ニュース
「GeForce Driver 266.58」公開。Release 265世代の公式最新版がついに登場
対応GPUは,デスクトップPC向けのGeForce/ION Driver 266.58がGeForce 6〜500シリーズ,ノートPC向けのVerde Notebook Driver 266.58がGeForce 8M以降のGeForceシリーズと,DirectX 10以降に対応したQuadro FX&NVSシリーズ。IONプラットフォームを含む,当該世代のグラフィックス機能統合型チップセットもサポートされている。
要するに,GeForce 6以降のデスクトップ&ノートPC向けGeForceとその派生製品に完全対応したリリースというわけだ。
入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 266.58(131MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 266.58(165MB)
→Windows XP用GeForce/ION Driver 266.58(93.6MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde Notebook Driver 266.58(132MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 266.58(166MB)
→Windows XP用GeForce/ION Driver 266.58(118MB)
→4Gamer最新ドライバリンクページ
……と,ここまでの説明で,勘のいい人ならすでに気づいているかもしれないが,今回の266.58版ドライバは,北米時間1月6日に公開されたRelease 265世代初の公式β版ドライバで,「ファイナルファンタジーXI」に向けた最適化など,大規模なアップデートが行われた「266.35 Beta」をベースに,WHQL認証を通過させたものである。リリースハイライトや英文リリースノートの内容は本稿の最後にまとめたが,これも見事に266.35 Betaと同じ。統合される「HD Audio Driver」および「PhysX System Software」のバージョンが,順に1.1.13.1,9.10.0514なのも変わっていない。
ただ,NVIDIAのリリース番号ルール上,下2桁が変わっている以上,“書かれていないところ”で何かが変わっているのはまず間違いない。266.35 Beta版ドライバを導入済みで,まったく不満がないならそのままでも構わないが,基本的には,対応GPUを使っている人すべてに勧められる大規模アップデートと言えそうだ。
ただし,ドライバのアップデート作業は自己責任となるので,その点だけはあらかじめご了承のほどを。
●Release 266.58におけるパフォーマンス向上
※266.35 Betaから変更なし
(パフォーマンス向上率はRelease 260世代と比べてのものとされる。OSはWindows 7とのことだ。アンチエイリアシングは「AA」,異方性フィルタリングは「AF」と表記する)
・GeForce GTX 580搭載環境
- 「Battlefield: Bad Company 2」で最大7%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「Battleforge」でSLI構成時に最大12%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用,ゲーム側オプション「Very High」設定時)
- 「Call of Duty: Modern Warfare 2」でSLI構成時に最大11%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「Colin McRae: DiRT 2」でSLI構成時に最大7%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「Far Cry 2」で最大7%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「Just Cause 2」の「The Dark Tower」ベンチマークシークエンスで最大5%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」でSLI構成時に最大5%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
- 「Stone Giant」でSLI構成時に最大5%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用,Depth of Field有効時)
- 「Heaven Benchmark 2.0」(Version 2.1)でSLI構成時に最大8%(1920×1200ドット,4x AAと16x AF適用時)
・GeForce 500&400シリーズ,GeForce 400Mシリーズ搭載環境
- 「ファイナルファンタジーXI」でパフォーマンス向上(※向上率などの詳細は記述なし)
●Release 266.58における新要素
※266.35 Betaから変更なし
・アンビエントオクルージョン(Windows 7&Vistaのみ)
- 「StarCraft II: Wings of Liberty」でアンビエントオクルージョン効果を適用可能に
・3D Vision(Windows 7&Vistaのみ ※抜粋)
- 3DVisionLive.com(Beta 2)サポート追加
- 「Crazy Racing:Kart Rider」「クロスファイア」「ドラゴンネスト」「EverQuest II」「Guild Wars 2」「PopKart」「NED」「QQ Dance QQ」「QQ Xian Xia」「Tian Long Ba Bu」「The Tower of AION」「World of Warcraft: Burning Crusade」「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」「Xun Xian」「Zhu Xian 2」および「Google Earth」におけるウインドウモードのサポート追加
