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総勢27名，32曲3時間の特大ボリューム！　過去の「あんステ」を彩る名曲の数々に胸が熱くなった「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Party Live-」ライブレポート

2023/03/30 14:30 　Happy Elementsがおくる「あんさんぶるスターズ！」を原作とした舞台，「あんさんぶるスターズ！THE STAGE」（以下，「あんステ」）シリーズの4年ぶりとなるライブ公演「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Party Live-」が，横浜のぴあアリーナMMにて，2023年3月25日と26日の2日間にわたり開催された。

　本公演には総勢27名のキャストが出演し，これまでの「あんステ」で披露した舞台オリジナル曲も含めた楽曲を披露，観客たちを盛り上げた。本稿では，初日昼公演の模様をレポートしていく。

「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Party Live-」公式サイト

「あんステフェスティバル」から約4年――
ステージで再び彼らに会えた！

　2018年9月に行われた「あんステフェスティバル」から約4年，舞台で活躍したアイドルたちが再びライブステージに帰ってきた。今回の公演は数年ぶりに観客の声出し解禁ということもあり，スタート前は早くも期待でいっぱいの空気に。場内が暗転しカウントダウンが始まると，客席から大きな歓声が上がった。

　トップバッターには，これまでの「あんステ」におけるストーリーの“主人公”ポジションで活躍した「Trickstar」が登場，「1st SING-ALONG☆」を披露した。メタな話になるが，今回の「あんステライブ」は，舞台版の前作（2022年10月上演「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Witness of Miracle-」）のあとの時間軸となっているため，今回登場するユニットの多くが夢ノ咲学院に在学中で，「Trickstar」は「SS」決戦を終えた後のステージということになる。

　そんななか，氷鷹北斗（演：山本一慶），明星スバル（演：竹中凌平），遊木 真（演：松村泰一郎），衣更真緒（演：谷水 力）は，「SS」優勝者たる貫禄を見せつつも，MCでは一転して漫才のようなコミカルさで場を和ませ，いつもの彼ららしさを見せてくれた。4人はステージで手を重ねてパーティーライブの始まりを告げ，2曲目に「Rebellion Star」を歌い，ステージを後にした。


　次の「Knights」がトロッコに乗って登場すると，場内には再び大きな歓声が上がった。今回の「Knights」は月永レオ（演：橋本祥平），鳴上 嵐（演：北村 諒），朔間凛月（演：荒牧慶彦），朱桜 司（演：北川尚弥）の4人での参加ではあるものの，定評のあるファンサで観客を沸かせ，「Knights Escort」を歌い上げる。MCでは観客とともにコールアンドレスポンスで盛り上がり，「最強のユニットは？」「『Knights』！」と全員が声を合わせたあと，「Voice of Sword」を投下。彼らが“姫”と呼ぶファンたちを息の合ったダンスで魅了し，さすがの貫禄を見せた。


　続いて，花道の横から「Ra*bits」が飛び出すように現れ，「Beginner's Step!」と「Love Ra*bits Party!!」を続けて熱唱。仁兎なずな（演：大崎捺希），紫之 創（演：熊谷魁人），真白友也（演：宮崎 湧），天満 光（演：奥井那我人）の4人は，歌唱後のMCで内心緊張していたと語っていたものの，ステージではそれを感じさせない立派なパフォーマンスを見せ，胸を熱くさせた。彼らの歌やダンス，おしゃべりする姿は言葉にできないほどの魅力に溢れており，あまりの可愛らしさに場内からざわめきが起きるほどである。


　次に，ステージにはヒーローポーズを決める守沢千秋（演：佐伯 亮），深海奏汰（演：井澤巧麻），南雲鉄虎（演：中西智也），高峯 翠（演：松井勇歩），仙石 忍（演：深澤大河）の5人――夢ノ咲学院きってのヒーローユニット，「流星隊」が現れた。彼らが歌う「SUPER NOVA REVOLU5TAR」と「天下無敵☆メテオレンジャー！」に合わせ，観客たちは5色のライトを振って応援する。MCではそれぞれが名乗りの口上と決めポーズ（鉄虎や忍のアクションまで！）を披露したのだが，スクリーンに映し出された映像にはエフェクトがかけられ，ヒーローたちをさらに盛り上げていた。


