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「ゲーマー向けメガネ」はこれからどれくらい出てくるのか。国際メガネ展を歩く
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印刷2018/10/25 16:18

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「ゲーマー向けメガネ」はこれからどれくらい出てくるのか。国際メガネ展を歩く

GODEYE。本製品の詳細は東京ゲームショウ2018のレポート記事を参照してほしい
 東京ゲームショウ2018で可変型メガネ「GODEYE」が話題となったように,メガネとともに生きるゲーマーにとって「ヘッドセットとの相性」は深遠なるテーマだ。日常的にゲームでボイスチャットを楽しんでいる場合,ヘッドセットは必需品であり,また,ゲーム配信を行う場合もかなりの割合で必需品となるが,その場合に,従来型のメガネだと次のような不都合が生じやすい。

  1. ヘッドセットと物理的に干渉する
  2. ヘッドセット装着時にテンプル(※)が食い込む
  3. ヘッドセット装着時にイヤーパッド部の隙間が生じる
※temple。メガネを支える部品の1つで,「つる」ともいう

 それを踏まえての話となるが,2018年10月22〜24日,東京・有明の東京ビッグサイトで国際メガネ展が開催された。基本的には商談中心の展示会だが,多数のメガネが集まる以上,何かしらゲーマー向けのものもあるであろうと会場を歩いてみたので,上に挙げたような不都合への解決策となりそうなものを中心に,いくつか紹介してみたい。

国際メガネ展。International Optical Fair Tokyo,IOFTと略される


parasiteの新作「Ninja」


 parasite(パラサイト)というブランドを知っているだろうか。Hugo Martin(ヒューゴ・マーティン)氏が「どんな姿勢でもズレない」をテーマに立ち上げたフランスのブランドだが,テンプルが途中で二股に分かれる「double arm」が特徴的なので,メガネショップで見たことがある人もいるだろう。
 そのparasiteがゲーム用途向けに開発したフレームが「Ninja」だ。

Ninjaを装着しているMartin氏。大型イヤーパッド採用のヘッドセットとも相性のよさそうな位置に上部テンプルがきている
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 Ninjaは3Dプリンタを使って製造した結果,重量を約8gと極めて軽量に抑えることができているそうだが,そんなNinjaのデザイン面でとくに注目したいのは,テンプルのカーブが大きく,ヘッドセットと頭との間でテンプルを取り回しやすくなっているところである。
 丸みを帯びたテンプルだと細いアームの食い込みが気になるかもしれないが,装着した限り違和感はなかった。従来からあるparasiteのフレーム的と言っていいように思う。

丸みを帯びたテンプル。先端部に見える黒いものは滑り止めだ
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 展示品にはいわゆる「ブルーライト対策済みレンズ」を組み込んであったが,度入りレンズにも対応するという。
 本体カラーは何色か用意されることになるようである。

Ninjaの青モデル(左)と黒モデル(右)。いずれも展示品はブルーライトをカットするタイプのレンズが付いていた
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ちなみに左は従来からあるparasiteシリーズのフレーム。実のところ,従来製品もヘッドセットやヘッドフォンとの相性はよかったりする。右は新作で,側面に遮光モジュールがある。撮影用に欲しい
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Parasite Design公式Webサイト(英語)



三井化学「TouchFocus」


 いわゆるおっさんゲーマーが,どこかのタイミングで必ず向き合わなければならない問題というのが1つある。ディスプレイやテレビの画面を見ながらゲームをしていて,ふとスマートフォンに通知が入って確認しようとしたとき,どうも焦点が合いにくいという問題だ。……そう,老眼である。

 そうなると遠近両用レンズなどを採用した老眼鏡の検討が始まるのだが,従来から老眼鏡の場合,レンズの部位ごとに異なる役割を与えているため,目を動かす回数が多くなり,眼精疲労が加速してしまう。また歪みも相当にあるため,新たな苦労と向き合うことにもなるだろう。
 そこを技術で解決したのが,三井化学の「TouchFocus」(タッチフォーカス)だ。

TouchFocusのデモ機
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テンプル部にある金属マーク部がタッチセンサー。約1秒間の長押しタップごとにオン/オフが切り替わる
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 誤解を恐れずざっくり紹介してみると,TouchFocusは,レンズに液晶を封入したうえで,与える電圧を変えることによりレンズの屈折率を変化させることのできる「液晶レンズ」(Liquid Crystal Lens)をメガネに応用したものだ。TouchFocusでは装着時の右側にくるテンプル部にタッチセンサーが埋め込んであり,これを約1秒間長押しすると,レンズ下部に埋め込んである液晶が有効になり,近距離が見やすくなるという仕掛けになっている。

 三井科学によると,レンズ全体の屈折率は1.67だそうだ。この状態で遠距離と中距離に対応しつつ,液晶レンズの水平分子配列を変化させることで屈折率1.53を実現し,手元に焦点を合わせやすくするという。試してみたが,オフの状態だと液晶の存在は気にならない。

液晶をオンにした状態。オンにするとこのように近距離用のレンズが“出現”する。オフの状態は先ほど示したとおりで,外から見る分にはまず分からない
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 バッテリーは着脱式となっており,右テンプルの先端部に差し込んで利用する仕様だ。三井化学としては「手元を見るときだけオンにするケースは,1日トータルで1時間程度」と見ているようで,それを根拠に「1週間に1度の充電でOK」とアピールしていた。

