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イーロン・マスク氏,Twitterの契約違反を理由に買収を撤回。訴訟に発展する見込み
2022年4月26日に掲載した記事でお伝えしたようにTwitterは,マスク氏が日本円にして約5兆6000億円で同社を買収することに合意したと発表していた。各メディアの報道によれば,マスク氏は企業価値の算定にかかわるとしてスパムやフェイクアカウントの比率を検証するための詳しい情報を求めたが,Twitterはそれを拒否したという。Twitterは,アクティブユーザー数に占めるスパムやフェイクアカウントを約5%としていたが,マスク氏は真偽を疑っていた。
そのためマスク氏は7月8日,買収撤回を報告する正式な書簡を,弁護士を通じてアメリカの証券取引委員会に提出しており,書簡では,「複数の条項で契約違反があった」ことを理由に挙げている。
Twitterの取締役会議長を務めるブレット・テイラー(Bret Taylor)氏は「合併契約を完了するために法的措置をとる」とツイートしており,今後,訴訟に発展する見込みだ。
The Twitter Board is committed to closing the transaction on the price and terms agreed upon with Mr. Musk and plans to pursue legal action to enforce the merger agreement. We are confident we will prevail in the Delaware Court of Chancery.
— Bret Taylor (@btaylor) July 8, 2022
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