　続いて登場した「MaM」は，三毛縞 斑（演：横井翔二郎）によるソロユニットだ。だが，このステージを見た誰もがソロとは思えぬスケールの大きさを感じたことだろう。「Blooming World」を歌う間，客席のペンライトはほぼグリーン一色で，原作のMVを思わせる景色に胸が熱くなる。「MaM」はウィンクで曲を締めくくると，良きライバルとも言える鬼龍紅郎（演：武子直輝）と神崎颯馬（演：神永圭佑）を呼び寄せた。そして，「MaM」with「紅月」で「RevolTrad〜維新伝心〜」を披露。続いて，「紅月」の2人がトロッコに乗って移動しながら「薄紅色の約束」を熱唱し，思わぬサプライズとファンサービスで客席を沸かせた。


　そして，フロアに残されたトロッコに乗り込んできたのが「Eden」だ。夢ノ咲学院の生徒ではない彼らにとって，言ってみればここは“アウェイ”の場所である。さらに乱 凪砂（演：松田 岳），七種 茨（演：橋本真一），漣 ジュン（演：岸本勇太）の3人のみの参加だったにも関わらず，彼らが歌う「THE GENESIS」は，異次元の存在感があり，あらためて驚かされた。シルエットが浮かび上がる演出も秀逸で，その光景が目に焼き付いてしまったファンも多かったのではないだろうか。


　興奮冷めやらぬなか，現れたのは「五奇人」の面々。恐ろしいほどのセクシーさでファンを虜にした朔間 零（演：小南光司），ブルーのライトに照らされ，海で泳ぐように歌う深海奏汰，さすがのエンターテイナーぶりでステージを操ってみせた日々樹 渉（演：安井一真），独自の芸術性で完璧な世界観を作り上げた斎宮 宗（演：山崎大輝），ユニットで歌うときとは異なる表情を見せてくれた逆先夏目（演：木津つばさ）。5人はそれぞれの魅力あふれるソロナンバーをメドレーで披露し，ステージに集まった。

　彼らアイドルを愛する我々にとって，リアルタイムで「五奇人」が集う姿を見るのはこれが初めてのことだ。気のおけない間柄ならではのコミカルなやりとりに胸を熱くしていると，5人は“とびきりのパーティー”の時間として「Eccentric Party Night!!」を届けてくれた。この日の公演はすべてが見どころでハイライトだったと言えるが，この一曲は，まさに特別すぎるひとときだったことは間違いない。


　ライブ前半が終わり，休憩明けには何が来るか？　と期待に胸を膨らませていると，なんとここで全キャストによる「ONLY YOUR STARS!」が披露された。総勢27名による歌唱は見逃せないシーンばかりで，お約束の「目が足りない！」状態に（だが，このときだけではないことを後に知ることになる）。

　そして，ここからは怒涛の勢いで名曲たちのパフォーマンスが続いた。唯一無二のカリスマ感あふれる「Eden」の「Awakening Myth」，「Knights」がしっとりと“静”の魅力で聴かせる「Checkmate Knights」，花吹雪が見えるかのような「紅月」の「春の雪」，何度見てもヒーローポーズに胸が熱くなる「流星隊」の「夢ノ咲流星隊歌」，レオと嵐が応援に駆けつけた「MaM」の「君印 Be Ambitious!!」，可愛いうさぎたちが会場中を癒やしの空気で包んだ「Ra*bits」の「Joyful×Box*」と続いていく。

　ここで渉が気球に乗って（！）現れ，「五奇人」がステージに再集結する。楽しげなMCで客席に笑いを届けると，名曲メドレーの後半が始まった。「Trickstar」は，輝く夏の日差しを感じさせる「DIAMOND SUMMER」，リベンジに燃えるクールな「BREAKTHROUGH!」を歌い，続いて登場した「Eden」は，「Dance in the Apocalypse」のパフォーマンスでこの場のすべてを圧倒する。次の「MaM」の「愉快痛快 That's alright!」では，応援に駆けつけた「流星隊」がタオル回しで場を盛り上げ，ステージを走り回る斑が俊足ぶりを見せた。

