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印刷2008/04/30 14:46

ニュース

画像集#001のサムネイル/果たして日本上陸なるか? Warhammer Online: Age of Reckoningでニュースレター購読者を募集中

 Electronic Artsのスタジオ,EA Mythicが開発中のMMORPG,「Warhammer Online: Age of Reckoning」(以下,WAR)。複雑で魅力的なバックグラウンドストーリーや,規模の大きな対人戦闘が満喫できるゲームデザインなど,荒々しいダークファンタジーの世界を描いたファン待望のタイトルだ。だが,そんなWARが危機に瀕しているのである……。

画像集#027のサムネイル/果たして日本上陸なるか? Warhammer Online: Age of Reckoningでニュースレター購読者を募集中
 いや,危機というのは大げさだが,やっぱり危機かも。ともあれ,事の起こりは,WARについて日本のエレクトロニック・アーツ(EAJ)に問い合わせたことだ。何度か発売日の延期を繰り返してきたWARだけに,本当に秋の発売は大丈夫なのかという質問をしたかったのである。
 EAJの答えとしては「英語版の発売はまず大丈夫」で,あちらの広報マン(女性も多いが)はサービス開始の準備に大わらわなのだとか。ところで,では肝心の日本語版はどうなのかという質問をしたところ,えーと,はっきりしたことはまだ答えられないという返事。日本語版が出るか出ないかも確実なところは言えないのである。
 そして付け加えるように,発売とはとくに関係はないのだけど,本日4月30日から日本語ニュースレターの登録キャンペーンを開始する(関連記事)とのこと。熱心にWARを心待ちにしている人ならすでに英語版のニュースレターに登録し,いろいろな情報を入手しているかも知れないし,日本語ニュースレターも2007年10月から配信が始まっている。では,今なぜ改めてキャンペーンを始めるのか? について筆者である私はその裏を読むのである。ダメだといわれても読んじゃうよ,オレは。

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 まあ,推測を記事にするのもなんですが,ともあれ,このキャンペーンに関して長々とEAJの人と話したときに筆者が感じたニュアンスは,「ニュースレターの登録者数がある程度に達すれば,完全日本語版が検討される」というもの。こうした登録受付はすでに各国で行われており,濃淡はあるものの,それなりの数字を出しているらしい。米Electronic Artsとしては,こうした第一波プレイヤー(の予備軍)が十分にいなければサービスを開始しても意味はなく,そうなればEAJとしてもその決定に従う必要があるということで,うーむ,これは大変だ。

画像集#013のサムネイル/果たして日本上陸なるか? Warhammer Online: Age of Reckoningでニュースレター購読者を募集中
 確かに,日本における欧米産MMORPGの全般的な状況は今一つよろしくないといえる。欧米メーカーの感じる「日本市場の特殊性」については言い古されたことだが,実際,「アレ」とか「コレ」とか果敢に日本市場に挑んで撤退を余儀なくされたタイトルも多く,しかもそれらが欧米で十分なスコアを挙げているのもまた,日本の特殊性なるものを浮き彫りにして困りどころだ。日本でそれなりに成功したといえる"洋ゲー"MMORPGとしては,「ウルティマ オンライン」が挙げられるぐらいだろうか。
 また,ゲームデザインそのもののハードルもある。最近の国産あるいは韓国産MMORPGの傾向として,「一人もしくは少人数でも楽しめる」ゲームシステムを訴求しているタイトルが多い。MMORPG市場が成熟し,以前と違って最初っからわっと人が集まるようなタイトルは減っており,そのため,人がたくさんいなければ面白くないようなコンテンツは,(みんなにとって)あまり望ましくないというわけだ。しかし,RvRにゲームシステムの中心を置いているWARは,それなりの数のプレイヤーが集まらなければ,いくつものコンテンツがその能力を発揮できない。「オープンβテストの登録者数が50万人を突破」といった景気のよいニュースが流れるあちらの様子とは,だいぶ異なるのである。

 それやこれや,一人のPCゲーマーとしては「大丈夫だから,ぜひ日本語版の発売を」と無責任に言っちゃいたいのではあるが,それでは植木等の歌なみに無責任なので,ここはまず「ゲームに期待している人は,ぜひニュースレターに登録を」という感じ。私の観測がてんで大間違いということは異常なほどしばしばあるので,間違っていたらごめんなさい……とは思うものの,いろんな情報も日本語で読めることだし,登録しておくに越したことはない。しつこいようだが,登録そのものは簡単なので,みんなの力をぜひオラに分けてくれ。オラって誰よ?

