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忍びたちの恋と生き様に涙し,アクションに手に汗握る。「忍法浪漫剣劇『百花百狼』〜月下丸の章〜」囲み会見&ゲネプロ公演レポート

 2018年12月13日,ディースリー・パブリッシャーの「百花百狼〜戦国忍法帖〜」を原作とした舞台「忍法浪漫剣劇『百花百狼』〜月下丸の章〜」が,全労済ホール スペース・ゼロにて開幕した。本稿では初日の公演に先駆けて関係者向けに行われた,囲み会見とゲネプロの模様をお届けする。

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 ディースリー・パブリッシャーとレッド・エンタテインメントが放つ,恋愛アドベンチャーゲーム「百花百狼 〜戦国忍法帖〜」。その舞台化作品「忍法浪漫剣劇『百花百狼』〜月下丸の章〜」が,2018年12月13日より上演される。本稿ではその舞台稽古を取材した様子と,キャストインタビューをお届けする。

[2018/12/10 12:00]

舞台「百花百狼 〜戦国忍法帖〜」公式サイト


<忍法浪漫剣劇「百花百狼」〜月下丸の章〜あらすじ>

無常の風に,散る花々――この世でいちばん哀しい戦いが始まる。

戦乱の世において独自の発展を遂げた伊賀と甲賀。
両忍軍はその長い歴史において,互いを憎み合う敵対関係にあったが,天正九年,織田信長による「天正伊賀の乱」により伊賀が滅亡。わずかに生き残った伊賀忍たちは甲賀に取り込まれた。
それから十七年,戦国時代は終わり,世には久方の平和が訪れていた。
甲賀の長・上野勘道の娘,槐は,忍び仕事に出る日を夢見て,日々修練を積んでいた。
そしてついに選ばれた初任務で,槐,そして里の運命を狂わせる大事件が起きる――。

「……何があろうとも,俺は貴方を離すつもりはありません」

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 舞台は,甲賀の長である上野勘道がヒロインの槐(えんじゅ)たちに石田三成からの命を伝えるところから始まる。非常に緊迫感ある雰囲気から,里の仲間たちだけになると一転して和気藹々とした雰囲気になり,まるで実の兄弟や家族のようにお互いを思いやる空気感が伝わってくるようだ。

 そんななか今回のメインキャラクターである月下丸は,槐に仕える者としてその身を案じ,誰に何を言われたとしてもあなたを守ると誓う。そうして初任務に向かった槐はある事件の容疑をかけられ,捕らえられてしまう。さまざまな人物の思惑が交差していくなか,月下丸と槐,里の仲間たちは,過酷な運命の渦に巻き込まれていくのだった。

 本作は,月下丸と槐の運命の行方ももちろんだが,やはりアクションも大きな見どころだろう。時代ものだが“忍びの者たち”が中心になっているだけあって,登場する武器の幅は広くバリエーションに富んでいる。刀はもちろん,双頭剣,手甲鉤,二丁鎌,乳切木に円月輪など……ひとりひとりが異なる武器を持っているため,殺陣が実に面白い。また,ステージには木と鉄で組み上げられた腰ほどの高さの台や櫓があったのだが,この高低差を活かした動きは稽古場取材では見られなかったものだ。こうしたセットを使ったアクションからは,戦い迫力や彼らの“身軽さ”が伝わり,見ていてとても痛快だった。

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 また今作は“月下丸ルート”ではあるものの,登場人物ひとりひとりのキャラクターもとても魅力的だった。月下丸の弟で槐の乳兄弟である黒雪は,明るく愛すべき存在感でゲームをプレイして思い入れが深くなった人も多いだろう。黒雪をはじめとした原作での攻略キャラクターは,ぜひ続編でそれぞれのルートを舞台化してほしいと感じた。

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 槐の従兄である蝶治郎は,物静かながらも仲間たちをしっかりと締め,大ぶりの双頭剣での迫力あるアクションが素晴らしかった。里の仲間である猿之介と伽羅,霞にも見せ場が多い。彼らが忍びとしての信念と家族愛のような友情との間で揺れ動く場面には,思わず涙がこみ上げてきた。