　可愛さはときに暴力になるのでは……？　と頭を抱えるほどの魅力を振りまいた「Ra*bits」の「メルティ♡キッチン」，数年ぶりの声出しをしながら，誰もが体にコールが刻まれているであろう「紅月」の「百花繚乱、紅月夜」，瀬名 泉の不在でレオが“気高キック”を決めてくれた「Knights」の「Fight for Judge」，久しぶりのユニット名コールに涙が出そうになった「流星隊」の「アンリミテッド☆パワー!!!!!」……。そして名曲続きのラストを飾るのは「Trickstar」の「Welcome to the Trickstar Night☆」で，会場をキラキラ輝く幸せな空間に仕上げてくれた。

　その後，アイドル全員がステージに登場してのMCタイムの後，本編最後に新曲である「STAR’S PARTY！」が届けられた。このMCと歌ではあちこちでわちゃわちゃしたやり取りが行われていたのだが，それはもう，ここで列挙するにはとてもスペースが足りないくらいの見どころ・聴きどころばかりだったのは公演を観た人なら誰もが同意してくれるのではないだろうか。もともと仲良しな関係はもちろん，部活の絡みや，因縁（？）の関係，「この組み合わせのやり取りが見たかった……！」が溢れており，さまざまな関係性を感じることができるワンシーンだったので，公演を見た人も見ていない人もぜひ配信などで隅々までくまなくチェックしていただきたい。


　アンコールの手拍子に応え，ライブTシャツ（それぞれの個性あふれる着こなしにも注目）に着替えたアイドルたちが再び登場した。「Trickstar」リーダーの北斗が「ファンのみんなも俺たち『Trickstar』の仲間であり，成長させてくれたプロデューサーだ」と話すと，真，真緒，スバルもこれに続いて感謝の言葉を述べ，続けて各ユニットを代表してそれぞれのリーダーがメッセージを送った。「Knights」はレオが「ファンのみんながいてくれるなら，『Knights』はどこまでもいける」と言い，おなじみの「うっちゅ〜☆」の挨拶をした。

　「流星隊」は，千秋が「俺たちはヒーローで，おまえたちもヒーローだ。だが，助けがほしいときは呼んでくれ！」と声をあげ，紅郎が「俺たち（「紅月」）のことも頼ってくれ，もし誰かに意地悪されたら俺たちが成敗してやる」と頼もしい言葉を送った。

　「Ra*bits」のなずなの「良い子も悪い子も普通の子もみんな俺のかわい子ちゃんだ」との言葉には，「MaM」の斑が「なずなさんがみんなのに〜ちゃんなら，俺はみんなのママだ！」と続けた。

　「Eden」の凪砂は，「みんなにどうしたら愛を届けられるかはまだ分からない。でも，みんなの魂に寄り添いたい」と，心からの愛を込めた想いを届けた。最後に登場した零は，「皆の言うとおりじゃ。これからも，我らをあたたかく見守ってほしい」と観客に向けてメッセージを送った。そして，舞台でもラストで全員が歌う「Singin’☆Shine！」が披露され，4年ぶりのライブステージ――「あんステライブ」が幕となった。

　原作のファンにとっては少し懐かしい時空のアイドルたちの姿に，胸を熱くしたりワクワクしたり笑ったりと，忘れられない時間をくれた「あんステライブ」。「Trickstar」の革命から始まり，「キセキ」シリーズでいったんの一区切りを迎えた「あんステ」だが，今回のライブはその集大成を飾るにふさわしい素晴らしい公演だった。未来のことは分からないが，これから先，「あんステ」のアイドルたちがどんな姿を見せてくれるのか，舞台シリーズが次にどんな展開をしていくのかを楽しみに待ちたいと思う。

