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カプコン,2020年3月期の決算短信を発表。デジタルへの販売形態転換で3期連続の過去最高益を達成
発表によれば,20年3月期の売上高は約815億円で前期比で18.4%のマイナスになったものの,営業利益は約228億円でプラス25.8%,経常利益も約229億円で同26.2%増となり,すべての利益項目で3期連続の過去最高益を達成したという。
この理由についてカプコンは,主力タイトルである「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」(PC / PS4 / Xbox One)が堅調だったことに加え,「バイオハザード RE:2」(PC / PS4 / Xbox One)や「デビル メイ クライ 5」(PC / PS4 / Xbox One)といった発売済みのタイトルがユーザー層の拡大により続伸したとしている。売上高こそ販売形態をパッケージ版からダウンロード版に転換してきたことでマイナスの伸びとなっているが,結果として営業利益(前期比25.8%増),経常利益(同26.2%増),当期純利益(同27.1%増)と,すべての利益項目で大幅な増益を達成,いずれも過去最高益を更新することとなった。
また,アミューズメント施設事業は各種のイベントやサービスデーの実施などによる地域密着型の集客展開を行い,中高齢者や訪日外国人などの新規顧客の獲得,女性やファミリー層の取り込みなどに努めてきた結果,売上高は前期比で9.5%増の約121億円,営業利益は同10.5%増の約12億円となった。
アミューズメント機器事業については,近年低迷が続いていたパチスロ機市場に投入した「新鬼武者」が好調に推移して予想以上の販売台数を達成するなど,好転の兆しが出てきたとしている。その結果,アミューズメント機器事業の売上高は前期比90.9%増の約65億円,営業利益は約21億円(前期は△27億円)だった。
ライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズの物品販売などをまとめたその他事業においては,売上高で前期比17.2%増の約30億円,営業利益は同32.8%マイナスの約5億円だった。
2021年3月期の連結業績予想については,売上高850億円,営業利益255億円と,8期連続の営業増益ならびにすべての利益項目で4期連続の過去最高益を見込んでいるとのことだ。詳しくは,カプコンのIR情報ページを参照してほしい。
カプコン IR情報ページ
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