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ホビーPC「ZX Spectrum」の互換機「The Spectrum」の予約受付が海外でスタート。48本のゲームを内蔵しBASICによるプログラムも可能
「The Spectrum」公式サイト
ZX Spectrumは1982年にイギリスのシンクレア・リサーチが発売した8bitのホビー向けPCで,世界的なヒットを記録したという。発売当初から現在まで互換機プロジェクトはいくつも存在する。2020年8月17日に掲載した記事でお伝えしたように,イギリスのゲームデザイナーHenrique Olifiers氏による「ZX Spectrum Next - Issue 2」のクラウドファンディングキャンペーンが成功したのも記憶に新しい。ちなみに「ZX Spectrum Next - Issue 2」は商品の発送も終了し,「Issue 3」への取り組みがスタートしているという。
レトロPCの復刻で知られるイギリスのRetro GamesがリリースするThe Spectrumの価格は89.99ポンド(約1万7000円)で,ZX Spectrum Next - Issue 2の300ポンド(約5万6000円)に比較すると安価だ。オリジナルの「ZX Spectrum 16K」および「ZX Spectrum 48K」のほか,「ZX Spectrum128」との互換性もあり,HDMI出力やUSB接続のゲームパッドなどにも対応している。
1988年の「Football Manager 2」や,2021年の新作「Alien Girl: Skirmish Edition」など,48本のゲームをあらかじめ内蔵しており,1タイトルにつき4回行える「その場セーブ」機能や,最大40秒の「巻き戻し」機能を実装。USB接続したドライブからゲームを起動することもできるだけでなく,BASICを使ったプログラム作成も可能と,幅広い用途に使えそうだ。
1984年に創刊されたゲーム雑誌「CRASH」の特別限定号が付属しており,懐かしいゲームについてのレビューや,ZX Spectrumについての思い出などが掲載されているとのこと。
日本でもホビーPC「PC-8801mkII SR」を復刻した「PasocomMini PC-8801 mkII SR」が発表されるなど(関連記事),1980年代のPCやゲーム機を現代に蘇らせる動きが盛んだ。The Spectrumは,48本ものゲームと89.99ポンドというお手頃価格,ゲーム雑誌の特別限定号の同梱がウリになっており,当時の思い出を気軽に振り返れるだろう。
●収録ゲーム一覧
・Alien Girl: Skirmish Edition
・Ant Attack
・Army Moves
・Auf Wiedersehen Monty
・Avalon
・Bobby Bearing
・Cosmic Payback
・Devwill Too
・Exolon
・Fairlight
・Firelord
・Football Manager 2
・Freddy Hardest
・The Great Escape
・Head over Heels
・Highway Encounter
・The Hobbit
・Horace Goes Skiing
・Jack the Nipper
・Knot in 3D
・The Lords of Midnight
・Manic Miner
・Match Day II
・Movie
・Nodes of Yesod
・Penetrator
・Phantis(Game Over II)
・Pheenix
・Pyracurse
・Quazatron
・Robin of the Wood
・Saboteur! Remastered
・Shovel Adventure
・Skool Daze
・Snake Escape
・Spellbound
・Starquake
・Starstrike II
・El Stompo
・Stonkers
・TCQ
・Target: Renegade
・Technician Ted - The Megamix
・Tenebra
・Trashman
・The Way of the Exploding Fist
・Wheelie
・Where Time Stood Still
「The Spectrum」公式サイト
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