「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Party Live-」
セットリスト

M1 1st SING-ALONG☆/Trickstar
M2 Rebellion Star/Trickstar
M3 Knights Escort/Knights ※舞台オリジナル曲
M4 Voice of Sword/Knights
M5 Beginner's Step!/Ra*bits ※舞台オリジナル曲
M6 Love Ra*bits Party!!/Ra*bits
M7 SUPER NOVA REVOLU5TAR/流星隊
M8 天下無敵☆メテオレンジャー！/流星隊
M9 Blooming World/MaM
M10 RevolTrad〜維新伝心〜/MaM with 紅月
M11 薄紅色の約束/紅月
M12 THE GENESIS/Eden
M13 『五奇人』ソロ曲メドレー/朔間 零，日々樹 渉，深海奏汰，斎宮 宗，逆先夏目
M14 Eccentric Party Night!!/五奇人
M15 ONLY YOUR STARS!/ALL
M16 Awakening Myth/Eden
M17 Checkmate Knights/Knights
M18 春の雪/紅月 ※舞台オリジナル曲
M19 夢ノ咲流星隊歌/流星隊
M20 君印 Be Ambitious!!/MaM
M21 Joyful×Box*/Ra*bits
M22 DIAMOND SUMMER/Trickstar
M23 BREAKTHROUGH!/Trickstar
M24 Dance in the Apocalypse/Eden
M25 愉快痛快 That's alright!/MaM
M26 メルティ♡キッチン/Ra*bits
M27 百花繚乱、紅月夜/紅月
M28 Fight for Judge/Knights
M29 アンリミテッド☆パワー!!!!!/流星隊
M30 Welcome to the Trickstar Night☆/Trickstar
M31 STAR’S PARTY！/ALL ※舞台オリジナル曲
M32 Singin’☆Shine！/ALL ※舞台オリジナル曲

公演概要

■公演タイトル：『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Party Live-

■原作：『あんさんぶるスターズ！』（Happy Elements株式会社）
■ライブ演出・脚本（芝居パート）：ほさかよう
■振付・ステージング：MIKA
■音楽：Arte Refact

■出演（敬称略）
氷鷹北斗：山本一慶
明星スバル：竹中凌平
遊木 真：松村泰一郎
衣更真緒：谷水 力

月永レオ：橋本祥平
鳴上 嵐：北村 諒
朔間凛月：荒牧慶彦
朱桜 司：北川尚弥

守沢千秋：佐伯 亮
深海奏汰：井澤巧麻
南雲鉄虎：中西智也
高峯 翠：松井勇歩
仙石 忍：深澤大河

鬼龍紅郎：武子直輝
神崎颯馬：神永圭佑

仁兎なずな：大崎捺希
紫之 創：熊谷魁人
真白友也：宮崎 湧
天満 光：奥井那我人

三毛縞 斑：横井翔二郎

乱 凪砂：松田 岳
七種 茨：橋本真一
漣ジュン：岸本勇太

朔間 零：小南光司
日々樹 渉：安井一真
斎宮 宗：山崎大輝
逆先夏目：木津つばさ

DANCERS
荒木八尋　川口凌輝　竹井弘樹　飛田琉成　橋本大季　湯本光好

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ライブ配信（ディレイ配信付き）
DMM TVにて4月2日（日）までディレイ配信実施中！

【視聴方法】
1.DMM.com無料アカウントへ登録し、ログイン
※DMMプレミアム会員でなくても視聴可能です。
2.下記ライブ配信販売ページより購入
3.「DMM TV」（ブラウザ版/アプリ）にて視聴

【ライブ配信販売ページ】
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=ensemble-party/

■配信に関するお問い合わせ：DMMサポートセンター(24時間・365日受付)
お問い合わせ：https://support.dmm.com/
電話：03-6670-3911

■Blu-ray発売決定！
発売日：2023年内
発売元：あんステ製作委員会
販売元：フロンティアワークス

■主催：あんステ製作委員会

（C）2014-2019 Happy Elements K.K

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