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 “五郎さん”こと五右衛門は,シリアスな展開のなかでも,登場すると場がぱっと明るくなるような華やかさと軽妙な存在で魅了してくれた。家康に仕える半蔵の活躍も熱い。寡黙ながらも己の信念を貫く姿や見事なアクションに目を奪われた。顔色を変えないキャラクターだが,とあるシーンでにじませる表情は必見。家康はキャラクターイメージそのままの妖艶さがあり,アクションにすら優雅さがにじみ出ていたように感じた。

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 秀吉と三成の武将勢や玄以,淀も魅力的だ。それぞれの思惑や表の顔,この時代ならではの人間ドラマで魅せてくれた。勘道は,厳格かつ圧倒的な存在感で舞台に重厚感を与え,出てくるだけで場がぎゅっと引き締まるようだった。そして忘れてはならないのはアンサンブルの面々。文字通り体を張って,忍びの世界を再現してくれていたのだ。

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 キャッチコピーに「この世でいちばん哀しい戦いが始まる」とある通り,本作では人の世の儚さに胸を締め付けられるような場面や展開も多い。しかし,そんな世界だからこそ輝くのが月下丸と槐の恋愛だ。2人はお互いに依存するのではなく,それぞれがしっかりと信念を持ち,それを全うしようと戦い抜く。幼い頃から守ってきた槐に対する,月下丸の静かに燃えるような想い。そして,純粋で健気だが,揺るぎない芯の強さを持つ槐。そんな彼らの運命の行く末は,ぜひ舞台で目にしてみてほしい。なお本作はゲームが原作ではあるが,プレイをしていなくてもまったく問題なく楽しめるだろう。短い期間の上演だが,リピーター特典や各回ごとのお楽しみ企画もあるので,ぜひお見逃しなく。

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和気藹々とした稽古場そのままの和やかな囲み会見


 ゲネプロの公演前には,月下丸役の古谷大和さん,上野 槐役の花房里枝(elfin')さん,百地蝶治郎役の山口大地さん,黒雪役の糸川耀士郎さん,三雲伽羅役の辻 美優(elfin')さん,石川五右衛門役の小笠原健さん,服部半蔵役の橋本全一さんがフォトセッションと囲み会見に参加し,意気込みを語った。

写真左から,小笠原健さん(石川五右衛門役),辻 美優(elfin')さん(三雲伽羅役),花房里枝(elfin')さん(上野 槐役),古谷大和さん(月下丸役),山口大地さん(百地蝶治郎役),糸川耀士郎さん(黒雪役),橋本全一さん(服部半蔵役)
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――まずは自己紹介と一言ずつお願いします。

小笠原健さん(以下,小笠原さん):
 4日間と短い間ですが,最後まで全員で駆け抜けたいと思います。みなさま応援よろしくお願いします!

辻 美優(elfin')さん(以下,辻さん):
 三雲伽羅として,忍びの世界で精一杯生き抜きたいと思います。

花房里枝(elfin')さん(以下,花房さん):
 この作品を通じて,たくさんの方に魅力を感じていただけたらと思います。

古谷大和さん(以下,古谷さん):
 素晴らしいスタッフと役者と,素晴らしい原作の力でいい作品ができあがったと思っています。みなさまにご覧いただけるのを楽しみにしていますし,みなさまがいい舞台を観たと思っていただけるようになればと願っています。

山口大地さん(以下,山口さん):
 えー,歌あり……いや,歌はなしか(笑)。ダンスあり殺陣あり,そして恋がある。疾走感あふれた忍者エンターテイメントになっていますので,ひとりでも多くの方にご覧いただけるよう精一杯頑張ります。

糸川耀士郎さん(以下,糸川さん):
 もう本当に座長の大和さんが動きすぎて,千秋楽を無事に迎えられるか心配なんですが,この最高の座長の背中を支えられるように頑張っていきたいと思います!

橋本全一さん(以下,橋本さん):
 服部半蔵役の橋本全一です。……頑張ります(拳を握ってポーズ)!

小笠原さん:
 そんな役だったっけ(笑)!?

――古谷さんに質問です。いよいよ舞台が始まりますが,今のお気持ちをお聞かせください。

古谷さん:
 月下丸の章で月下丸役,心身ともに覚悟が必要な内容で最初は不安もあったのですが,こうして一緒に並んでくれている心強いみんなのおかげで,走ることができるし,自分ひとりでは無理だったなと思います。本番を前に不安や緊張もありますが,みんなでひとつの作品を作れることが楽しみだし,待ち遠しい気持ちです。みなさんに早く観ていただきたいですし,反応をもらえるのが楽しみです。

――ヒロインを演じる花房さんから見て,作品のポイントは?

