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鬼火炎(おにぴえん)に正義の鉄槌(ポリコレハンマー)に,スマホで電能を操る「デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜」[TGS2026]
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印刷2026/09/17 21:12

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鬼火炎(おにぴえん)に正義の鉄槌(ポリコレハンマー)に,スマホで電能を操る「デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜」[TGS2026]

 東京ゲームショウ2026(TGS 2026)で,スマイルゲート・メガポートの新作ローグライトアクションRPG「デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜」iOS / Android / PC)を試遊した。

 PC版は,STOVEでの提供が予定されている。

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 スマイルゲート・メガポートがサービスを予定している「デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜」は,渡辺 静氏の漫画「デッドアカウント」を原作としたローグライトアクションRPGだ。先日には,先行テストが実施されたので,インプレッションをお伝えしよう。

[2026/06/30 09:00]

 本作は,渡辺 静氏がマガジンポケットで連載中のマンガ「デッドアカウント」(以下,デドアカ)を原作としたタイトルだ。

 舞台は現代日本に似た世界。そこでは未練を残してこの世を去った死者が,生前に使われていたSNSアカウント(デッドアカウント)を介して,デジタルな幽霊“化け垢(ばけあか)”として出没している。

 主人公「縁城蒼吏」(えにしろ そうじ)は,妹の「緋里」(あかり)の治療費を稼ぐべく,炎上系配信者“煽りんご”として活動していた。しかし,彼は霊媒師「霞流 括」(かすばた くくる)に「妹はすでに死んでいる」と告げられ,見ないふりをしていた現実に直面する。

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 というあらすじから,蒼吏はスマホを介して電脳(特殊能力)を操る次世代霊媒師として,和風旅館そのものな育成学校「弥電学園」に編入し,妹を殺した最上級化け垢「寂しがり屋のK」の足取りを追う。

 原作で語られるが,この世界の幽霊はもともと「墓場に出る」など,私たちの認識と相違ないアナログな存在であった。霊媒師も本来はアナログ式の祓いを生業としていた。
 しかし,社会の変化に伴って「幽霊がスマホから出る」ようになり,それに対応すべく,霊媒師も「スマホで霊力をデジタル化して除霊する」ようになった。こうした時代背景の変遷がある。

 幽霊を題材に,除霊の古式と新式,旧世代と新世代が入り交じる世界観で描く,どストレートな少年マンガ。それがデドアカであり,長くなったが今から紹介するゲームのストーリーである。

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 あらかじめ触れておくべきは,本作が“マンガ原作のゲーム化”という点だろう。デドアカは2026年1月〜3月にTVアニメが放送されていたが,そのうえでアニメ原作ではなくマンガ原作だという。

 こうしたメディアミックスでは,アニメ側のリソース(作画の名シーンなど)をふんだんに使って仕立てられるのが通例である。それらをいっさい使わないのかは現状不明だが,少なくともゲーム内で見られるビジュアルは“ゲームの描き下ろし”となっていた。

 取り組みとしては少々珍しい部類で,開発コストもかさむだろう。そのぶん「アニメの次クールが来年だからそれまで新章が出せない!」といった,アニメ展開に縛られないところは期待できる。

 なお,IPゲームではおなじみオリジナルストーリーも搭載予定だ。

マンガやアニメでも描かれた第1話の名シーン。ビジュアルを見比べると,ゲームの描き下ろしであることが分かった(たぶんだ)
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 前置きが長くなったが,ここからゲーム内容に迫ろう。

 本作はキャラクターの収集・育成要素を取り入れたローグライトアクションRPGだ。プレイヤーは最大5人の霊媒師でチームを編成し,クオータービュー(見下ろし視点)のバトルに挑んでいく。

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 プレイヤーが操作するのはリーダーのみで,ほか4人はオートで動く。移動はタップで,攻撃はオート。あとはアクティブスキルだけ。敵となる化け垢たちはワラワラと大群で襲いかかってくる。

 キモは“立ち止まったときのみ攻撃発動”という点だ。試遊では,動きながらの攻撃方法がクールタイムありのスキルのみとなっていたため,大群を前に,いつ足を止めるか。移動と攻撃を切り分けたこの一点だけで,絶妙なゲームバランスと緊張感を生み出している。

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 出撃メンバーには,1バトルにのみ適用されるレベルと能力がある。これらはクリア後にリセットされるローグライク要素だ。

