うん,イイ…………。
ゲームでもアニメでもマンガでも,“ヴァンパイア(吸血鬼)”は大人気のモチーフだ。冷徹で妖艶でカッコいい感じなのに,日光やら十字架やらニンニクやらと分かりやすい弱点があるギャップもいい。
古今東西のサブカルにおいて,彼らはダークでスタイリッシュなヒーロー的ポジションを確立し,もはや現代人の血にもなじんでいる。
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じゃあ……やっぱヴァンパイアになりたいよね?
なんか死にかけてるとき,ヴァンパイア美女に「ふふふ,血を分けてやった。今日から君は私の眷属だ」って言われたいよね?
ドチャクソ重たい過去を背負ってお耽美にたたずみたいよね? 不老不死になった自らを自嘲して廃墟とかで1人寂しく笑いたいよね? もう吸血鬼のゴシックホラーを主題としたMMORPGやりたくなったよね!?
それ全部叶えます! 「ヴァンピール」で!!!
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というわけで,Netmarbleが2026年7月にリリースする,新作MMORPG「ヴァンピール」(PC / iOS / Android)を先行プレイした。
開発元は,スマホ向けMMORPGを新たなステージに持っていった「リネージュ2 レボリューション」でおなじみ,Netmarble Neoだ。
リネレボで見せた,中毒性の高いゲームデザインは健在かつ進化しており,そこに“魅惑のヴァンパイア”まで被せてきたわけである。
今回は先行プレイの所感をお届けするので,日ごろから「あ〜ヴァンパイアになりてえ〜」と思ってる諸君は,ぜひ吸血(読破)すべし。
※本稿で使用しているゲーム画像は,すべて開発中のものです
俺たちゃ宵闇のヴァンパイア!
舞台は,「血」と「欲望」と「破壊」に支配された,ヴァンパイアと人間との終わりなき闘争が続く残酷な世界。あなたはいつでも死と隣り合わせの暗がりで,ヴァンパイアの力の継承者として生きていく。モチーフ通り,重厚なゴシックホラー調のビジュアル表現が実に華美だ。
MMORPGは「ストーリーがスキップされがちなジャンル」とされるが,本作の公式サイトでは“血族・教団の綿密すぎるキャラクター相関図”が用意され,登場人物たちのつながりを強くアピールしている。それもあっての物語は濃密な気配が漂っており,否が応でも期待させられる。
なお,ヴァンピールとヴァンパイアは語こそ違うが同義で,語源であるVampirの読みの違いでしかない。つまり純血種だ。日本においてはヴァンパイア読みが主流であるため,ここまでに吸血鬼と人間の混血児「ダンピール」を想起した人もいるだろうが,それは誤りである。
ついでの補足として,吸血鬼の代名詞として挙げられやすいドラキュラは人物名であり,正しくはヴァンパイア“の”ドラキュラ伯爵だ。
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本作はPCとモバイルでプレイ可能だが,グラフィックスのディテールはどちらでもすばらしい。退廃的で荘厳な街並みや,おどろおどろしい怪物の姿が,帳の降りた景観に厚みを持たせ,没入感を生んでいる。
もちろん,キャラクター造形も美しく,表情などの細部も繊細に表現される。自キャラの見た目にこだわりたい人や,ストーリーに酔いしれたい人も,この雰囲気に望むとおりの満足を得られるはずだ。
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プレイしていて感じたのは,血液表現への強いこだわりだ。ストーリー中も流血表現が多く(※),戦闘中の血しぶきや地面に染みた血痕にもリアリティがあり,後ろ暗い背徳感を覚えてしまう。
※流血表現が苦手な人もいるだろうが,個人的な感覚では“グロテスクな方向性に向きすぎている”わけではない。あくまで個人の感想だが
とにかく,どストレートにタイトル名にまでしちゃったヴァンパイアというテーマを,とことん大事にしているのがよく分かるため,プレイヤーは安心して甘美なる血の沼にしゃぶりつけるだろう。
