ゲームロフトとカヤックが共同運営するスマートフォン向け新作アプリ
「モダンコンバット Versus」 (
iOS /
Android :以下,MCVS)
iOS版 の日本における正式サービスが,12月20日に開始される予定だ(Android版は未定)。世界中に熱狂的なファンを持つFPS「モダンコンバット」シリーズの最新作でありながら,6作目にして
シリーズのコンセプトを大胆に変えてきたMCVS 。その内容を一足早く体験させてもらえたので,先行プレイレポートをお届けしよう。
スマホの進化に合わせてシリーズを重ねてきた「モダンコンバット」。その最新作となるMCVSの高精細なグラフィックスはこの1枚で理解できるだろう
「モダンコンバット」シリーズ最新作は
4対4のマルチプレイがメインのタイトルだ!
「モダンコンバット」は,フランスのデベロッパ/パブリッシャであるゲームロフトが開発/運営を手がけるスマートフォン/タブレット端末向けFPSシリーズ。第1弾が登場したのは2009年のことで,以降コンスタントにナンバリングタイトルがリリースされ,世界中で多くのファンを獲得してきた。
【「モダンコンバット」シリーズの歴史】
1.モダンコンバット:サンドストーム(2009年)
2.モダンコンバット2:ブラック・ペガサス(2010年)
3.モダンコンバット3:フォールン・ネイション(2011年)
4.モダンコンバット4:ゼロ・アワー(2012年)
5.モダンコンバット5:ブラックアウト(2014年)
その待望の最新作が,今回紹介する「モダンコンバット Versus」だ。MCVSは,テロリストとの戦いをテーマにした過去作とは異なり,シリーズ初の“4人対4人のマルチバトル”に特化した対戦ゲームとなっている。
対戦ルールにもよるが,バトルはマッチングを含めても約4分で決着がつく。ちょっとした空き時間に,本格的なFPSの対戦プレイを楽しめるのだ
また,コミュニティサービス“Lobi”で知られるカヤックが共同運営に加わった本作は,全編日本語吹き替え版として配信される。これもシリーズ初の試みで,日本のスマホゲーマーにMCVSを届けたい,本シリーズをより深く定着させたいというカヤックの強い意気込みを感じる。
ちなみにMCVSが非ナンバリングタイトルになった理由や,ゲームロフトとカヤックが連携するに至った経緯については「
こちら 」のインタビューにて語られているので,合わせて読んでほしい。
日本語ボイスによって,バトル中の意思疎通が字幕を読まずに行える。各キャラクターボイスが気になる人は「こちら 」の記事を要チェックだ
FPSビギナーから玄人まで満足できること請け合い
シンプルかつ奧の深いゲームシステム
ゲームをスタートすると,バトルのチュートリアルが始まる。プレイヤーは“エージェント”と呼ばれるプレイアブルキャラクターを操作して“ウォーゾーン”(ステージ)を移動し,3人の仲間と共に敵チームと交戦しながら,勝利条件の達成を目指すことになる。
月並みな表現だが,バトル画面の美麗なグラフィックスは,スマホアプリとは思えないレベルに達している。サウンドもハイクオリティで,端末から手に伝わってくる射撃の震動が,ただならぬ臨場感を演出している
まず驚かされるのが,そのシンプルな操作システムだ。エージェントの移動は画面左下のバーチャルパッドで行い,画面右側をスワイプすると視点を動かせる。画面中央には照準が常時表示されており,視点操作でこれを敵エージェントに合わせれば,画面右側をロングタップしているあいだ自動で攻撃(射撃)できる。
ちょっとした高さの障害物を乗り越えたり,反重力装置が仕掛けられた壁面を走り抜けたりするのも,バーチャルパッド,つまり指1本の操作で行える
武器の射程圏内までターゲットに接近すれば,あとは照準を合わせるだけで射撃が可能だ。FPSビギナーにはこの“自動射撃”がオススメだが,メインメニューの“設定”→“ゲームプレイ設定”で攻撃の操作モードは切り替えられる。プレイスタイルに応じて設定しよう
エージェントの武器(銃)には弾丸の装填数が設定されており,弾を撃ち尽くすか,画面右下のリロードボタンをタップすると再装填できる。撃ち合いの最中での弾切れは文字どおり命取りにつながるので,隙を見てこまめにリロードすること! なお,敵から受けたダメージは時間経過により回復する
画面の右側をダブルタップすると,エージェント固有の“代替アクション”が発動する。チュートリアルで操作するロックの代替アクションは,照準器を覗いて精密射撃をする“アイアンサイト”。ヘッドショットで敵を仕留めたいときなどに使おう。ただし,精密射撃中は視界が狭まり,移動速度が大きく落ちるため,敵に対しても無防備な状態となる点に注意したい
画面下中央にあるのは“アビリティ”アイコンだ。タップすると,アビリティゲージ(時間経過で回復)を消費してエージェント固有のアビリティが発動され,攻撃や防御,移動などで大きな効果を得られる。その効果をしっかり確認し,ここぞという場面で使おう。ちなみにロックのアビリティは,物陰にいる敵を可視化する“拡張現実”だ
◆マルチプレイとソロプレイ
ゲームモードは“マルチプレイ”と“ソロプレイ”の2種類が用意されている。マルチプレイはオートでマッチングされるほかのプレイヤーと,ソロプレイではNPCと4体4のバトルを楽しめる。バトルを行うと「コーペン」(ショップでエージェントを開放するのに必要)や,プレイヤーのEXP(経験値)が獲得でき,勝利すればさらに“クレート”(中身がランダムの開封専用箱)がもらえる。
今回は,マルチプレイ/ソロプレイとも,“ゾーンコントロール”というルールでバトルを楽しめた。これは,マップ内に用意された“ゾーン”の制圧を目指すというもので,ゾーンに陣取るとそのチームの“制圧ゲージ”が溜まっていき,ゲージが100%に到達した時点で勝利となる。敵味方が集結するゾーン内での攻防を制するのだ!
