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表舞台を追われた“落ちこぼれ”たちが,3on3のコートで再起を懸ける。「ZERO RISE(ゼロライズ)」をゲネプロの様子とともに紹介
ゼロから這い上がる,そのために。![]() |
ブシロードの新クロスメディアプロジェクト「ZERO RISE(ゼロライズ)」。ここで描かれるのは,表舞台から弾かれた“落ちこぼれ”の若者たちが,再起を懸けて「ゼロライズ」と呼ばれる裏のストリートバスケットボールリーグに挑む物語だ。
2026年5月2日から上演予定の舞台を皮切りに,TVアニメ化も控える本作。本稿では,ゲネプロ公演の模様を交えつつ,その見どころを紹介していく。
表舞台から弾かれた者たちの再起――
ブシロードが描く新たな群像劇とは
<あらすじ>
貧困格差が広がり,清廉潔白な人生が求められ,弱肉強食が激しい超競争社会。
才能はありながら,過去の過ちや境遇により表舞台から弾かれた者たち。
そんな彼らに,もう一度“始まり”を与えるために用意された,
裏のストリートバスケリーグ――それが《ゼロライズ》。
その中で足掻きながら,彼らは■■■■■を取り戻せるのか――
「ZERO RISE」で描かれるのは,勝者ではなく“敗者”たる若者たちの物語だ。
だが彼らは,1人で這い上がるわけではない。チームとしてコートに立ち,勝利を目指す。仲間とぶつかり合いながらも同じ目標へ進む姿は,群像劇に定評のあるブシロードならではの世界観と言えるかもしれない。
それぞれの過去や事情を抱え,仲間とともにゼロから這い上がる――勝敗が明確に存在するスポーツという舞台で繰り広げられる戦いと成長が,大きな見どころだ。
そして,本作の大きな特徴はクロスメディア展開だ。これもまたブシロード作品らしい施策と言えるかもしれないが,なかでも特筆すべきは,キャラクターボイスを担当する声優・俳優が同じ役で各メディアに出演する点である。キャラクターと演者が地続きで存在することで,熱量や関係性がより立体的に表現される。
最初の展開となる舞台では,各チームが火花を散らす「ゼロライズ」の試合を通して物語が描かれる。
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作中に登場する「ゼロライズ」の試合ルールは以下のとおり。
「ゼロライズ」試合ルール
(1)ハーフコート3on3の基準に準じる。21点先取で試合時間は10分。
(2)控え選手なし。選手が抜けた場合でも交代なしで試合続行となる。
(※場合によっては3on1,1on1になることもある。)
(3)コート上での暴力的なプレーは禁止。
ルールにあるとおり試合中の暴力は禁止されているが,際どい攻防が繰り広げられることもあり,緊張感は高い。舞台では,そんなスリリングなぶつかり合いがステージ上で展開され,ひとときも目が離せない。
コートに集う“ワケあり”な若者たち。
チーム&キャラクター紹介
ここからは,各チームとキャラクターについて紹介していこう。「ゼロライズ」に挑む4チームに加え,物語の鍵を握るジゲン――それぞれのプロフィールに加え,ゲネプロで筆者が受けたキャラクターとチームの印象もあわせてお届けする。
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バスケによって引き寄せられた未完成な3人組
UNFIXXX(アンフィックス)
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マドカ/黒昏 円(くろがれ まどか) CV・演:笹森裕貴
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中学時代のとある事故をきっかけに表舞台から去り,新宿に流れ着いた<UNFIXXX>のエースプレーヤー。実力は確かで,経験とセンスにより圧倒的な得点率を誇る。
プロフィールを見ると,自分の世界に閉じこもったキャラクターという印象がある。だが舞台で見たマドカは,誰より高い才能と情熱を内に秘め,揺るぎない“芯”を感じさせる人物だった。また,彼のプレーには華があり,試合中どのポジションにいても目を奪われる。今回の舞台で描かれるストーリーでは,そんな彼がどのように内なるエネルギーを取り戻していくのかが肝となる。
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ダテ/天盾 鋼(あまだて はがね) CV・演:福井巴也
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夜の新宿で育ち,兄に勧められて新宿バスケに参加するようになった。恵まれた体格と運動神経の良さで賞金を稼ぎ,生活している。顔が広く,このエリアで彼を知らない者はいない。
行くあてのなかったマドカを拾ったのがダテだ。売られたケンカは買いそうなタイプで,試合では長身を活かしたダイナミックなプレーを見せる。とくにバリスタとのぶつかり合いは迫力満点!
