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  • カプコン
  • 発売日:2019/01/25
  • 価格:7222円+税
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印刷2019/04/27 00:00

レビュー

「バイオハザード RE:2」は初期シリーズの王道を復活させた傑作。全実績コンプ記念にその魅力を語りたい

 2019年1月25日にカプコンから発売されたサバイバルホラー「バイオハザード RE:2」PC / PS4 / Xbox One 以下,「RE:2」)。本作は1998年に発売されたPlayStation用ソフト「バイオハザード2」をリメイクしたタイトルだ。シリーズの中でも特に人気の高い「バイオ2」のリメイクということで発売前から注目を集めていたが,発売後にもあちこちから「面白い!」という声があがり続けている。

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 発売から約3か月が経ち,すでにやり尽したというプレイヤーも多いだろうが,かくいう筆者もPC版をプレイしており,先日DLCを含む全実績をようやく解除したところだ。
 今の率直な感想を聞かれれば「大満足」と言える面白さであり,同時に「これはすべてのバイオハザードファンにぜひやってほしい」と強く思えたので,あらためてその魅力やプレイフィールを綴ってみたい。なお,ゲーム本編の内容に多少触れる部分があるので,その点はご了承いただきたい。

最後に取ったのはゲーム中のすべてのファイルを閲覧するともらえる「読書家」
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「バイオハザード RE:2」公式サイト



前に進むことすらおっかなびっくりな初見プレイ


 筆者は,「バイオハザード」シリーズのファンで,本作のオリジナル版も無限武器をすべて取得し,「The 4th Survivor」「The 豆腐 Survivor」をクリアするくらいには遊んでいた。
 そのため,本作のプレイ前は正直「現行機向けのリメイクとは言え,あのバイオ2でしょ? オリジナル版をあれだけプレイしてたんだから,身構えなくてもいいよね」といった軽い心持ちだった。

「あのギミックだらけの警察署はどうなってるかな?」「タイラントとの戦いが楽しみ!」と,まるで観光客のような気分で始めた筆者。ホラー映画なら序盤で絶対に死ぬポジションである
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 しかし,そんな気持ちだったのも最初だけ。ゲームを進めていくうちにその余裕はじわじわと消えていき,1周目はずっとおっかなびっくりにプレイしていた。
 開発者インタビュー(関連記事)でも触れられているが,本作は「ウェット&ダークネス」をテーマに,濡れの表現と暗闇の演出にこだわって作られている。序盤の警察署から,暗がりの中を懐中電灯で照らしながら進んでいくシチュエーションが多いのだが,これがとにかく怖い。
 視界が制限されることはもちろん,合わせて恐怖感を煽るのが“音”だ。「ピチョ……ピチョ……」とどこからともなく聞こえる水滴の音や,「ひた……ひた……」とこちらへ近づいてくるゾンビらしき者の足音などが暗闇の静寂のなかに響く。不気味な音が「ここには何かがいるのかもしれない」という不安を増幅させ,プレイヤーの歩みを遅くさせるのだ。

序盤にはリッカーにやられたと思しき警官の死体や,その爪痕らしきものが残されている。こんなものを見てしまったら「リッカーが近くにいるかも」とビビッて慎重にならざるを得ない
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開発陣が特にこだわったという濡れの表現。このウェットな質感が生々しさと不気味さを倍増させている
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 さらに,本作はゾンビがタフなうえ,オリジナル版と異なり,部屋を移動しても扉を破って追いかけてくるため,かなり手強い。特に序盤は弾薬が不足しがちで,無闇に撃っているとあっという間に尽きてしまう。

 また,オリジナル版では止めを刺したゾンビの死体が消えていたが,本作では死体が常にその場に残り続けるため,止めを刺せていない個体と止めを刺した個体の判別がし辛い。ゾンビが一度倒れたとしても「本当にこのゾンビは死んでいるのか?」という不安に駆られるのだ。
 完全に死んでいるかを確認するためにナイフで倒れたゾンビを斬りつけたいが,本作のナイフには耐久値が設定されており,考えなしには使えなくなっているのも,もどかしい。

バイオハザードシリーズといえばやっぱりゾンビ。不気味な出で立ちはもちろん,そのタフさや演出も相まってとても怖い
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ナイフを使い続けるとポッキリ折れてしまう。「死体があればとりあえずナイフで小突いとけばいい」という攻略方法では,またたく間に消耗してしまう
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 こういった「この後どんな敵が待ち構えているのか分からない,何かが出てくるかもしれない」という恐怖を抱かせる演出と,常に「リソース不足に陥るかもしれない」という不安を募らせるゲームバランスが織りなすプレイフィールは,まさにオリジナル版「バイオ2」を初めてプレイしたときのそれに近い。
 固定カメラでラジコン操作だったオリジナル版と異なり,ビハインドビューになりアクション要素が増した「RE:2」だが,根幹であるサバイバルホラー部分の楽しさは変わっていない。むしろ恐怖感を抱かせる演出はオリジナル版を上回っているのではないかとすら感じる。