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本作は“PCではフルスペックで遊べる,モバイル向けMMORPG”として最適化されている。序盤はストーリークエストを進め,ゲームプレイの理解を深めて,そのあとはフィールド狩りでのキャラクター育成やダンジョン探索,PvPにGvGといったエンドコンテンツに挑む。
クロスプラットフォーム対応のため,外出中はスマホで手軽に,腰を据えて遊びたいときはPCの大画面で遊ぶことも可能だ。
また,モバイル向けMMORPGでは定番の「自動戦闘」や「自動クエスト進行」の機能も備わっている。ここはリネレボで大反響をもたらした“お手軽なのに達成感がすごい”をうまく継承している。
単調な狩りは全部オート任せでもOK。1週間まともに向き合う時間がなくても,がっつり遊んでいたかのような成果を得られる。人によっては認識を変えて,「吸血鬼の放置ゲー」くらいの付き合いもできそう。
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さらに,システム面における大きな特徴が,プレイヤーが毎月一定量の「ダイヤ」をフィールド狩りで獲得できるということ。ダイヤはいわゆる“有償通貨”に相当し,商品購入や成長加速に利用できる。
つまるところ,お恵みの雨に似た詫び石を切望せずとも,普段の継続的なプレイでダイヤ稼ぎが保証されているのだ。
しかも,本作には“オフラインモードで10時間分,ゲームを起動していなくても自動で狩りをしてくれる機能”も搭載されている。そのため自動狩りで勝手にダイヤをためる,「え!? 仕事が忙しくて放置してた私が気付けば富豪に!?」プレイもできる。まあ貧乏な吸血鬼って,世界観が丸っと逆転して一気にギャグになるもんね。たはは〜。
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キャラクターの成長要素も豊富だ。キャラクターのレベルアップをはじめ,スキルブックを使ったスキル習得,武器や防具といった装備品の収集・強化などで,吸血鬼の腹筋もバッキバキになる。
さらにクラス別アバター「血の形象」や,騎乗して高速移動できる「ペット」,装備品やアイテムを登録してキャラクターを成長させる「コレクション」,特別な収集アイテム「肖像画」など,さまざまなやりこみ要素が用意され,そのすべてがキャラクター成長につながっている。
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サーバーは「成長」と「競争」の空間がうまく分離されているため,「PvPやGvGはヤダヤダ!」という人でも安心して遊べる。
PvEの協力型コンテンツには,パーティで挑戦するマルチダンジョンや,多人数が参加できるワールドボスなどが用意される。
一方,闘争を望む人はインターサーバー「ゲヘナ」に参加しよう。ゲヘナは,サーバーの区分もなく“自由にPvPできる戦闘特化空間”であり,鍛え上げたキャラクターと戦略の両方が求められる過酷な環境となる。いっぱしの高貴なヴァンパイアたるもの,下等種は蹂躙すべし。
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バトル中の操作感もかなり良好であった。スピード感のある攻撃モーションは爽快感があり,スキルの使い方や使用順を考慮するほど,より効果的な攻めを組み立てられる奥深さがある。
アクション性としても,「ダッシュ」による回避行動が全クラス共通で用意されている。立ち位置を失敗したときに緊急回避できることで,攻防中のリカバリーが効きやすいのも好感触だ。
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ヴァンパイアならではの要素だと,特殊な「吸血スキル」が存在する。吸血スキルは,瀕死の敵に吸血でとどめを刺し,「アドレナリンバフ」を獲得して,自身を一定時間強化するというものだ。
吸血スキルはいくつか種類があり,バフを得るほかにも,体力を回復したり,経験値やゴールドの獲得量を5倍にしたりと,とにかくメリット尽くしだ。操作や判断のアクセントとしても効いている。
なにより,ヴァンパイアのアイデンティティともいえる吸血を,ゲームプレイで自然と使わせる設計にしたところが,実にニクい。
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キミはどのヴァンパイアになる?
