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印刷2020/01/08 17:37

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Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

Corsairの新製品発表会は,傘下に加えた3ブランドのお披露目も兼ねたような内容だった
画像集#002のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表
 北米時間2020年1月6日,Corsairは,米国・ラスベガスで行われているCES 2020に合わせて独自の新製品発表会を開催した。
 近年の同社は,Elgato Systemsのゲーマー向けキャプチャデバイス部門を2018年に買収して,「Elgato Gaming」ブランドとして傘下に加えたのを皮切りに,2019年7月にはゲーマー向けBTO PCメーカー「Origin PC」を,2019年12月にはゲームパッドの専門企業であるScuf Gaming Internationalを買収するといった具合に,盛んな企業買収を行うことで欠けていた製品群を充実させる戦略をとっている。それを反映して,今回の製品発表会も,傘下に加えたブランドを改めて報道関係者に説明するといった趣向であった。
 本稿では,新たに発表となった新製品を中心にレポートしよう。


Elgato Gaming:4K60 S+

4K/60fpsのHDR映像を単体録画できる


 Elgato Gamingからは,新型のハイエンドビデオキャプチャユニット「4K60 S+」が登場した。世界市場における発売時期は2020年第1四半期の予定で,北米市場向けのメーカー想定売価は399.99ドル(税別)となっている。

4K60 S+
画像集#003のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 4K60 S+の特徴は,コンパクトな筐体内にH.265/HEVCのリアルタイムエンコードが可能なハードウェアエンコーダを内蔵し,スロットに差し込んだSDカードに直接映像データを書き込むことで,PCを使うことなく単体で4K解像度/60fpsのHDR映像を録画できるという点にある。筆者が知る限り,4K/60fpsのHDR映像を単体で録画できる一般消費者向けのビデオキャプチャ製品は,本製品が初めてではないかと思う。

4K60 S+の前面。音声入力用の3.5mmミニピンマイク入力と,録画の開始ボタン,SDカードスロットが並ぶだけのシンプルなデザインだ
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4K60 S+の背面。PCと接続するときに使うUSB 3.0 Type-Cポートと,USB Type-C形状の電源コネクタ,HDMI Type-A入力,HDMI Type-Aパススルー出力が並んでいる。パススルー出力は当然遅延なしの出力が可能だ
画像集#016のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 すでに日本語版の製品情報ページもできているので,国内市場での展開も期待できるだろう。ハイエンド相応に価格は高めであるが,現状では唯一無二の機能を備える製品だけに,国内でも需要は少なくなさそうだ。

Elgato Gamingの4K60 S+製品情報ページ


 Elgato Gamingからはほかにも,実況者配信者向けのスタンド付きLEDライト「Key Light Air」も発表となった。米国ではすでに注文が可能となっており,直販価格は129.99ドル(税別)である。

Key Light Airを2台設置した実況環境のイメージ。配信者の顔に影が落ちないように照らせるセットだ
画像集#006のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 80基の高輝度LEDを平面状に並べたフラットなLEDライトで,最大1400ルーメンもの明るい光を放てるのが特徴だ。また,PCやスマートフォンと接続することで,明るさ調整や色温度を2900〜7000Kの間で調整することも可能である。

Key Light Airのデモ機。実際に,かなり明るい光を放っていた
画像集#007のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 付属のスタンドは,60〜88cmの間で高さ調整が可能で,台座部分をはずして別売りのクランプに付け替えることで,机にしっかり固定することもできる。

Key Light Airの全体を横から見たところ(左)。スタンドの先に取り付けられたライト部分は,片手でも簡単に向きを調整できるという。ライト部分の背面には,電源コネクタとリセットボタン――おそらく設定の初期化用だろう――があった(右)
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Elgato GamingのKey Light Air製品情報ページ



Origin PC:BIG O

液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを組み込んだゲームPC


 ゲームPC部門であるOrigin PCブランドからは,キューブ型のデスクトップPCケース内に,液冷仕様のPCと液冷化したPlayStation 4 Pro(以下,PS4 Pro)またはXbox One S All-Digital Edition(以下,Xbox One S)を組み込んで,PCとゲーム機の機能を同時に使えるというBTOゲームPC「BIG O 2020 Edition」(以下,BIG O)が登場した。
 北米市場ではすでに注文が可能となっており,BTO最小構成価格は2499ドル(税別)である。

BIG Oの主な特徴を示したスライド。なお,起動画面に「Cast in the name of God, Ye not Guilty」と表示されたりはしない……たぶん
画像集#011のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 残念ながら,Corsairの展示ブースに置かれていたBIG Oのデモ機は,ゲーム機部分を組み込んでいない状態だったが,ゲーム機を組み込む場合,キューブ筐体を前面から見て左側がPC部分,右側にゲーム機部分が置かれるとのことだった。