オリジナル版同様,エイダとシェリーを操作するパートがあるが,シチュエーションは一新。アイアンズ署長の魔の手から逃れるシェリーパートは抵抗手段がなく,ただひたすら逃げなければならないため,ある意味一番怖い
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足音が怖い。ゲームに慣れ始めたプレイヤーを絶望させるタイラント


 さらに物語の中盤から現れる「タイラント」の存在も特筆すべきだろう。タイラントはプレイヤーの足音や銃声を聞きとり,ひたすらこちらを追跡してくる強敵だ。
 タイラントは追跡するときに「ドン! ドン! ドン!」と足音を響かせながらこちらに接近してくるため,ヘッドホンを使うと,かなり正確にタイラントとの位置関係が分かるようになる……のだが,臨場感が増すため怖さは倍増する。
 しかもタイラントは,倒すことができず,ダメージを与えてもしばらくするとまた立ちあがるので,その場しのぎにしかならない。

こわーいこわーいタイラント
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「リアルタイムバイノーラル」というカプコン独自のサウンド技術により,高品位のヘッドホンでなくても立体音響が楽しめる……が怖さは増す
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タイラントは,倒してもしばらく経つと起き上がってくる。オリジナル版では倒すとアイテムを落としていたが,それもないため,基本的に逃げたほうがいい
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 弾薬がもったいないからといって,ゾンビやリッカーを無視し続けているとタイラントの出現後に攻略難度が飛躍的に上昇するのも恐ろしい。タイラントに追われ続けながら,ゾンビやリッカーを避け,探索もこなすというマルチタスクを要求されることになってしまうからだ。
 筆者も弾不足を懸念し,序盤はゾンビたちとの戦闘を極力回避していたのだが,タイラントの出現でそれが完全に裏目に出てしまった。結局タイラントが入ってこないいくつかの安全地帯に立てこもりながら,少しずつ敵を倒して進路を確保していくハメに……。時には思い切りも大切だと思い知らされた。

序盤の癒しスポットであり,探索拠点だった警察ホールに我が物顔で侵入してくるタイラント。「セーブポイントとアイテムボックスがあるエリアは安全」というシリーズプレイヤーの先入観を見事にぶち壊してくる
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タイラントとリッカーが仲良くこんにちは。序盤で敵との戦闘を避けすぎていると,中盤でこんな状態になってしまうかも
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 タイラントは第1作「バイオハザード」で言えばハンターのように中盤の新たな脅威としてプレイヤーを存分に怖がらせてくれる。ちょっとゲームに慣れてきて気が緩んだプレイヤーの緊張感を再び張りつめさせる,そんな役割を担っているようだ。

警察署西の暗室を出たり入ったりしながらタイラントをやり過ごしたという人は筆者だけではないはず(そうであってほしい)
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結末は一緒でも過程は異なる。大きく再構築されたストーリー


 オリジナル版では裏編にしか出てこなかったタイラントがどのエピソードにも現れるように,本作のストーリーやゲーム展開は,オリジナル版をベースにリファインされており,部分的にはかなり異なっている。
 オリジナル版では出番が少なかったマービンは,序盤に主人公を支える精神的支柱としてサポートしてくれるし,エイダは恋人の消息を探しに来た謎の女性ではなくFBIの操作官になっている。

序盤の頼れる男マービン。彼の末路はオリジナル版と変わらないが,出番が増え存在感が増している
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オリジナル版の公式攻略本では「着任初日の前夜に彼女と別れ,ヤケ酒をあおって寝坊。大遅刻したので,警察署のアウトブレイクに巻き込まれずに済んだ」という設定が書かれていたレオン。「RE:2」では着任前に自宅待機命令が出たことになっている
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基本的な設定は変わらないクレアだが,オリジナル版に輪をかけて精神的にたくましくなっている気がする。英語音声だと結構過激な言葉を言い放つシーンも
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 変更された部分で特に記憶に残っているのは,ケンド銃砲店のくだりだ。店主のロバート・ケンドは,オリジナル版ではレオン(クレア)に出会って間もなくゾンビに襲撃され,そのまま帰らぬ人となったが,「RE:2」では,t-ウイルスに感染してしまった娘を連れており,惨劇に巻き込まれた市民の象徴として描かれる。
 ここでのやり取りにはレオンがアンブレラと戦う決意を明確に抱く描写があり,彼の青臭いながらも純粋な正義感が胸を打つ印象的なシーンに仕上がっている。