プレイスタイルを大きく左右する,キャラクターの「クラス」は現時点で5種類だ。本作ならではの構造としては,味方への回復・補助に特化したサポート系クラスが存在しない点である。
つまり,5つのクラスは戦い方こそ違うものの,“全員がダメージを出すディーラー”なのだ。それでは順に紹介していこう。
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🧛🏼♀️「ヴァイパー」🧛🏼♀️
遠距離戦闘を得意とする術師。範囲攻撃に優れ,毒や呪いといった古代呪術でゾーンコントロールも可能。毒状態の対象に与えるダメージが増加するパッシブスキルを持つため,戦闘時はスキルの使用順が大切。
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🧛🏼♀️「カーネイジ」🧛🏼♀️
遠距離戦闘を得意とする銃士。対象と距離が離れているほどダメージが上がるパッシブスキルを備え,通常攻撃の長射程射撃をメインに戦う。範囲攻撃は控えめだが,単体敵には非常に高いDPSをたたき出す。
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🧛🏼♀️「ブラッドステイン」🧛🏼♀️
近距離戦闘を得意とする剣士。防御性能が高く,剣が血に染まるほど火力が増す,長期戦向けパッシブスキルを持つ。引き寄せや行動妨害のスキルも有しており,戦況を動かすタンクアタッカーとして活躍できる。
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🧛🏼♀️「グリムリーパー」🧛🏼♀️
近距離戦闘を得意とする鎌使い。瞬間火力に優れたアサシンで,HPが低い敵に対して与ダメージが増加するパッシブスキルや,ほかのプレイヤーから視認されなくなる隠密などを駆使して,敵後衛を急襲する。
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🧛🏼♀️「アカシャ」🧛🏼♀️
近距離戦闘を得意とする旋棍使い。火力と耐久力を兼ね備えるが,スキル効果を最大限生かすには自らのHP管理が求められ,使いこなすには若干の修練が必要。さまざまな状況に対応できる万能クラス。
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前述のとおり,上記の5クラスは戦い方はまるっきり違うが,すべてディーラーである。ソロプレイでも火力不足に陥ることはない。
もちろん,そのうえでHP管理におけるバランス感は整えられており,先ほど触れた吸血スキルによる回復作用なども生きてくる。
その結果,ダンジョン攻略やGvGにおいては「ヒーラーいない問題」が発生せず,パーティ編成の必須要員がいないに等しい環境だ。
いつの時代でも深刻なヒーラー不足。
この命題に対する,1つのアンサーといえよう。
また,各々の戦い方がパッシブスキルの方向性でうまく示されており,戦っているだけで,どんなビルドを組んでいけばいいのかも分かりやすかった。体験が自然と説明になっている,親切にして巧みな設計だ。
ちなみに,どのクラスにするか悩んだら,直感で選ぶことをオススメする。どのクラスも,使っててめちゃくちゃ面白かったから!
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リネレボの血脈にあるMMORPGということで,「プライドをかけたアツいGvGがしたい!」などと,魅入られちまった盟主も多いだろう。
本作のGvG「争奪戦」は,特殊なマップで2つのチームがぶつかり合う大規模対戦だ。指揮官の戦略とチームの団結力が存分に試される。
ここでもヒーラーがいないことで,ピンチになったら即座にダッシュして距離を取るなど,深手を負う前にアクションを起こす機敏さが求められる。従来的な攻防の概念とは異なる,一風変わった判断力が極めて重要なことから,キャラクターのみならず,ヴァンピールならではのプレイヤースキルを鍛え上げることが勝利につながりそうだ。
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GvGに関わる特殊なシステムも存在する。特定の強力なグループが,サーバーで猛威を振るい続ける圧政状況を敷かないよう,シーズンごとに「サーバーシャッフル」が発生するというものだ。
サーバーシャッフルが起こると,勢力環境は塗り替えられ,みな新たな外敵の出現に緊張感を覚える。これは運営型MMOシミュレーションでよく見る構造だが,それをMMORPGに取り入れたという事実からして,本作がいかに多人数プレイに注力しているのかが見て取れる。
そして,挑戦者の努力には必ず応えるのがヴァンピールの良いところ。報酬は勝者だけでなく,敗者にも貢献度に応じた物品が与えられる。負けても徒労を感じさせない作りがフレンドリーだ。フレンドリーヴァンパイアって,フレンドリーファイアと聞き間違えそうだね(雑談)。
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ヴァンパイア1本勝負の尖ったテーマでビジュアル性を形作りながら,MMORPGとしては実に丁寧に仕上げられた本作。MMORPG特有の課題に向き合い,固定観念をブチ壊すユニークな試みも満載であることから,安パイを取りにいくのではない攻めの姿勢が垣間見える。
ハロウィンの10月はまだまだ遠い。だが,その前にヴァンパイアになれてしまう本作は,2026年7月にリリース予定。
昏き者たちが血と血で争う,逃れようのない破滅の道の薄暗さ――なんてデカダンな魅力にとらわれるもよし。じゃなきゃ真夏のド真ん中に,熱い血を滾らせ,恐怖と欲望の爽快ヴァンパイアバトルに飛び込むもよし! すべてはあなたのヴァンパイア観次第だ。
あとはそう。
セクシーな吸血鬼お姉さんたちがキミを待ってるぜ!














