一方で,正義感が強く意外と家庭的な面もあり,なかなか“沼”なキャラである。今作では見事な筋肉を見られる場面もあるので,ぜひ注目を。
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マーリン/真鈴堂司咲(まりんどう つかさ) CV・演:大友 海
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実力派プレーヤー。<UNFIXXX>のメンバーとしてストリートバスケを楽しんでいるが,賞金や名誉には一切興味がない。マドカにとっては,信頼できる保護者のような存在。
ダテとともに,傷ついた過去を持つマドカを見守るマーリンは,どこか飄々としていてスポーツマン的な“熱さ”を感じさせないキャラだ。なぜそうなったのか,あるいはそう見えるだけなのか。その背景には,ある事情が絡んでいるようだ。
恵まれているからこその不自由さ――マーリンはそうした理不尽さを抱えた人物かもしれない。
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<舞台ではチームのここをチェック!>
舞台で描かれる物語の中心となるチームが,新宿バスケで名を馳せるUNFIXXXだ。3人で共に生活する様子はとてもほのぼのとしていて,まるで兄弟か家族のような関係性が築かれているように見える。
会話シーンひとつとっても,お互い信頼しあい,仲間を大切にしていることが強く伝わってきて微笑ましい。
そんな3人の関係性を反映した,互いを思いやる気持ちがプレーに表れる様子に,ぜひ注目してもらいたい。
黄色い歓声が飛び交う幼馴染3人組
KINGS+HOOT(キングスフート)
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ブリンク/菅原橙輝(すがわら だいき) CV・演:石橋弘毅
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幼少期からバスケを始め,将来を期待されていたが,一時期バスケから遠ざかっていた。身長は高くないが,高速ドライブで相手を抜き去る。ミラクルのアイドル活動を陰ながら応援している。
スポーツとは残酷なもので,どれほど才能があってもさまざまな理由でチャンスを失ってしまうことがある。ブリンクもそうした1人だが,持ち前の明るさで再び前を向き,走り出す。華やかなイメージのあるチームの中でも,ひときわ明るさを放っているところが印象的だ。
試合中の姿と,幼馴染のミラクルを応援する姿のギャップに注目してほしい。
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ミラクル/田村景虎(たむら かげとら) CV・演:佐藤たかみち
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強豪校のレギュラーに選ばれるほどの実力があったが,突然退部。現在はアイドル活動と並行してバスケをしており,かつてのバスケ経験を買われて<ZERO RISE>のオープニングを飾るなど,知名度は抜群。
スポーツものに登場するキャラクターながら,アイドル活動も行っているのがミラクルだ。長い手足と抜群のスタイルの持ち主で,鮮やかなパフォーマンスと歌で観客を魅了してみせる。
だがビジュアルだけのキャラだと侮るなかれ。バスケもアイドルも仲間のことも諦めない覚悟が実にかっこいい。黄色い声援も上げたくなるというものである。
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サンシャイン/丹羽晴光(にわ はるひ) CV・演:平賀勇成
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視野の広さと冷静な判断力が強みで,チームの名アシスト役。中学時代はブリンク・ミラクルと同じバスケ部に所属していた。2人のよき理解者であり,そばで見守り続けている。
ブリンクとミラクルの2人を見守りながら,再びチームを組むきっかけを作ったのはサンシャインだ。3人でプレーしてきた日々を大切に想う彼は,クールに見えて誰よりも人情に厚い人なのだろう。
作中ではどちらかというと,2人をいかすサポートに回るプレーが多いため,いつかぜひ派手に決めてみせるところも見てみたい……!
