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「死に戻り」を駆使して謎に挑む,「リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG」先行体験会レポート。魔王に挑んだ高レベル勇者達の顛末やいかに
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印刷2016/08/03 17:13

イベント

「死に戻り」を駆使して謎に挑む,「リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG」先行体験会レポート。魔王に挑んだ高レベル勇者達の顛末やいかに

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「死に戻り」を駆使して謎に挑む,「リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG」先行体験会レポート。魔王に挑んだ高レベル勇者達の顛末やいかに
 2016年7月3日,東京・飯田橋にあるKADOKAWA富士見ビルにて,冒険企画局が主催する「リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG」の先行体験会が開催された。

 “リアル冒険ゲーム”とは,その名のとおり,プレイヤーが自身の頭や体を使って冒険をする,体験型アトラクションのこと。参加者は数人でチームを組み,会場内に散りばめられたヒントを集め,用意された謎に挑んでいく。

 今回のリアル冒険ゲームは,2016年の2月に開催された「リアル冒険ゲーム 神話創世RPG アマデウス」に続く第2弾で,本番は8月13〜14日に開催される予定。その名のとおり,6月に発売された「片道勇者TRPG」をモチーフに,いくつもの謎が手ぐすねを引いて待ち構える。本稿では,その体験会の模様をレポートしていこう。

冒険の舞台となったKADOKAWA富士見ビルのイベントホール。受付にはモチーフである「片道勇者 TRPG」が飾られていた
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「片道勇者TRPG」公式サイト

「リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG」特設ページ



謎解き失敗=即死亡。原作を忠実に再現した“死に戻り”要素


 イベントの様子をお伝えするまえに,まずはモチーフとなった「片道勇者TRPG」のおさらいをしておこう。同作は,SmokingWOLF氏が制作し,2012年の窓の杜大賞を受賞するなどの高い評価を得たインディーズゲーム「片道勇者」を原作としたテーブルトークRPGだ。ゲームデザインは,冒険企画局の齋藤高吉氏が手がけ,「強制横スクロール型のローグライクゲーム」という原作のウリを活かした,個性的なタイトルに仕上がっている。
 こちらの詳細は,6月に掲載したレポート記事に詳しいので,合わせて参照してもらいたい。

 今回のリアル冒険ゲームでは,参加者は会場に用意されたいずれかの卓に振り分けられ,その卓のメンバーでチームを結成する形になっていた。筆者が参加した卓のメンバーは4名で,筆者は3名の仲間と共に冒険に挑むこととなった。

 イベントが始まると,今回の冒険をデザインした河嶋陶一朗氏から,概要とストーリーの説明が行われた。原作同様,世界を闇に飲み込もうとする魔王を倒すべく集められた勇者が,我々プレイヤーというわけだ。

世界観とゲームの遊び方を解説する河嶋陶一朗氏。「魔王を倒す」というシンプルな設定だけに,「片道勇者」に詳しくないプレイヤーでも,世界観をすんなり理解できる
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 会場は複数のステージに分けられており,各ステージで謎を解かない限り,先に進むことはできない。この基本ルールに,「片道勇者」ならではのエッセンスとして加えられたのが,ライフ制だ。
 各ステージの出口には門番が配置されていて,ここで間違った答えを提出すると,その場でやり直しではなくチーム全員が「死亡」判定になるとのこと。ここからの復活には,参加者が最初から1枚ずつ持っている「ライフ」カードが必要になる。1枚でチーム全員が復活できるため,筆者のチームの場合,都合4回までやり直せる計算である。

ハートマークが描かれた「ライフ」カード(上)。使用時の復帰場所はスタート地点――すなわち会場の受付となる
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復活地点では,ヴィクター王からメッセージも。なかなか粋な演出だ
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高レベル勇者が揃ったパーティの顛末は?