バトルの報酬やデイリーミッションなどで得られるクレートは,エージェントのEXPや「バーサスコイン」(ショップで利用可能)などが入った宝箱のようなもの。入手してもすぐに中身は取り出せず,アンロックには一定時間を要する
マルチプレイは勝敗によってランクポイントが増減し,勝利を重ねてポイントを溜めると上の“リーグ”に昇格できる。上位のリーグほど,バトルの報酬が豪華になるのだ
NPCとバトルをするソロプレイは難度が低め。3勝するとクレートがもらえる(ただし1日1個だけ)
◆多彩な能力と個性を持つエージェント
MCVSに登場するエージェントは総勢12体。個性的な見た目どおりにそれぞれ能力や扱う武器が異なり,まずは自分に合ったエージェントを見つけるのがゲームの目的になるだろう。アップデートによるエージェントの追加にも期待したい。
エージェントは基本的に“ショップ”で購入することで開放され,プレイアブルキャラとなる。ショップには初めから全エージェントがリストアップされている。
エージェントは,ステータスのバランスや武器,代替アクション,アビリティの違いにより,アタッカー,アサシン,ディフェンダー,スペシャリストのいずれかのクラスに分類される。ゲーム開始直後はアタッカーが使える
唯一,銃器以外の武器を使うローネンは,体力が高く打たれ強いディフェンダー。ロングタップで刀剣によるコンボ攻撃を繰り出し,アビリティでは飛んでくる弾丸をすべて逸らす
エージェントを3体開放すると,3体からなるチームを組んでバトルに出撃し,リスポーンのたびキャラクターを切り替えられるようになる。クラスの異なるエージェントを選べば,どんな相手にも対応できるだろう
エージェントは,そのキャラクターの経験値(エージェントEXP)を使うことでレベルを上げ,ステータスを強化できる。「エージェントEXP」はクレートからランダムで獲得できるほか,“闇市場”で「バーサスコイン」を消費して購入することも可能だ。
クレートからどのエージェントのEXPが出るかは,アンロックするまで分からない。レベルアップに必要なだけのEXPを得たら強化を実行。体力と武器の最大装填数が伸びる
闇市場は限られた時間のみオープンするショップで,そのとき選ばれたエージェントのEXPを「バーサスコイン」で買える。レベルアップに少しだけEXPが足りないといった場合に,利用するのがよさそうだ
各エージェントの詳細画面には“訓練”モードが用意されており,訓練用ステージで実際にエージェントを動かせる。“ショップ”内の“エージェント”項目では,未購入のエージェントを選んで訓練できるため,武器や代替アクション,アビリティの使用感を確かめるのにちょうどいい
勝てない悔しさがモチベーションに
当たって砕けて強くなろう!
チーム戦のPvPを基軸にしたストイックな内容だが,本作の手触りはむしろライトという印象で,その手のゲームに疎いプレイヤーでもすんなり入り込めるはずだ。
バトルシステムやルールは明解,エージェントの造形も非常に魅力的,そしてシンプルで直感的な操作はすぐ手に馴染み,筆者も仕事であることを忘れてあと一戦,もう一戦とバトルを繰り返していた。
ただ,どうしても勝てない。マルチプレイで全然勝てない。自分にFPSの経験値が圧倒的に不足していることを差し引いても,あまりに不甲斐ない!
それでも投げ出さずにプレイを続けられたのは,一戦ごとに上達しているのが実感できたからだ。ステージの構造を理解し,エージェントの扱いに慣れ,自分なりの立ち回りや戦術らしきものがつかめてくると,確実に成績が良くなってくる。これがプレイモチベーションをかなり向上させる。そして,さんざん歯がゆい思いをしたあとの勝利の味は格別! このカタルシスを知ってしまった自分は,もうMCVSのトリコです。ハイ。
マルチプレイを遊び始めてしばらくはこんなもの(“Quino”が筆者だ)。惨憺たる戦果だ。キル数ゼロで始終リスポーンしているんだから当然です。思い切り足引っ張っちゃってます
こちらは全弾撃ち尽くす勢いで連射を浴びせてやっと1体倒しているのに,殺(や)られるときは一瞬。どうして!?(ヒント:エイミングスキルの差)
泣きが入るほど敗戦を重ねた結果,ゾーンへの不用意な突入が良くないと学習した。キル能力が低い筆者のようなプレイヤーは,相手に位置をつかませないよう,物陰に隠れつつ狙い撃つのが基本です。かつ,撃ったらすぐにその場から離脱!
たまに勝利できると,とてつもなく,嬉しい……! 負けて減るのはマルチプレイのランクポイントだけだ。「コーペン」はバトルをするだけ溜まり,“無料クレート”や“デイリークレート”で「エージェントEXP」なども獲得できる。バトルに勝てなくても,エージェントの開放や強化は行えるのだ
累計1億超DLの実績と,“モバイルFPS”の絶対的なノウハウを持つ「モダンコンバット」シリーズゆえ,非ナンバリングのPvP特化タイトルに舵を切ったところで,その仕上がりに曇りはない。共同運営に“Lobi”のカヤックが加わったことで,日本でも間違いなく,アツいMCVSムーブメントが巻き起こるのではないだろうか。
正式サービス後には,月イチペースでオンライン/オフライン大会の開催が予定されているので,出場を目指してスキルアップ&強化に励むのも楽しみ方の1つだろう。
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