花房さん:
 注目ポイントはたくさんありすぎてどこに触れようか迷うのですが,さっき蝶兄(山口さん)が触れてくれましたが,私が槐としてとくに観ていただきたいのは殺陣ですね。それぞれのキャラクターが思うことや守りたいもののために戦う姿が格好いいので,それを感じていただけたらと思っています。

――ストーリー的にはシリアスな部分も多いですが,稽古場の雰囲気はどうでしたか?

小笠原さん:
 そうですね,やっぱり勘道さん(上野勘道役・笠原竜司さん)がね……圧倒的威圧感というか(笑)。楽屋ではお茶目なんですけど,稽古場では誰よりも場を締めてくれて助けられたところもあると思います。座組としては同年代が多いこともあって,とても和気藹々とやっておりましたよ(笑)!

古谷さん:
 ずっと笑ってましたもんね。でも,みんなのおかげで僕はやれたなと。心強かったです。

山口さん:
 大和も締めてくれたね。でも締め過ぎたら僕らがふざけて緩めて,緩み過ぎたらまた笠原さんが締めてくれるっていう(笑)。(演出の)宮城さんも僕らとたくさんディスカッションして,役者の意見を取り入れてくれました。

――糸川さんはいかがでしたか?

糸川さん:
 ……いやもう,最高です! (キャスト陣から「寝てた?」と突っ込まれる)いや本当に,もったいないくらいです。こんなにいい舞台だけど,7公演だけなので……。一公演一公演,噛み締めて演じたいと思います。

小笠原さん:
 あれ,全ちゃん寝てるな?

橋本さん:
 最高です!(笑)

山口さん:
 「頑張ります」と「最高です」二言しか言ってないよ(笑)!

――辻さんはいかがですか?

辻さん:
 私は今回が初舞台で右も左も分からなかったんですが,みなさんがアドバイスをしてくださるし,いい経験をさせていただいています。みなさんにもぜひ観ていただきたいですね。

小笠原さん:
 おじさんたちはその頑張ってる姿だけで泣きそうになったからね(笑)!

――では最後に,古谷さんからみなさんにメッセージをお願いします。

古谷さん:
 4日間7公演しかなくて,あっという間に過ぎてしまう公演期間ですが,この4日間のためにみんなでいろいろな力や頭や体を使って作り上げてきましたので,一公演一公演を大切にみなさんに届けられたらと思います。僕は,演劇には力があると思うんですよ。人生を変えられるとまでは言えないですが,観てくれた方の心に残るような作品であったらいいなと思いますし,共演者やスタッフのみなさんとならそれができると胸を張って言えますので,ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

―公演概要―

■タイトル
忍法浪漫剣劇「百花百狼」〜月下丸の章〜

■公演日程/場所
2018年12月13日〜16日
全労済ホール/スペース・ゼロ(全7公演)

■CAST(敬称略)
月下丸役 古谷大和
上野 槐役 花房里枝(elfin’)
百地蝶治郎役 山口大地
黒雪役 糸川耀士郎
三雲伽羅役 辻 美優(elfin‘)
石川五右衛門役 小笠原 健
山倉猿之介役 坂口湧久
霞役 早乃香織
徳川家康役 竹石悟朗
豊臣秀吉役 緑川 睦
石田三成役 天野眞隆
淀役 望月京奈
前田玄以役 和田篤希
服部半蔵役 橋本全一
上野勘道役 笠原竜司
忍狼衆 工藤博樹/町田達彦/松藤拓也/酒井駿/谷島圭祐

■STAFF
キャラクターデザイン/原画:悌太
原作プロデューサー:菱山里美
原作ディレクター・シナリオ:伊東愛
脚本:太田守信
演出:宮城陽亮
総合プロデューサー:黒谷通生
企画・制作:レジェンドステージ
主催:百花百狼THE STAGE製作委員会

舞台「百花百狼 〜戦国忍法帖〜」公式サイト

「百花百狼 〜戦国忍法帖〜」公式サイト

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