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「ECO」で“ウエルカムアップデート:プリムラ”が3月26日に実装。SAGA11/12の最新情報も発表されたガンホー・カンファレンスレポート
二部制で行われた今回のカンファレンスには,先着順で一般プレイヤーも参加でき,発表会のあとは質疑応答が行われた。そのうち本稿では,「エミル・クロニクル・オンライン」(以下,ECO)の発表についてレポートしよう。
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マーケティング部第一企画課 羽賀大輝氏 |
ゲームサービス部二課課長代理 寺田美絵氏(教授) |
もう迷わない! 新しい冒険者のために妖精「プリムラ」によるイベントナビゲーションが登場
まず,「ウエルカムアップデート:プリムラ」では,妖精「プリムラ」が冒険者達をサポートする“イベントナビゲーション”の追加や,チュートリアルの改善が行われる。
イベントナビゲーションでは,“ネコマタストーリー”や“SAGAメインストーリー”“スキルポイント(EP)イベント”など,約70種のイベントがサポートされる。具体的には,向かうべき目的地を矢印で教えてくれるようになるもので,序盤では「地名を言葉で説明されてもよく分からない!」ということが,よくあるため,初心者には非常に助かる機能になるだろう。なお,プリムラでサポートされるイベントについては,今後も追加していくとのことだ。
また今回のアップデートで,イベント中はキーNPCに“EVENT”といった表示も付くようになり,次に誰に話しかければ良いのかが分かりやすくなっている。これに加え,マップインフォメーションを使うと,建物の中にいてもNPCの位置が分かるようになったので,初心者でもイベントで迷うことは少なくなりそうだ。
ところで,これまでのチュートリアルは,専用のマップで30分ほどの長い時間をかけて行われるものだった。そのため,初めてのプレイであるにもかかわらず,誰もいないNPCだけの空間でしばらくプレイを続けることになっていたのだが,今回のアップデートでこの専用マップが廃止されることになる。これにより,キャラクターの作成後5分ほどでプレイヤーが闊歩するアクロポリスシティに到着し,MMORPGの醍醐味がすぐに体験できるようになる。そして,プリムラによるイベントナビゲーションをとおして,すべてのプレイヤーが遊ぶ世界を楽しみながら,基本操作を習得していくことになるわけだ。プリムラのナビによるチュートリアルは,BaseLv35までカバーしているとのことだ。
さて,ウェルカムアップデートということで「新要素は初心者向けだけなのか?」というと,もちろんそんなことはない。既存プレイヤー向けに,ドルイド/カバリストといった職業に,未実装だったレベル50スキルが追加されることが発表されたほか,エクスプローラー/トレーダーといった職業にも,4月にレベル50スキルを導入したいとの意向が伝えられた。
また,SAGA10で登場された「キカイのココロ」「キカイのキオク」といったイベントの続編も,今回のアップデートで実装されるという。この新イベントを進めると,DEMの場合は「背負い魔・オートマタ」(以下,オートマタ)が手に入り,ほかの三種族の場合は「マリオネット・ドロイド」が入手できるとのこと。
オートマタは,見た目どおりDEM版「ネコマタ」といった感じのもので,プレイヤーキャラクターの後ろを飛ぶ小さなキャラクターだが,DEMのノーマルフォームの場合だけ連れて歩けるとのこと。マシナフォームのときには連れて歩けない代わりに,何か別のギミックがあるという……今後のアップデートで追加されるものということで,実際のところどんなものかは後述したい。なお,登場するオートマタは1体ではなく,今後,段階を踏んで5種類が入手できるようになるという。
このほか,季節イベント「お花見」が開催され,ニット帽やジーンズといった新しい装備も登場する。今後は,季節イベントのボリュームアップを図りたいとのことで,季節もストーリーも楽しめるようなものを企画中とのことだ。