着脱式バッテリーが差してある右テンプル先端部(左)と,そのバッテリーを充電器に差した状態(右)
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左テンプルの先端部にも「何か」が差さる。予備バッテリーも搭載できるようだ
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 面白いのは左テンプルの先端で,デザイン自体は右と同じなのだが,将来的な拡張を視野に入れたものになっており,ここに補聴器を追加したり,何らかのセンサーを搭載したりといった構想があるそうだ。
 若い読者には必要のない製品だが,「最近どうも焦点が合いづらくてスマホゲーの文字を読むのがつらい」となってきた人はチェックしてみよう。メガネショップで購入可能だ。

TouchFocus公式Webサイト



ニデック「G-SQUAREアイウェア」


 ニデックの「G-SQUARE アイウェア」(以下,G-SQUARE)はお馴染みという読者も多いだろう。ストレートテンプルを採用するフレームと,ヘッドセットやヘッドフォンの形状に合わせてテンプルの先端にあるシリコンラバー部をユーザー側でかなり自由に曲げられる仕様が特徴だ。

G-SQUARE。フレームはチタン部材を採用しており,かつ,先端のシリコンラバー部は自由に折り曲げられる
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DetonatioN Gamingとのコラボは継続中
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 プロゲームチームであるDetonatioN Gamingコラボモデルの印象が強いかもしれないが,最近は「CASUAL MODEL」で複数のカラーバリエーションから好きなものを選べるようになっていた。発売当初と比べると,選べる選択肢はかなり増えているようである。

フレームのバリエーション
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レンズ色ワインレッドの見本
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 ブルーライトをカットするレンズはMOBA向けというワインレッド,FPSやクリエイター向けのグレー,格闘ゲーム向けのブラウンと色が異なる。必ずしも新製品というわけではないが,入手しやすいゲーマー向けメガネとしてのG-SQUAREは健在という意味で紹介しておきたい。

こちらはレンズのバリエーション。対象となるゲームカテゴリーごとに異なるレンズを提案するのがニデックのスタイルだ
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ニデックのG-SQUARE製品情報ページ



サイモン「Fog Stop Can」


Fog Stop Can
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 メガネ関連製品を展開しているメーカーのサイモン,そのブースで便利そうなくもり止め「Fog Stop Can」も見つけた。
 缶の中に入ったクロスにくもり止め成分がしみこんでいるため,取り出してクロスでメガネのレンズを拭くようにくもり止め成分を塗布すると,約24時間のくもり止め効果が得られるそうだ。

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もともとサイモンはくもり止めとして溶液のみの「アンチフォグ」(中央および右)と,クロスのみの「フォグストップ」(右手前)を製品化しているが,Fog Stop Canはそれに続くものとなる
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Fog Stop Canの「缶デコレーション」モデル。これはコラボレーションを想定したものだそうだ。ゲームやゲーム配信チームなどとのコラボレーションモデルが出てくると,メガネゲーマーに刺さる可能性がある

 マスクをしながらゲーム実況プレイをするとか,マスクをしてオフライン大会へ参戦するという人もいると思うが,これからの時期は熱気でメガネのレンズが曇りがちになる。その対策として手にしてみるのも悪くないだろう。なお,1缶でおおむね300回くらいは使えるという。

水蒸気を直当てしている比較デモ。もちろん左がFog Stop Canでくもり止めした状態だ。サイモンによるとVR対応ヘッドマウントディスプレイでも有効だそうだが,密閉状態であるがゆえにメガネほどの効果は得られず,結果として「くもりにくくなる」効果が得られるとのことだった
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サイモン公式Webサイト



ヤブシタ


 メガネ関連の総合商社で,各種IPとのコラボレーション展開を行っているヤブシタのブースには,「エヴァンゲリオン」と「カードキャプターさくら クリアカード編」「けものフレンズ」モデルが置いてあった。ファンアイテムではあるものの,いずれもゲームでお馴染みのIPなので,軽く触れておこう。

エヴァンゲリオンコラボモデル。初号機と2号機のものがあり,左右のテンプルが異なるデザイン。なお初回ロットは完売とあるが,これは小売店向けの注意書きである
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カードキャプターさくら クリアカード編でさくらが身につける「夢の鍵」をテンプルにあしらったもの。鼈甲柄とクリアの2タイプがある
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けものフレンズに登場するサーバルちゃんをイメージしたもの。テンプルに額のあのマークもある。カバンちゃんモデルは……?

ヤブシタのコラボレーション一覧ページ



 というわけで,「ゲーマー向けメガネフレーム」は意外に少なかった。メガネは身につけるものだけにこだわりたいのだが,現状ではまだそれほど多くの選択肢があるとは言えないわけである。

 ただ,会場で話をした限り,複数のメーカーや商社が「ゲーム向けのメガネ」を検討していることは分かった。eスポーツブームを受けてのものだと思うが,こちらがゲームメディアだと名乗ると逆に質問されることも多かったので,「手探りながらも前のめり」といった印象はある。
 取り急ぎ,「顔出しのゲーム配信から多くの知見得られるはず」と伝えておいたので,いずれまた我々メガネゲーマーにとって都合のいいフレームが登場するはずだ。
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