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ProbablyMonstersは,Bungieの元President兼CEOであるHarold Ryan氏によって設立された独立系ゲーム会社だ。
Bungieといえば,「Halo」シリーズや「Destiny」シリーズで知られるスタジオであり,Ryan氏は同社を率いてきた人物である。そんな同氏がProbablyMonstersで目指しているのは,開発チームがゲーム制作に集中できる環境を作り,ジャンルの異なるオリジナルIPを継続的に生み出していくことにある。
同社は,開発チームを中央のサービス部門が支える統合型のモデルを採っている。
大規模タイトルのような映像的な見せ方や世界構築を意識しながらも,ゲームとしての焦点を絞る。“AAAの感覚を備えた,焦点の定まったAAゲーム”というアプローチは,今回体験した「Nekome: Nazi Hunter」と「Crimson Moon」にもよく表れていた。
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「Nekome: Nazi Hunter」――忍び寄り,恐怖を武器に変える復讐劇
「Nekome: Nazi Hunter」は,ナチス兵に家族を殺された若きロマ人,ヴァノ・ナスタスを主人公とする三人称視点のシングルプレイアクションだ。
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舞台は1941年初頭。プレイヤーはニューヨークからナチス占領下のヨーロッパへ向かい,家族を惨殺したナチス兵の一団「ヒトラーズ・ハイエナ」を追っていく。ジャンルとしてはステルスと近接戦闘がメインのアクションゲームで,いかに敵の目をかいくぐり,いかに接近し,どう仕留めるかがプレイの中心になる。
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試遊は,ナチスの幹部たちが集まる洋館の会合のような場面から始まった。演説する幹部に給仕が近づき,突然ナイフを突き立てる。その給仕こそが主人公のヴァノであり,そのままプレイへと移行する。
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ここから基本アクションのチュートリアルを兼ねたバトルに。ヴァノは大勢の幹部や兵士がいる場で標的を殺害しているため,当然ながらその場は一気に混乱に包まれる。そんな中で襲い掛かってくる敵を,こぶしとナイフ,周囲のものを使いながら駆逐していく。
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そこから先の館内では,物陰に隠れ,敵の背後に忍び寄り,気づかれる前に倒すステルス的な立ち回りも重要になる。見つかれば周囲の兵士が集まり,増援を呼ばれることもあるため,敵の配置や視線を見ながら進む必要がある。
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ただし,「見つかったら終わり」というタイプのステルスゲームではない。ヴァノはかなり強い。こぶしとナイフで敵を殴り,突き,タイミングよく攻撃を受け流して反撃することで,複数の敵を相手にしても戦える。ステージ内にはパイプや工具といった即席武器も落ちており,それらを拾って戦うこともできた。
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試遊範囲では,武器を探して立ち回るというより,まずヴァノ自身の肉体とナイフの強さが印象に残った。
背後から忍び寄って静かに倒すこともできるし,見つかったあとに正面から殴り合い,敵をねじ伏せることもできる。ステルスと格闘が,きれいに分かれているのではなく,ひとつの復讐劇の中でつながっている。
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さらに印象的だったのが,敵の恐怖を扱うシステムだ。敵を倒し続けると,複数の敵をロックオンして連続で仕留めるような技も発動できる。そうした苛烈な戦いを見せつけることで,敵兵の反応も変わっていく。腰を抜かして動けなくなる者,許しを請う者,部屋から逃げ出す者。単に敵を倒すだけではなく,その場の空気を支配していく感覚がある。
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本作のエンカウントは,敵をどう倒すかだけでなく,その結果として周囲の敵がどう動くかまで含めて設計されているように感じた。忍び寄って確実に仕留めるのか。あえて敵の眼前に立ち,恐怖を広げて場を掌握するのか。その選択が,復讐者としてのヴァノの姿をゲームプレイの中で浮かび上がらせている。
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物語がその復讐をどう掘り下げていくのかも気になるところだ。試遊範囲では,家族を奪われた男というシンプルで強い動機が前面に出ていたが,そこからヴァノという人物や彼が背負うものにどこまで踏み込んでいくのかも注目したい。