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 もっとも,読者の中には「WARってどんなゲームなの?」と思っている人も多いはずで,それには自信がある。なぜなら,「こちら」を見ていただければお分かりのように,開発期間の長さもあって,4Gamerでは数多くのニュースやインタビューを記事にしてきたものの,なにせモノができていない段階でのニュースであり,取材するときはたいていどこか一部分しか見られず,現在も開発鋭意進行中。正式サービスの段階で発表するとされる機密事項も多くあり,きちんとまとめてゲームの紹介をしたことがないからだ。がっはっは,ざまみろって,威張っちゃいけませんね。
 というわけで,そういう人のためにWARの概略をざっと紹介しよう。紙幅の関係で,なんというかものすごい駆け足になりそうだが,詳しいことについては近々,大胆かつ繊細に描き切る予定なので,お楽しみにしていただきたい。

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 ウォーハンマー・シリーズとは,イギリスのGames Workshopから発売されているミニチュアウォーゲームだ。1983年に初登場して以来,25年にもわたってファンに愛され続けており,1985年には同社からテーブルトークRPG「Warhammer Fantasy Roleplay」が発売された。こちらもかなりの人気作で,2005年には第2版がリリースされている。
 ミニチュア版ウォーハンマーには,ダークファンタジーである「ウォーハンマー・ファンタジーバトル」と,遠い未来を舞台にした「ウォーハンマー 40,000」の二つのシリーズがあり,後者はTHQからリリースされているRTSとしてPCゲーマーにも有名だろう。

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 WARはそんなウォーハンマー世界初のMMORPGとなるわけだが,制作にはなかなかの紆余曲折がある。
 まず2002年頃にイギリスのゲームデベロッパClimax Online(当時はClimax Nottingham)がGames Workshopの支援を受けてオンラインゲームの制作を開始するが,2004年には資金難を理由に,Games Workshopがゲームの開発をキャンセルしてしまう。
 Climax Onlineはしばらく自前の予算で開発を続けたようだが,同年,プロジェクトは正式に終了。かくして宙に浮いたライセンスの供与先としてGames Workshopが目をつけたのが,Mythic Entertainment(2006年にEAの傘下に入り,現EA Mythic)だった。MythicのCEOであるMark Jacobs氏は長らくWarhammerの熱烈なファンであり,それゆえGames Workshopとも親交があったこともあって,2005年にはライセンス契約が締結され,Mythicによる開発がスタートした。
 同社は,読者のみなさんであれば先刻承知のように「Dark Age of Camelot」の成功で知られるようになったデベロッパで,大規模な対人戦闘の演出に定評があったため,ウォーハンマーの世界観ともよくマッチしたのだ。さまざまな設定にはGames Workshopも関与し,ミニチュアウォーゲームともTRPGとも微妙に違うウォーハンマー世界が作り上げられている。もちろん,登場人物や出来事に共通点は多く,例えていえば,テレビシリーズの「ドラ○もん」と劇場版「のび○のパラレル西遊記」といった関係になるわけだが,分かりにくいですか,そうですか。

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 何度もいうが,WARは基本的にRvR(Realm versus Realm。国家,種族,軍勢同士の大規模戦闘)を中心に据えたMMORPGではあるのだが,PvE(Player versus Enemy。プレイヤー対モンスター)もPvP(Player versus Player。プレイヤー同士の戦闘)もシステム的に可能だ。だいたい何人までがPvPで何人以上になるとRvRなどという定義はないような気がするので,厳密に言うと「対人戦闘がメインだが,数多く用意されたクエストなどPvEもかなり楽しめるんじゃないかな」ぐらいが妥当だが,どうでもいいですか? 似たゲーム性を持つタイトルとしては,もちろんDark Age of Camelotがまっさきに挙げられるが,プレイヤー同士の大規模戦闘という観点からは,「三國志 Online」「RF ONLINE Z」なども近しい。

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 雌雄を賭けて激しく対立しているのは「オーダー軍団」と「デストラクション軍団」だ。オーダー軍団に属するのは「エンパイア(ヒューマン)」と「ドワーフ」,そして「ハイエルフ」。またデストラクション軍団に属するのは「ケイオス(ヒューマン)」と「グリーンスキン(オークとゴブリン)」,そして「ダークエルフ」だ。その顔ぶれを見れば,オーダー側が割と正義の軍隊,デストラクション側が比較的悪いヤツらであることが分かるだろう。設定でもそういうことになっているが,だからといってどっちを選んでもシステム上の有利不利はない。つまり,悪の軍団が栄華を極める暗い世界の到来もウェルカムであり,そのへんは洋ゲーっぽくていいですね。
 プレイヤーは以上6種類の種族というか軍に参加し,所属するいずれかの軍団の最終的勝利を目指しての戦いに明け暮れることになるのである。
 ちなみに,ドワーフとグリーンスキン,エルフとハイエルフ,エンパイアとケイオスはお互い同士,激しく憎み合っており,もうなんちゅうか見つけ次第八つ裂きにしてやろうと爪だの牙だの包丁だのを研ぎまくっている状況だ。

