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FFXIに新コンテンツが登場! モンスター同士を戦わせる「パンクラティオン」の真髄に迫る
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印刷2007/10/03 19:01

プレイレポート

FFXIに新コンテンツが登場! モンスター同士を戦わせる「パンクラティオン」の真髄に迫る

ファイナルファンタジーXI
 「ファイナルファンタジーXI」における「パンクラティオン」とは,前回の大規模アップデートからやや遅れたタイミングの,9月11日に実装されたコンテンツである。これは,冒険者にとっての“敵”であったモンスターを“仲間”にして,それを育成したり,ほかのプレイヤーのモンスターと戦わせたりできるというものだ。
 単純にモンスターを戦わせるだけでなく,育成要素もたっぷりと含まれたパンクラティオンは,一言で表すならば,さしずめ“FFXI版ポケットモンスター”といったところだろうか。
 このパンクラティオンは,現在FFXIプレイヤーの間で,開発側の予想を超えるであろう,大きな盛り上がりを見せている。本稿ではこのパンクラティオンについて,基本的なゲームシステムや育成時のノウハウなどを紹介していこう。


専用エリアで繰り広げられる闘獣試合「パンクラティオン」


ファイナルファンタジーXI
お馴染みのモンスターが暴れまくるパンクラティオンはかなりの迫力。試合に負けてもデメリットが一切ないので,幅広いプレイヤー層におすすめできるコンテンツだ
 パンクラティオンの実装にあたり,現在のポータルエリアである“アトルガン白門”の南東部に隣接する形で,新エリア“闘獣場”が設けられた。ここには,試合ステージをはじめとした関連施設が建ち並んでおり,まさにパンクラティオンのためだけに用意されたエリアだ。

 パンクラティオンの試合に参加するには,あらかじめ育成したモンスターを,受付NPCに予約登録する必要がある。そして自分の順番が来ると,同様に登録されたほかのモンスターとの対戦が,自動的に行われるという仕組みだ。ちなみに闘獣場エリアでは,四つの試合ステージが別々に進行している。

 試合進行そのものは自動で行われるものの,モンスターの育て主であるプレイヤーは,セコンド役として間接的に参戦可能だ。セコンド役がいないとモンスターは自由に戦ってしまうが,プレイヤーが状況に応じて的確な指示を与えることで,試合展開をより有利に運べるわけである。

 これまで数え切れないほどのモンスターと戦ってきた冒険者なら身に染みているだろうが,各モンスターは個性豊かな特性やアビリティなどを持ち合わせている。それらお馴染みの能力を,「どのように利用すれば強くなるのか?」と考える“発想の転換”が,パンクラティオンでの勝利に必要となる思考法なのだ。
 しかもこの特性/アビリティは,モンスターがもともと所持しているものだけでなく,育て主がある程度任意で加えることもできる。

ファイナルファンタジーXI
パンクラティオン専用のエリア“闘獣場”が追加された。ここには,フェンスで囲まれたステージが計四つ用意されている
ファイナルファンタジーXI
プレイヤーキャラクターはモンスターのセコンド役として,間接的に戦闘へ参加できる。隣には対戦相手が待機しており,俄然やる気が高まる
ファイナルファンタジーXI
ヴァナ・ディールにはさまざまなモンスターが棲息している。モンスターに適した育成と,セコンドからの的確な指示で,パンクラティオンを戦い抜くのだ

 例えば,“マンドラゴラ族”などの手数で勝負するタイプのモンスターは,攻撃時に何らかの属性ダメージを付加させてあげれば,強力なアタッカーとして活躍できるだろう。一方,頑丈さがウリの“クラブ族”は,防御力や最大HP値をアップさせると,その長所をさらに強化できるはず。
 筆者が確認しただけでも50種類以上のモンスターが出場可能で,実際にはもっと多いと思われる。これらの種族の違いに,追加能力のバリエーションも含めると,まさしく「自分だけのモンスターを育てられる」と考えていいだろう。