 また,出撃時はリーダー1人だけで,ほかの4人は途中参加となる。というのも,敵を倒してドロップさせた経験値を集め,レベルアップすると,「ほか4人の誰かを参戦させるか」「今いるチームメンバーの誰かを強化するか」の2択を要求されるためだ。

 試遊した感じでは,圧倒的に仲間優先のほうがよさそうに思えた。仲間はリーダーに追従し,自動で敵を攻撃する。体力の概念はリーダーにしかないため,無敵のオプションに近い。当然,それぞれ電脳モチーフのスキルを備えており,範囲攻撃などが重なると殲滅力も高まる。

 おそらく,まずは5人全員を集める。これが最優先だ。しかし「すぐに加えたいわけじゃない一点性能の仲間」がいると事情も変わるかも。
 それに,キャラクター強化が最大レベルに達すると,「特性開花」で強烈なバフを得られるようなので,結局はどちらも捨てがたい。

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 ゲームプレイは,ザコ敵Wave→中ボスパート→ザコ敵Wave→大ボスパートといった流れで進んだ。次パートに移るまでの制限時間内に,倒せば倒すだけ経験値を稼げるため,初見ですら効率化を目指したくなる。

 本作の事前登録特典となったSSRキャラクターにして,粘着ストーカー女子な「漆栖川希詠」(うるすがわ きよみ)をはじめ,弥電学園の性格が終わってるヤツら(※)のチーム編成にもシナジーが存在する。そのため,どこをどう組み合わせるか悩む楽しさは確実にある。

※弥電学園の生徒らは,“過去の問題や悩み”が電脳とひも付いている。炎上系配信をしていた蒼吏なら「青い炎を操る力」だ。そして本作の登場人物らは,お行儀のいい人物が少なく,作中で自称・他称されるほどに性格が終わってる者が多い。そこがデドアカの魅力でもある

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一気に複数の強化を得られる,DENMI SPIN(でんみスピン)
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 ボスは範囲攻撃や遠距離攻撃が多いため,おのずと回避に重点を置くことになる。それでいて,近接系キャラクターが攻撃するには立ち止まってボスに横付けする必要があるため,なかなか緊張感がある。

 そんなときの打開策が「フィーバーモード」だった。
 これは敵を一定数倒すと発動する強化状態で,フィーバー中はチーム全員の性能が飛躍的に上昇する。スキルの連携でダメージも上昇するため,与ダメージ表示の値が一気に跳ね上がった。

 繊細かつ簡単なアクションでジリジリと削り,最後のひと押しはフィーバーモードで片をつける。そのときどきのビルドで最適解を目指すローグライトな魅力のみならず,本作ならではのメリハリも垣間見えた。

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 なお,試遊版では簡単なストーリーを見てからバトルに突入したが,描かれるのは「亜科 伴との戦い」である。ある意味,ネタバレ回避は不可であるが,デドアカをまだ知らない人は今のうちに忘れよう。

 物語については画面演出が凝っていた。見せ場ではただシーンを流していくのではなく,エフェクトとサウンドで躍動感を出そうとしており,少年マンガ的な読み口を目指すつもりなのが見て取れた。

 正式版については,ここにストーリーモードやお気に入りのキャラクターとの交流機能なども加わるとしている。

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 作中人物がスマホを使って戦う作品を,我々がスマホを使って遊ぶという構図。これ自体はゲームの楽しさに寄与するわけではなく,「私もひよりちゃんたちみたいにスマホで戦ってる〜」といったファン心理を刺激するわけでもないし,ARやXRを活用する機能でもない。結局は,ただスマホでゲームを遊んでいるという感覚以上の受け取り方はできない。

 それでも,なんだか小気味いい組み合わせなのは確かである。

 TVアニメ1クールで描かれた内容は,原作マンガでいうと第4巻〜第5巻の範囲だ。そんな原作は,ちょうど9月16日に最新刊の第16巻が発売されたばかり。マンガ原作のゲームを標榜しているのだから,長期運営の目処が立てばストックは十分。ゲームなりに歩み放題だろう。

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 しかし,気になっていることが一つ。本作は韓国のスマイルゲート・メガポートが開発・配信するだけあって,当然だが日本サービスだけを狙っているわけじゃないだろう。世界中の各地域で配信されるはず。

 その際,たとえば「化け垢」みたいな日本語特有の当て字による用語は,どう翻訳されるのだろう? 鬼火炎(おにぴえん)や正義の鉄槌(ポリコレハンマー)などのルビ表記も気になる。

 これらはすでに,マンガの世界流通やアニメ放送地域では翻訳済みなのだろうが。私はこの答えを,ゲームを通じて知ろうと思う。

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