HTC製VR HMD「Vive」の国内向け価格は11万1999円に。2本のゲームに加えて，Google製の3Dペイントツールも同梱

　米国での価格が799ドルとアナウンスされていた（関連記事），SteamVRに準拠したHTC製VRヘッドマウントディスプレイ「Vive」の価格がViveの公式ブログで発表された。それによると，日本での価格は11万1999円（税別）となる。公式サイトでの予約受け付けは，日本時間の3月1日0時に開始する予定だ。

HTC Vive

　Viveの製品ボックスには，ヘッドマウントディスプレイ（以下，VR HMD）本体と2台の据え置き型モーションセンサー，2台のワンド型コントローラが含まれる。ハードウェアに加えて，物理シミュレーションを利用したVRゲームである，Owlchemy Labsの「Job Simulator」と，Hatherway Gamesの「Fantastic Contraption」という2つのタイトルがバンドルされることも発表済みだったが，さらに今回，Google製の3Dペイントツール「Tilt Brush」も付属することが明らかにされた。

Tilt Brushのデモ映像

　Tilt Brushについては，CES 2016で披露された開発キット「Vive Pre」のレポートでも簡単に触れているが（関連記事），プレイヤーの周囲に広がる3D空間に，両手で持ったワンド型コントローラを使って，自由に色付けしていくというペイントツールだ。
　左手側には，パレットのようなツールバーが用意されており，右手側の筆やブラシを操作して絵を描くことができる。正面から見ると2D風の絵でも，角度や方向を変えることで趣きの異なるオブジェクトや風景を描き出すことが可能であり，自分の描いたアートの世界にのめり込んでしまうかもしれない。


　ちなみに，Viveの予約注文は，クレジットカードかPayPalにて行えるとのことだが，クレジットカードの場合は配送開始当日までは請求されないのに対して，PayPalでは注文後，即日請求されるとのこと。
　3月28日に出荷開始されるOculus VRの「Rift」から，1週間後の発売となるViveだが，果たしてどのように市場に受け入れられていくのかに注目したい。

HTC Vive公式Webサイト

2016年2月28日　―最新の技術を駆使して新領域へ踏み出すパイオニアであるHTCは、Valveと共同開発した Vive （バーチャル リアリティシステム）のコンシューマー版の日本での価格とバンドルされる3つのタイトルを発表しました。先週MWC（モバイルワールドコングレス）で発表されたVIVE コンシューマー版には、期間限定で3つのタイトルがバンドルされます。

• Tilt Brush by Google　ティルト ブラシ
• Job Simulator：The 2050 Archives　ジョブ シュミレーター
• Fantastic Contraption　ファンタスティック コントラプション

VRを体験中に、現実の世界とのつながることができるVive フォン サービスがコンシューマー版の特長です。ヘッドマウントを外さずに、電話、メッセージ、予定表の確認ができます。仮想現実と現実のハイブリッドリアリティを実現します。この革新は、コンシューマー向けにもビジネスカスタマー向けにも、より多くの活用の場を創出します。ヘッドストラップについているロゴも新たなデザインになっております。

時期：Viveコンシューマー版は、日本時間3月1日0:00より予約開始、4月5日から出荷。
価格：111,999円（税金、送料は購入時のチェックアウトのサイトにて、表示されます.）
予約サイト：http://www.htcvive.com/jp/
同梱：2つのワイヤレスコントローラ、ルームスケールを測定するセンサー、前面にカメラおよびフォンサービスが搭載されてヘッドマウント、更に3つのタイトルが同梱されます。