 もっとも,これだけ数多くの種類のモンスターがいるのだから,中にはヘンテコなものもいる。試合を見ていて個人的に大受けしてしまったのが,ダニのような姿をした“チゴー族”だ。FFXIプレイヤーならご存じのとおり,このモンスターは攻撃速度がやたらと速いものの,HPが極端に低いというモンスターだ。そのモンスターが,パンクラティオンで戦う光景をイメージしてみてほしい。……そう,場合によっては,たった1〜2発で沈んでしまうのだ。
 しかし,チゴー族がまったく役立たずというわけではない。例えば回避率をアップさせるなどして弱点を克服できれば,一度も攻撃を受けることなく勝利を収めることも,きっと不可能ではないはず。育成方法とセコンドからの指示によっては,あっと驚かせる試合展開が十分起こりうる,というのがパンクラティオンの奥深さといえるだろう。

 そのほかの例としては,黒魔法を得意とする“ワーム族”のモンスターが,“スリプル”で敵を寝かせた後に,攻撃魔法の“ファイガ”で一瞬で葬り去ったという試合を見たことがある。通常時であれば,ファイガのような詠唱時間の長い魔法は,途中で攻撃を受けて中断させられてしまうわけだが,スリプルでそのスキを埋めてしまえば怖いものはない。

 しかし,そういった劇的な試合展開は,モンスターが中〜高レベルにならないと見られない。そもそも仲間にしたばかりのモンスターは,プレイヤーの言うことをほとんど聞いてくれないのだ。
 とはいえ,「もっと頭を使え!」「暴れていいぞ!」などといった指示を地道に与え続けていると,少しずつではあるが次第にプレイヤーの言うことを聞いてくれるようになる。たとえモンスターであれ,心が通じ合ったと実感できると,思わず愛着が沸いてきてしまうから不思議なものだ。

 パンクラティオンは,プレイヤーの分身であるキャラクターが直接戦うわけではないので,一見もどかしく思えるかもしれない。しかしセコンド役という一歩引いた状態でのプレイがとても新鮮で,その育成要素と相まってプレイヤーからの好評を博しているのだろう。

ファイナルファンタジーXI
一試合の所要時間は大体1〜2分前後。勝敗に関係なく,レベル差に応じた経験値とジェトンが獲得できる。敗退時のデメリットはない
ファイナルファンタジーXI
試合ログをじっくりと見ると,モンスターがどのような能力を持っているのかが分かる。これを参考にしつつ,育成方針を軌道修正していくのだ
ファイナルファンタジーXI
パンクラティオンをプレイすると,モンスターの新たな側面が見えてくる。試合終了後に見せるモーションがこれまた可愛いのだ


試合参加までの流れをざっと確認


 さて,最初にパンクラティオンの試合部分にスポットを当てて紹介したが,実際にモンスターを出場させるためには,いくつかの手順を踏まねばならない。この部分が意外と複雑で,最初にパンクラティオンに挑戦しようとする人は,戸惑ってしまうかもしれない。
 いわゆるマニュアル的な内容については,公式サイトのこちらに目を通してもらうとして,本稿では要点だけに絞って,写真と共にざっと説明していこう。

(1)「獣写器」と「獣影板」をモンスターに対して使い,「封獣板」を入手する

 モンスターを仲間にするためには,「獣写器」「獣影板」という専用のアイテムを用いて,モンスターの情報を“記録”する必要がある。これはアイテムのアイコンを見ても分かるように,ポラロイドカメラによる写真撮影に例えて考えると分かりやすい。「写真を撮ると魂を抜かれる」という迷信があるが,雰囲気としてはそのような感じだ。

ファイナルファンタジーXI
パンクラティオンの施設内では,“ジェトン”という専用通貨が流通している。獣写器などの購入はジェトンを通じて行う
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獣写器と獣影板は,このように遠隔用スロットに装備させて使う。使用回数が限られたエンチャントアイテム扱いになっている
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モンスターに焦点を当てて,パシャリと撮影。成功すると,モンスターの情報が記録された封獣板が得られる

(2)闘獣場の受付NPCに,「封獣板」を「魔獣鏡」に変えてもらう

 封獣板の作成は驚くなかれ,あらゆるモンスターに対して可能だ。とはいっても,さすがにボスモンスターなどをパンクラティオンに出場させるのは,ゲームとしてちょっと問題がありそう。そこで,封獣板に封印したモンスターがパンクラティオンに出場できるものなのかどうかを,事前に審査もらう必要がある。どうやら獣人族全般やエレメンタル,HNM全般,そしてミッション関連のモンスターなどは,パンクラティオンに出場させられないようだ。