 さてイベントの性質上,具体的な謎の内容は明かせないのだが,筆者のチームが挑んだ冒険の顛末について,軽く紹介してみよう。ネタバレは一切含んでいないので,8月13〜14日に予定されている本番に参加しようと考えている人も,安心して読み進めてほしい。

 まずステージ1は,説明会の会場をそのまま用いて行われた。
 配布された4つの謎に,さっそく挑んでいく各卓の勇者達。筆者のチームは筆者を除いて,この手の謎解きゲームの猛者が揃っており,勝手が分からず右往左往する筆者を尻目に,次々と問題を解いていく。制限時間が1時間と決まっているだけに,謎を解いていくスピードは命といえる。

鍛えられた猟犬のように,猛然と謎に挑んでいく猛者達。勇者としてのレベルの違いを見せつけられた気分だ
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 各ステージの謎は紙で渡されるのだが,それを解き明かすヒントはステージ内に散りばめられている。その1つが,原作にも登場する妖精イーリスからの助言だ。ステージには,下写真のようにあちこちにイーリスの助言が掲示されており,それをチームで手分けして探し,必要とあればスマホで写真に収めておく。
 そうした情報を持ち寄り,チームで謎を解いていくのが,本イベントのスタイルだ。そして各ステージの出口にいる門番に正解を提出すると,ストーリーが進むと同時に新たな問題を渡され,次のステージへと誘導される。

妖精イーリスからの助言。こうしたゲームシステム上の注意喚起だけではなく,謎のヒントが書かれていることも多い
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 猛者達の活躍もあって,全チーム最速でステージを突破していく筆者達。順調に進んでいると思われた我がチームだったが……ネタバレになるため,本稿での言及は控えるが,結局筆者達は時間内にクリアすることはかなわなかった。終了後の結果発表によると,全8チーム中,クリアできたのは2チームで,完全正答率は約25%といったところだったとか。途中経過時ではトップを独走していただけに,実に悔やまれる。本番に参加予定の読者は,筆者達の二の轍を踏まず,ぜひ全ステージクリアを達成して欲しい。


リアルゲーム未体験の人にこそ遊んでほしい――デザイナー河嶋陶一朗氏ミニインタビュー


 先行体験会終了後,本イベントを設計した冒険企画局の河嶋氏にお話をうかがうことができた。同氏は前回の「リアル冒険ゲーム 神話創世RPG アマデウス」などでもゲームデザインを担当しており,こうしたリアルゲームの制作は5度目とのこと。氏へのミニインタビューをもって,本稿の締めくくりとしたい。

4Gamer:
 今回のリアル冒険ゲームを手がけた経緯をお聞かせください。

河嶋氏:
 リアル冒険ゲームは,「テーブルトークRPGに触れたことのない皆さんに,テーブルトークRPGを知るきっかけになってほしい」という目的で企画したイベントです。前回行った「アマデウス」が好評だったこともあり,今回につながったというわけです。

4Gamer:
 今回は「片道勇者」がモチーフということで,「死んでやり直す」という要素が大きくフィーチャーされていました。

河嶋氏:
 ええ。何度もループしながら謎に挑戦するのが,今回のウリの1つです。実はウリはもう1つありまして――これは前回の反省点でもあるんですが――「推理」よりも「冒険」を強く打ち出した作りになっているのが特徴です。
 どうも前回の謎は,こういった謎解きイベントを体験したことない人には難しすぎたみたいで。難度の調整は毎回悩むんですが,今回は多くの人がクリアできるように調整しています。

4Gamer:
 「冒険」っぽさというと?

河嶋氏:
 詳しくは言えませんが,「一つの謎に対して,解き方が1つではない」というところですね。ぜひ友達と一緒に参加してみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

イベントの最後には,スライドを使った謎の解説と回答,および結果発表が行われた。筆者のチームはクリアまであと一歩だっていただけに,本当に悔しい限りだ
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「片道勇者TRPG」公式サイト

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