ゾーンの相関図とキャンペーンのやり方。詳しい説明は,またいずれ
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 WARの世界はいくつかの“ゾーン”に分かれており,一つのゾーンはPvEやPvPが行える“エリア”に分かれる。ゾーン間の移動にはローディングが発生するが,エリア間の移動はシームレスだ。PvEエリアでは,出てくるモンスターを倒して経験値を稼ぎ,PvPエリアでは,敵勢力のやつらを地獄に送り込んだり,逆に地獄に送り込まれたりできるのである。
 さて,とりあえずPvPエリアに立ってみよう。対人戦には,「あ,敵発見。やっつけちゃえ」という感じで偶発的に発生する「スカーミッシュ」と,重要拠点や砦をめぐって戦う「バトルフィールド」。そしてインスタンスで戦う「シナリオ」が楽しめる。もちろん,NPCから多種多様なクエストを請け負い,自分のレベルを上げることも必要だ。レベルアップは二本立てで,モンスターなどを倒して得られる通常の経験値のほかに「名声ランク」というものがあり,これが上がることで,特殊なアビリティーを習得したり,より強力な装備品が使えるようになる。このあたりのことは,いずれまた詳しく紹介する予定なので,今は「ああ,なるほど」と納得していただければこれ幸い。

ゾーンのイメージ。ロケーションのバラエティは豊富だ
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 ゲームの究極の目的は,敵勢力の首都を陥落させることだが,これはキャンペーンになっており,実現までにはそれなりに面倒な手順を踏む必要がある。街で見かけた気軽な殴り合いとはわけが違うのである。
 それぞれのゾーンではどちらの勢力の支配力が強いかを示すバーが表示され,それによって優勢な側が決まってくる。ゾーンの支配力を上げる勢力ポイントは,基本的に敵勢力のキャラクターを倒すことで得られるが,それ以外にもクエストのクリアや,PvEでも獲得できる。すなわち,たとえレベルが低くて弱小モンスターを倒すことぐらいしかできなくても,プレイさえしていれば自勢力の勝利に貢献できる場合がある(ないときもある)ということだ。

エンパイアのイメージ
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 そんな風に,ゾーンを次々に自分の勢力の支配下に収めていくと(ゾーンそのものは,Tierと呼ばれるランク分けがされている),やがて,敵の首都を攻略する大決戦に挑めるようになるのだ。首都攻防戦はまさにファイナルバトルであり,巨大な攻城兵器が唸りを上げ,人馬がもみあう白熱の戦闘になるだろう。防御側も必死である。なぜかといえば,この戦いに敗北すると,負けた勢力のプレイヤーにとってそれはそれは辛い日常が待っているからだ。銀行や商店といった首都機能はまったく使えなくなり,王は捕虜として敵の首都に連れ去られ,この世のものとは思えない辱めを受けるのである。
 しかも,首都になだれ込んだ勝利軍は暴虐の限りを尽くすからビックリだ。目に付くあらゆるものを奪い去り,市民を虐殺し,家に火を放つ。私が思いつきで書いているのだと疑われそうなほど,とんでもない話だが,WARの世界,過酷なダークファンタジーの世界では当然のことなのである。なにせ市民を虐殺するクエストさえあるくらいだ。いずれこの状況が旧に復するまで(具体的にどうすればいいのかは未定だが),負けた側は野に伏せ,あるいは地方を放浪して再起を期すことになる。いやー,楽しそうだこと。
 負けた側のプレイヤーのモチベーションを気遣うあまり,勝っても負けてもさほどメリット/デメリットが感じられないのが,最近のRvRをメインとするMMORPGの惜しいところだと個人的に感じる筆者にとって,この勝者と敗者のあまりにもクッキリしすぎた対比は,危険な香りがしてきそうなほどの大きな特徴なのである。

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 聖徳太子の十七条憲法以来「和を以て尊しとなす」路線で長らくやってきた日本人にPvP,RvRメインのゲームはあんまり向かないとされてきた。だが,大規模戦闘をメインフィーチャーに据えたタイトルも最近その数を増やし,多くのプレイヤーが「新しい喜びに目覚めている」のではないかという雰囲気もかなりある。
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 WARは間違いなく濃厚きわまりない洋ゲーであり,日頃,どっちかというと萌え要素たっぷりのMMORPGをプレイしている人達にとって,およそ想定外のことが平気で起きる。
 開発開始以来約4年,いつの間にかこんな風に出来上がっていたというのは,ずっとWARを追ってきたはずの我々にとってもちょっとした驚きである。そんなゲームをぜひ日本語で遊びたい,という人もきっと多いはずだ。いるでしょ,ねえ。繰り返しになってしまうが,まず飛び越えたいのはニュースレターの登録者数であり,ぜひ,あなたのお力を貸していただきたい所存。私が何かソデの下をもらえるわけじゃないんだけど,ぜひ。
 また,今回は思ったとおり簡単すぎる紹介になってしまったが,5月30日の登録締め切りまでにはさらに突っ込んだプレイレポートをお届けすべく,各員一層奮励努力しているところでもある。そちらのほうも期待してくれると,なんとなく嬉しい。(Text by 松本隆一)

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