また,3月26日に新都市攻防戦が行われる。これまでは,ウェストフォートにDEMが攻め込んでくるという都市攻防戦だったが,この攻防戦では,DEMの支配下になったエリアを奪還すべく,DEMの本拠地に攻め入ることになるという。なお,現在の都市攻防戦については,3月26日以降に一旦調整が入り,その後は奪還戦か,防衛戦のどちらかが行われるとのことだ。新攻防戦では,レベルキャップ開放以降でプレイヤーキャラクターも強くなっていることから,敵の強さが調整されている。既存の攻防戦についても,同じ理由から調整が入ることだろう。
キーワードは「ディメンション(次元)」。SAGA11までの中規模アップデートを発表
3月26日のアップデート内容発表が一通り済んだあとで,それ以降のアップデート,SAGA11/SAGA12についても発表された。
まずSAGA11までの中規模アップデートとして発表されたのは,キーワードを「ディメンション」(次元)とした,新しいダンジョンシステムと武器,DEMに関する新要素だ。
新ダンジョンとなる「ディメンションダンジョン」は,これまで高レベルのプレイヤー達から多く寄せられていた,狩り場が狭いという意見に対する答えとして用意されたダンジョンとなる。これまでの通常ダンジョンとは違う次元(ダンジョン)のマップに移動するというもので,プレイヤーはワープリンクを通じて,一定条件によって,マップ形状は同じだが,より高レベルのモンスターが存在する「ディメンションダンジョン」に進入できるようになるとのこと。なお,ディメンションダンジョンは,プライベートダンジョンとなっているので,もう狩り場が狭くて……と悩むことも少なくなるだろう。
そして,新しい武器となる「Lv110ディメンション武器」は,このディメンションダンジョンを踏破することで入手できる,ゲーム内における最高峰武器だ。さらに,この武器は人型に変身し,パートナーとして一緒に冒険できるという。具体的には,人型になった武器をペットとして連れて歩けるというものになるようだ。もちろん,人型から武器に戻すこともできるので,人型になったからといって装備に困ることはなさそう。
さて,先述したマシナフォーム時のオートマタのギミックについてだが,その一つがオートマタの「ディメンションパーツ化」だ。これは,5体の各オートマタがそれぞれの部位のカスタマイズパーツに変形し,DEMのマシナフォームで装備できるというものだ。一緒に連れて歩くよりも,より身近に一緒に冒険ができるというイメージになっている。
より上位のジョブへ。「SAGA11:タイタニア世界の物語」は今夏に実装予定
強力な結界で侵入を拒んでいたタイタニア世界。SAGA11では,ついにこのタイタニア世界にたどり着くという。そんなSAGA11だが,もちろん新要素も盛りだくさんだ。
まず発表されたのは「上位転生による三次職クロニクルジョブ」の登場だ。「上位転生」は,プレイヤーキャラクターを“三次職クロニクルジョブ”として転生させるというもの。イメージとしては,転生すると三次職になる資格を得るのではなく,転生すれば三次職ジョブになっているというものだ。
転生後はBaseLv/JobLvは「1」になるが,それまでに取得したスキルは持ち越せるという。
さらに三次職になると,種族によってプレイヤーキャラクターの姿が変わる,ということを考えているという。もちろん,いままでの姿が良いという人のために,今までと同じ姿と,上位職の姿を自由にいつでも選択できるようにしたいとのことだ。
転生の条件については,現在のところレベル100〜110で検討しているという。ただし高レベルで転生するほど,その分のメリットが得られるようになるそうなので,ここまで育ててきたプレイヤーであれば,最高レベルまで上げてから転生するという人も多そうだ。
なお,三次職クロニクルジョブには,以下のようなものが用意されている。
ジョブ名称についてはまだ決まっていないとのことだが,注目は初期職業の“ノービス”がリストに入っていることだ。ノービスのまま転職可能なレベルまで上げるのは大変かもしれないが,頑張ればノービスの三次職クロニクルジョブになれるという。どんなジョブになるのか気になるところだ。
このほか,エンシェントアーク/ロクオウ/オートマタセットフォーム/憑依システムの向上といった,新要素が用意されているとのこと。
エンシェントアークは新ダンジョンで,適正レベル30の第一階層から,レベル90が適正となる第四層までが存在し,その奥には結界が張られた最終階層が存在する。この最終階層に行くには,パーティメンバーで協力して結界を解除する必要があり,戦略性の高いダンジョンになっているとのこと。そして最終階層には,これまでにない強さのボス「ロクオウ」が待ち受けているという。
