上田文人氏の作品に影響を受けたアドベンチャーゲーム「YAMI」のSteamストアページが公開に。「眠れる森の美女」を題材とした物語が展開される

　イギリスのウェールズに拠点を構えるインディーデベロッパGoldborough Studioは，同社が手がける1作目のタイトル「YAMI」を発表し，Steamストアページを公開した。同時にコンシューマ展開のための資金を募るプロジェクトをKickstarterでスタートしている。

「YAMI」Kickstarterプロジェクトページ

　本作は，ヨーロッパの民話「眠れる森の美女」を題材とした物語が展開されるアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは記憶を失った小さな戦士となり，語り部である眠り姫の導きのもと，闇に感染した世界を旅することになる。旅の目的は，自分の記憶を取り戻すこと，そして行方不明の友人を探し出すことだ。


　プレイヤーは敵を避けたり，気をそらしたり，魔法を使って活路を開いたりと，なるべく戦わないようにして冒険を進めていく。冒険中は「環境」に関連したパズルが多数登場するほか，物語や伝承に基づく繊細なパズルも存在する。これらを解くことで，隠された場所を見つけたり，新たな道を見つけたりできるわけだ。


　開発者によると本作は，「ICO」「人喰いの大鷲トリコ」「The Prince Of Persia」といった独特の世界観を持つ作品に影響を受けているそうで，ビジュアル面に関してはシネマティックなゲーム体験を提供するために設計されているという。ゲームの世界をモノクロームに描きつつも，象徴的なオブジェクトやエフェクトに色を与えることでアクセントを付けているようだ。


　そんな本作を手がけるGoldborough Studioは，4人のチームからスタートした小さなデベロッパだったが，現在は世界中から集まった14人のリモートワーカーによって，ゲームの制作を進めているという。開発者の中には，「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」や「Ashen」といったタイトルに携わったベテランもいるそうだ。


　先行して開発されているPC版については2024年第4四半期にリリース予定となっているので，興味のある人はSteamストアでウィッシュリストに追加しておこう。