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「City of None」プレイレポート。「Celeste」クリエイターたちの新作は,モノトーンのドット絵が美しい探索型アクション[BitSummit]
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印刷2026/05/25 11:46

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「City of None」プレイレポート。「Celeste」クリエイターたちの新作は,モノトーンのドット絵が美しい探索型アクション[BitSummit]

 2Dアクションの名作「Celeste」を手がけたNoel Berry氏Liam Berry氏の新作「City of None」が,インディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」に出展されていたので,そのインプレッションをお届けしよう。プレイヤーはさまよえる魂となり,朽ちゆく木の身体を動かして,崩壊した都市を探索していく。

「BitSummit PUNCH」,Extremely OK Gamesブース
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 「City of None」は2027年の発売が予定されており,現時点でアナウンスされている対応機種はPC(Steam)だ。
 本作の舞台は崩壊したメトロポリスで,ここでは強大な力を持つ「男爵(Baron)」たちが魂をむさぼっている。そんなメトロポリスに迷い込んだ魂の1つが主人公だ。ゴミとして捨てられた木の身体に憑依し,目的も分からぬまま,あちこちをさまよい歩くことになる。

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 ゲーム開始時,主人公は魂だけの状態だ。空を飛んだり,水中へ潜ったりと自由に動き回れるが,物理的な仕掛けに干渉することはできない。魂1つだけでは木の身体を動かすにもパワーが足りないのか,同じような魂を集めていくことになる。

 ある程度の魂が集まると,ついに木の身体に憑依できる。スイッチや重りといった仕掛けを動かせるようになる一方で,水中へ潜ったり,空を飛んだりはできなくなってしまう。敵に攻撃されると,画面下に表示される魂の数が減っていき,ゼロになるとチェックポイントに戻されてしまう。

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 メトロポリスは陰鬱な場所だ。複雑につながる洞窟を,壁に設置された明かりが頼りなく照らしている。ドット絵はモノトーンで統一されており,独特の閉塞感と退廃的なムードが漂っている。明かりの届かない暗がりでは,実際に足を踏み入れるまで,そこが通路なのか壁なのかが分からないこともあるため,隅々まで歩き回ってみる必要がある。
 また,場所によってモノトーンの色味が変化する演出も印象的だ。あえて色数を少なくし,演出とするあたりは,インディーゲームらしい尖った表現といえるだろう。

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 出展バージョンの主人公が使用できたのは,ジャンプと壁を蹴っての三角飛び,そして剣による攻撃だ。操作がシンプルながらレスポンスが非常に良く,ゲームを始めてすぐにジャンプアクションへ没頭できた。一見すると先へ進めないような地形でも,ジャンプや三角飛びを精密に使い分けることで突破できる調整は,さすが「Celeste」のクリエイターたちといったところだ。

 あちこちにある仕掛けの謎解きも面白いところ。何かを載せると作動するスイッチや,それによって開く扉,動かせる箱など,仕掛け自体は2Dアクションでおなじみのものだ。しかし,ヒントメッセージがないなか自然に解法に気付かせるステージ構成や,アクションとしてのバランス調整が絶妙だった。

 険しい地形が続き,足場から落ちるとミスになるような,テクニック勝負の精密プラットフォーマーというよりは,試行錯誤と観察力で解法を導き出す探索型アクションに近い印象だ。ただし,今回プレイできたのは,タイマーがゼロになると強制終了となるイベント向け体験版だったため,今後どの方向性へ発展していくのかはまだ分からない。

 なお,Steamストアページ(リンク)には,「プラットフォーム型アドベンチャーゲーム」「新たなプラットフォームアクション能力を付与するユニークなアイテムやパワーアップアイテムを発見しよう」と記載されている。そのため,さまざまな能力を使い分けながら探索範囲を広げていく,メトロイドヴァニア的な要素も備えているようだ。

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 敵は耐久力が高いうえ,倒しても特にアイテムを落とすことはなかった。こちらも序盤だからなのか,あるいはゲーム全体の方向性なのかは不明だが,敵を倒すよりもジャンプで回避したほうがスムーズに進める場面が多く,後者の可能性が高そうに感じられた。また,魂の状態と木の身体へ憑依した状態を自由に切り替えられるのかどうかも,今回の試遊では確認できなかった。

 とはいえ「Celeste」のクリエイターたちが手がける作品だけに,面白いものに仕上げてくれるだろうという信頼感や期待感があるのは確かだ。

 主人公の魂は,生前どんな人物だったのか。「朽ちゆく」と言及されている木の身体は今後どうなっていくのか。男爵たちはいかなる存在であるのか。謎だらけの本作だが,やり応えのあるアクションと,もの悲しく退廃的な雰囲気に独特の味が漂い,とにかく続きが気になる作品だった。
 出展バージョンの段階から日本語で遊べたのもうれしいポイントで,2027年の発売が今から楽しみだ。

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