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「Crimson Moon」――装備,成長,変身で押し切るゴシックアクションRPG
もう1本の「Crimson Moon」は,悪魔や亡者が跋扈する都市ギルデナークを舞台にした,ゴシック・ハイ・ルネサンス調のアクションアドベンチャーRPGだ。
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プレイヤーは,人類を守るために生み出された,人間と天使の混血種「ネフィリム」となり,超常的な力,武器,近接戦闘能力を駆使して戦う。ゲームとしてはランベースでローグライト要素のあるアクションRPGで,繰り返しミッションに挑みながらキャラクターを成長させていく。
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今回の試遊時間は30分ほどで,出撃前のロードアウトも1種類しか試せなかったが,それでも本作の軸は見えた。
剣,大剣,槍といった武器はそれぞれ使い勝手が異なり,武器や防具には固有の効果が付いている。同じ種類の装備でもパラメータや効果が違うため,手に入れた装備を入れ替えながら,自分の戦い方を組み立てていくタイプのゲームになりそうだ。
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試遊の前にもそう説明されたが,本作の戦闘はいわゆる“ソウルライク”を思わせるシビアさを持つものとなっている。とくに強敵相手では,その動きを見て攻撃のタイミングを覚え,隙に一撃を差し込むことが重要になる。
とはいえ今回触れた範囲では,極端な高難度でプレイヤーを突き放すものではなく,キャラクターの強化や武器の選択によって押し返せる余地も感じられた。
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なかでも重要になりそうなのが変身だ。変身中は天使のような姿となり,通常時とは比べものにならない力で敵を押し切れる。試遊では,多少強引に攻めてもほとんどダメージを受けず,強敵をねじ伏せられる場面もあった。
短いプレイでは全容までは追えなかったが,単なる必殺技というより,戦闘の流れそのものを変える要素になっていそうだ。
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戦いの表現もかなり容赦ない。流血表現は多く,フィニッシュムーブでは敵の身体を叩き斬ったり,倒れた相手に追い打ちをかけたりと,制裁を加えるような苛烈さがある。
このあたりは人を選ぶかもしれないが,血みどろの近接戦闘で悪魔や亡者を倒し,ドロップした装備を確認して次の戦いに備える流れには,ハック&スラッシュ的な気持ちよさと,敵の動きを見て戦うアクションの緊張感がうまく組み合わされていた。
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また,今回は試すことはできなかったが,本作はソロだけではなく2人協力プレイにも対応しており,ハンズオンでは「これがソロとはまた違う体験がある」と一押しの要素であると伝えられた。
装備効果やビルド,変身,そして協力時のシナジーがどこまで広がるのかは,製品版でじっくり確かめたいところだ。
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異なる2作に見えた,ProbablyMonstersらしい“焦点の絞り方”
「Nekome: Nazi Hunter」と「Crimson Moon」は,一見するとかなり違うゲームだ。前者は第二次世界大戦下の復讐を描くステルスアクションで,後者はゴシックホラーとメタル的な美意識をまとったアクションRPGである。
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ただ,触ってみると,どちらもやりたいことの焦点がはっきりしている。「Nekome: Nazi Hunter」は,復讐に取り憑かれた主人公が,敵の恐怖すら武器にしていくゲーム。「Crimson Moon」は,装備と成長でキャラクターを作り込み,血なまぐさい近接戦闘で敵を打ち倒していくゲーム。規模の大きさを見せるというより,強いコンセプトを絞り込み,その手触りを濃くしている印象だった。
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「Crimson Moon」は2026年9月発売予定,「Nekome: Nazi Hunter」は2027年初頭発売予定。対応プラットフォームは,いずれもPC(Steam / Epic Games Store),PlayStation 5,Xbox Series X|S。各ストアでウィッシュリスト登録が始まっているので,気になる人は登録して,公式サイトの情報もチェックしておこう。
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