ファイナルファンタジーXI
封獣板のアイテム説明欄には,モンスターの名前と特性が記されている。対象のモンスターによって,魔獣鏡の初期レベルなどが異なる
ファイナルファンタジーXI
魔獣鏡を作ってもらうところ。このときに氷クリスタルが一個必要となる。例えるならば“写真現像”,あるいは合成における“凝固”のイメージだろうか

(3)闘獣場の受付NPCに,「魔獣鏡」を「公式魔獣鏡」に変えてもらう

 プレイヤーが同時に育てられるモンスター(=魔獣鏡)の数は,これといった制限がない。しかし,同時にパンクラティオンに登録/出場できるのは一体のみとなっている。登録すれば“公式魔獣鏡”を得られるが,この状態で初めて試合に参加できるようになるのだ。もし別のモンスターを育てたくなったときは,公式魔獣鏡から魔獣鏡に戻すことも可能なので,ご安心を。

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パンクラティオンの各種手続きには少量のジェトンが必要となる。ギルに換算するとかなり割安な設定だ
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公式魔獣鏡にした時点で,アイテムの属性は“Ex/Rare”に変化する。つまり公式魔獣鏡は一人一個のみで,トレードもできない

(4)闘獣場の受付NPCに公式魔獣鏡を渡し,試合開始を待つ

 受付のNPCに公式魔獣鏡を渡し,試合の登録申請を行う。無事に登録できると,試合開始時間の目安を教えてくれる。ちなみに闘獣場エリアには四つのステージがあるが,一部でルールが違っているので要注意。1〜3ステージは一回限りの通常戦,4ステージは勝者側が残る勝ち抜き戦となっている。試合開始までの待ち時間は,1〜3ステージの場合は最長で約42分。4ステージはその試合形式の都合上,倍の84分である。
 なお,現在のパンクラティオンは,あまりにも参加希望者が多いことから,この登録作業が全然行えないという状態が続いている(詳細は後述)。

ファイナルファンタジーXI
試合に参加するには事前登録が必要。登録さえできれば,たとえプレイヤーがエリアを離れていても,試合は自動的に行われる
ファイナルファンタジーXI
モンスターは試合を通じて経験を積み,少しずつ成長していく。またジェトンも得られるので,これを元手に新たな封獣板を入手できる


自分だけのモンスターを育成する喜び


ファイナルファンタジーXI
パンクラティオンの育成システムは想像以上に奥が深い。レベルアップのペースも速く,モンスター育成の楽しさが満喫できる
 パンクラティオンの試合結果に応じて,モンスターは経験を積み,次第にレベルアップしていく。そしてレベルアップによる成長とは別に,プレイヤーがある程度任意に育成させることも可能だ。それでは,パンクラティオンにおけるモンスターの育成システムを見ていこう。

 封獣板のステータス欄には,“獣性”と呼ばれる能力と,“FP”(Feral Point)という値が記されている。魔獣鏡にしたモンスターはFPを蓄積するための器を持っていて,その範囲内であれば,好きなように獣性を加えることが可能なのだ。このFPのシステムを例えるならば,青魔道士のジョブにおける“青魔法ポイント”に比較的近い。

 獣性の一例を挙げると,ステータスやHP/MPなどといった基本能力をアップさせたり,アビリティや魔法効果を付加させたり,モンスターのジョブを変更させたりと,ありとあらゆるタイプが揃っている。だが,強力な獣性は必要なFP値も比例して高くなる。したがって,あれもこれもというわけにはいかず,モンスターをどういった方向に育てるのかを,しっかり考えなければならないのだ。

 獣性のほかには,プレイヤーがセコンドから出す指示によって,モンスターの“訓練度”と“テンプラメント”というパラメータが変化する。簡単にに説明すると,訓練度が高いモンスターは,プレイヤーの指示に従いやすくなる。一方のテンプラメントはモンスターの性格を示しており,自分が所有するアビリティの中から,どのタイプのものを使うか,といった面に影響を及ぼす。

 したがって,パンクラティオンの試合にプレイヤーがセコンドとして参加しないと,モンスターの訓練度とテンプラメントは基本的に変化しない。その結果,いつまで経っても自分勝手に戦ってしまうというわけだ。モンスターのレベルや獣性ほどではないが,試合結果に少なからず影響する要素といえるだろう。

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一度加えた獣性を取り外すことも可能。モンスターに適した獣性を求め,あれこれ試行錯誤するのが面白い
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獣性を追加すると,試合内容にしっかりと反映される。冒険者は強力な獣性を求め,撮影の旅に出かけることになる
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獣性の中には,使いこむことで熟練度が上がっていくものもある。最初は弱くても,ゆくゆくは切り札ともいえる武器になるかも
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訓練度が低いモンスターは,このように指示を全然聞いてくれない。テンプラメントについても同様,決して疎かにはできないパラメータだ


より強力なモンスターを探すための冒険が面白い!