ゾンビに妻を殺され,娘が感染してしまったという悲惨な状況に「なぜ俺たちがこんな目に遭う!」と叫びをあげるケンド
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アンブレラを止める決意を固めるレオン。彼の熱い魂に胸をうたれるシーンだ
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 そのほかの展開も要所要所でオリジナル版から大胆にアレンジされているので,こういったオリジナル版との違いを見つけながら進めていくのが楽しい。
 現在,カプコンの公式チャンネルで公開されている開発者座談会の動画では,「レオンとエイダのキスシーンを早めた理由」など開発スタッフのこだわりエピソードが聞けるので,プレイした後に視聴してみるとより深く楽しめるだろう。

敵のデザインもアレンジが加えられているが,特に大きくデザインが変わったのがイビー。オリジナル版は二足歩行の植物といった容姿で気持ち悪さの中に愛嬌もあったが,「RE:2」は植物に寄生された人という印象で,不気味さが増した
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目指せ無限武器! 無駄な行動をそぎ落とし,最適化していく楽しさ


 本作はクリア時のタイムやセーブ回数に応じて弾数無限の武器が付与されるため,それを目指して繰り返しプレイするというやり込みが可能だ。特にゲームモードHARDCOREでS+を取得すると獲得できる無限ロケットランチャー/無限ミニガンは本作最強の武器であり,最も取得難度が高い。
 おそらく多くのプレイヤーは最初にじっくりゲームを楽しんだ後,この無限武器の取得を目指していくことになると思うが,これがまた楽しい。

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 周回プレイでは,敵の出現ポイントや謎解きなどが分かっているため,初見では「先の見えない怖さを楽しむゲーム」だったのが一転し,「いかに攻略手順を最適化していくかを楽しむゲーム」へと変わっていく。周回プレイのタイムアタックやスコアで無限武器を目指すというのは,第1作「バイオハザード」から続く王道の楽しみ方だが,本作は「4」「5」「6」のようにチャプターごとのプレイではないため,より初期の作品に近いプレイフィールになっている。

筆者のプレイ履歴。セーブ回数3回以下で,1stシナリオを2時間30分以内,2ndシナリオの場合は2時間以内にクリアするとS+が取れるので,レオン2ndは滑り込みセーフというくらいギリギリ。もっと精進せねば
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 バイオハザードシリーズの面白いポイントは,「実はこの敵にはこの武器が効く」「このルートで攻略すれば大幅にクリア時間とリスクを減らせる」など,繰り返しプレイするたびに新たな気づきがあることだ。それは「RE:2」も同様で,特に2周目は初見と違い「先の見えない恐怖」が消え,精神的に余裕があるため,いろいろな攻略手順を試せる。「なんで1周目はこれに気づかなかったんだろう」というポイントを発見することも多いはずだ。

2周目で見つけた気づきを3周目で活かし,3周目の経験を踏まえて4周目はHARDCOREへ……とついついやり込んでしまう中毒性がある
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リッカーはまともに銃でやりあうより,ナイフで斬りつけるほうが楽。グレネードランチャーを持つクレアはともかく,レオンはナイフで戦うのがオススメ
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 さらに,HARDCOREでS+評価を取得する条件は一見厳しそうだが,プレイしてみるとこれがかなり絶妙な設定だと感じた。
 「STANDARDであれだけ時間かかったのに無理だよ!」と思っている人もご安心を。攻略ルートを最適化していけば,最初のプレイよりも2周目,2周目よりも3周目と,確実に自分が上達していくので,気がつけば十分にHARDCOREに挑戦する技量が身に付いているはずだ。実際に筆者は初見プレイのSTANDARDをクリアするのに6時間30分も要しており,腕前は平々凡々だが,何とかS+を取得できた。
 それでも「無理だよ!」と思う人は,以下に筆者が攻略の際に意識していたポイントを4つ挙げておくので,参考にしてほしい。しっかり経験を積み重ねていけば確実に達成できるはずなので,ぜひチャレンジしてみよう。

レコードを達成せずとも,ゲーム内報酬をすべて獲得できる有料DLCも配信されている
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・無限ナイフを活用する

 かなり重要なポイント。これの有無でS+の獲得難度が大きく変わると言っても過言ではない。というのも,クリア特典で入手できる無限武器を使うと評価ランクが1つ下がってしまうため,S+を目指す攻略では使えないのだが,この無限ナイフだけは例外だからだ。
 しかも本作のナイフは非常に頼もしく,転倒したゾンビへ追い打ちをかけて止めを刺したり,背後から近付いてリッカーを斬り倒したり,一部のボスはナイフで攻略する方が楽だったりと活用ポイントが多い。これを取ってから挑めば,グッとS+に近づけるはずだ。ちなみに,無限ナイフを取るにはゲーム中に登場するラクーンくん人形をすべて撃って破壊する必要がある。ぜひ探してみよう。