ロクオウというのはボスの名前ではなく,“火”“水”“風”といった六体の王(ボスモンスター)のことを指すようだ。これらを倒し,それぞれのかけらを集めることで,ブーストが「転生」できるようになるという。ブーストが転生すると,何か新しい力を得るというものを考えているとのこと。
そして,ここでも3月26日に登場するオートマタについての情報が登場した。ロボット,変形とくれば,あとは「合体」しかないだろう。5体のオートマタを合体させることで,マシナフォーム時にほかのプレイヤーを乗せて移動できる「オートマタセットタイプ」になり。さらにパワーアップさせることで,マシナフォーム時のBACKパーツになる「背負い魔・オートマタブースト」になるという。なお,このオートマタの合体や変形については,いつでも元のオートマタに戻せるとのことだ。
続いて憑依システムの向上についてだが,こちらは現在,レベル差による憑依制限や憑依装備制限によって,初級者と上級者を結ぶシステムになっていない部分を改善するものになるようだ。具体的には,職業やレベルを気にせずに利用できる,新しい憑依システムを考えているとのこと。どのようなものになるのかは現在検討中で,プレイヤーからの意見も参考にしつつ,改善を行っていくようだ。
気になるSAGA11については,今夏の実装を目指しているとの話であった。
飛空城で次元を越える。「SAGA12:タイタニアドラゴンとの出会い(仮称)」で,ついにDEM世界の大半を消滅させた存在との戦いに
さらに,今冬には「SAGA12:タイタニアドラゴンとの出会い(仮称)」の実装を予定しているという。SAGA12では,ついにタイタニア世界の深部に到達し,タイタニアドラゴンと遭遇することになる。タイタニアドラゴンから,DEM世界を救うためには少女「ティタ」の力が必要であることを知らされ,ティタ復活をかけて,プレイヤー達が冒険を繰り広げることになる。
しかし,多くのDEM世界は不安定な次元に存在するという。そのための移動に必要になるのが“飛空城”だ。飛空城はリングのメンバーで利用できる大きな城で,この城は一つの街のようになっており,かなりの広さがあるようだ。そこに,リングメンバーのキャラクター特性ごとに,さまざな施設が建設できるとのこと。さらに街を拡張していき,最終的に飛空城を発進させる……というものになるようだ。なお,これらの建物の建築には膨大な量の素材アイテムと,時間が必要になるという。一人でも飛空城を持つことは可能とのことだが,リングメンバーで協力しないとかなり大変とのことだ。
こうして発進した飛空城が向かう先には,DEM世界の大半とマザーを消滅させた存在,クジラの「ク・トゥルー」との戦いが始まることになる。どのようなスケールの戦いになるのか,今から楽しみだ。
以上が,今回発表されたアップデートの内容となるが,このほかキャンペーンなどの情報も発表されたので,紹介しておこう。
まず,「ウエルカムアップデート:プリムラ」が実装される3月26日から,獲得経験値1.5倍や,新規でスタートするとおしゃれなアバタープレゼントが貰えるといった,「春の大型キャンペーン」が開催される。
運営チームによる公式ブログが開始されることも発表された。もしかするとサプライズな情報もポロッと出てくるかもしれないので,ファンは小まめに確認しておこう。
このほか,3月31日と4月28日には,豪華声優陣によるドラマCDが発売される。この2作品には,それぞれ特典アイテムが付いてくることにも注目だ。また,先日「しゅごキャラ」とのコラボレーションが発表された本作だが,2010年夏には新たなコラボレーションも企画されているようなので,どんな作品の名前が出てくるのか,続報を楽しみに待とう。
ゲームサービス部二課課長 淺間達雄氏 |
竹内幸輔さん |
ちなみに,そんな竹内さんも気になる,公認ネットカフェ専用クエストでボスがドロップする「背負い魔・ゴールデンブースト」は,3月26日のアップデートでドロップテーブルが変更されるほか,パーティドロップするようになるとのことだ。
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