BIG OのPS4 Proモデル。前面や内部にPS4のイメージカラーである青色のLEDが組み込まれている
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こちらはBIG OのXbox One Sモデル。Xbox Oneのイメージカラーである緑色に光っている。PC部分には,Elgato Gaming製のビデオキャプチャカード「4K60 PRO」も組み込まれており,ゲーム機の映像をPC側でキャプチャできる
画像集#020のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 要は,ゲームPC内にゲーム機を無理矢理組み込んだだけなので,PC側からゲーム機を制御するといったことはできないようだ。PCとゲーム機側で同時にゲームをプレイするというデモも披露していたが,同時に表示するにはディスプレイも2台必要になる(※画面分割表示ができるディスプレイなら1台でも可能)。

左のディスプレイはPC版,右はXbox One版のゲームを表示している様子。同時にプレイできるとはいえ,Xbox One S側を操作するには,ゲームパッドが必須である
画像集#021のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 場所をとらないとか,液冷化により動作音が静かといった実用面の利点はあるだろうが,基本的にはロマン重視のPCと言うべきだろう。

Origin PCのBIG O製品情報ページ



Corsair Gaming:フルキーボード「K95」の改良版とCorsair初の空冷CPUクーラーが登場


 本家であるCorsairからは,ゲーマー向けキーボードのハイエンドモデルとなる「K95 RGB PLATINUM XT Mechanical Gaming Keyboard」(以下,K95 RGB PLATINUM XT)が登場した。北米市場向けの直販価格は199.99ドル(税別)となっている。

K95 RGB PLATINUM XT
画像集#009のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 ベースとなっているのは,2017年に国内発売となった「K95 RGB PLATINUM」で,外観はほとんど変わらないが,耐久性を改善して1億回の打鍵に耐えられるようになった「Cherry MX」シリーズのメカニカルキースイッチを採用するのが特徴である。なお,キースイッチとしてCherry MX Blue,Cherry MX Brown,Cherry MX Speedを採用する3モデルがラインナップされている。

 また,K95 RGB PLATINUM XTは,メインキー左側に並ぶ6個の「Macro Key」が,Elgato Gaming製の外付けキーパッド「Stream Deck」と同じ機能を利用できるのも見どころであるという。
 Stream Deckのように,キートップにアイコン画像を表示する機能はさすがにないのだが,Elgato Gaming製のキャプチャ用ソフトウェアや,PCのアプリケーションを操作するボタンとして,Macro Keysを利用できるわけだ。

Macro KeyにStream Deckの機能が加わった
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パームレストの表面がラバー素材に。指で押すと凹むのが見てとれる
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 そのほかにも,付属のパームレストが単純な樹脂製から,表面にラバー素材をはめ込んだものに変わっており,手首を乗せると柔らかく沈み込んで受け止めるようになっていた。触感もなかなか良く,長時間のキータイプでも疲れにくくなりそうである。

CorsairのK95 RGB PLATINUM XT製品情報ページ


 Corsairからはもう1つ,空冷タイプのCPUクーラー「A500 Dual Fan CPU Cooler」(以下,A500)が登場した。Corsairと言えば,簡易液冷クーラーを思い浮かべる人は多いと思うが,実は空冷CPUクーラーを製品化するのは初めてであるという。北米市場向けの直販価格は99.99ドル(税別)である。

マザーボードに取り付けた状態のA500。左右に2基のファンを取り付けている
画像集#013のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 A500は,高さ169mmの大型ヒートシンクを挟み込むように,Corsair製の120mm径ファン「ML120」を2基取り付けたCPUクーラーだ。特徴は取り付けのしやすさと,空冷ファンの高さを調整できる機構にあるという。
 Corsair製のメモリモジュールもそうだが,最近では大型のヒートシンクを装備した背丈の高いメモリモジュールが珍しくなくなっている。しかし,大型ヒートシンクをマザーボードに取り付けると,メモリモジュールが取り付けられなくなることも多い。そこでA500では,空冷ファンの設置位置を上方向に変えられるようになっており,メモリモジュールと干渉しない位置まで動かせる仕組みを取り入れたわけだ。

Corsair製のCPUファンを2基搭載。CPUファンは上方向に位置を動かせるので,CPUクーラーと干渉しないという仕組みである。CPUファンを完全に取り外してしまうことも可能だ
画像集#015のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

 Corsair製のメモリモジュールを使ってPCを自作してみようと考えている人は,CPUクーラーにA500を選んでおくと,干渉の心配なくメモリを取り付けられるだろう。

新型の簡易液冷式CPUクーラー「iCUE RGB PRO XT」シリーズも登場した
画像集#012のサムネイル/Corsair,4K60pのHDR映像を単体録画できるキャプチャデバイス「4K60 S+」や液冷化したPS4 Pro/Xbox One Sを内蔵するゲームPCを発表

CorsairのA500製品情報ページ


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