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[TGS 2021]東京ゲームショウのVR会場「TOKYO GAME SHOW VR 2021」をレポート。バーチャル空間で各メーカーのコンテンツが楽しめる
TGSVR 2021は,バーチャル空間の中に設置された仮想の東京ゲームショウの会場だ。参加者はバーチャル空間でアバターを操作し,各メーカーのブースをまわりながら自由にコンテンツが楽しめる。開催期間は9月30日9:00から10月4日2:00までとなっている。さっそく4Gamerも参加してみたので,本稿でレポートしよう。
メーカーの展示物や,会場に散らばるアイテム収集が楽しめるGAME FLOATエリア
VR会場として,メーカーのブースが出展されている「GAME FLOAT」と,東京ゲームショウの公式グッズやアバターのコスチュームが購入できる「GAME FLOAT SKY」という2つのエリアが用意されている。
メインエリアとなるGAME FLOATは,公式サイトからVRヘッドセット用,もしくはPC用アプリケーションをダウンロードしてアクセスでき,1つのルームに最大で12人の参加が可能だ。物販エリアとなるGAME FLOAT SKYは,ブラウザからアクセス可能で,1ルームの定員は10人となっている。TGS“VR”と謳われているが,どちらのエリアもVRヘッドセットは必須ではなく,ちょっと覗いてみたいという人も手軽に楽しめるようになっている。
GAME FLOATは,中央にある「コア」と呼ばれるエントランスと,それを囲うようにして設置された企業出展ブースで形成されており,メインホールの入口では,ソニック・ザ・ヘッジホッグやチョコボなどのさまざまなキャラクターたちがプレイヤーを出迎えてくれる。
展示ブースには,合計で21の企業が出展している。バーチャル空間ゆえにブースに人が常駐していないことや試遊スペースがないことを除けば,ブースの作りは現実の東京ゲームショウにかなり近く,雰囲気が出ている。
ブースには立体物のほかに動画や静止画も配置されており,コントローラやマウスでポインタを当てて選択することで閲覧できる。
企業によっては,3Dモデルで作られた立体物を展示しているところもあり,スクリーンショット機能で現実さながらに写真を撮ったり,横に並んで記念撮影したりすることも可能だ。現実のTGS会場だと,こういう立体展示のところには人が集まって混んでいることが多く,人気のフォトスペースだと順番待ちということも少なくない。落ち着いてゆったりと記念撮影ができるのは,バーチャル空間ならではの強みと言えるだろう。
また,会場内には「つながりのかけら」と呼ばれるアチーブメントが隠されている。つながりのかけらは,企業ブース内の動画コンテンツを視聴したり,会場に設置されている樽や宝箱などのオブジェクト調べたりすることで入手でき,取得したかけらのイラストは,アバターのTシャツのプリントとしても使用できる。
かけらの総数は84種類にものぼるようなので,会場巡りがてら探してみてはいかがだろうか。
そして,バンダイナムコエンターテインメント,ディー・エヌ・エー,Brogent Japan Entertainmentの3ブースでは,スペシャルルームに移動して特別な映像コンテンツを見ることができる。
それぞれバンダイナムコエンターテインメントでは,「アイドルマスター スターリットシーズン」のライブ映像,ディー・エヌ・エーでは,「歌マクロス スマホDeカルチャー」のライブ映像,Brogent Japan Entertainmentでは「hexaRide 進撃の巨人360° エクスペリエンス」の360°映像が楽しめる。立ち寄った際はぜひ視聴してみよう。
公式グッズやアバターコスチュームが購入できるGAME FLOAT SKY
物販コーナーとなるGAME FLOAT SKYでは,公式グッズやアバターコスチュームの販売が行われている。前述の通り,SKYはPCやVRヘッドセット,スマートフォンのブラウザで楽しむエリアとなっている。
会場で販売されているアバターコスチュームは,Yostarの「アズールレーン」や,レベルファイブの「レイトン教授」シリーズ,日本一ソフトウェアの「魔界戦記ディスガイア4」にちなんだものなど,各ゲーム企業が販売しているオフィシャルなアバターも多くラインナップされている。
一通り会場を巡ってみた感想としては,“想像以上に実際のTGS会場を巡っている感”があった。各企業のブースはどこもそれっぽい感じで,ブースを彩る立体展示や動画コンテンツを見ていると,足を止めて流れる動画に見入っていたことや,人混みを避けながら目的の立体展示物まで行って記念写真を撮ったことなど,数年前のTGSの記憶が思い起こされる。
バーチャル空間なので,試遊スペースやイベントスペース,会場の喧騒や人混みはないが,自分のペースで好きな時間に気軽に展示物を見られるので,リアルイベントのごちゃついた会場が苦手な人にとっては,むしろプラスなのではないだろうか。
冒頭の通り,開催期間は9月30日9:00から10月4日2:00までとなっている。家にいながら気軽にTGS会場の雰囲気が体験できるので,友達とタイミングを合わせて気軽に参加してみるのはいかがだろうか。
TOKYO GAME SHOW VR 2021公式サイト
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