- 3D Vision対応ディスプレイであるHannstar「HS233」,アイ・オー・データ機器「3D231XBR」,Lenovo「L2363dwA」,Planar「SA2311W」のサポート追加
- 「ArcaniA Gothic 4」「Crazy Racing: Kart Rider」「クロスファイア」「Darksiders」「DC Universe Online」「ドラゴンネスト」「フロントミッション エボルヴ」「Guild Wars 2」「Hank Haney’s World Golf」「リネージュII」「Medal of Honor(※2010年版,マルチ&シングルモード)」「NED」「Need for Speed: Hot Pursuit」「Aliens vs. Triangles(※デモ)」「Endless City(※デモ)」「PopKart」「QQ Dance QQ」「QQ Xian Xia Zhuan」「Tian Long Ba Bu」「TRON: Evolution」「Vizerra(※フルスクリーン版)」「WRC FIA World Rally Championship 2010」「Xun Xian」のプロファイル追加
- 「ロスト プラネット 2」のレーティングを「Fair」に変更
- 「Tom Clancy's H.A.W.X.2」のレーティングを「3D Vision Ready」に変更
・NVIDIA Surround(2D)
- 3-way&4-way SLI時のパフォーマンス引き上げ
・SLI
- 「Aliens vs. Triangles(※デモ)」「Endless City(※デモ)」「Lionheart: Kings' Crusade」「Moscow Racer」「Rift: Planes of Telara」「Shaun White Skateboarding」用プロファイル追加
- 「Age of Conan: Hyborian Adventures」「ArcaniA Gothic 4」「ロスト プラネット 2」「Sid Meier's Civilization V(※DirectX 11モード)」「World of Warcraft」のプロファイルを改善
・NVIDIAコントロールパネル
- 複数のグラフィックスカードを差したとき,それぞれの対応DirectX APIを表示するように改善
- マルチGPU動作時のSLIインジケータを追加
●Release 266.58で解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
※266.35 Betaから変更なし
- GeForce 400シリーズのSLI構成時に,「Age of Conan: Hyborian Adventures」でオブジェクトがちらついて見える問題
- GeForce 9500 GTのSLI構成時に,プライマリグラフィックスカードを2台のディスプレイと接続していると,ディスプレイ出力をセカンダリGPUへ切り替えられない問題
- GeForce 8800M GTXのSLI構成時に,垂直同期を有効化し,さらにSLI動作モードを「Do not scale」に設定した状態で「Crysis Warhead」を実行すると,画面がカクついて表示される問題
●Release 266.58で解決した問題(64bit版Windows 7&Vista)
※266.35 Betaから変更なし
- NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Color」で設定を切り替えても,その内容が保持されない問題
- NVIDIAコントロールパネルの「Change Resolution」からデスクトップ解像度を変更した後,「Show only TV」を選択すると,「Refresh Rate」と「Color Depth」の項目が空になる問題
- GeForce 400シリーズを搭載したWindows 7環境で,DVIによりディスプレイと接続されていると,NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Size and Position」が機能しない問題
- GeForce 400シリーズ搭載環境で「ArmA II」を実行すると,画面表示がおかしくなり,かつ,フレームレートも低下する問題
- GeForce 400シリーズのSLI構成時に,SLI AAを有効化すると,画面がちらつく問題
- GeForce 400シリーズの3-way SLI構成時にNVIDIA Surround(2D)による他画面表示を行うと,いくつかのゲームで,ゲーム側の仕様によりシングルディスプレイ表示に切り替わったとき,画面がちらつく問題
- GeForce GTX 280の3-way SLI構成時に,解像度を2560×1600ドットに設定して「Far Cry 2」をプレイすると,画面に黒い斑点が表示される問題
- GeForce 9500 GSのSLI構成時に,NVIDIAコントロールパネルの「Set SLI Configuration」から,接続されたすべてのディスプレイを選択していると,プレビューが正しく表示されない問題
●Release 266.58で解決した問題(Windows XP)
※266.35 Betaから変更なし
- GeForce 200シリーズ,GeForce 9800 GTX,GeForce 8500 GTのSLI構成時に,「World in Conflict」のレーダー表示がちらつく問題
●Verde Notebook Driver 266.58に関する注意事項
※266.35 Betaから変更なし
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335およびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCはで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- この記事のURL:
Copyright(C)2011 NVIDIA Corporation