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<舞台ではチームのここをチェック!>
KINGS+HOOTは小学生のころからの幼馴染である3人で構成されたチームであり,そのためか3人のプレーは実に息が合っていて胸が熱くなる。
筆者の個人的な印象だが,最初はビジュアル人気のチームだと思っていた。だが試合後の空気感が非常によく,いい意味で印象を覆された。
今回の舞台は彼らにとってのリスタートであり,文字通り“ゼロ”からの出発点だ。なんというか,とても“エモい”チームなのである。
<ZERO RISE>優勝候補の強豪
RumbleWing[s](ランブルウィング)
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ヨーク/飛雷 翼(ひらい つばさ) CV・演:田原 廉
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圧倒的なバスケセンスを持つ<RumbleWing[s]>のエース。常に笑顔で明るく,そのマイペースな性格でウジン・サジンを振り回している。<ZERO RISE>でマドカとマッチアップする日を待ち望む。
「マドカと戦いたい」――それがヨークの願いだ。その願いを叶えるためには自分のことなど顧みないところもあり,どこか危うさを感じさせる。だがその部分が魅力につながっているのも確かで,目が離せない。
日常でも試合中でも笑顔を絶やさない,天使のような人物だ。筆者もそうだったが,極めていい意味で予想を裏切るキャラクターの1人だと思う。
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ウジン/仁内右一郎(じんない ゆういちろう) CV・演:真野拓実
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猛烈ヤンチャな一卵性双生児兄弟の兄。喧嘩で培ったスキルと体力,サジンとのシンクロを活かしてヨークをサポートする。何事にも熱く義理堅く,約束と時間は絶対に守る。喧嘩は「げきつよ」。
見るからに“ヤンチャ”があふれ出ているキャラクターだ。実際かなり沸点が低く,触れればやけどしそうな暴れん坊ぶりを見せる。
しかし,それだけではないことは,サジンとともにヨークをバスケに誘った理由を聞けばよく分かる。彼もまた,バスケを愛するスポーツマンなのだ。もっと内面を知りたくなる存在である。
サジン/仁内一左(じんない いっさ) CV・演:前嶋 曜
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猛烈ヤンチャな一卵性双生児兄弟の弟。冷静な観察眼とウジンとのシンクロでヨークをサポートする。普段はウジンより温厚だが,突然ブチギレることも。喧嘩は「めちゃつよ」。
ウジン同様,かつてのヨークにかけた言葉が実に胸熱。普段はクールな佇まいながら,試合中はウジンとの熱いシンクロプレーが最高なのでぜひ注目してほしい。淡々としていながらも,仲間を思う気持ちが端々に表れているところが,非常に魅力的である。
なお,ウジンとの掛け合いは意外とコミカルでとても楽しい。
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<舞台ではチームのここをチェック!>
「ゼロライズ」優勝候補であることや,何やら訳ありな雰囲気を漂わせているところから,なるほど彼らが物語のラスボス的存在かと思った人は,ぜひこの舞台を見てほしい。
3人でチームを組んだきっかけや,ヨークを主軸にウジンとサジンが両翼となる現在のようなプレースタイルになった経緯を見れば,彼らを応援する気持ちを止めることはできないだろう。詳しく語ることは控えるが,こちらもまた,極めていい意味で印象の変わるチームである。
新宿最恐の呼び声が高い危険なチーム
BLACKSPOT(ブラックスポット)
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バリスタ/破裏毅士(はり たけし) CV・演:川上将大
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<BLACKSPOT>の現リーダーで,新宿バスケの顔役。髑髏のチェーンを使って相手の動きを妨害する。暴力事件を起こして表舞台に立てなくなった。
バリスタは攻撃的なビジュアルであるうえ,本作の登場人物の中で最も高身長なキャラのため,日常生活でもプレー中でも迫力は満点。<BLACKSPOT>のパフォーマンスを大きく引き上げる存在感がある。
だが,彼が今のチームに入ることになったきっかけとなる過去の出来事や,普段は怖いイメージを持たれる彼の意外な一面に落ちる人は間違いなく多いはず。覚悟して観劇してほしい。
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UNKNOWN A/UNKNOWN B
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<BLACKSPOT>のチームメンバー。バリスタを慕う忠実な部下。警棒を振り回し,相手を翻弄する。UNKNOWN AとUNKNOWN Bは,セリフこそないものの,動きの一つひとつにしっかりとした技術が感じられる。武器を使った過激なプレーや見事なダンスパフォーマンスで,会場の熱気をさらに引き上げてみせた。
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<舞台ではチームのここをチェック!>