ファイナルファンタジーXI
同じモンスターからでも複数の獣性が得られることがあるほか,ジョブも異なる場合がある。魔獣鏡を作るまでは分からないというランダム要素が,たまらなく面白い
 パンクラティオンにおける大きな魅力は,魔獣鏡の作成時にランダム要素が盛り込まれているところだ。また,同じ種族のモンスターでも,生息地域によって能力が異なる点も興味深い。
 強いモンスターを撮影すれば,魔獣鏡の初期レベルが高くなるというのは,なんとなく想像できるだろう。もっとも,魔獣鏡のレベルそのものは,試合経験を積むことでテンポ良く上がっていくので,これはあまり気にすることはない。
 それよりも重要なのは,同じ種族のモンスターでも「最初に習得している獣性やジョブが異なる」という部分である。
 撮影した封獣板には獣性が一つ記されているが,魔獣鏡の作成時にそれを“継承”することがある。後から獣性を追加する場合はFPが必要になるものの,継承時に限ってはFPを必要としないのだ。FPの許容量はいくらあっても全然足りないので,もし最初に強力な獣性を得られれば,モンスターのポテンシャルは大きくアップするだろう。

 モンスターの撮影時に獣影板に記される獣性は,いくつかの中からランダムで選ばれる。さらに魔獣鏡の作成時に,獣影板に記された獣性を継承しなかったり,逆に全然関係がない獣性を習得することもある。そしてときには,複数の獣性を習得する,超レアなケースもあるのだ。

 もう一つのジョブについては,どうやら生息地域によって固定されており,ある程度の狙い撃ちが可能だ。これはノートリアスモンスターについても同様で,個別にジョブが設定されていると思われる。場所によってはサポートジョブを会得しているモンスターもいるので,そのあたりにも注目してみるといいだろう。
 例えば,一般的な“クラブ族”のジョブは,戦士やモンクが多いが,筆者が撮影した“Aquarius”(ボヤーダ樹のNM)のジョブはナイトだった。ナイトなので,戦闘中に“バニシュ”などを詠唱したりするのだが……,そういったユニークなところも含めて,愛おしくてたまらないのである。

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このモンスターは“バードキラー”を習得しているものの,FPを消費していない。最初に習得している獣性には絶大なメリットがある
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魔獣鏡を作成できない封獣板は,おもに獣性を付加させる目的で使うことになる。こういったモンスターからしか得られない獣性もあるだろう
ファイナルファンタジーXI
グラフィックスが微妙に異なるモンスターの中には,パンクラティオンに参加できるものも。こういったモンスターは試合でよく目立つ

 あれこれ説明したが,まぁ要するに,育てるモンスターが最初にどのような能力を持っているかは,実際に魔獣鏡を作成するまでは分からないということだ。
 より強いモンスターを求めて,ヴァナ・ディールを延々と探索していると,ふと,ある感覚を思い出す。これは,コンピュータRPGの古典にして名作「Wizardry」で,高いボーナスポイントが出るまで,延々とキャラクターを作り直している感覚に似ている。傍目からはルーチンワークに見られようとも,当人にとっては紛れもなく至福のひとときなのである。

 もちろん,パンクラティオンの作業はルーチンワークなどではなく,撮影そのものが純粋に面白い。それに,どのモンスターからでも封獣板を作成できるので,レアなNMと遭遇したときなどに,記念として形に残せるのは嬉しいものだ。あたかも旅先で風景写真を撮るかのように,気楽に獣写器を構えるという遊び方は,個人的にとても気に入っている。
 ただし,撮影時の硬直時間は結構長いので,シビアな戦闘中は控えた方がいいだろう。これは極端な例だが,ビシージが発生した際に数百人規模での“大撮影会”が繰り広げられ,その結果戦闘がおろそかになり,アルザビが陥落してしまったことがあった。彼らの気持ちはよく分かるし,笑い話としてのクオリティも高いのだが……。

