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Vivendi,傘下にあるActivision Blizzardの81億ドルに及ぶ株式の売却を検討へ
Vivendiは,2004年ごろから,旧Sierra Entertainmentを母体にした「Vivendi Universal Games」というブランドで頭角を現したメーカーだ。このあたりの経緯は「奥谷海人のAccess Accepted 第159回: 巨人となったVivendiの歴史」で詳しく紹介している。
2007年12月には,Activision Blizzardにゲームの版権を売却するのと引き換えに,その株式を取得することで一気に世界最大のゲームパブリッシャーに上り詰めた(関連記事)。
たが,ここのところのフランスでの本業が不調にあるようで,先週初めにはCEOのジャン・バーナード・レヴィ(Jean Barnard Levy)氏が更迭されている。今春には,Universal Music株の部分売却も報道されていた。
「Call of Duty」や「World of Warcraft」などの優良資産を抱えるActivision Blizzardは,現在34.8億ドルに及ぶ資産を保有する無借金経営を続けており,2011年度には8.86億ドルを株主に配当している。ただし,81億ドルという買収額を支払えるバイヤーを見つけるのは難しいとの意見があるようだ。
VivendiによるActivision Blizzardn売却手続きには時間がかかるものと思われるが,ゲーム業界に大きな影響を及ぼすのは間違いないだろう。
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