IGDA日本，「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例（仮称）」素案に対するパブリックコメントを提出

　IGDA日本（国際ゲーム開発者協会日本）が，香川県議会の「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例（仮称）」素案に対してパブリックコメントを提出したと発表した。

　1月23日に掲載した記事でお伝えしたように，香川県議会は「子ども達がネットゲームの長時間の利用により，心身や家族的・社会的な問題を引き起こすネットゲーム依存に陥らない」ことを目的とした「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例（仮称）」の4月1日の施行を目指し，現在，香川県在住者やゲームソフトの開発会社などを対象にしたパブリックコメントの受付を行っている（締切は2月6日）。

　2月3日付けで送付されたIGDA日本のコメントは，同法案が専門的知見の調査および専門家の意見を聴取したものではなく，検討が不十分であると考えられる点に懸念を示すもの。「適切な調査・聴取と充分な議論が尽くされることを強く希望」するとし，ゲームがギャンブル依存に発展する割合を調べたアメリカ国立衛生学研究所の調査結果などを理由として挙げている。

　提出されたパブリックコメントの概要と県議会の考え方については，香川県議会事務局や香川県県民室，各県民センター窓口と香川県議会および香川県のサイトで2月下旬頃に発表される予定だ。ただし香川県議会は，意見について個別に回答することはしないとしている。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例（仮称）素案についてパブリック・コメントを提出しました