耐久値無限のナイフは,まるで伝説の武器か何かの如くすさまじい活躍を見せる
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組みつかれたときの反撃にナイフを使った後は,しっかり回収する必要がある。無限ナイフも同様で,忘れるとロストしてしまうので注意
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これがラクーンくん人形。15体すべて破壊すると無限ナイフが手に入る。1stシナリオだけでなく,2ndシナリオにも配置されているので,頑張って見つけよう
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・ゾンビは足を撃つ

 ハンドガンでゾンビと対峙するときは足を狙うのがオススメ。頭を狙ってゾンビを倒そうとすると平均で5,6発は弾薬が必要だが,足を破壊できればゾンビの機動力を大幅に下げられるし,万が一破壊できなくてものけぞった隙にやり過ごせる。エイムも頭よりしやすいので,必ず倒すと決めたとき以外は足を狙う方が安定するだろう。

足を破壊できればゾンビは機動力が大幅に下がり,ドアをぶち破って追いかけてくることもなくなる。転倒した後はナイフで追い打ちをかけるなり,逃げるなりしよう
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・タイラントの出現前にやれることはやっておく

 タイラントが警察署内を徘徊し始めると,要らぬ遠回りをさせられるリスクが高くなるため,仕掛けを解けるところまで解いておいたり,アイテムを回収したりとやれることはやっておきたい。特に2ndシナリオはタイラントの出現タイミングが早いが,その前にやれることも多いため,これがクリアタイムに露骨にあらわれるのだ。

タイラント出現前には解けない仕掛けも事前に少し動かしておくことで,追いかけられながら探索する時間を減らせる
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・カスタムパーツを付けるときは慎重に

 カスタムパーツには,武器と組み合わせるとアイテムスロットを2つ使うようになるものがある。HARDCOREでの最大アイテムスロット数はSTANDARDに比べて少なく,無闇にカスタムパーツを付けると取り回しが悪くなる可能性もあるので。本当に必要かを考えて取りつけよう。
 また,寄り道しないと取れないパーツもあるため,すべて取得しようと考えるのではなく,思い切って取らないという選択をすることも重要だ。

STANDARDで6つ入手できたサイドパックもHARDCOREで取得できるのは3つまで。STANDARDに比べてアイテムスロットが少ないので,手に入れたカスタムパーツを片っ端から付けていくのは考えものだ
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オリジナル版をうまく昇華して進化した新生バイオ2。これからのリメイクにも期待が高まる


 「RE:2」はバイオハザードの王道とも言えるサバイバルホラーの醍醐味を継承しつつ,現代の技術で見事に復活させたタイトルだ。システムやストーリーの展開にオリジナル版と異なる部分があるが,プレイしたときに感じる恐怖や,どんどんやり込みたくなるような仕掛けなど,シリーズ作品の根幹を成す「バイオイズム」はしっかりと感じられる。

 また,オリジナル版にあったおまけモード「The 4th Survivor」と「The 豆腐 Survivor」もちゃんと収録されている。しかも,「The 豆腐 Survivor」では,オリジナル版で豆腐の声を担当した唐津麻勝俊氏(当時の開発スタッフ)の撮り下ろしボイスが使われているというこだわりようだ。「『バイオ2』を現代に復活させたら……?」という問いに対し開発陣が真剣に向き合った答えなのだということが伝わる。

ゲームがリメイクされる際,おまけ要素が削除されるということは珍しくないが,きっちり収録してくれているのはファンとして嬉しい
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ポリゴン数の少ないオリジナル版の姿になれる無料DLCも
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バイオ2のプロト版(通称「バイオハザード1.5」)の主人公だったエルザ・ウォーカーのコスチュームや,BGMをオリジナル版のものに変えられるDLCも配信中。こちらは有料だ
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2月には本編で命を落としてしまった人々のIFストーリーが楽しめる無料DLCが配信された
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 また,本作はバイオハザードのリメイクの方向性として,ある種これからの基盤となる作品なのではないかとも思う。特に「バイオハザード3」は同じラクーンシティを舞台にしているし,どこまでも追いかけてくる「RE:2」のタイラントは「追跡者」に通ずるものがある。今後のシリーズ展開に期待を抱かずにはいられない。

 バイオハザードシリーズは今年で23周年を迎えた息の長いシリーズだけに,シリーズファンの中でも全タイトルをプレイしているわけではないという人は結構いるのではないだろうか。
 「RE:2」は,オリジナル版をプレイした人はもちろん,プレイしたことがない人でも「初期バイオハザードシリーズのサバイバル感」を存分に感じられるはずだ。まだ遊んでいないという人はこの連休中にぜひプレイしてみてはいかがだろうか。

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