舞台でのBLACKSPOTは,バリスタを川上将大さんが演じ,覆面姿のUNKNOWN AとUNKNOWN Bはスーツアクターが演じる(UNKNOWN A/演:滝山翔太,UNKNOWN B/演:優志)。そのこともあってか,このチームの印象は,バリスタという存在から受ける印象と重なる。
彼らは最初に紹介したUNFIXXXと同じ新宿のチームで,2チームの試合はある意味“兄弟喧嘩”のようにも見える。試合となれば怪我をするほどぶつかり合うこともあるが,根底にはしっかりとしたスポーツマンシップがあり,ただのヒール役にはとどまらない魅力にあふれている。
<ZERO RISE>発起人の元プロリーグ王者
ジゲン/次元隼人(じげん はやと) CV・演:君沢ユウキ
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<ZERO RISE>の発起人にして,元プロリーグ王者の超有名人。次世代バスケ選手の育成を目的に,才能のある人物を日々スカウトしている。飄々としているが,心に熱い思いを秘めている。
鋭い視点を持ちながら選手たちを見守るジゲンは,元プロリーグ王者という肩書だけではない,謎多き人物のようだ。
舞台のジゲンは,文字通り「画面から飛び出してきた」と錯覚するほど,いやそれ以上と言っていい存在感があり,そのカリスマぶりに圧倒されてしまった。彼の過去やかつての活躍も,ぜひいつか見てみたいものだ。
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舞台「ZERO RISE」における試合シーンでは,本物のバスケットボールが使われ,メンバー間のパスやドリブルをしながら走り回る様子も舞台上で再現される。体感的には全体の半分以上の時間で試合が繰り広げられるため,役者にとっては長時間ぶっ続けで殺陣やダンスをしているような感覚があるのではないだろうか。
ものすごい運動量だが,客側にとってはそれだけ"リアルな緊張感"と"ナマの迫力"が凄まじく,本当の試合を見ているような興奮が味わえて驚いた。
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低く弾むボールの音と,靴底が床を鳴らす音。言葉のない場面でさえ,ボールの動きがまるで芝居の一部のように意味を持ち,それぞれの感情を伝えているように見えた。シュートが決まれば仲間同士で喜びを爆発させ,試合が終われば,激しく火花を散らした相手とさえ互いの健闘をまっすぐに讃え合う――。
「舞台『ZERO RISE』」には,スポーツものならではの熱量と,胸を打つまっすぐな感動があった。どのキャラクターも……いや,どの選手も魅力的すぎて,気づけば「推し」が一人に絞れない,なんてこともありそうだ。
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また,ライブパートが用意されているのも舞台の魅力のひとつである。声出しやペンライトなどの応援グッズの使用も可能で,思う存分声援を送れる。舞台パートとはまた違う,役者たちの魅力的なパフォーマンスや楽しいMCを観られるのでお楽しみに。
公式サイトでは「舞台『ZERO RISE』観戦前 予習推奨ページ」が用意されており,チームやキャラクターカラーなども載っているので,これから観劇の予定がある人はぜひチェックしてほしい。
「ZERO RISE」が描く独自の魅力と展開の現在地
このほかにも,「ZERO RISE」では数々のコンテンツが展開されている。公式サイトでは毎日のようにお知らせが発信されており,プロジェクト全体で精力的に活動を続けている。
◆熱い試合を彩る音楽にも注目!
メインテーマのほか,各チームのイメージソングが収録されたファーストミニアルバムのストリーミングが配信中。さらにCDも発売されている。試合を彩るエネルギッシュなサウンドにも要注目だ。
◆キャストたちの素顔も見られる? YouTube公式チャンネル
YouTube公式チャンネルでは,キャラクターを演じるキャスト陣の密着ドキュメンタリーやショート動画,ライブ配信なども積極的に配信されている。キャラクターや世界観の理解につながる話が聞けるかもしれない。気になる人は,こちらもぜひチェックしてみてほしい。ショート動画などは公式Instagramでも展開中だ。
◆豊富なグッズでチームとキャラを応援!
舞台上演にあたり,数々のグッズ展開もスタートしている。公式ペンライトやチーム名が入ったシリコンバンドのほか,うちわやアクリルスタンド,ブロマイドなどがラインナップされている。
以上,クロスメディアプロジェクト「ZERO RISE」を紹介した。
今回,初のメディア展開として舞台ゲネプロを観劇し,「ZERO RISE」という作品には,制作者や役者たちの熱い想いがたっぷりと込められていることをあらためて強く感じた。勝敗の先にある想いをさまざまなかたちで描き出し,観る者の心に確かな熱を残す。その余韻は今も静かに続いており,この作品の持つ力の大きさを実感している。ぜひ多くの人に,この濃密な熱量を体験してほしいと思う。
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(c)ZERO RISE Project.
4Gamer 女子部(仮)


















































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