した「Catalyst 13.8 Beta2」
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印刷2013/08/20 12:13

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「新生FFXIV」用の最適化とCrossFireサポートを実現した「Catalyst 13.8 Beta2」

 北米時間2013年8月19日,AMDは,公式最新β版グラフィックスドライバ「Catalyst 13.8 Beta2」を公開した。Catalyst 13.8のβ版ドライバ第1弾のリリースは8月1日だったので(関連記事),あれから3週間弱で刷新されたことになる。すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。
 対応OSはWindows 8およびService Pack 1導入済みのWindows 7で,インストーラには32bit版と64bit版が両方含まれている。デスクトップPC向けとノートPC向けではバイナリが異なっているので,その点はご注意を。

Catalyst 13.8 Beta2

 「Display Driver」のバージョンは「13.200.11.0000」(1308151445-13.20.11-130814a-160945E-ATI)で,13.8 Betaドライバの「13.200.0.0000」(1307241613-13.20-130723a-159703E-ATI.2)と比べて「13.200」に続く数字が上がっているが,そんなCatalyst 13.8 Beta2におけるトピックは,「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(以下,新生FFXIV)に向けて,シングルGPU環境およびCrossFire環境用の最適化が入ったことだ。
 具体的にどの程度の性能改善があったのかは明らかになっていないが,8月10日の記事でお伝えしているとおり,Catalyst 13.8 Betaでは新生FFXIVでCrossFireが有効に機能していなかったので,新生FFXIVのリリース前にこの問題へメスが入ったのは大きいと言えるだろう。
 なお,本稿の最後には,英文リリースノートの和訳を試みた結果を掲載してあるが,それを見てもらうと分かるように,新生FFXIV以外の複数のタイトルに向けた最適化も入っているようである。

 一方,Catalyst 13.8 Betaにおいて鳴り物入りで紹介された機能「Frame Pacing」周りでは,複数のタイトルに向けた対応が新要素として,導入によって生じたのだと思われる副作用が既知の不具合としてそれぞれ示されている。Frame Pacingを検証した記事で,テストを行った米田 聡氏は「Frame Pacingはタイトルごとの個別対応ではないか」と指摘しているが,それを裏付けるような項目が散見されるのは興味深い。

 ちなみにAMDは,公式最新β版ドライバを「現状渡しの無保証版」と位置づけつつも,ゲーマーには導入を推奨している。ドライバのインストール作業は自己責任となるうえ,β版ならではの不具合が生じる可能性があることは十分に気を付けるべきだが,新生FFXIVの正式サービスをRadeon搭載機で迎えようと考えているなら,導入を検討する価値はありそうだ。


## 以下,英文リリースハイライトまとめ ##

●Catalyst 13.8 Beta2の対応製品
  • Radeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • Radeon HD 6000シリーズ
  • ATI Radeon HD 5000シリーズ
  • Radeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7000Mシリーズ
  • Radeon HD 6000Mシリーズ
  • ATI Mobility Radeon HD 5000Mシリーズ


●Catalyst 13.8 Beta2の新要素
・Frame Pacing
  • 「World of Warcraft」「Sniper Elite」「Watch Dogs」「TOMB RAIDER」に向けた最適化


●Catalyst 13.8 Beta2における性能向上
  • 「Saints Row IV」でゲーム側のグラフィックス設定を「Ultra」に指定すると,1920×1280ドット解像度で最大25%(※解像度は1920×1080ドットのタイプミスだと思われるが,1920×1200ドットという可能性も否定できない。原文は「Saints Row 4: Performance improves up to 25% at 1920x1280 with Ultra settings enabled」)
  • 「Tom Clancy's Splinter Cell: Blacklist」でゲーム側のグラフィックス設定を「Ultra」に指定すると,2560×1600ドットで最大9%
  • 「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」に向けた,シングルGPUおよびCrossFire性能の引き上げ(※性能向上率は示されていない)
  • 「R.I.P.D. The Game」に向けたシングルGPU性能の引き上げ(※性能向上率は示されていない)
  • 「MINIMUM」に向けたCrossFire性能の引き上げ(※性能向上率は示されていない)
  • 「Castlevania -Lords of Shadow-」に向けたCrossFire性能の引き上げ(※性能向上率は示されていない)


●Catalyst 13.8 Beta2で解決した問題
  • 「The Incredible Adventures of Van Helsing」で,Catalyst Control Centerからアンチエイリアシングを強制的に適用すると,画質に問題が生じる問題
  • 「Far Cry 3」および「Far Cry 3 Blood Dragon」で,Catalyst Control Centerからアンチエイリアシングを強制的に適用すると,画面表示がおかしくなる問題
  • 「DOOM 3 BFG Edition」で画面表示がおかしくなる問題


●Catalyst 13.8 Beta2で確認されている問題
  • CrossFire構成時に,AMD OverDriveを併用すると,セカンダリGPUのGPU使用率が99%になることがある
  • CrossFireを有効化すると,セカンダリGPUのPCI Express接続がx1だとレポートされることがある
  • CrossFire構成時にFrame Pacingを有効化したうえで「BioShock Infinite」の新しいDLCを実行すると,システムがハングすることがある(※現時点ではFrame Pacingの無効化が推奨される)
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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