お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
AMD,Catalystの月例アップデートを終了し,今後は適宜公開へ。「Catalyst 12.6 Beta」とWindows 8 RP用ドライバが宣言に合わせて登場
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2012/06/01 13:04

ニュース

AMD,Catalystの月例アップデートを終了し,今後は適宜公開へ。「Catalyst 12.6 Beta」とWindows 8 RP用ドライバが宣言に合わせて登場

 長らく続いてきた“月刊Catalyst”が“休刊”だ。
 北米時間2012年5月31日,AMDは,「基本的に月1回」というCatalystの公開方針を見直すと発表した。「ユーザーがアップデートするに足る利益をもたらす」という本来の目的に立ち返り,必要に応じて公開することになるという。
 「Catalyst 年.月」という表記の変更も検討中というAMDは,「毎月毎月導入するかどうかを考えるのではなく,新しいのが出たら導入するというスタンスでよくなるため,分かりやすくなる」ともアピールしている。

AMD Issue Reporting Form
画像集#002のサムネイル/AMD,Catalystの月例アップデートを終了し,今後は適宜公開へ。「Catalyst 12.6 Beta」とWindows 8 RP用ドライバが宣言に合わせて登場
 また,それに合わせて,ドライバ関連の問題を報告するフォームも,「Catalyst Crew Feedback」から「AMD Issue Reporting Form」へと刷新され,何をどうレポートすればいいのか非常に分かりやすくなった。残念ながら対応言語は英語のみだが,「どういう条件で,どのアプリケーションで」といったところを明確にしつつレポートできるようになったのは大いに歓迎すべきだろう。

 ちなみにAMDは,この発表を,公式β版となる「Cataslyst 12.6 Beta」の配布ページ内で行っている。「Catalyst 12.5」のキャンセルを伴う大きな発表としては告知方法が地味だったり,ページ内には「Catalyst 12.6a Beta」という謎の表記もあったりして,まだAMDのドライバチーム内部がドタバタしている印象も受けるが,今回の決断が最終的にいい方向へ進むことを期待したいところだ。

 さて,そんなCatalyst 12.6 Betaにおける「Display Driver」のバージョンは8.98(1205301636-8.98-120522a-139735E-ATI)で,「Catalyst 12.4」の同8.961からは0.019の引き上げとなるが,最大のトピックは,未発表のデスクトップPC向け次世代APUに関するサポートが追加されていること。「A10-5700」および「Radeon HD 7660D」,および「A8-5500」および「Radeon HD 7560D」といった型番がリストアップされているので,Catalyst 12.6の正式版が出る頃には,デスクトップPC向けAMD A-Seriesにも「Trinity」世代の製品が発表されている可能性が高そうだ。
 また,対応GPUからRadeon HD 4000以前のモデルナンバーが消えているのも指摘しておく必要があるだろう。結果として,具体的な対応製品は下記のとおりとなっている。

●Catalyst 12.6 Previewの対応製品
  • デスクトップPC向けRadeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • デスクトップPC向けRadeon HD 6000シリーズ
  • デスクトップPC向けATI Radeon HD 5000シリーズ
  • ノートPC向けRadeon HD 6000Mシリーズ
  • ノートPC向けATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ
  • Fusion APU A・E&Cシリーズ

 入手先は以下のとおりだ。Windows 7&Vista向けとWindows XP向けが公開されている(※本稿では扱わないが,リンク先にはLinux向けも用意されていた)。

Catalyst 12.6 Beta

 そのほか,アップデート内容は例によって和訳を試みたので,興味のある人は参考にしてほしい。Radeon HD 7000シリーズ搭載環境における致命的な問題を中心に,重要な問題への対処が進んだと述べてよさそうである。
 AMDはβ版ドライバを「現状渡しの無保証版」と位置づけているので,その点はくれぐれも注意してほしいが,そのアップデート内容を見る限り,自己責任で更新する価値はあると述べていいのではなかろうか。


●Catalyst 12.6 Betaの新要素
・AMD Dual Graphicsの拡張
  • 下記デスクトップPC向けAPUにおけるAMD Dual Graphics新規対応
    ・Radeon HD 7660D(A10-5700)
    ・Radeon HD 7560D(A8-5500)
  • 下記ノートPC向けAPUにおけるAMD Dual Graphics新規対応
    ・Radeon HD 7660D(A10-4600)
    ※Radeon HD 4600M(A10-4600M)の誤記ではないかと思われるが,詳細は不明
    ・Radeon HD 7640G(A8-4500M)
    ・Radeon HD 7520G(A6-4400M)
  • 「Call of Duty: Black Ops」「Call of Duty: Modern Warfare」「Diablo III」「Portal 2」「StarCraft II: Wings of Liberty」「The Elder Scrolls V: Skyrim」に向けたCatalyst Application Profileの追加


●Catalyst 12.6 Betaで解決した主な問題(Windows 7・Vista・XP)
  • Radeon HD 7900&7800の3-way CrossFireX設定時にEyefinity構成を行うと,DirectXアプリケーションの実行時にBSoD(Blue Screen of Death)が生じる問題
  • Radeon HD 7900&7800搭載環境でEyefinityもしくはマルチディスプレイ構成を行うとデスクトップアプリケーション実行時にBSoDが生じる問題
  • Radeon HD 7900・7800・7700搭載環境でシステムがスリープに入るときハングする問題
  • (DVIとHDMIなど)異なる接続方式のディスプレイを用いたEyefinity構成でティアリング(もしくはテアリング)が生じる問題
  • CrossFireX構成時に「The Elder Scrolls V: Skyrim」を実行するとフレームレートが上がらない問題(※Catalyst 12.3の設定に戻したとされる)
  • Catalyst Control Centerで「AMD OverDrive」のページが表示されなくなることのある問題
  • Catalyst Control Centerで「GPU Activity」のゲージが表示されない問題
  • Radeon HD 7900シリーズのCrossFireX構成時に「Call of Duty: Black Ops」を実行すると,シネマティック(※プレイヤーの操作を受け付けないまま,シーンが進んでいく場面)の終了後にシステムがハングする問題
  • 「Crysis 3」をDirectX 9モードで実行するとシステムがハングすることのある問題
  • 「Heroes & Generals」をDirectX 11モードで実行すると,煙が表示されるシーンでブロックノイズが発生する問題
  • 高解像度テレビとのHDMI接続時に,テレビ側の電源オン/オフに合わせてHDMI経由のサウンド出力を有効化/無効化できない問題


 なおAMDはもう1つ,Windows 8 Release Previewに向けたドライバ「Catalyst Driver Windows 8 Release Preview」も公開している。こちらも現状渡しの無保証版だが,最終のWindows 8プレビューをRadeon搭載環境でテストしたい場合には,自己責任で導入してみる価値がありそうだ。

Catalyst Driver Windows 8 Release Preview
  • 関連タイトル:

    AMD Software

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月23日〜04月24日