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記念撮影を行えば,後日それを見たときに,当時の想い出が甦るだろう。まさしく“写真”と同じ醍醐味だ
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パンクラティオンの実装直後に行われたビシージでの一幕。ログを見れば分かるように,考えることは皆同じだ
ファイナルファンタジーXI
アサルトやリンバスといったバトルコンテンツは,レアモンスターの宝庫である。TPOを考慮しつつ,珍しい獣性を探そう


混雑問題が解消されれば

FFXIの主要コンテンツの一つとなる可能性も


 パンクラティオンが実装されてから,約3週間が経過した。この期間中,筆者がプレイするサーバーを見る限りでは,どの時間帯も100〜200人前後のプレイヤーが,闘獣場エリアで試合に勤しんでいるようだ。コンテンツとしては,これ以上ないほどの滑り出しといえるだろう。

 しかし,そのあまりの人気の高さゆえに,ゲームサーバー側が対処しきれていない問題も発生している。参加プレイヤーが殺到しすぎてしまい,試合への登録作業が行えないケースがあるのだ(先述の手順でいうと(4)の箇所)。1サーバーあたり100人前後の試合登録をプールできても,試合へ参加したいと願うプレイヤーは,その数倍といった規模である。

 では実際に参加している人がどのように行っているのかというと,登録枠が開放されるタイミングを見計らって,あらかじめ作成した「公式魔獣鏡をトレード」するマクロを連打しているのである。それでも数回に一回登録できるかどうか,といった有様だ。
 このような手段を取る人は限られるが,少なくとも,現段階ではライト層の多くが,試合にほとんど参加できていないのが実情だろう。

 この混雑は,例えば新ジョブ取得クエストのような一過性のものではなく,長期にわたって続くかもしれない。
 なにせパンクラティオンの報酬はジェトン以外になく,それで交換できるアイテムにも強く惹きつけられるものはない。もちろん,育てたモンスターを外へ連れ出し一緒に戦う,といった展開も不可能である。少々言い方は悪いが,パンクラティオンは報酬でプレイヤーを釣っているのではなく,ゲームコンテンツの面白さそのものが,モチベーションに結びついているのだ。そして,そこまで魅力的なコンテンツであるだけに,現時点ではパンクラティオンをあらゆるFFXIプレイヤーに向けておすすめできないのが,筆者としてもつらい。

ファイナルファンタジーXI
とにかく,試合登録が全然行えない。まさかここまで人気が集中するとは,開発側も想定していなかったのだろう
ファイナルファンタジーXI
試合さえできればこんなに面白いのに……。この「遊びたい人が遊べない」状況は,一刻も早く改善してほしい
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闘獣場の周囲にはフェンスが張り巡らされており,空きスペースが意外とある。観戦時の環境整備も必要だろう

 ただ,現在FFXIが置かれた状況を大局的に見ると,パンクラティオンに人が集中しすぎるのも仕方がないかな,という気もする。基本的に戦闘がメインのMMORPGにおいて,パンクラティオンのような目新しいコンテンツが多くの人にアピールするのは,ある意味当然である。

 混雑問題のほかにも,実力に応じたマッチメイキング機能が実装されていないなど,コンテンツとしての物足りなさはあるが,それでもやはりパンクラティオンは,FFXIにとってかけがえのないコンテンツだと思える。レアな獣性を求めて冒険に出かけたり,試合結果に一喜一憂したりするのは本当に楽しい。
 この楽しさを一人でも多くのFFXIプレイヤーに知ってもらうためにも,少なくとも混雑に関する問題だけは,早急な対応を望みたいところだ。試合登録ができないとお嘆きのプレイヤーも,早々にパンクラティオンを見限ったりせず,もうしばらく辛抱してみよう。

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モンスターの生息地域によって,ジョブや獣性が異なるという仕様は見事。こういった細やかな設定作業が,パンクラティオンの面白さを支えている
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もしかすると,特定のNMを撮影したときにしか付かない獣性やジョブがあるのかもしれない。撮影用機材は冒険の必須アイテムといえよう
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この混雑問題だけはなんとかならないものだろうか。この状況が次回の大規模アップデートまで解消されないのは,あまりにも惜しい
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